2000年なかよし春休みランド感想

確かに、質は素晴らしいです。一つ一つの作品は粒ぞろいでした。でも、でも・・・余りにも少ないです!!言葉の上で、ですがついに「セックス」の4字が解禁されたのにもびっくりしました。

「ワーキング娘。」扉のいちゃいちゃがかわいいです!乙女の告白にはびっくりしました。今回は華月さんが進行役、というのが何だかとても嬉しいです。ああっ、それにしてもなんて・・・ふりふりエプロンの似合う人なんでしょう。この石、軽く100kgはあると思います。普通の人間には持ち上げられないと思いますけど・・・。鹿島神宮にあった、せいぜい高さ50cmかそこらの力試し石も持ち上げられませんでしたし。あ、ちなみに僕はハイクリーン最大で80kgまで上げたことがあります。しかしこのゲーム、楽しそうですね。まちおこしというより、昔のテレビを思い出させますけど・・・今でもあるかな?早紀ちゃん、本音をいうとずっとこのままでいてほしい、のでは?最後、伝説の当人の霊が憑いているというのは見えていましたけど、伝説の意外な真相までは読めませんでした。そして・・・巧の中身が違う、と見抜くエピソードには笑えました。こんなことで見抜かなくても。そして殴りかかるときの楽しそうな笑顔と、その後・・・霊も可哀相に、相手が悪かったの一言。ディビス博士を敵に回すとどちらが悲惨でしょうか。

「だぁ!×3リトルメモリー」未夢ちゃんの小さい頃、かわいい!このほほえましいエピソードは見事としか言いようがないです。子供の気持ちをよくもまあここまでわかっているものです。それが一番すごい。

「はるなつスキップ」ペンギン村みたいなことに・・・。あそこも寒いのが嫌いな作者の趣味でいっつも春を通り越して夏になるから・・・。ま、夏も夏で蜜源植物はあるから大丈夫でしょう。サイクルは狂うでしょうけど。このほほえましい恋、見ていてとてもほっこりします。あ、昆虫の水分やえさの受け渡しは普通、く(はあと)ち(はあと)う(はあと)つ(はあと)し(はあと×2)だからですか!(3月怪談)これは本当にいい話!このふわっとした、なぜか日だまりの匂いを感じるような・・・。

「びっくりーウオンテッド」ご無事で何より。しかし、パリに並ぶ本場の一つベガスでのレビューは、やはりトップ0スでしたか。裸一切なしの宝塚レビューは宝塚レビューという、別のジャンルだと考えたほうがよさそうですね。ハートマークに「秘」「18禁」「美」で隠してあるのには笑えました。

「トップオブザワールドな人たち番外編」絶妙!特に初めの、これ・・・二色カラーですよね?信じられない!ここまでの表現力、見たことないですよ!フルカラーより表現が深い!この、振り返りざまの「はい」には硬直しました。さすが、ホラーの影の達人。このスケブの絵は爆笑です。乙女のイメージですか。「そうホントに根っこのほうは、葉っぱがひどすぎるからなかなか掘り返してもらえないけど」これも笑える・・・というよりそれ、本人にいえる言葉でしょうか。会長の言葉も含蓄深いです。そして、この初めて相手の立場になってわかったこと・・・これは重いです。それにしても、ショックだったでしょうね・・・でもその中にある本質のよさを見抜くほどの想いじゃなかった、ということですか。そして慰めるシーンの、缶を置いて、無視して、「剣崎先輩の使用済み」の一言で飛び付くその間が見事。意外と侮れない・・・やっと恋敵の恐ろしさに気付いたか。そしてこの二人の話、何ともいえず胸に染み込むようです。多分どちらにとっても一生忘れられない、かけがえのない一時でしょう。変わった百合ちゃん、もともときれいだったのに、どれだけいい女になったのか。

「チェリーベラドンナ」腕立て伏せ自己記録更新!やられた・・・。しかしうまい、本来こっちも浮気しているのに、相手も浮気しているからと正当化するとは・・・それに違和感を感じないほど構成がうまいのでしょう。妖精呼ばわり、は男子にとっては決して名誉ではないです。それにしても吏羅くんの弟、とは!あ、ベラドンナとは貴婦人の意で、瞳孔が開く作用があるので貴婦人が目を大きく見せるために使った、ということです。あ、失明の危険がありますのでやらないように。「笑顔と花束は好きな女にだけ」この台詞はしびれます!そうか、それが普通か・・・。それにしてもどこもかしこも、もう息もつけないかっこよさ!そして花のベッドに極上の笑顔、そして殴って「いーかげん気づけ バカ!」もうだめ、全身痙攣して、腕立て伏せでもするしかなかった・・・。ほんっとにかっこいいです。

「さくらkiss」これも強烈!ただのたうち回るしかないです。これが噂の「Special Twins+1」でしたか。もう真雪ちゃん、かわいいかわいい・・・。そして恒一くんの、何だか意地悪でそれでいて暖かくて、どこかずれたような態度がとてもいいです!そしていきなりキスかと思えば・・・これだけでも充分キャーキャー言ってのたうち回りました。しかしこの住所ありのプロフィール、一体誰のでしょう。いたずらがなければいいのですが。真に受ける馬鹿がいるかもしれないです。スリーサイズを見ればわかる、とは・・・江戸や冴羽の同類かおぬし!?ゆいちゃんも面白い人ですね、いきなり和んで・・・。返事の後の、その後のどこか抜けたようなほのぼの、これがすごくいいです。あのときは確かに小学生にしか見えないような。そして・・・ああああ、ねにゅみゃきぎゃごろにゅおむぎゅぎゃぁあ!

「サカサマノナミダ」一気にきれいになりましたね。前作で目についた平板な感じもなくなり、奥行きと生気がが出てきました。こんな生徒会長がいたら、さぞ学校生活は楽しいでしょうね。でもその分、本人の負担は・・・。しかも、全校への公開告白、しかも失恋とは!この受けーる(誤タッチですが面白いので)、いやスケールの大きさはなかなかいいです。ああ、頭が痛い・・・。確かに笑うしかないですね。そしてその笑顔自体、無敵という一言からもらったものとは。あ、この彼女・・・どんな気分なのでしょうか。優越感か、それとも・・・。笑顔の下の涙を見えない人と見てくれる人、その対比が胸に、不思議な圧力でかぶさってきます。このかばいかたもある意味ショックでした。そして、これが本当のベストショット!すごくいい顔です。こうやってどんどんいい顔をしていくのでしょう。

「プリーズ!Mr.ロリコップ」久々のコメディタッチ!やっっぱり素晴らしいです!!この告白もばっちりです。「で、どうよ!?」きゃーっ!「ウチこない?いまだれもいないから」・・・少女誌で出す言葉か・・・それって、男にとっては誤解を生む言葉ですよね・・・今は気をつけたほうがいいのですが。そしていきなりのキスに・・・どわぁ。婦女暴行未遂、には残念ながらならないです。「潤くんなら」と言ってますから合意ですし、15歳ですからOK。でもまあ、今日つきあい初めてばかりでいきなり押し倒すのを見たら・・・体目当ての軽い奴、と誤解されてもしかたないような。このなゆちゃんの、不安もわかりますけど・・・男は照れ屋ですから。そしてこの、捜査班の誤解!これには笑えました。それにしても「体目当て」とか「なにされたって」とか・・・「ふれていたい」という本音には硬直します。そしてこの落ちは・・・。その後のこの二人、何かすごくいいです。そして・・・。

「恋してアラビアータ」なんか、僕一人だけ花粉症から無事なような・・・寄生虫はいないだろうな・・・。この出会いはおかしいです。

「LOVE@CHOCOLATE」一気によくなった感じです。絵もすごくきれいになっていますし。話の展開は強引ですが、楽しいです。

「人生なんてツキ次第」これって一体・・・。なんだか脳みそをかき回されたような虚脱感です。

「フリフリスプリング!」今度はメイドですか。しかも・・・。なんかスズリちゃん、前作の学校でとやたら性格が違うような。この裏社会って一体・・・。怪盗の美学というのも深いもののようです。書き初めで「焼き肉」と書いていたり吹き替えで励ますボスもとってもおちゃめ。春風に誘われて、とてもすてきな一日をすごせたような・・・でも何か忘れているような。

「恋のイ・タ・ミ」まあ、雷が嫌いとか歯医者が怖いとか、誰にでも何か弱みはありますから。しかし、なんなんだこいつは。でもペンチはひどい!あ、ふと・・・麻酔開発以前の歯科って、一体どんなだったのでしょうね。想像しただけでも恐ろしいです。そして素直なままでスキンシップ、確かにそれが一番いいかも。

「ドリーム・ミッション」一気にかわいくなりました!著しい進歩です。画面もすっきりしてきましたし、笑顔がとても魅力的です。しかしスタンガンを使うとは、でも確かあれって一瞬体が痙攣して、でも完全な無力化には数秒間、それも素肌か薄着の部分に押しあてていなければいけないような・・・。しかし少女コレクションって、そのあとどうするのでしょうか。やはりエリザベート=バートリー(わからない人はKCるんるん「夢幻パトローラーYUZU」を読み返すか、ゴーストハントの次のシリーズを待つか澁澤龍彦全集を読むかしましょう)、みたいに?しかしこの先生、いい趣味していますけど、それに大和撫子タイプとミッションスクールバージョンならシスター、それに自分自身を入れないと完璧にならないとわかっているのでしょうか?でもこの件で、影武者業が白日のもとにということには?ないのでしょうか、「目撃者は死して再び語らず」・・・それはブラックエンジェル!自分の中のつまんないものぜんぶとファイト、この励ましは奇襲のように胸に突き刺さりました。やはりそれがうまいです!この「好きなの」と言った瞬間の表情、すごいです。

「トワイライトコネクション」うまい・・・。こんな鎖もあるものですね。しかもそれをこんな形で表現するとは。母娘関係の、陥り易い病理を見事に語ったものです。そして、ありきたりの展開なら母の悪霊なのに、本当は本人の心そのものだとは!こういうところがこのシリーズのうまさですよ。この「だからこそ人間は幸せになれる」という言葉はとても深いです。

「探偵になろう!」このコミカルで、どこかずれた雰囲気・・・いいですね。でもかっこいいです、本当に。まあ、図書委員会という仕事も結構エキサイティングです。中学高校と六年間やってきたから確かです。当番をさぼる奴を引きずり出したり、返さない奴に抗議したり、騒ぐ奴を・・・。でもこの情報集めはうまいです。確かに、僕はおしゃべりを静めることしか考えていませんでしたが、耳を澄ませばいろいろと聞こえたかも。入った方法はピッキングか、それとも電子ロックのパスワードを?しかしかなり複雑な仕掛けです。かなり考えないと何がおきたのかわからないです。

「ムーン・マジック」きゃわいいぃいっ!すごくほっこりした感じの暖かさもありますし、期待大です!あ、僕も「どういう意味や根拠があるのか追及」するのが好きな理論家です。でも、魔法が嫌いだからはづきの事が嫌いだとは限らないような。くんーっ、理科室の机の下からのぞいているターニャちゃん、かわいい!倉橋くんって、昔の僕みたいです。でも、今はもう、科学で夢をかなえ、知らなかったことを解明する時代はとっくに終わったと知っているから、以前の自分がドン・キホーテだとわかってしまった・・・。彼もまた、いつかそれに気づくのでしょうか。科学に夢があった時代は、1993年10月にSSC;Super Superconductive colider(超大型超伝導加速器)計画の中止とともに終わってしまったということを。もう、夢のためには予算がつかないということを!今は忠告したくないです。昔の僕のように、忠告すればするほど意地になるのは分かりきっていますから。この夢に満ちた二人の笑顔、今の僕にはまともに見るにはまぶしいです。

「純情事情」確かにいい作品です!でも・・・これは上に対する文句ですが、昔のなかぞう&るんるん時代みたいに百ページ読み切りは、やはり圧迫が強いです。確かにいい作品です、それは本当に!震えるような鋭さ、厳しさとギャグのバランス、大胆さ、それら全てにはびっくりしましたけど。なんとか増刊を増やして、早稲田先生みたいな力のある作家も活かした上で・・・もっと新人、若手作家も大切にして欲しいです。それにしても、最後のは力が抜けたと言いますか、衝撃に息もできなかった!「おれは明日もおまえにあいさつするからな!」すごい・・・なんてかっこいい男を!!

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