梅缶もこ (うめかん もこ)
作風概説
やや小さめの目で、最新作では何となくわずかに巻来功士寄りの固さも感じる。顔の男と女の違いが結構大きい。
男に独特の、アルコール分の強い印象がある。
女は一口和菓子のように派手さや無駄がない甘さ。体の線の甘味がかなり強い。時にステンレスっぽい、シャープな感じになることもある。
服や手指に手抜きがない。背景、特にぬいぐるみの類も無駄がなく柔らかみがあって丁寧。
首筋の表現が男女とも多様で、力を入れている。
男の側の心情がとても丁寧に描かれ、再読に耐える。
ちょっとしたアイテムの特徴をうまく引き出せる、洞察もある。
代表作
2020「もしもし、キミに恋をしています。」
隣同士で窓も向かい、糸電話で話す仲の陽(はる)くんとあかりちゃん。
ある日、陽くんが告白された、という…実は彼はかなりモテる。
そのストレスもあり、バスケの試合中にあかりちゃんは倒れて陽くんに運ばれた。
2022「色づいちゃうふたり」パルシィから出張掲載、電子コミックス1巻発売中。
理想のカップルと言われ、うれしくて努力もしているけど、特に外でイチャイチャを見せつけるのは違う気がする愛ちゃん…
と思ったら突然別れを告げられた。
それも繰り返してきたこと、とショックは軽め、屋上に行ったら…漫画を描いている男の子を見かける。一人になれるのを邪魔されて少し腹が立って…
今までの実績、現在の地位
本誌には出てこなかったが、パルシィ側の連載から出張。
個人的な感じ、思い出
実力は相当高い。これだけの力、次からどんな作品で出すか…なんとなくホラーで実力を磨くのがいい気がした。