維泉みへき(いづみ みへき)

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作風概説

 暖かで優しい感じ。きれいさを保ちつつ無駄を削ぎ落とした柔らかく可愛い絵が印象的。キャラクターがとても純粋で、雰囲気が穏やか。
 背景は簡潔だが、必要な自然描写は非常にうまい。
 童話としても高レベルのものが描ける。言葉の感覚もとても優れている。


代表作

1998「天空(そら)へのキモチ」
 天使のエンデが与えられた任務は葉月ぐりむという十二歳の男の子の…魂のお迎え役。もう若い人が死ぬのを見るのは嫌だけど、神の意志は絶対。
 そして病院のベッドにいたぐりむくんは彼女を見た!仲良くなった彼の絵本作家になる夢を聞かされ、この一生懸命な命を無駄にしたくない、夢を叶えてあげたいと祈る。でも運命は変わらない…
 そして思い出す。天使は命と引き換えに奇跡を起こせることを。暖かく切ない空気で感動的な傑作。

1998「Moon Child〜愛しの蒼い星〜」
月のコロニーで育った月姫にとって、青く輝く地球は憧れの星。ついに行く機会ができ、大きな海に感激!
 そこで出会った男の子と…今や忘れられている未来への夢、光に満ちた希望をもう一度見せてくれた。


今までの実績、現在の地位

 本誌登場で期待されていたが、それっきり登場していない。


個人的な感じ、思い出

 暖かく切ない雰囲気がとても好きで、期待していた。忘れられない作家の一人。