2002年なかよしふゆやすみランド

高上優里子先生がいらっしゃらなかったのは残念ですが、月原早紀先生の復活が嬉しいです!
他は・・・やはり新人が多すぎて若手の枠が圧迫されているのが気になります。
あと連載の中休みと思われるレギュラーの作品が多く、しかも大ページ数であるのも・・・でもその皆さんの作品も読みたいし、その枠が他にないのもよく分かっています。何しろ傑作ぞろいですし。
問題は単純、枠が全体に少なすぎることです。

クリスマス スノーアゲイン ストライク ユキノヒ プチみゅう アクビちゃん ワンダー どープリ 世界で マッスルラブ JF番外編 オマジナ! 悪役ヒーロー 雪ダルマ 手をつなごう 174cm ケータイ Vs.ボクシング 最強の告白 この愛 NERVOUS VENUS

コンプレックス☆クリスマス
カラーのインパクトがとても強いです!輝くような可愛らしさ、魅力を全開にしていますね。
冒頭からはとてもわくわくする気分が伝わってきます。
それがこういう暗転になるとは!確かに本当のサンタクロースは住居不法侵入=lim→泥棒なのですが。それにしても防犯意識が行き届いている町ですね、今時珍しい。
顔を上げられなくなるのもわかります。ポインセチアの使い方も流石に上手い!
クリスマスが嫌い・・・それ自体が少しずきっとします。
サンタクロース一家も大変ですね。それがなぜ、その心の傷を上手くケアできなかったのか・・・克服できて当然の試練、ということでしょうか?
それにしても強制的な・・・
無表情な冬也の、アダルトビデオコーナーから未開のジャングルまでなんでもありの行動圏・・・繰り返し+積み上げギャグが笑えます。さらに変装もサングラスから頬かむり、さらに覆面とエスカレートして、汗で気がついているとわからせて・・・本当に上手い。女子トイレに連れ込む、という止めが爆笑!
今までの無表情から笑顔に変わる、その対照もいいですね・・・迫り方もまた見ていて楽しいです。
クリスマス=忙しい、という人は少なくないでしょうね。ケーキ業界、イベント関連、結婚式関連、服飾をはじめデパートや雑貨、そしてクリスマスと直接関係ないですが同人誌印刷、正月を前にお歳暮など流通の大半・・・働く人の相当部分がクリスマス前後は超多忙では?
しっかりバイトに引き込んでいるのはなぜでしょうか。元々雪衣ちゃんの性格が見ていられなかったから?あ、さりげなくその描写がありますね。
怖い、という感情は理解できます・・・僕は接客系バイトの時には感情を消しているからどうにかやれますけど。拒否されているという感覚、圧倒的な怖さ・・・うまく伝えてきますね。
わずかな一歩ですが前に進む・・・それを厳しいですが優しく根気よくサポートする冬也の手が素敵です!笑顔には笑顔が返って来る、元気には好意が多くは返ってくると信じて頑張るしかないです。
でも、わずかに自信がついたと思ったら悪夢という形でよみがえる傷・・・困ったことにこの傷を彼女は誰にも話せていない、いかなるケアも受けていないようです。家族以外はサンタクロースと言う時点で馬鹿にするしサンタである事自体秘密でしょうし、家族に言えば・・・一文の恥と言う拒否しか返ってこない・・・これではPTSDをまともにケアするのは難しいでしょう。
この迷路の描写が本当に上手く、僕も強く共感しますし・・・多くの読者も共感できるでしょう。
それをこの花吹雪で一気に展開するの、うまいですね。確かにずっと下を向いているのはPTSDに対する典型的な反応の一つで、そして・・・自力では出られない迷宮です。
本当はサンタになりたかった・・・それを否定しないのがまたすごい。
冬也くんの照れた表情がまたいいです。
一人でやってみて、一番困った状況に・・・これには体が硬直しました。
僕でも、中学時代英語が全くできなかった頃だったらこれはパニックになるでしょうね。今なら何とかなるかもしれませんが・・・
この叱責はあまりにも厳しくて、体を引き裂かれるようでした。
そして、必死でやった結果あの最悪の状況がフラッシュバックするなんて・・・この残酷さには言葉を失いました。
でもだからこそ、それを克服する強さが・・・余計感動的でした。すごい。
いつのまにか魔法が発動していたシーンも素敵です。
音を消した動き、そして・・・ほっとします。頭突きからのキスも、自然に今までの緊張が解れて優しい気持ちになって・・・最高の読後感です。
読み返すのに勇気が要る作品でしたが、それだけに最高傑作に仕上がっていますね!
これが本当の、最高の少女マンガ・・・次の連載も楽しみです!

スノーアゲイン
落ちが読めてしまったのが残念でしたが、絵も展開も会話も素晴らしかったです。この実力で本誌連載に入れないのは不思議です。
回想を全部やらないうちにさっと出合いにつなげるところで、さすがに獣医とまでは読めませんでしたが大体の事情は分かってしまいました。
ペットカフェとは面白いです!
犬に体をすりよせられてとっさに拒否してしまうシーン、迫力があって心の傷の深さが強く伝わってきます。
あ、飲食店では食器は割れるものですから、普通はお客様が事故で割った食器は払う必要ないですよ。従業員でも給料から引かれないこともあります。
この嘘は状況を理解して、傷を乗り越える手助けを・・・?
結局なぜ自分が彼女のことを知っているかを言わないため、謎を深めてしまうのが面白いです。
強引にバイトに引き込むテンポの速さもいいです!
響さんがなれなれしく語りかけ、しかもなぜ昔の彼女を知っているか言わないのは・・・本来なら不自然なのですが、なんだか許せる雰囲気です。今更言いにくいのでしょうね。
このペットフード作りは面白かったです。
その面白いシーンで軽く和ませておいて・・・分かっているのでしょうね、この婦人の言葉、そして空羽ちゃんの言葉が・・・同じく愛するペットを亡くした者にとって、どれほど重いか。
僕はもうペットを飼う気はありませんが・・・思い出が支えになっています。
受験勉強はちゃんとやらないと。好きなこと・・・やりたいこと、この言葉も重いです。まだ彼女は若くて選択肢があるから、とすねてしまうのは間違いでしょうし。
結局携帯電話に邪魔されるのはお約束ですが上手い。さらに響の正体について謎を深めさせ」、それから・・・このギャグ顔は新機軸ですね。
恋愛感情が静かに出てくるところも上手く描いています。
そしてハルちゃんの愛情も・・・
やはり響さんは、彼女が思い出すまでは自分から言うつもりはないようですね。言う機会がないわけではない・・・
嫉妬の膨らませ方も上手いです。
そしてこの事故は・・・恐怖感に目を背けたくなります。
ユキが生きていたのはほぼ確信していましたが、やはりほっとします。
心温まるエピローグといい、本当に名作です。
もっとこの力は使われていいと思いますね、僕は。

青春☆STRIKE!
こういうストレートな青春ものは本当にうまい。
確かにボウリングは金がかかりますね。部活動としては無理があります。
不健全なただの娯楽・・・では健全な部活動とは何でしょうか?でも「カレシもできないんじゃん!!」は誰が見ても地雷ですよ。
全部ストライクは無理ですよね・・・
ヒサ子ちゃんの不調はうまい伏線です。しかもそれを誤解につなげ、秘密から感情のすれ違いを生み出して・・・本当に上手い。
こういう形で真相がばれるとは・・・ため息。どこかで言えばよかったのですが。
ここからの展開の熱さも見事でした!

ユキノヒBOOK
僕も読書好きですから、これはすごく共感します。
一気に待ち合わせになりましたね!
本の趣味が近いというのはうらやましいです!
本を五冊とはすごい時間です。でもそれなら長くはないですね。
誰にもページをめくられていない新しいお話・・・なんかため息が出るほどいい言葉、雰囲気です。
意識して止まらなくなった、という時点で友達のからかいは成功だったようですね。
ひとりよがりかもしれないオススメ・・・本当の優しさがあるんですね、彼女。
交換日記、という言葉に頭が爆発しました!結構「マイブック」という文庫の装丁で白紙の本が売れていますし、悪くないかもしれません。
大河リレーSF小説・・・いいですね。
後の話は少し笑えました。僕が女の子とつきあっていたらこんな感じになっていたかも。
世界は一冊の本、いい言葉です。
確かにこれは読めます!
この書き足しと暖かい読後感、さすがです。
コミックスの発売は嬉しいです!これだけの名作が埋もれるのはあまりにもったいないと思っていましたから。

プチみゅうみゅう
なんかもう趣味全開という感じです。
それぞれの生態が見ていて面白いです。
ミントちゃんのこわがりかたがまたうまい。
ザクロさんの別の顔が笑えます!
こういう形で白金が出てくるとは。
なんて声をかけていいかわからないのはよく分かります。寂しいと言われてしまうと・・・辛くなってきます。
星の道案内は素敵でした!
この赤坂さんと白金の関係、妙に萌えます。

よばれてとびでて!アクビちゃん
お、お誘いですか。しかもうまい!
アクビちゃんのデートは嘘ですね。
このプレゼントはなかなか思いつきませんよ!
ほのぼのして素敵なクリスマスです。

ワン*ダー
え、エロい!そこはかとなくものすごいエロさ。強烈でした。
あ、泣いてる!
まあブスもなにも、自分の犬は世界一可愛いのが人情ですから。僕のふさちゃんは本当に世界一の美犬でしたけど。欲目抜きに。
犬との人格交換には笑えました!
しかし犬の人格?が入った女の子はどうやって人間の暮らしをしたのか、は考えない方がいいのでしょうね。
いきなり脱いで、こらこらこら・・・少女誌なんだぞ・・・笑い転げます、これは。
さらに一緒に寝て、とろけるような甘い目と言葉・・・考えてみると、僕が犬にしていたことも似たようなものですし。それを女の子にやったらそれはとろけたでしょう・・・ま、それはとーまだからでしょうけど。
犬の姿で犬に・・・それはまあ考えられないような心の傷になったでしょうね。無事でよかった。
ペスが入っているましろ、この程度でよかった。どうやって着替えたかが永遠の謎ですが。
今度はペスがいつもしていることをする番、ですか・・・笑えます!
さらに裸の胸をなめまわすなんて・・・もう見ていられない、腕に顔を埋め、腹筋を硬直させて息を吐くだけの笑いしかできないです。ホントになんちゅーえっちな。
文字を書いてもわかってもらえない・・・もっと詳しく書けないのでしょうか。
このシュートでも気がついてもらえないとは・・・キスにはもう何を言う気力もありません。気がつきそうになった、そこでこうなるのはほっとして・・・はじめて今までろくに息をしていなかったことに気がつきました。
いや本当に面白かったです。やはりこのコメディ路線も楽しい!

どーなつプリン
このクリスマス物語は笑えました。これですね。
あ〜あ、せっかくのケーキが・・・

世界でひとつだけの%
ギャルっぽい雰囲気は久しぶりに本領発揮という感じです。
しかも大きく成長した絵の美しさ、表現の上手さもついて、もう無敵ですね。
さわやかで甘いムードからつれない態度には苦笑。そこで「きょうこそ女に」と過激な言葉・・・むしろ懐かしい感じでした。
妖精に期待していたらこれとは!吹っ飛びました。
変身シーンの華麗さは初めてだと思いますが、素敵でした。
振り向いて鼻血を出している男どもの顔が・・・なんとも言えません。
巨乳ですか、なるほど。でもきれいですね・・・
それでもつれない反応なのが苦笑
妖精との会話が面白いです。
この出会いの回想もうまい!
市場調査は笑えました。この待ち方も。しかしこの変化に何の反応もないのでしょうか?ちょっとストイックすぎ。
一時間だけ遅刻は言語道断です。
でもそのわがままの中の心理が・・・わかってみるととても切ないです。
どうすれば、何が足りないのか・・・この絶望感、迷宮のような感じがとても胸を締め付けてきます。
妖精の悲しそうな言葉が妙に胸に残ります。
まさか自分だったとは・・・そのどんでん返しはよかったです!
そういうことでしたか。ため息が出るほど嬉しいです。
妖精がオカマだったのは笑えましたが、言われてみるとそんな気がします。
出合いの回想も上手い・・・それからここにつなげるの、なんかため息が出ます。
本当にいい作品でした!次の連載も楽しみです。

マッスルラブ
見事にオチ予想を裏切ってくれました!すごい。
この男っぽさは面白いですね。整ってはいますが。
周防くんの彼女も面白い趣味ですね。メイド服コスプレを希望するとは・・・結構すごいことをしてきたのでしょうか。でも村上桃子ちゃんは自分より可愛くて(というより美しくて)ウエストも細い彼氏と長いこと付き合い、結婚しましたけど。
それで男女逆転ラブか、と思ったら・・・この救いのないオチにはただ脱力です。

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ 番外編クリスマススペシャル
今回の番外編、よかったです。色々な人のエピソードをまとめたのですか・・・
このコンビ、見ていて面白いですね。
サンタクロースの話も微笑ましいです!
二番目の話はあるある、という感じでした。こういう自意識過剰でチャンスを逃すことってよくあるかも。
単にいい時計だから喜んでいるのを・・・自分に都合よく解釈するとそうなりますね。
結構この子がわがまま、というのもよく出ています。
それだけにこのオチが笑えました。面白いです!
三話目はある意味感動でした!
しかしすごい点!平均九十近く!?見せっこの緊張感、そして・・・もうなんとも言えません。押しつぶされるような感じが強く伝わってきます。
確かにこれ、勝っても負けてもよかったんですね。確信があったからこんなことしたんでしょうし。
エピローグの「・・・で?だれ?」が笑えました。
僕のクリスマスは結局「Milky Way」の改訂で終わってしまいました。

オマジナ!
CGカラーですか。まだこなれていませんが、これからが楽しみです。全体に絵の可愛らしさが高まっていますね。
このハイテンションは見ていて面白いです。
鎖が切れるとは何をやったのでしょう。
喜怒哀楽と平面ベクトルでどのようなことができるのでしょうか・・・面白い体系ですね。人間の感情はそう簡単に分類、制御できるものではないと思いますが・・・そこはもうすこし練りこんで欲しかったような。
しかし太上老君だの役小角だの孔明だの・・・これまた趣味全開で。いっそのことこういう趣味としてではなく、本格的に話に活かして使って欲しいものです。
教師との恋愛は禁止、というのがなんか学校らしいと言うか・・・それも魔法としての禁忌がからんでいそうで、面白そうです。
ロッタとの会話がまた面白い。この妄想も笑えました。
トランプで代用できる、としたのはどうでしょうか?魔法を信じる立場から見るとトランプにもタロットに通じる魔力があってむやみにおまじないに使うのは危険ですし、魔法を信じない立場でも暗示の危険はあると思うのですが。
鯉の奴隷はお約束で面白いです。
恋の苦しさも・・・恋をしているからこそでしょうか。
倒れそうになってキスにびっくり、そこから一気に急展開・・・流石にだれません。
でも「あたしがどうにかして…マユリにおまじないかけてあげれば」にはちょっと共感できません。おまじないに頼りすぎるのはどうでしょうか。言葉で悩みを聞き、励ますのも立派な魔法です。
この絶望・・・なぜ役小角先生が彼女を連れて行かなかったのか、捨てたとも思いやり故ともとれますが絶望そのものは深いでしょうね・・・なんとなく、役小角先生はとっくに闇に落ちていたような感じもします。これからのストーリーがあれば、そこで出てくるかもしれません。楽しみにしていましょう。
るんちゃんの魔法シーンはかなりの迫力でした。
これはこのまま連載になるのでしょうか?楽しみです。

悪役ヒーロー
増刊を買って始めに探し、見つけた時には夢じゃないと再確認して喜びに震え・・・本誌1月号予告からどんなに嬉しかったか。
でも考えてみると、これを読むほとんどの読者にとって月原先生は「初対面」ですね。
主婦かと始めは思いました。それくらい家庭的で自然な感じです。「年ごろの娘」などで事情がわかりましたが。
でもなんとなく、特に家事のシーンなどで服や身体全体からとても安らげる暖かい感じがして、とても心地よかったです。
つぶらちゃんがおいかけっこを楽しんでいる、でもまどかちゃんは大変、というのもいい感じです!
悪役俳優だから怖い、というのが変わっていくまどかちゃんの気持ちの変化もとても説得力があり、わかりやすい話でした。テーマもしっかりしていますし、最近よくある何を言いたいのか分からない話よりずっといいです。
逆につぶらちゃんは始めから熊倉さんがいいひとだ、とわかっているのがいい対照です。
橋本くんは何のために出てきたのやら。でも蛇足を加えるよりいいですね。
熊倉さんの優しさを少しずつ出していくのがうまいです。つぶらちゃんの舌っ足らずな言葉もかわいい!
買い物袋を取って離れて歩く熊倉さんの気持ちはよく分かります。僕でも多分全く同じ行動をとったでしょう。
学校のシーンを入れて気持ちの変化をはっきり描くのもわかりやすいです。
この事故という展開は意外でした。橋本くんがからむと思ったので・・・
川に落ち、溺れるシーンの画面構成は実に上手い!下手にアップで溺れるより、このほうが恐怖感がよく出ています。
三人とも無事でよかった・・・このパターンが出るたびに言っていることですが、「実際には自分も飛びこんで助けるのは無謀。どんなに泳ぎが上手くても着衣では思うように泳げず、しがみつかれて自分も溺れる。まして冬では心臓麻痺で死者が一人増えるだけ。棒を差し出すとかロープに浮きをつけて投げるとか以上のことはしてはならない」です。
頭をなでてくれた熊倉さんの笑顔も素敵でした!虚心に見れば、この人は美形ですし。
ここで「・・・いい人だなぁ・・・すてきな人だなぁ・・・」とわざわざ書くのは、僕はいいと思います。今のセオリーならやらないことのほうが多いですが、言葉があると伝わり方が違うのです。
エピローグはとにかく幸せな気分でした。家庭の温もりが静かに伝わってきて・・・
次回作も楽しみにしています!

恋は雪ダルマ式
雰囲気に酔いました。そういえば最近の新井先生には失恋になる話も多いです。
雪に対するときめきがよく伝わってきます・・・このユキちゃんとまりちゃんの関係も微妙で面白いです。
「雪さふさふだ」という言葉がとても印象的です。それからこの出合いもさすが。
ユキちゃんの優しさに気がつかないのはあまりにそばにいるからでしょうか?
雪ダルマと同じ・・・なるほど、雪ダルマのようにどんどん大きくなって・・・ため息しか出ません。
「コウくん」と呼んでしまったのは・・・空想の中ではずっとそう呼んでいたのでしょうね。微笑ましいです。
名前も知られていない・・・どうして好きと言えるのか、と言われたら中学校の頃の僕も答えられなかったでしょうね。いや、答えられるならそれは恋ではないような気がします。
アイツ、という言葉が傷になって・・・ここからの展開がまたため息。思いを再確認するところがまた感動です!
それだけにこの結果は意外でした。でも・・・これで諦めることはない気がします。もう少しお互い知る努力をして、それからでもいいような・・・
切ない後味が深く胸に染みてきます。ユキちゃんの優しさも・・・こんな優しく人を愛することができて、うらやましいです。ただただため息、やはり名作です。

幸せなら手をつなごう
割とスタンダードな話ですが、使っている道具が面白いです。
草むしりなら倉庫から軍手を持ち出せばいいのでは?
この怪しい商人がすごく面白い!怖いんですけど。
しかしこののみはどうするのでしょう。増えてしまったらしゃれにならないのですが・・・病原菌も媒介しますし。
この極悪非道が実に面白い。
で、手をつないでしまってこうなるとは・・・笑えました。
好きな人とずっと手をつなぎっぱなし、というのは夢見るシチュエーションには違いありません。
先輩の想像と現実のギャップがまた爆発的に笑えます!
今時こんな怪しい人がどこの世界にいるのでしょう。天然記念物です。
楽しくなって惚れ直すのもいいですね。
いた、けれど嘘をついてしまうのも・・・でも手が離れても、もうお互い名前は覚えましたし大進歩だと思いますよ?
「この手のひらからあたしのキモチ・・・」には「指を絡めるだけで 君の心が見えるのなら いつまでもその手に触れていたい(「もどかしい思い」作詞;谷正純、作曲吉崎憲治)」を思い出しました。
両手をつないでしまったのには笑うしかありません。
「なにやってんだよ」は確かに誤解しますね。先輩が怒ったのにはずきっとしました。
手が離れたらこうなるとは・・・はぁ。
この告白は素敵です。呪いの耳かき、という落ちは笑えました!

174センチのユウウツ
いい方向になっているようです。無理に現代の少女マンガらしくしようとはしていないようで、安心しました。
王子様、ですか・・・ちょっと笑うしかないです。
ナナカちゃんがヤスくんには警戒しているのに槌本くんには無警戒なのが面白いですね。身長から見てどう見ても対象外、ということでしょうか?
身長をコンプレックスにしているかどうか・・・身長がどうのではなく、自信があるかどうか、ということですか。
そこらの女の子あつかいでいい、だから自分より高いヤスくんなら自分を普通の女の子扱いしてくれるかも・・・ということのようですね。
背が高い、ということは・・・胸が大きいと同様、自分が欠点と思っていればコンプレックスの元ですし、逆に男や芸能プロダクションなどから見ると長所、美点、魅力なのですが・・・それがわかっていない彼女にとっては背が高い女の子が好きと言われるのは・・・いや、それだけじゃないです。
身長とか関係なしの自分を見て欲しかった、ということ?ならなぜ背が高い彼に会おうとしたのか・・・
この感情の行き違い、違和感がとても面白いです。
ヤスくんの細かな無神経さが違和感になってたまっていくの、うまく描いていますね。
でも・・・「背の高い女の子が好き」と「身長を好きだっていってくれる人がいたら」と、何が違うのでしょうか。まさに彼女が求めていた言葉では?
ここで槌本くんに会うの、いい展開です!ヤスくんといる時の居心地の悪さとは対照的な心地よさが伝わってきます。
でも結局・・・何を言われても馬鹿にされるように思ってしまう、困った状態になっているようで・・・言葉を拒否してしまう、全てマイナスにしか取れない・・・共感できる分、見ていて苦しいです。
「いっしょにすんな」というのを言葉ではなくプレイで示した槌本くんのカッコよさはすごい!
外見じゃなくて・・・全部を見ていてくれていますし、彼は。
バスケシーンは表現したいことは伝わってきますが、単独ではまだまだです。ここはもっと修業して欲しいです・・・どうせスポーツをやるなら少年誌並みにすべきか、そこは少し難しいのですが。
すっかり穏やかになって、身長を活かしてプレイに集中しているあさみちゃんが素敵です!
ヤスくん、この身長で補欠って・・・よっぽど下手なのでしょうか。サボり巻くって練習していないから・・・?
シュートの数で比べちゃひどいですよ、センターとガードじゃどうしても違いますって。
エピローグのなんだか幸せな雰囲気、すごくいいです。
次回作がますます楽しみ!

ケータイラヴァーズ
ものすごいテーマに踏み込んでいますね。「社会階層」という、21世紀最大のテーマに・・・その意欲とアンテナの鋭さは買います。
高山みなみというのは著名声優と同じですが、「高山」も「みなみ」も少ない名前ではないですから・・・第一覚えやすいという長所があります。別に悪くないですよ。
このナンパどもは・・・完全にどこか壊れていますね。逆にバカ校のギャルはすぐやらせてくれる、多少無理をしてもかまわないという偏見がある・・・後にエロ女という通称も出てきますが、強い怒りと恐怖感を感じます。
確かにこの彼氏は違和感が強いです。「法律にうったえられるって」という迫力、カッコイイ・・・でもそれでここまで壊れたチャラ男が引くでしょうか?
携帯電話だけが同じ、というのがなんだか切ないです。
すごくお互い好き、というのが伝わってきます。
人を学校・・・というかもう階層で判断してしまう、それが妙に現実感があります。
なによりショッキングだったのが進路がフリーターです。これにものすごい絶望感を感じています・・・今はもう東京早慶でも確実に就職できるとは限らない、まして底辺校の高卒など・・・現実ではありますが、この年齢でフリーターと言ってしまうとは・・・しかもその絶望を絶望と感じることもできないことに、言葉にならない恐怖を感じています。
気にしないようにするとするほど壊れてしまう・・・ここはハカセのクラスメートが無神経ですね。
二階堂さんは・・・「みなみちゃんが身を引いて、ハカセが留学にいく」ことを狙って・・・ある種の悪意で動いたのでしょうか。横恋慕があったのか、それとも身分違いの恋が許せなかったから?そこがいまいちつかめません。
この決断、それも・・・その階層らしい言葉に胸が痛みます。
この空気がエロ女といわれるこの階層の空気、ですか・・・そこに馴染むことができないまともさはどのように培われてきたのか、すこし興味深いです。
ハカセとみなみちゃんの馴れ初めも見てみたいですね。
このラストは感動でした!そんな階層なんて、あると思えばあるけれど・・・まだ遺伝子レベルの差もないし、たとえあったとしても人間には違いない!
もっと大切なのは魂そのものです・・・
この二人に幸あらんことを心から祈ります。

V.S.ボクシング
面白かった!文句なしに面白かったです。
始めは未熟な絵だな、と苦笑しつつ温かい目で見守っていました。
この二人の関係は面白いですね・・・男とは見ていない、母親というか愛玩動物を可愛がるような感覚・・・男の子にとってはそれはたまらない、というのも理解できます。
ただし、フェミニストからみるとそんな関係があっていいじゃないか、女は守られて男は守るなんてジェンダー役割を押しつけてはいけない、となるかもしれませんが・・・
今まで、ある意味支配するような感じだったのでしょう・・・京介はずっとそれに耐えて自信がないままだったのでしょうか?
この変な先輩の出し方は面白いです。
頑張っているのが嫌だ、というのが印象的です。普通好きな人が頑張って輝いているのは最上の喜びのはず。それが嫌、というのは彼にはずっと弱いままでいて欲しい、愛玩動物のままでいて欲しいという・・・母親の愛情がエゴに転化し、過干渉という名の虐待になった状態を思わせます。でもそれも、愛の本質の一つでもある・・・
ここで気がついたのがせめてもの救いですが。
かわいかった、に燃え尽きるのは笑えました。
自分のエゴに気がついたとき、やっと彼の身長が伸びていたことに気がつくのも上手いです。
ただそばにいたい、それで十分・・・京介も決してそれまで拒否しているわけではないのだから、でも変化が寂しいというのも不思議と伝わってきます。「み―〜〜〜」と泣いているのが妙に可愛いです!
それでこの展開、ちょっとアクションシーンが物足りないですが面白いです。
机をぶち割ってから、先輩どもを追いつめていくところ・・・そして控えめな血しぶき、ここは爆笑でした!
ラブラブムードでかすかに漂う余韻、やっと出た「カッコよかった」の一言・・・いい少女マンガなのに、最終ページの下はこれですか。
すごく笑えました。次回作が楽しみです!今度はどう笑わせてくれるのか・・・

最強の告白
強いアイタッチですね。
自然な流れに見えて、読み返してみると確かにどちらが早苗か確定するような事は言っていない・・・しかも今ポッキーを幸せそうに食べているのは可愛いほうですね。うまい。
いきなりこれには吹っ飛びました。怖くて言えない、というのもうまい。
見直していく展開もスタンダードでよし。
つい感じていることを言ってしまう正直さ、いいですね。こういうところから主人公に好感を持たせるのも必要でしょう。
ここからの展開も無駄がなくていいです。
賞味期限切れから気持ちを見直すのも上手い。
早苗くんの優しさも深くて・・・エピローグのラブラブがとても嬉しいです。
これからどういう作品を描いていくのか、楽しみに見守っていましょう。

この愛ぎゅっと。
また面白いタッチですね。最近あっさり系が多かったので、こういうしっとりした正統派は懐かしいです。
まだまだ未熟ですが、これからどうなっていくか楽しみなタイプかも。
二人の関係をむしろ淡々と描写していくのが面白いです。
足に触れられて緊張しているところの描写、不思議な色香が強くて香りに酔うような感じになります。
雰囲気が変になっていき、そのままつい「好きな人いる?」と口が勝手に動くところは不思議な説得力があります。
そこからの緊迫感もいい。
このあたりから、小麦ちゃんの体に不思議な色香が漂っています。
保健の先生がこういう形で出てくるのは前半から伏線を置いたほうがよかったかも。
つい抱きしめてしまうの、なんだか分かります。優しく起こしてくれた小麦ちゃんの笑顔がとても魅力的ですから。
ここから誤解が膨らみ、叩いてしまうの・・・少し表現が強すぎる気もしますが・・・その後の表現は上手いです。
こういう落ちなのは笑えました。
小麦ちゃんの気持ちなんて、これを聞いていれば目に見えていますけど。
必死の言葉、強すぎる気持ち・・・この二人も、佳南先生の表現もまだまだ不器用ですが、これからが楽しみです。

NERVOUS VENUS
圧倒的な官能の渦・・・それも甘さが全くない、吐き気がするような苦さと辛さ。
ストレートの強い酒です、これは。いや、もしかして麻薬が混じっていませんか?
唯一殿に命令できる麗子さんがやはり面白い!
しかしなぜこう彼らの周りには特別な空気が満ちているのでしょう。
波が体をえぐっていく感覚が強く伝わってきて、見ていてたまらないです。思いきり曲げて砕ける寸前のガラスのような緊張感・・・早く帰してしまえばよかったのに。
吹き上がってくる記憶にからだが切り刻まれる痛みが伝わって・・・
このルビーがこれからどんな役割になるのか、楽しみです。
ショッカーには笑えました!懐かしい・・・
このさりげない交流がなんだか嬉しくなります。全面的に無視することもできない・・・感情を動かさないことができない・・・ふう。
つい泳いでしまった気持ちも強く伝わってきます。
でもそれが楽しくてならない・・・「愉快犯みてーな顔」がいいです!
つい気持ちをぶつけてしまう、ここがもう・・すごい切れ味。
あまりに強い感情に・・・脳がシャッターを下ろそうとして、体が勝手に反応しています。
この自然な、そしてひっくり返るような展開もすごい!

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