いくたはな

戻る もえるごみへ ほーむへ


作風概説

 味付けが薄い、薄さ自体が特徴かもしれない。あるいは強く乾いた空気のような。
 ヒロインが最初に出たときに性別がわかりにくかった。とても不思議な印象。

 目そのものは大きいが瞳がやや小さめで、それが少女漫画らしくない感じも。
 動物・怪物などの描写がものすごく水準が高い。精密さ、可愛らしさ、迫力などすべてが高い。

 あっさりしていながらかすかに色気が香る、というバランスをうまくとる。


代表作

2023〜「変幻の半狐」
 炎の中、注連縄に縛られ、「あなたに呪いをかけます」と言って消えていく母。記憶を失った子。
 神社の娘、安部葛葉。鈴を振り踊っている彼女には、遠くからの警告の声が聞こえる。災い、あの子を助けて、と。
 学校に行こうとした彼女に、突然青年が声をかける。「水雲(もずく)という男を訪ねてきた」と。互いに術をかけあった、そのとき突然膨大な魔物が出現した。
 彼女は巨大な狐に変わった青年に乗って逃げ、そして彼に力を与えて試験に挑む…


今までの実績、現在の地位

 「龍と虎」「鬼と夜明け」などのタイトルが出てくる。
 かなり大きい形での本誌連載。


個人的な感じ、思い出

 最初は男女があいまいになる不思議な印象。
 また魔物などの圧倒的な実力にも驚いた。

 かなり本格的な作品で楽しみ。