ハットリユカコ

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作風概説

 ややラフな絵で人物の線がはっきりして表情豊か。厚めの唇とダイナマイトボディで色気は強調するが、それ以上に元気な印象が強い。

 にぎやかで明るく単純でストレート、熱いストーリーだが結構危ないこともする。話のアイデアはかなりうまく大胆。
 関西弁を含む会話とギャグのテンポが楽しい。


代表作

2001「君とバトルな日々」
 ヒロちゃんは年中、小太とレベルの低いケンカをしている。それが楽しみで、そのために我流で格闘の鍛練をしているほど。
 ある日、憧れの四条先輩とつきあうことになったヒロ、でも彼の態度が…後半の展開がかっこいい。

2001「微熱少年」
 ほたるちゃんはある日、熱から回復したら男の子になっていた。実は代々伝わる特異体質で、交換留学として元のクラスに「転入」する。
 そして(彼女がいるけど)大好きな天堂くんと親友になる。女の子では考えられないほど近くにいられて幸せな日々だが、ある日友達の恋愛相談をきっかけに、彼女とケンカしたことがないと悩む天堂くんをひっぱたいてしまう。それがきっかけで気まずくなり、彼を避けるようになるが…よく考えるとかなり危ない話(男同士でキスありだし)だが、説得力が高い。

2002「ラブゲッちゅ〜沢木堂骨董店四代目〜」
 骨董店の子だけど歴史嫌いな銀子ちゃんが家の五右衛門風呂に入ったら、いきなり男の幽霊が堂々と見た。
 その幽霊は大盗石川五右衛門で、恋仲だった女の形見とその櫛を持つ生まれかわりを探している。
 結局協力することになるけど、五右衛門が昔の恋人にそっくり、と言った女はモデルでお得意様。忍び込んだ顛末は…さわやかと色気を上手く混ぜ、結構かっこいい部分もあるコメディ。

2003〜「きょにゅう★刑事〜SEXY ANGELS〜」単行本一巻。
 危険なビーチの平和を守る、セクシーガール三人組…人呼んで巨乳刑事!実は刑事の娘、八色日向ちゃんが大胆な刑事風コスプレをしつつバイトで楽しんでいる。でも日向ちゃんだけ巨乳は偽物。
 ある日、休憩でコスプレから水着に(パットは入れたままだが)着替えて遊んでいる中、ナンパ男を追い払ってくれたかっこいい男の子と待ち合わせ。でも楽しみにしていたその日、水着を盗まれた!
 胸をはだけて特大パットを投げるという大胆な必殺技やセクシーキャラのサービスも豊かな人気シリーズ。


今までの実績、現在の地位

 増刊でカラーも得た。2002年「ザ・ネクスト」に参加、健闘して本誌読者にも実力をアピール。
 出番も非常に多く、増刊だがシリーズもあり、本誌登場や単行本化と人気爆発!


個人的な感じ、思い出

 かなり大胆な題材をうまく料理してくれた。元気な雰囲気が面白い。

 個人的には健全なコメディがいいと思うが、色々試してみて欲しい。
 意地悪小姑や巨乳刑事は見事なアイデアだったと思う。