永澄田えま

作風概説

非常にセンスがよく、アルコールがかすかに混じる大人のムード。荒い印象があるが目に優しく、それでいて柔らかく色気が強い印象がある。表情豊かで、意思の強さの表現がとても上手い。

代表作

９６「恋は電気じかけ」
パソコン部の部長で秀才の範子ちゃん、完全無欠な人間たるべく、恋愛を極めて恋愛シュミレーションゲームを作ろうとパソコンで選んだ塚田滋樹くんをもてあそぼうとする。でも、だんだん心が揺れてくる。そして彼の態度も上の空に。
　甘いラストと心の変化が心地いい余韻になっている。

９７～９８「イノセントスマイル」「るんるん」連載、単行本なし。
スーパーアイドル長澤太郎に夢中な紗生理ちゃん、おだてられて出たモデルのオーディションでたまたま太郎に出会い、そのオーディションは落ちたけど直後にスカウトされる。
　失敗、挫折、多くの出会いを経て、影からの太郎の支援やクラスメートの圭介の嫌味に混じった励ましに支えられ、最高の笑顔でいつの日か太郎と共演する夢のために今日も挑戦！夢を実現させる者だけの、光を他人に与え、かつ周囲に支えられる輝きを巧みに描いた佳作。

今までの実績、現在の地位

「るんるん」でかなり長期の連載経験があり、単行本があっていいと思うのだが、「なかよし」系の方針として、「なかよし」本誌連載が無い者には原則として単行本が出ない。「イノセントスマイル」は名作なのに、実にもったいない。
「るんるん」廃刊以来登場していない。

個人的な感じ、思い出

「イノセントスマイル」はとても気に入っている。最後の涙ながらの笑顔で「好き」の一言、心に刻み込まれている。最終回全体も素晴らしい。報われぬ愛に生きる圭介にも感情移入した。

　別の、より大人向けの場でもいいから出てきて欲しい人だが…