作風概説
すっきりした強めの線で思春期の気恥ずかしさを上手く表現できる。
最新作ではよりふんわりしてラフな草書体にし、表現の幅を広げた。
代表作
96「デンジャラス・アイ」
もうすぐ卒業。でもやっぱり実花と大島くんはけんかばかり。アルバムではもう、実花が写っている全ての写真に彼女をにらんでいる大島が。でも、それから大島が実花の事を相手にしなくなって。
そして、高校が違う事を知ってから無視されたまま逃げられるのが嫌になり、どんどんいらいらがたまっていって。そっけない、簡潔な表現で感情のすれ違いを上手く描いている。
98「ぼくたちの記念日」
初デートから初手作り弁当まで、交際の全てをチェックするスガに彼氏ながら呆れている藤子ちゃん。そしてもうすぐ一周年、キスを狙っているらしいスガを警戒して意識のあまり混乱する。突き放したような作品。
99「二回目のファーストvキス」
ほれっぽい朱子が気の合う友達の遊び人の樹と純情な祐太とテスト勉強から雑魚寝をした時、夜更けにキスされた。でもどっち?
祐太が朱子を見ると赤面するようになった、ということは!急に意識するようになったら樹がなんだか意地悪に。ラフに見えて無駄のない表現や勘違いの描写など、現代的なセンスをむき出しにした作品。
今までの実績、現在の地位
もともと作品数が少なかった。近年増刊の枠が厳しくなって登場していない。
個人的な感じ、思い出
クールな感じを楽しんでいた。最新作の独特なタッチからどんな作品が生まれるか、楽しみだったが…