ひのもとめぐ

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作風概説

 非常に細く甘い感じが印象的で、表情ははっきりしている。
 背景などはかなり簡素だが正確。

 ストーリーは正統派で、切ない思いをとても丁寧に描く。 


代表作

2003「ないしょのフォトグラフ」
 実らない恋もある…一枚の写真にため息をつくあやこちゃん。これを親友のゆずちゃんに見せるわけにはいかない。
 名前も知らないあの人、勇気を出して写真を撮ろうと誘ったけど…突然割り込んできたゆずちゃんとのスリーショットに。そう、彼はゆずちゃんの新しくできた彼氏、セイジくんだった。
 あきらめようとしているけれどどうしてもあきらめきれない、どんどん可愛くなっていくゆずちゃんがたまらなくうらやましい。
 そんな時、突然CD屋でセイジくんと会って、そのまま食事に行ったり話し込んでしまった…こんなに強い気持ちをどうすればいいのだろう…そしてささいな件から感情が爆発して…
 あくまで正統派で、そしてどちらにも何も言わずに諦めることを選ぶという主人公の内面に終始するストーリーが今はむしろ大胆なデビュー作。

2005「チャリンコ・デイズ」
 みらいちゃんは塾で、親友のもえちゃんの事を聞きに来た男の子、樫山くんの一途な瞳に惚れてしまった…でももえちゃんの好みはあくまで大人で、貧乏同世代は眼中になし。
 いつももえちゃんの話をしながら帰るようになったのが、なんだかくすぐったいけど幸せな日々。
 自転車で二人乗りなんてもえちゃんには論外だけど、事故をきっかけに二人乗りしたのはすごくドキドキした…でもそれは、もえちゃんがうらやましい…。
 切ない思いを妙にリアルに、丁寧に描いた傑作。


今までの実績、現在の地位

 デビューしたばかり。


個人的な感じ、思い出

 この正統派の作風、そして意外な結末とその自然さ、リアルさがむしろ懐かしくさえあった。