2001年なかよしふゆやすみランド

考えてみると、増刊もずいぶんと雰囲気やメンバーが変わったものです。新メンバーの成長は嬉しいです!

「月光女神ディアナ」色気と抜ける感じのバランスの取れたカラー扉に、すごく期待しました。
弓道の描写は・・・この角度だとわかりにくいのですが、押し出すはずの親指が曲がっている状態で強い弓返りが出るか疑問ですが、大きな崩れは見当たりません。ただ、後半で射を鳥瞰すると肩と腕が一直線になっていないようですが・・・的場はよく調べているようですね。
いきなり慌てて駆け出すところで、すごく細い腰と反面豊かな肢体を強調している、しかも制服が大きくめくれているサービス精神はある意味立派。堂々とやるなら文句はないです。
そして突然、転校生の情熱的な言葉にびっくりし、いろいろと期待しました。
影山くんも気になるキャラクターです。ここでもう少し色々な伏線を置いてもよかったかもしれません。たとえば鏡を拾うところをゆみあちゃんに見られたり、ゆみあちゃんが影山くんの恋心を理解してからかうなど。
ネコを弓につがえてしまうのは笑えました!
窓から登場して「よ・ば・い」と言うのも適度でさわやかな色香があります。これには嫌悪感はないです。
この変身シーン、せっかくですから少しサービス精神があってもいいような・・・
ただ、この変身から翌日の図書館まで、話が大きく途切れているのが気になります。一瞬ページがくっついたのではと思ったぐらいです。
すべてをおしえてあげるよ、と期待を持たせて外すのは・・・ちょっと同じ手を繰り返しすぎかもしれません。
太陽神アポロンと月と狩猟の処女神ディアナは、ギリシャ神話では兄妹であり結婚はしていないはずです(無論ギリシャ神話では近親婚もよくありますが)。確かに儀式の上で並べることは多かったと思いますが。
光と音、というのはよく調べていますね。アポロンは音楽の守護神でもあります。それ以外に、占いや医学の神でもあることを利用していればとも思いましたが。
昔話から突然「ひろい主に心あたりがある」というのが唐突でした。何を拾ったのか一瞬考えないと太陽鏡とならなかったですし、アイドルグループの「光と音」というつながりも少しわかりにくかったです。
影山くんの変身はびっくりしました。
皆が人形のような目になる恐怖とコンサートの迫力は面白かったです。
ディアナが変身して登場するのも、それほどまずい事態になっているという切迫感が足りなかったせいか説得力に少し欠けました。
ここからのアクションシーンはかっこよかったのですが・・・そりゃ、浮いていたら胴つくりができなくて当たりませんよ。
影山くんの動機はとても単純でしたが、それだけに理解しやすいです。「ふりむいてもらうんじゃない ふりむかせるのよ!」という台詞はかっこいいです!
二人を優しく見守るゆみあちゃんの目はと手も魅力的ですね。
陽くんとの別れが・・・切ない気持ちはすごく伝わってくるのですが、何かふに落ちない気がするのです。
振り向いてキスするシーンはすごくきれいです!
たとえばディアナであるゆみあちゃんには特に使命はないのか、アポロンが戻らなければならない切迫した理由はないのか、あと本来兄妹であることはどうでもいいのかなど、不思議と納得できない点が多いです。何を言いたいのか要素を詰めこみすぎ、話が都合よく飛びすぎているのかも知れません。
連載などでじっくりやって欲しかった話かもしれませんね。次回に期待しましょう!
しかし、なんかこの話・・・「電脳少女Mink」のみんくちゃんに見せてやりたいものです。多分彼女も目が覚めるでしょう。それだけ普遍的な病理なのでしょうね。

「ちな★ちな」か、かわいいいいいいいいいいいいいい。
気が強い女の子も可愛いです!暴言が聞かれたんじゃ、と一瞬心臓が跳ね上がりました!
陸くん、自然にちなちゃんにべたべたしていますが・・・天然でしょうか?普通女の子の体に触れるのはすごい勇気いりますけど。
お金を払ってあげたり、男のオレがいっしょだからと学校についていくの、同じ男として・・・この年代の僕には絶対不可能なことでしょうね。
黙って通りすがりのふりをして千円札を、投げるように置くのが関の山でしょう。財布を取りに行くのも黙ってついていくでしょうし・・・だからもてないんだ。
あぶないだろ、と支えてやるのは・・・なんか嫉妬がため息になります。
自分だけに優しくして欲しい、という女の子の欲の深さは興味深いです。
いきなり変なことになったのにはびっくりしました!
そして陸くんが消えるシーンのちなちゃん、すごくきれいです!
ガラスが割れて、学校を駆け回って・・・震えるところはすごく不安が伝わってきます。
突然妖精が出てきて、とりあえず可愛い!でも言っていることが年齢相応で、それじゃわからないですよ。
この妖精の姫様、すっごく可愛いです!
でもやっていることが凶悪、というのが・・・なんとも。笑顔で何とか懐柔しようとして、「話し合いはムリそうだな」と分析している陸くんの冷静さがすごく笑えました。
逃げようとして罠が作動し、それでも友好的な雰囲気を崩していないのが・・・また笑えます。
人の話をまるで聞いていないコトリ姫がまた可愛くて笑えます。
フードにもぐって、雪が落ちてきたら逃げているツバメくんのちゃっかりしたところがまた笑えました。
学校にこなきゃよかった、という後悔が別の、言えばよかったという後悔になるの・・・なんか切ないです。明日生きているとは限らないのに、今日見るのが最後にならない保障はないのに・・・
迷路を強引に乗り越えてしまうのに、いつもの気の強さが見えて・・・子供時代さぞおてんばだったんだろうな、と口が笑います。
内気で純情な姫様って・・・結局ツバメくんとちなちゃんもあまり会話が通じていないのが何とも。
この雪玉は一瞬呆然としました。
ノコギリや剣を抱えているコトリちゃんも、それでもなんか可愛らしいです。
勢いで「あたしだって陸のこと好きだけど」と叫んでしまったのにびっくりしました。なんか拍手したくなりましたよ。
で、キスで証明するのに大爆発!
この魔法のティアラを、どちらかに返すシーンがなかったのが気になります。まさかそれはこれからの連載に・・・楽しみ!
帰るとき今まで通りの雰囲気で・・・互いに告白しているのに、そんな甘いムードにならないのが少し笑えました。
ちなちゃんとしては、あれはなしにしたいのでしょう・・・そして否定しようとして、同情を思い出して・・・もしかしたら自分も、と苦しむの、すごく分かる気がします。
相手を自分のものにしたい、という、人を好きになったときの自然な感情・・・それが、自分より相手の幸せを優先する本当の愛に変わるのには少し時間がいるのでしょう。それを正面から見せられるのは少し辛いですが・・・
もし別の子と陸くんがくっついたら、多分素直になれずに後悔する・・・ちなちゃんの自省がなんとなく痛いです。
素直に気持ちを伝えて、寝てしまうのが可愛いです。多分陸くん、全部分かっていながら優しい愛情で包んでいるのでしょうね。素直じゃないのもまた可愛い、と。
おしおきされてほっぺに氷を当てているコトリちゃんもまた可愛いです!また何かしでかすつもりでしょうか?楽しみです!

「雪玉ロンド」うわ・・・すごく素敵な話!

本当にため息が出るほど素敵な三題話です。

「恋してペペロンチーノ」浮気疑惑には、なんか今更な気がして笑えました。そういえば明くん、暴力や精神的虐待はありますが、浮気はしていませんね。
おばあさんなのにやきもちを焼いているのが笑えました。この勘違い・・・なぜこんな男に。

「夢見なサイキック!」凄まじい雪の白さと寒さが伝わってきます。なんとなく怖いです。
温夜くん、そういえば彼女の両親にあいさつって・・・しっかりそれを指摘してからかう会長には笑えました。
みことちゃんの妄想、相変わらず可愛いです!
お母さんはすごい美人ですね。そっくり!父親の件でこの反応、何かとおもいました。
熊とおもったら・・・隠すことないのに。なんか微笑ましいですね。
雰囲気がすごく重くなってしまうのはなんだか笑えました。
しかし温夜って、年長者に対する敬意がないのでしょうか?ちょっと礼儀知らずな態度ですね。
いきなり嫁に話が発展しているのが笑えました。
結婚前提でないと認めない、というこの親父さんの論理は理解できます。
売られたけんかを買っただけ、という温夜くん・・・相変わらず自分を出さないですが、中ではすごく情熱が燃えているのが分かります。
いきなり脱げには爆発しました!これは読者サービスでしょうか・・・?ミーハーなところのあるお母様も笑えます。
みんなの協力で色々なテストを切り抜けるのはなんか笑えました。
協力されているから認められない、と分かっているのに断らない、そういうところは見ていていらいらしますが・・・内面は信頼が置けるんですよね。
突然吹雪がくるのに、子供たちを連れて外出したのはミスでしたね・・・お母さんの、みんなの安全を優先することを思い出させるのはすごいです。風雪を潜り抜けた、いい夫婦だと一瞬で納得しました。
当然のようにこの軽装備で助けに行こうとする温夜・・・ちょっと無茶ですよ。
なにより温夜くんの無事を優先し、しかも信頼するお父さんの大きさも印象的です。手袋の大きさに、男として認め合ったことがはっきり伝わりました。
悪い方向に考えが行ってしまうみことちゃん・・・ちょっと可哀相な気もします。なんでこんなに温夜くんって感情表現が下手なのか・・・
でもこうして助けに来てくれたの、どんなに感動したかすぐ伝わってきました!
始めて「おまえのためでなきゃこんな必死になんねーよ」と気持ちを伝えるの、みことちゃんの感動がどんなに強かったか・・・ツリーの輝きが雄弁に物語っていますね。
会長のセクハラは爆笑!って雪の中じゃ凍えますって。いいクリスマスになりましたね・・・そして、聖夜はまだこれから!

「みるくSHAKE!番外編」こういう裏話があったのですか!本編でのあまりにもさりげない「なんか増えてる」「しかもちょいヘタ」にこんなことがあったなんて。
こういうのもすごくいいです。なかなか思いつかないですよ。
フランの例の馬鹿幹部や目を開けたまま寝ている大沢洋品店店主百合婆の、マスコットから見ると妖怪じみた人間の姿がまた何とも・・・
フラン側の高貴で、しっかり貴族らしい勇敢さも持っているマスコットたちがまたいい味出しています。

「プチミュウミュウ」これはまたすごいことを・・・まるっきり違和感がないのが笑えました。
あと、レタスちゃんが下半身がひれのままで金魚鉢に入っているのもいいです。
頭がパンとかキリンとか、すごく可愛いちびキャラも魅力的です。まるでペンギン村の幼稚園版!
生の貝を平気で食べているザクロさんに野生を感じました。
犯人も何も忘れてお山で遊んでいるのも、幼稚園児らしいですね。
何があっても、ポーズ以外構わず砂山で遊んでいるザクロさんがらしいというか・・・
謝ったら友達として受け入れる、というのに感動しました!本当にそうしてくれるなら、どんなに嬉しいか・・・なんだか、僕が普段つけている心の鎧が全く無駄なもののような気になりましたよ。
青山くんの登場でただの友だち扱いされるキッシュ、一抹の悲哀を感じます。この若さで・・・
魔法使いの夢はすごく胸が暖かくなりました。もしかしたら、すごくいい絵本が書けるかもしれませんね。

「スイート・モンスター」ホラーと見せて、それほど怖くはない雰囲気でほっとしました。
引っ越した当日夜逃げには笑えました。
父親はいないようですし、皆女の姿でのようですから母子家庭としてあちこち暮らしているのでしょうか?
オリジナルのようですが、面白い魔物ですね。
気合を入れて、オーラを吸うための彼氏を・・・って吸血鬼以外の何でもないような・・・。つまみぐいという発想がまた笑えましたね。それにしても、オーラを吸うのは・・・キスのふりをして吸うのでしょうか。少し怖いことを考えてしまいました。
オーラがない、というので一瞬ゾンビかロボット、ホムンクルスなどじゃないかと疑いました。
ものすごいオーラの持ち主がでてきて三角関係かな、と一瞬期待しました。
甘露雀についての「千載一遇の激レアお買い得物件」が爆笑でした!
オーラを分けてあげるために口移し、というの、なんかすごく嬉しいです。つけないで三ミリ手前、というのもかえってHですよ。
しかも向こうが起きてしまうとは・・・!すごく興奮します。
オーラを食料として愛でているのがまた笑えます。そして泉堂くんの怪しい言葉もいい伏線ですね。
体育のシーンでの心の動きが面白いですね。単に見ていられない、という同情のはずなのに、どきどきしたり真っ赤になったりする心の動きがうまく描けています。
そして、笑顔にときめく気持ちも・・・その中で、全てを知っている泉堂くんの目もさりげなくてうまい!
野生を持って誘惑する、でも女って元々そういう生き物ですよね・・・
ぶつかったひょうしにキスマークをつけてしまった、というのには僕も慌てました。
そこから突然スリリングになるのはうまかったです。
テンちゃんは百年も生きていない未熟者・・・ということは、まだ不死者の悲しみは知らないようですね。
泉堂くんが実は別のメヤカ族だった、というのは意外でした!全く読めなかったのに、聞いてみたら納得。
命をもてあそぶようなこと・・・と、その怒りはすごく理解できます。でも彼女は気づいているのでしょうか、それが・・・自分の存在の本質だということに。自分が人間にとって、あくまで捕食者・・・魔であることを。
魔物としては本当に若い、いや・・・幼いのだろうな、となんだか悲しくなります。
女の精気が苦い、というのが妙に実感できて、とても・・・強い性感を感じます。何かすごく深いレベルで、強い性的な要素を含んだ何かがあって、それを子供向けに翻訳しているような・・・その深い部分を感じてしまうのです。
メヤカ族は「女のコ」すぎてコワイ、という言葉に、作者の本質をやっと理解した気がします。「女の子」という存在を、性的な怖さも情熱の激しさも、全てありのままに理解し、増幅しつつ少女マンガの規制にすごく巧みに合せているんですよ!すごい。
オーラを吸い返された拍子に、何が起きたのか・・・自分が考えてもいなかった、恐ろしい現象におびえる両方の不安が伝わってきます。
このまま霧月は消滅したのでしょうか・・・
都築くんに助けられた嬉しさと、そして甘露孔雀の美しさの対比は実にいいです。
これは愛なのか、優しさに対するお返しなのか・・・与えられた精気で瞬時に回復したのが恋と紛らわしい、というのも・・・なんだか怖いぐらい、深いところをうがっている気がします。
それにしても・・・もし二人が結ばれたとしても、有限の寿命しかない都築くんと不死であるテンちゃんは・・・彼の寿命が尽きたときに別れる運命であることが触れられていないのが、せめてもの救いですね。それは少女の読者には重いのかもしれません。
人間の夫婦と違い、後を追うこともできない・・・別れの悲しみを背負って、また次の獲物を・・・もしかしたら新しい愛を探し、見つかっても死に別れ、繰り返して永遠にさまようことに定まっている・・・。希望は人間になることしかないのですが、それには触れられていませんし。
さらにもし、たとえ甘露孔雀でも精気を吸われたら寿命が縮むとしたら・・・テンちゃんの苦しみはどれだけなのでしょう。
実は、多分偶然だと思いますが似た構造のマンガを読んだことがあるのです。ちょっとHが入った「可愛い悪魔」(雅亜公、シュベール出版)・・・同じく可愛い女の子の魔で、男の精気を吸っている・・・ただしセックスを通じてであることが違います。男から見れば美少女を抱き放題なのですから都合のいい話で、でも色々あって深く愛し合うことになるけれど、だからこそ・・・男の寿命が縮むことに女が耐えられなくなって記憶、姿を消す・・・とても切ない話です。多分、この二人もそうなるのではという悲しみがあります。
霧月ももしかしたら、その悲しみを経験していて・・・だからこそ、獲物に情を移すことの恐ろしさを知っているから相手を物としか考えず、そして繭にするのもセレネとエンディミオンの神話(月の女神セレネの恋人、エンディミオンは何か願いをかなえてやると言われ、永遠の命を望んで永遠の眠りを与えられた。老いることなく眠り続ける恋人に、女神は毎夜キスをしている)のようにできるだけ生かしておきたいと思っているのかもしれません。
そのことをテンちゃんに告げていたら・・・背筋が凍りますね。
一見ハッピーエンドですが、本当はあまりにも悲しい話です。そして本当に素晴らしい!

「どこでもハムスター」すごく本格的な冒険ですね。食料をちゃんと持ってくればいいのに。なんのためにほお袋があるのでしょう。
みんなで行ってみたらお風呂屋さん、という落ちが笑えました。しかしこんな辺ぴなところに開業して、やっていけるのでしょうか。行ってみたいですが。

「ふたご天使」絵がものすごく見やすくなりました。それでいて、暖かな雰囲気は損なわれていません。
自然で親しみのある学校の会話の中に、「天使っているんだよ」と一言まぎれこんでいる、いい立ち上がりです!
ふたごの紹介も自然ですね。彼氏をよく変える、というルナちゃんのキャラクターが面白いです。確かに冷たそうな魅力は感じますが、それだけという感じはしない・・・彼女の側の話も見てみたいですね。
ルナちゃんがヒナちゃんの怪我を癒してあげるシーン、不思議な色香を感じます。
運動と癒しの力、二人ともみんなのために使っているのでしょうか?なんとなく、そうあまり意識せずに使っているような気がします。だから二人は人気者なのでしょう。
十年前は、単に迷子になって天使に羽根をもらって、上空から御両親を探し出して無事に合流したのでしょうか?
天使の力を与えられた人間の存在にむかつく、って悪魔か?と緊張しました。
事務のダンディ山辺をうまくつかって食堂のおばちゃんを誘うの、なんだか笑いが漏れました。こういう、大人を親しみを持って細かく使っているのもなんだかいい感じです。
このケーキはちょっと無理ですね。でも、僕もそういう・・・一つでなんでも食べられるケーキに憧れることはあります。
突然変な奴が出てきて、脅迫・・・「相方の彼氏」は実にうまい急所です。でもそれほど邪悪な感じはしないのでほっとしました。
仲がよすぎるふたごに、複雑な感情を抱くのはなんか理解できます。僕も中学校の頃、同学年に二組ふたごがいましたがそれほど仲がいい感じはしませんでしたし。
タコヤキ屋のおじさんとも親しげに話しているところから、ヒナちゃんの活発で誰にでも気安く、皆に好かれている性格が浮かんできます。
ヒナちゃんの「みんなそばにいて笑ってくれたらうれしー」という言葉、なんかはっとします。そんなの無理だと分かっていますけど、深いところで望んでいます。そしてタコヤキの温かさが伝わってきて・・・泣けてきそうです。葵田くんの困惑もわかります。
ルナちゃんの寂しそうな表情がどこか気になります。今まで、彼氏をとっかえひっかえしていてヒナちゃんを寂しがらせたことはないのでしょうか?なのに自分は、ヒナちゃんが誰かに取られるのがいや・・・?
翼を失ったことを特に考えず、いつも通りに振る舞っているのが・・・なんか複雑な気持ちです。理解していないのでしょうか・・・
そして、調理室でヒナちゃんが傷だらけなのが気になるように、うまく誘導されました。今まではルナちゃんの癒しがあったから安心して飛びまわれたんだな、とあらためて二人の今までを思い浮かべてしまいます。
この二人、今まで人に見られなかったときには二人で飛んでいたのでしょうか。
あんたさえいなかったら、という一言の悲しさ、なんだか胸が痛いです。ここの会話、感情だけがすごく強く伝わってきます。
そして互いの心が通わなくなって、なぜ・・・こんなちょっとしたことでとも思うのですが、すごく納得できる気もするのです。
互いに笑ってて欲しいのに、どうしたらいいかわからない・・・この切ないすれちがいがたまらないです。二人の涙と「笑っててほしいから」という言葉が重なるの、すごくうまい!
どうして、相手のために・・・ルナちゃんはヒナちゃんを心配し、ヒナちゃんはルナちゃんを人質に取られているのに、心が離れていくような感じになるのでしょう。あ、互いに全てをありのまま言わないから?
ヒナちゃんはこういう脅迫があった、といえばよかったし、ルナちゃんは心配だからあいつとはつきあうなといえばよかった・・・
でも複雑なのは、ヒナちゃんはヒナちゃんで葵田くんのことも結構気に入っていることです。
行き先が二人の原体験だった遊園地、というのが・・・本当に深い姉妹愛を感じて、なんだか心が温かくなります。
ヒナちゃんを抱きとめたルナちゃんの、魂の抜けたような表情がなんだか・・・それまでどれだけ泣いていたか分かって辛いです。
手を取り合ったときの翼の復活はとても美しいです。多分始めて本気で争って、それを乗り越えて新しく結ばれた絆の美しさがとても柔らかく伝わってきました。
先生も葵田も天使だったとは、意外でした。「いまどきフツーの天使でも人間を幸せにできない」という絶望感が、さりげないのですがちくっといつまでも残ります。でも、全体が本当に暖かいから救われているのですが。
葵田とヒナちゃんのこれからを想像に委ねるのもいいですね。とても楽しみな気になります。
ラストシーンの写真もとても素敵で、深い優しさとともに目に残ります。
心配なのは、同じ天使じゃなくてもっと悪い奴に能力を狙われないか・・・それこそ「烈火の炎」の佐古下柳のような悲劇にならないかですが、二人ですし天使が二人もボディーガードに着いていますし、大丈夫でしょう。
やっぱり期待していただけあって、いい作品でした。胸が暖かくなって、何か人に優しくしたい気になります。前作とは違う意味で心を癒されたような・・・読者にも天使の羽根を分けてくれたのかもしれませんね。
次回作が楽しみです!

「サンタのおしごと」相当目を工夫したのがうかがえます。随分成長しましたが、何か本質の部分は変わっていない気がします。
何を忘れているのか、分かったときはとても驚きました。
つきあってる、というのに一瞬納得してしまいました!
そんな暇があるなら家帰って勉強する、というのも分かります。やはり恋愛は、ある程度ひまと金がなければできませんよ。水滸伝によると他に三つ、合わせて(藩から草冠を取った字)、驢、ケ、小、閑の五つが必要だそうです。
中学受験に失敗したときの、自分が悲しいだけでなく家族から見放される苦しみ・・・重いテーマですね。
ファンキーなサンタがいかにも怪しくて面白いです。
その袋を開けてみたら吸い込まれて・・・ただ、ちょっとこの吸い込まれるシーンは深みがない気がしました。もう少しここは頑張って欲しかったです。
世界中の子供たちがいるサンタの家、なんだかいい設定ですね。
声を真似してアリバイを作るのが笑えました。
えさにした合格のお守りが昔の都市伝説にあったお菓子のパンダ、というのはうまいですね。ここはとてもリアリティがあります。
ラッピングや折り紙がきれい、というのはとてもうらやましいです。僕はどう頑張ってもそれはできませんでしたし、それゆえに何度も辛い思いをしています。そんな才能があるなら、偏差値の少しの差なんて簡単に取り戻せるような気がしますよ。うらやましいです。
温かい思い出話が兄の話になって、それで心を閉ざすのはぐさっときました。一太郎も、どれだけ雪実ちゃんがそれに傷ついているか理解しているのでしょうか?彼自身は単に、二人の兄と雪実ちゃんの違いをありのままに受け入れているようですが・・・
必死で配達していく中、心が徐々に癒されていく描写は説得力があります。
最後に、いいムードと思ったらまた傷に触れて傷つけ会ってしまう・・・それで大事な事を思い出すくだりはとてもいいです。
本当に勉強したかった、でもそれがいつのまにか、兄との比較や親の期待に疲れて潰れていった・・・大半の子供はそのまま、心を失っていくのでしょう。
クライマックスのスリルと一太郎の励ましはいいのですが、残念なのが飛行機などのアイテムのリアリティが乏しいことです。ここはもう少し伸ばして欲しいです・・・。

「IZAWAっちのモデル道」担当が替わって、今度はおっとりしたタイプ・・・少し不安でした。このルポマンガは担当との漫才こそが魅力ですから。
いきなり子供向けに入ってしまうのは笑えましたね。でもこの間違い、後から考えると絶対わざとでしょう。
カッコつけないありのままの自分、ってそれが美しく、出して見苦しくない子ってやはり万人に一人でしょうね・・・。
腹筋って、やはりシットアップ(上体を完全に起こす)!古いです。クランチ(誌上で出ているやり方)が今は主流ですよ。シットアップは足を押さえてもらうか、棒やベルトで固定しなければいけないですし、それでも有効範囲が狭いようです。
体が傾いているのは問題ですね。あ、長澤講師の特徴はよくつかんでいます!しかしすごい長身とスタイル。
正しい姿勢がどれほど大事か、これもいいアドバイスですね。僕の子供時代から、今時の子供は姿勢が悪いと言われてきましたし。
こののんびりした口調でしっかりおとしいれる新担当、前担当以上に悪質ですな。爆笑!いい漫才になりそうです。

「鈴原さんと魔法のランプ」やっぱり可愛い!絵も少し変わりましたが、正直に言うと今までの素朴な雰囲気のほうが好きです。あまり着飾って欲しくない、それよりバランスやデッサンを重視してほしい気がします。
手をつないで、その先は?ちょっとセクハラでしょうか。
憧れの人と、想像ばかりしていざ話しかけられると自分がコントロールできなくなって何も言えなくなり、変な態度を取ってしまうのはよく分かります!身に覚えがありますから、もろ感情移入しました。
僕の場合嫌われる、という不安で苦しむより、どちらかというと自嘲気味に嫌われているのを自覚しながら、それを無理に想像で押え込んでいたような感じでしたが・・・
ランプを見つけるあたりの服の感じ、すごく可愛いです!
ランプの精の登場シーンはなかなかうまいですね。お化けとおもってしまうのも分かります。
しかしランプの精が出てこないかな、と言っていて本当に出たらわけがわからなくなるとは・・・でも分かる気がします。
前のご主人様も、相当苦労したのでしょうね・・・ゴミ扱いされている事自体が、このティータさんがどんなに困った性格かの証明ですよね。
大きなケーキに押しつぶされ、さらに願い事をパスできる、というのは爆笑しました!じゃあどんな願いならOKなのでしょう。
ランプの精は普通の人間である秋月くんにも見えているのでしょうか?
で、ご主人様の思い人にランプの精がモーションをかけるとは・・・この展開はとても意外でした。
しかし、別れ際にぺこりと礼をする秋月くんと鈴原さん、すごくわかります!僕も好きな子には異常に「礼儀正しく」ふるまってしまいました。
さむくないの?には笑えました。で、魔法で支配するとは・・・まあ本来魔物ですからね・・・。
ほしかったら自分でなんとかするのね、という言葉がすごく痛いです。そう、欲しかったのならなぜ動かなかったのか、ひたすら何かを待っていたのか・・・今となっては後悔しても遅いですが、辛い指摘です。
美男美女のカップル、かなり迫力はありますが・・・無表情な秋月くんがなんか悲惨ですね。
そんなのやだ、という気持ちもよく分かります。そして、とてもうまい状況設定ですね・・・普通、好きな人が他の人とつきあっている、というのは相手の自由意志で、どんなに嫉妬してもどうにもならないのに・・・魔法だから、必要なのはこっちの勇気だけ。現実には決してありえない、それでいてとても共感できる状況です。
魔法を解こうとして、諦めずに行動して・・・この必死の表情は理解できます。
おびえる自分の殻を破って告白するのは感動ものでした!振り向く群集がなんか、冷静に見ると恥ずかしくなります。
でもそんな事どうでもいいくらい、伝えたいことがいっぱいあるのが胸がはちきれそうなほど伝わってきます。僕もあの頃、あんなにいっぱい伝えたいことがあったのに・・・もっといっしょにいたい、話がしたい、君のことを知りたいし僕のことを知って欲しい、あの頃どんなに言いたかったか・・・涙が出てきそうです。
そして、我に返った瞬間優しく抱き寄せられて・・・頭をぶつけて気持ちを伝えるの、すごくほっとします!
秋月くんの優しい笑顔、嬉しい気持ちと優しい愛情が伝わってきて、とてもいいです。鈴原さんの笑顔も・・・素直に祝福したいですね。
確かあと一つ願い事は残っているはずですが、そんなことどうでもいいですね。結果的には変なキューピッドになってしまったものです。
すごく面白かったです!

「雪に願いを」とても鋭い、面白いタッチですね。
スタンダードなメルヘンに進みそうでしたが・・・いきなり変なものの登場で凍りつきました。
石ころについて意味ありげな事を言って・・・結局無意味なので、魂が抜けました。
でも離しかけるきっかけができて、この呪文、僕の世代では否応無しに分かりますけど今の読者に分かるのでしょうか?
一体何なのかよくわかりません。とりあえず、考えないほうがよさそうです。

「手のなかの宇宙」趣味全開の扉絵、やはり素敵です!ため息。
星が見える空がない、温暖化・・・環境破壊の不安で押しつぶされそうで、それでいて結構変わっていない未来の学生生活が妙にリアルです。
好きな人とすれちがって、言葉も出ない・・・どきどきするだけ、このシーンにものすごい悲しみを感じました。
神様がいない、という言葉もすごく重いです。
自分がこの星の神様になれる、というのも面白いおもちゃですね。
この小さな生き物が出てきたときの感動が強く伝わってきます。優しく呼びかける、ガラスの向こうに口元が隠れた表情には優しい慈愛を感じます。これからは、そういうコンピューターの世界の生き物にも生きたペットに対するのと同じような愛情を感じられるようになるのでしょうか。
好きな人の、名前も出てこなくて「先輩」としか分からないのも面白いです。あ、上坂先輩だと・・・今まで知らなかった!!ふわ・・・そう理解して見返すと、余計切ないですね。
小さな生き物に話しかける表情とたわいもない、でも精一杯の心を込めた秘密・・・昔ならテディベアやインコに対して語ることかもしれません。
回想に入るのが少し唐突で、風の感じも合わせて何か・・・不思議な空間に誘い込まれたような感じでした。
この桜吹雪の描写はさすが・・・酔いそうな、甘やかで切なく、それでいて早春の寒さも感じるような、恐ろしいほど深い表現です。
もう一人出てきた、その初々しい動きもいいですね。祈りに応えてくれる星の光に、なんともいえず温かい気持ちになります。
いきなり先輩に親しく話しかけられて、心臓が跳ね上がったのが分かります!キャンディ頭って・・・確かに。うまいこといいますね。
イブも幸せになったようで、でもそれは・・・「神様」である玲音が何かしたからでしょうか?違います。その事を理解していないようですね・・・神様は見守っているだけで、一人一人の願望を一々かなえることはしていない、ということを。
願いはかなったじゃないですか、先輩が今日笑いかけてくれて・・・窓から見る空の、不思議な不安感に切なくなります。
この絶望的な知らせに落ち込むのも理解できます。でも・・・確かめることもできますよね。
そして思いまで否定することはないのに・・・友達に気を使わせたくないからでしょうか。
神様の存在を否定する気持ちも理解できます。もちろん、神はそういう存在じゃないということはできますが・・・この絶望には届かないでしょう。
でも、その絶望の叫びがこんな結果になるの、ある意味驚きました!はっきりとした意味ではなく、感性で納得できます。
そして打ちひしがれている姿が・・・痛々しいです。でも、幸運を待っているだけで自分では何もしなかった、とそれはわかって、それは大きい成長だと思います。
神さまに見放された、と感じているのは・・・どうなのでしょうか。「見守る」と「願いをかなえる」とは違う、ということまでは分かっていないのでしょうか。
そして、あ・・・花と見まごう光のまぶしさ、一瞬息が止まりました!
先輩の微笑は変わっていませんね。でも、春より少し成長した感じです。
そして玲音ちゃんの自分からも言葉を返す成長・・・とても嬉しいです。この笑顔はすごく素敵ですし。
この願いに「プラネット・エデン」は元どおり治ったのでしょうか?
ここで語られた「神」が何なのか、すごく難しい気がします。考えさせられる作品ですね。
先輩とマネージャーは本当に彼氏彼女じゃなかったのか・・・「中等部に手を」という友達の言葉からは違うような気もしますけど。つきあっているのだったら「マネージャーに言っちゃうぞ」も加わるでしょうし。
そういうことを全てこれからに置いて、受動態から能動態に変わる、その変化に絞るのもまた・・・わずかな心の変化のはずなのに、それがいかに大きいかはっきり伝わってきます。
改めてすごい作品です。オリジナルでの本誌連載復帰が待ち遠しいですね。

「めでぃかるまじかる」かわいらしい形で安定してきましたね。扉背景の、小さな病院と魔法使いのイメージを合わせた感じがとても素敵です。
昔僕も、ファンタジーで出てくる魔法を医学に応用したらどうなるかをいろいろ考えていました(たとえば麻痺を麻酔がわりに使うとか石化させればどんな手術でもできるとか)が、面白いアイデアです。
なんか生意気な子供という感じですね。17歳というのには驚きです!
いい男の患者がいきなり脱いで、キノコらしいキノコ・・・僕もつぼりました。でも現実には、体からキノコが生えてきたら大変です。肺にキノコが生える危険な奇病もありますし。
ずいぶん可愛い魔法ですが、龍頭に食べさせて大丈夫なのでしょうか?キノコの本体は出ている部分ではなく、地下に網の目のように広がっている・・・おそらくこの患者の場合、体内を蝕んでいる菌糸なのですが。
この師匠とピュアちゃんがどう知り合ったのかなども気になりますね。使い魔のアクアマリンも面白いです。
殴り倒す華麗な姿には笑えました。
待っている患者の、酒井ってなにでしょう・・・
あ、薬草の水やりをしている表情は可愛いですね。怒っていたり威張っていたりがおおかったので、ちょっとギャップがあります。
タイミングのよい急患も笑えました!
おねえちゃんとぼくも・・・ははははは。確かに17歳と14歳じゃそうですね。ついていくミトくんの気持ちは分かります。
この街はヨーロッパの古都みたいですね。
トカゲや草の図はすっきりしていていいです。
解明されていないレシピで治そう、というのは無茶だったかも・・・
ミトくんの痛み、魔物の影と不安をあおるのはうまいです。
巨大トカゲ、巨大ウサギ・・・別になんでも変わりませんよ、危ないということ以外。ミトくんもピクニック気分だったのでは・・・武器を持ってこなかったのは。
かっこつけておいて小さな龍頭、というのは笑えました!
パニックになって反省する、その罪悪感の激しさははっきり理解できました。
師匠を呼ぶとちょうど出てくるだろうな、と期待しましたが、こういう形とは思わなかったです。びびりました。
しかし決めてくれますね・・・見守っていたのでは?
涙が壷に入る瞬間の、純粋な気持ちの美しさの描写がすごくいいです。
わざわざ無能なふりをしている、というの・・・どことなく「メルビィ&カシム」を思い出します。患者たちにも無能なふりをしているのでしょうか?それともみんな知っているのでしょうか。もしかしたら、ピュアが間違った治療をした患者を影でフォローしているのかも知れませんね。
好意を持たれると困る、というのは・・・何か、結ばれてはいけない理由でもあるのでしょうか。複雑な関係みたいですね。
キスで魔法をかけたのにはどきっとしました!
そして、キスのごほうびで慌てる師匠、確かに若い。これ、シリーズで見てみたいです!すごく面白いです。

「ホワイト・メッセージ」なんだかいい雰囲気が漂っています。また一皮むけたようですね。
ラブレターの代筆って・・・ばかなことやってるな、と苦笑します。まあ平安から続く伝統でもありますが。
男子立ち入り禁止のテープを張ってわいわい騒いでいるのが微笑ましいですね。
立波くんの紹介、うまいです。でもそういう生の自分を見せる事自体、みんなから見ると特別扱いなのですが・・・。
筆跡でばれたというのは笑えました。誰もそれは考えなかったのでしょうか?
怒るのはよくわかります。
あれ?ここにも「SAKAI」さんがいますけど・・・どうしたのでしょう。
ラブレターの元ネタって・・・なんだそりゃ。どういうラブレターなのか、見てみたいですよ。
階段を踏み外すしーん、なんだか自分が落ちたような感じでびくっとしました。
その拍子に、「ドキツ」の音一つで気持ちが変化していくところはすごく好きです。
落としたノートをわざわざ読むいやがらせ、そして恥ずかしい過去になってむきになるのは笑えました!
変わったと思っていた、という言葉に立波くんの切なさを感じました。小説に一生懸命な彼女が好きなのに、それがこんな馬鹿なことをしていて・・・好きな子が馬鹿なことをしていることほど、悲しいことはないですよ。
しかも他の子の、自分に対するラブレターの代筆なんて、気がないとはっきり言われているのと同じですもの。
笑顔に心を奪われる一瞬、よく出ています。
ラブレターが浮かばなくて、自分だったらどう書くのか考えるのがすごく切なく、甘酸っぱい感じです。
怒鳴りつける気持ちははっきり分かります。もちろん、女の子も自分で書くのが面倒くさいのではなくて、自分の言葉に自信がないから頼っているのですが・・・間違いには違いありません。
反発する力もなく、気力を失ってしまうのもなんだか理解できます。
そして、走り出すちなせちゃんの姿とこの大胆な、そして雄弁なラブレターは感動でした!
二人ともすごく素敵な笑顔!なんだか胸がいっぱいになりました。

「GETっちゅ@」なんか間抜けなところが可愛いです!いきなりにぎやかな始まり方ですね。名前も分かりやすいです。
一瞬でこの二人のキャラクターと関係が分かってしまう、お見事。
懸賞ってペア旅行!幸星くん、さりげなく誘っています。夏妃ちゃんの意地っ張りなタンカが笑えました。
この葉書、確かに・・・でも僕よりマシです。このやり取りはおもしろいですね。
日直は可哀相・・・。
ボールがぶつかって、すぐ抱き上げて走るのはびっくりしました!互いの体温や感触が伝わってくるようで、なんだかどきどきします。恥ずかしいといえば確かに。
照れて走り去ってしまう幸星くんに対して、保険の先生が抱く微笑ましさがなんか分かる気がします。
そして「まわりの目も気にならないほどあなたの心配」、この一言に心臓を貫かれたようなショックがあります。僕にはそれができなかったのですから・・・周りの目を気にしすぎて、動けなかった・・・情けないです。
ありがとうと言えないの、なんだか切ないです。
あ、旅行は外れたのですか。僕はてっきり当たるのかと思いました。
他の女の子のイブ、と心配して、でも嫉妬が形にならなくて意地を張ってしまうのがちょっと切ないです。
イラついているの・・・端から見れば簡単なことですが、本人にとっては大変ですよね。
ジャングルジムに登って待ってるって、なんか間抜け・・・というより、なぜ幸星くん、携帯電話の番号を知っているのでしょう。
放ったボールをエアガンで撃つのはびっくりしましたが、この羽根の雪は感動でした!
しかし、ここまでやってさりげなく去ろうとするなんて・・・かっこいいやつ。
そしてふと手に触れて、それで心が一気に結ばれるのがわかります。
告白シーンは一瞬、のどが酸っぱくなるほど緊張しました。
ラストは見ていて悔しいくらい幸せそうな・・・メリークリスマス!

「微熱少年」いきなり熱い妄想から・・・。
おばあちゃんの方言が笑えました。目が覚めたら男、というのは爆発しました!
思春期になると性別が変わる、というのは・・・考えてみると、地上の脊椎動物以外なら当たり前ですよ。季節によって性別が変わる魚もいますし、アリマキは単性生殖ですし・・・
元に戻ることにほっとしました。しかしおばーちゃん、すごいかっこいい。
手は打ってある、というのになんだか笑えます。
しかし男の子として・・・よくばれないですね・・・宝塚っぽい魅力があるのは理解できます。
え、またさかい先生!まさかみんなで「酒井」を出すという取り決めでも?
男の子の体で自然に天堂くんと友達になる、というのから・・・しかもハートマークが飛んでいるのに、さわやかな絵に紛れていますが怪しい香りがします。
ますます大好きになって、手を取って起こしてもらうの・・・なんか背筋がぞわわとします。
間違えてでこピン、というのがなんか・・・なんと言えばいいのか分からない複雑な感じで、笑顔が顔に張り付いています。
堂々と脱ぐのがまた・・・
さらに「蛍くんハイっ」に、硬直するというかなんというか・・・確かに中の女子としては最高に幸せでしょうが、男同士なのに・・・なんか怖いです。
天堂くんが彼女とケンカしたことない、ということで、多分本物じゃない、別れるだろうなと見えてしまいました。
女の子としての的確なアドバイス・・・確かに女の子はそれを求めていますが、結果はどうなるのでしょう。はっきり言って聞くのが怖いです。絶対失敗します!それはアイドルや宝塚の男役がやれば効きますが、生身の男がやっても・・・。
泣きそうな天堂くんに対して、ひっぱたいたのは・・・別れてしまえば都合がいいのに、もし・・・この結果、天堂くんと美晴が固く結びついてしまったら最悪の結果なのに・・・
この忠告は親友にしかできないです。確かに中身は男女ですが、本当の親友に対するのと同じ深い思いやりができているのでしょう。
女の子ならああやって優しく慰める、それがうらやましい・・・僕はそれだけじゃないと思います。優しく包んでも欲しいですが、人間として正面から向かい合いたいです。間違ったことをしたらひっぱたいてでも止めて欲しいです。
それで顔を合わせることができない、というのは・・・仕方ない間違いですね。男の友達なら、当たり前のことですもの。でも、親友でいるのが辛くなったのでしょうか・・・第一、女の子には間違っても男の子って、あんな弱みは見せないですよ!
美晴ちゃんが最低なバカ女だったのは・・・なんとなく感じていましたが、蛍ちゃんにとってはある意味都合がよかったのかも。
で、天堂くんは・・・蛍くんのことを「親友として」大切に思っていたのに、あ〜っ!絶対蛍くんがホモだとおもわれてる!やっちゃった・・・頭を抱えています。
天堂くん、道を踏み外さなければいいのですが・・・いい作品ですが、大胆な部分が多すぎて顔がひきつっています。

「真夜中のドア」絵柄が大きく変わりましたね!すごく無駄の少ない感じです。
幸せそうでいいですね・・・バイトばかりで冷たい、というトラブルはいかにも現代的です。
名前を呼ばせて欲しい、確かにそれは大きいですよね。
事故のシーンは黒がうまく衝撃を表現していました。
いきなり時間が戻って、何が起きたのか混乱して・・・闇に、ここはうまいです。
走馬灯の世界、面白い死後のイメージですね。鐘の整理券が、ここでは一種のお守りになったのでしょうか?
好きな人の名前を忘れる、って・・・携帯電話のメモリや手帳にはないのでしょうか?多分始めに記憶を消されたのでしょうけど。
昔の記憶の世界を見るとしたら、僕もかなり怖いです。
このデートでのケンカは明らかに彼が悪いですが、まあそれも始めてじゃ仕方ないでしょう。少しずつお互いのことを知っていくのが一番いいと思います。
それで触れ合うことが怖くなった、というのがなんだかとても悲しいです。
告白シーンをまた見るのは滅茶苦茶恥ずかしいでしょうね。
昔の、わざわざ自分の消しゴムを切り刻んでまで呼ぶ彼の気持ち、なんだか微笑ましいです。本当は彼も大好きなのでしょうね。
これで分かると思ったら消えていく絶望感が伝わってきて、かなり苦しいです。
素直に・・・って、バイトで忙しくてもわがままいわない、というより寂しいからもっと一緒にいたい、話したい、触れ合いたいというべきなのでは?
でも絶望せずに立ち上がるのはかっこいいです。
残り三つのドアだったら多分だめだったと思いますが、それはどこに通じていたのでしょうか・・・それを考えると怖いです。
一つは初めて会ったとき?
この冷たいカウントダウンはものすごくスリリングでした。
そして、この為に忙しくバイトして・・・ばかやろう!と大地に蹴りを入れたくなりました。確かに最高にかっこいいですし、女の子は喜ぶ行為ですが、どんなに彼女が今まで寂しかったか!
キスでやっとほっとしました。すごくスリルがありました!

「通りすがりの恋」バレンタインのもてない男の悲哀、よ〜く、身にしみてわかります!
よくここまで分かってくれていますね。
すごく陰影が多いですね。視点の動きも激しいですが、かなりまとまっています。
この意外な展開に、僕も凍りつきました。この時点で、男子読者は皆彼に感情移入しているとおもいます。・・・女子はこの作品をどう読むのでしょう・・・
気になるのもよく分かります。「こんなことでうだうだなやんでるからモテねーんだよ」確かにそれは言えるかも。
でも全校集会でピアノを弾くような子なら、毎回決まっているはずですから名前くらい覚えているのでは?
返しに行こうとして、コギャルに押し返されるなどで渡せないのはユーモラスでした。
わざわざ投げて返すの、今から考えると失礼ですが、僕が彼でもそうするでしょう。とても自然に思えます・・・単に、女子に接触するのが怖いのとカッコつけているだけなのです。
こうして色々なことを、知らないに等しい人に語るのは・・・彼に温かい雰囲気があるからでしょうか?まあわざわざ返しに来る、というだけである程度優しい人だとは分かりますが。あと、誰かに話したかったのかもしれませんね。
女の子の気持ちを不器用に思いやるのもよく分かります。僕でも、彼と同じようにいろいろ考えてしまうでしょう。
彼の態度に腹が立つのは・・・僕も同じです。慌てるみなほちゃんが可愛らしいですね。
本当はすごく優しい人・・・僕にはそうは思えません。多分、みなほちゃんも串間くんを、幻想で見ているのでしょう。
屋上での「おれは〜あいつのおへの思いがあふれてる それだけはわかる くやしいくらいに――・・・」という心の動き、はっきりと共有できます。
もう、全部彼と同じ気持ちです!ただ、いくつか僕にはとても言えない言葉があるだけです。
義理チョコ、というちょっと悲しい結果に、なんとなく悲しさを感じます。
彼女がすっかり明るくなって、仲良くなれたのがなんとなく嬉しいです。
ネクタイを渡すのはかっこいいですが、11ヶ月も待つ・・・という温かく柔らかな落ちが、なんともいえないおかしみと余韻を残します。
すごくいい作品ですね!技術的にもかなり高いことに挑戦して、身につけているようですし。あとはもっと自然に、そして自分にしかできない個性を出して欲しいです。頑張れ!

「NERVOUS VENUS」こういう形で復活ですか。決まるまで随分かかったものです。
Vサインにグーで答えるのは笑えました!
黒の中の言葉が、本当に針みたいです。
下品ギャグ・・・どんな純情を捧げているのでしょう。「ピー」をひっぺがしてみたいです。チンピラ化には笑えました。先生かわいそう・・・
たいこー様の優しさはかっこいいです。
トイレで隣をのぞいてしまうセクハラは本当に最低!僕なら迷わず殺す。
にらみ合い、修羅場と思って・・・互いのポケットのナイフをチェックしていたら「開いてるかも」に爆発しました。
お願いって何を!
と、笑っていて・・・水を切る動作と殺気に満ちた目に、胸がしめつけられます。
あまりにも激しい、怒りとしてしか表現できない感情が直接押し寄せてきます。
調理室を本当に「神田庵」として私用するとは・・・
好き、と告白されて笑顔で返して、「ひかえめなつもりのズーズーしいのが一番むかつく」に胸を撃ち抜かれたような衝撃がありました。
少女マンガではせめて自分の気持ちは知って欲しい、それがせめてものささやかな気持ち・・・というのが圧倒的に多かったですし。
確かにエゴといえばエゴなのですが・・・それを否定するあんたは何様?同じ立場でそんなこと言えるのか!と怒りがこみあげてきます。
自分も「好きでもねぇやつに言い寄られるほどうぜぇこと」をしているのに!あれほど彼女がいやがり、拒否しているのを構わずに言い寄っているのに・・・よくそんな事が言えるな・・・怒りをコントロールするのにかなり時間がかかります。
で、男同士が抱き合っているのを見て、平然と「あきちゃったよ」と笑っている先生・・・つわものですね。
恋愛ごときで右往左往している・・・言いかえると、他に何もない、天下国家を論じてひっくり返すことができない今の若者の悲しさに呆然としました。幕末なら尊王攘夷、戦中ならお国のために死ぬという単純な目的のために青春を完全燃焼できたのに。言われてみるとショックですね。
なんとなくなごんでしまうたいこーくん、面白い存在ですね。そして・・・
とりあえず、祝再開!

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