なかよし1999年3月号
なかよしも・・・ついに発売されました。今回ばかりは辛いです。やはり牛乳瓶のトラックには一部しか来ていませんでした。
「幻想曲芸団」すみません、冷静を保てないので感想は控えさせていただきます。
「闇は集う」圧倒されました。全体を思い出してみて、そのあまりに深い人間の生死罪業因果愛憎それらすべての一大叙事詩に。これには冗談抜きに古典の価値があると思います。今の僕でも十分な鑑賞はできません。結局最初から、ずっと見てきましたから、感慨深いものがあります。今回の最終回ときたらいきなりギャグで一気に和ませて・・・。多分一生これが割られることはないでしょう。死者からの手紙では・・・虚しさが残りました。罪の深さを理解させることは結局できなかったから、和弘君の何の意味もない自己満足でしかありません。そして、本当に闇に閉ざされた魂について考えると限りない悲しみを感じます。知里ちゃんの魂の高さと引き比べて、その魂の光さえ通じないのかと。苦痛では目覚めさせることはできなかった、ならば何をもってすれば・・・答えは完全な否定、こうして人間の闇の完全性を突きつけられると辛いです。和弘君は・・・彼女の遺言を守っていません。見守ることは、ここでは紛れもなく、あの二人を闇から救い出す事・・・罪を自覚させ、悔い改めさせ、人間の心を教えることだったのに、復讐などではなかったのに・・・本当の光は好きな人さえ、本当に受け止めることはできなかったのか・・・。10年目のラブレター、これも本当の救いにはなっていないですね。この、愛ゆえの完全なまでの思いやり、でも・・・哀しいことにそれこそが先生を壁に閉じ込めてしまった・・・永遠に。脅迫と見て殺した、これは間違っていませんが。普通告白とは思わないでしょうね・・・。僕が彼なら自分が生まれたことまで消す事を頼みます。シミがあっちゃダメ、これもわかるけど・・・笑顔を与えることはどうしてもできなかった・・・。死者からの手紙でもそうでしたが、微妙な心のずれがあって・・・それが一抹の読後感の悪さで、逆に心に残ります。幻の少女、これには限りない暖かさを与えられたようです。哀しい暖かさと言うものがあると、僕は初めて知りました。
「吠える大捜査線」なぜそれに思い至らなかったのか・・・。こんなときのための雑誌名、これは笑えました。
「だあ!*3」身長のバランスが・・・。そして今回はからかい役のワンニャー、うまいものです。顕在化ももう少しですね。このかわいい意地悪、見ていて楽しいです。ちらっと視線を送ってキス、これいいです。
「マリジュン」この見開きスタート、インパクトあります。でも特にブスでもないですし、適当に、後ろ手でどれにしようかな天の神様のいう通り、と選んでしまえばいいのに・・・。「カードキャプターさくら」李くんかわいそ・・・。いい感じの薬・・・チョコレートに中毒患者がいることは確かです。精神依存か身体依存かはっきりしないのですが。確か煙草はともかく禁止されてはいなかったと思います。確かなことは覚えていません、「チョコレートの歴史」と言う本がかなりの部数で出ていましたから、図書館で検索してみてください。
「ジューシーフルーツ」このドアの返事は悶えました。
「夢幻伝説タカマガハラ」・・・・・(那智*立風太の大胆さに声も出ない)。この思想はヒンズーに見られます。シヴァ教とクリシュナ教の両方に世界の破壊、更新が語られています。他には中央アメリカにおいても世界の破壊、更新が見られます。かなりの普遍性があります。結局は変転、日が沈んでまた昇り、冬すべが枯れてまた茂ることの類推なのですが。これが結論とは、確かに人間の業は自力ではどうしようもないですし、他力・・・上から救ってくれる絶対神を頼る事も今更できませんから、全てを一度破壊すると言う結論は正しいのかも知れません。太陽が人間に代わって罪悪を背負う、これはキリストの受難からでしょう。ただ、キリストの受難は主の、超越した力で死と罪を克服、すなわち復活し、天地の崩壊を伴う最後の審判の後ではありますが・・・人間を救うことです。救われる人間の条件は勘弁してください、神学でも特に議論が多く、難解極まりないところです。自力救済でなく、自分にはどうしようもないことを認めて主に身を投げ出す事と隣人愛、これが鍵です。話がそれました。これほど切なく、悲しい神話もないかもしれません。この笑顔、痛いほど胸に突き刺さりました。
「おジャ魔女どれみ」女子にとっては魔法って、こういったものなのでしょうか。世界を理解し、そして神にたどり着くための霊的実践・・・ではないようです。このキャラクターは面白いですね。少し解説、魔女というのは非常に複雑で陰惨な歴史があるのですが・・・公的、と言いますか、昔のカトリックの教義(これが用語としては間違いなのは分かると思いますが、正しい言葉は自粛します)では悪魔と契約して力を手にした人間で、民間のより深層の伝説では人間に混じって暮らす一種の魔物、と言いますか一般化された(ゴブリンとかコボルドを含めた、正確に言うと妖怪)妖精と人間の中間的な存在で、まあメルヘンの仙女も含まれます。それが教義(異0審0官の妄想)と混じって・・・現在の魔女のイメージが生まれたわけです。見分けられると言うのも俗説で、そのために数百万人の・・・以下自粛。すごくかわいい作品のようですね。
「ゴーストハント」今回は巧みな伏線を入れて、講義に徹しましたね。まさか伏線のためだけにこの講義を?バックベタに浮かぶリンさんのほうが恐いです。
「スマイルでいこう」人物紹介の4コマが笑えました。しかし・・・見事なまでにマザコンですね。回転寿司ラーメン、僕は4分言葉を失いました。この二人の熱々も見ていて毒気抜かれました。
「デリシャス!」感無量です。どれほどこの作品が好きだったか、まだ実感は持てないと思います。やっと見つけた本当の夢、人間・・・どこで天職に巡り合えるか分からない・・・そうですね。この「どっちを選ぶ?」わかってて、だからはっきりと・・・胸が痛いです。最後カッコよすぎです。そして、たった一言のために、これほどまで・・・キスには素直に祝福しました。番外編が楽しみです。まあ一つ心残りは・・・三千代ちゃんが出てこなかったことです・・・!!番外編は三千代ちゃん!?本当に、万感の思いを込めて・・・ごちそうさまでした。
「ほしいのはひとつだけ」・・・・(緊張が解け、ぐったりしています)。「こわい」で直接男を意識させるとは・・・しかも「やらしー想像」・・・強烈ですよ。「十三と十六なんて二十四から見ればガキ」僕もすぐ二十四(2月11日)ですが、十三から見てもガキに思えるでしょう。そして煙草の臭いから・・・これもすごい表現です。「おれがこれからがんばることぜんぶ」これにも悶えました。しかし哲太もかわいそうに。この矢野先生がたばこに火をつける、これもまたとんでもない表現・・・。そしてこうなるとは!!もう何と言っていいか。
「バージンブルー」切なさが全身を走り抜けます。「コワイ」の一言がグサっと。そして待っている吉井を見て、泣いて気合を入れる、これも激しいです。青い炎が全身を焦がすようです。好き、この一言がここまで切ないものだったなんて。一直線に突っ走る、すごい気迫を感じました。
「スーパードールリカちゃん」パジャマであくび・・・かわいいです。デートで、どこにでもいるダイがいいですね。「やっやだ」爆発しました。確かにプロポーズに取れなくもないです。ドールイサムを発動させたのはリカと累のどちらなのでしょう。
「COOL!」本物、圧倒的なパワーが押し寄せてきます。
来月号はえぬえけい先生と猫部ねこ先生のW新連載、これは楽しみです!一気になかよしが動き出す、そんな気もします。今月号のパワーはすごいものがありましたから。ただ、こういった皮肉な見方もできます・・・紫部さかな先生の穴は猫部ねこ先生とかなしろにゃんこ先生の二人でなければ埋められないのか、と。まあ「呪って・あっこちゃん」は面白かったので、いけると思います。本格的な連載はもう3年ぶりですね。