安野モヨコ (あんの もよこ)

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作風概説

 作風は解説不能。筆者の語彙にこれを表現できるものはない。


代表作

2003〜7「シュガシュガルーン」単行本全八巻。
 ショコラとバニラ、ふたりの魔女が人間界に現れ、落下中。
 望遠鏡で目撃していたアキラくんの目の前で、まだ空も飛べないふたりは教官のロッキンロビンに助けられる。
 現女王の娘で天然のバニラと、元気で気が強いショコラ…奪ったハートの数を競い合い、多くのハートを手にしたほうが魔界の女王となる。
 魔界では気の強さでモテているショコラも、人間界ではそれが災いして人気がなくハートが集まらない。逆に気の弱さが幸いしてモテているバニラは呪文を忘れてハートを回収できない…もちろんアキラも同じ学校で宇宙人扱いして絡んでくるし…人間界って変な奴ばっかり!
 王道少女漫画のストーリーだが、未体験の大胆なタッチで話題。アニメ化もされた。

2007〜?「月光ヒメジオン」
 宮参ヒメノ(14)、幻影師、極度の無表情。楽師の蜉蝣丸、興行師のユキサミの三人で、大正時代を思わせる月光東京市に暮らしている。
 幻影師とは頭の中のイメージを空中に映し出す能力。それを興行として、今日は菊間家の見合いに花を添えに行くが、その菊間家のご令息有次はヒメノの大ファンで、結婚さえ求めるほど。
 でも彼女は、本当に心を動かしてくれる人との出会いを待っているだけ。
 芸を披露しているとき、実体化させたヒメジオンの花を、有次の見合い相手が否定した、そのとき空が黒い雲に覆われ、一人の青年が落ちてきた…
 きわめて難解だが期待はできそう。


今までの実績、現在の地位

 事実上説明不要、ドラマ化された「ハッピーマニア」などで有名な作家。
 突然「なかよし」に登場、ファンを驚かせた。
 当然のように大ヒット、アニメ化もされた。

 2008年3月、体調不良による長期療養宣言。


個人的な感じ、思い出

 登場にはこれまでになく驚かされた。
 もちろん実力はわかっているので、名作になるのは当然だが、一つ連載枠が減ることも意味しているのを危惧している。
 いい意味で作家陣に刺激を与えてくれるといい。もちろん本来の読者にとって、その過激なまでに純粋な世界に触れるのもいいかもしれない。