なかよし2003年6月号感想
なんともいえない、奇妙な安定感です。もちろん五年前と比べたらまるで別の雑誌なのですが。
ただひたすら気になるのが、ちゃおとりぼんに別冊付録があるのになかよしにだけないことです…読み切りのたぐいもないですし。
安藤なつみ先生や神崎裕先生の単行本の知らせはとても嬉しいです。「初期短編集」なんて何年ぶりに聞く言葉でしょう…もうなかよしの辞書からは抹殺されていると諦めていました。
娘。 なっち ピッチ 結婚 かりん みゅうあら ナージャ どープリ ワイルド JF アイ ほっぺ うるきゅー 予告
娘。物語ALIVE!
こっちの構成のほうが面白いです!あ、ストーリー構成も交代したようですね。
今までのスポ根風ワンパターンも伝えてくるメッセージがとても良質で熱くなるものがありましたが、不思議とこのギャグのほうが一人一人のリアリティが高いのです。
今までも時々こういうギャグ話を混ぜてくれたほうが面白かったかも。
ただ、ミニモニ。の矢口さんの卒業ライブや保田さんの卒業など今までのやり方で見たかったシーンもあるので、少し残念ではありますが。
藤本さんの先輩風で、なんとなく今までと違うことが分かってきます。
一人一人のキャラが一気に出てきていますね。
石川さんの部屋がとにかく笑えました!なぜか笑い転げてしまいました。
部屋割りは、それは難しいですよね…
食べ物の恨み…今までこういうケンカがなかったほうがおかしい気がします。
どんどんエスカレートしていくところ、すごく面白い!
関西弁は誰でしょう。
両方のケンカで傷つき壊れまくった顔、とても新鮮で見ていて楽しいです!
こういう形で組み分けのショックをごまかすとは…「記者会見だなんて」「いったいなんだろう」って、自分達の服を見ていないのでしょうか?
今までの迫力ライブではなく、ギャグ頭身の皆が楽しそうに歌うのもいいですね。
結局紺野さんの一人勝ちですか…辻加護すら脇役とは、この十五人のギャグモードサバイバルレースはすごいことになりそうです。
これからはどうなるのでしょう。ずっとこのスタイルなのか、それとも新メンバーが成長したら戻すのか…
なっちのはじまりタイムスリップ
目を少し小さくしたのが、全体のバランスをとてもよくしていますし…さわやかな甘さ、可愛らしさが出ています。
高橋さんもあちこちで大活躍ですね。
このタイムスリップシーンは元気で可愛らしくて素敵です!
確かにグリコ乳業にとってはヨーグルトを売りたいでしょうね。
カップをひっくり返しても出ない、この間の抜けた感じが笑えます。
包丁をこう使うとは!現場の知恵ですが、それをこんな形で活かしたことがすごいです。フレミングがペニシリンを見つけたのも、一枚のカビが生えたシャーレを見てですが…それまでも数限りないカビの生えたシャーレを無数の研究者が舌打ちをして洗い流していたはずです。
いつもそれについて考えていたからこその閃き、発明の本質です!
でもヨーグルトがとても崩れやすいのはどうしようもないです。時間が経つとホエーという液が出てしまいますし。
よく考えてみると、「プッチンプリン」という製品は凄いです。アイデアだけじゃなく、ネーミングもサイズも味もコストも何もかも!そして、浮き沈みの激しい菓子業界で三十年も売れ続けているのもまた凄い。
ラストの食べているところは本当にプリンが好きなんだな、と強く伝わってきて、とても嬉しい気分になります。
この調子で行くとしたら…期待できるかも。もちろん本格的な連載で活躍して欲しいですが、出てこないよりマシです。
ぴちぴちピッチ
扉絵はとても冒険的なコンセプトです。
高い対称性にもかかわらず、下半身を描かないことから感じる恐ろしいまでの不安定感…
女の子同士で抱き合っている構図、仲良しらしくていいです。
瞳の中の星はアニメで使われている鏡からでしょうか?あのアイキャッチも結構好きです。
相合傘…うらやましい。
そして、この女性は?イズールにもいい感情を持たれていないようですが。まあ、ガクト側の女魔たちは皆仲が悪いですけど。
太郎さんも人魚に恋しているとは!笑顔で傘を渡す突き放し方はうまいです。
そしてガクトが人間の姿で登場、まさかこういう展開になるとは!
海斗の嫉妬、そしてこの痴話げんかが見ていて可愛いです。
そしてこの悪夢…見事に現状を表現していますね。
ガクトが海斗を押し倒している構図、一部女子が大喜びしそうです。
鱗がひっくり返るギャグがまた面白いです。
四人目のプリンセスはまさか、先ほど登場した新しい魔?
これからどう展開するか、面白いところにきましたね。
結婚しようよ
リクエストに応えてくださってありがとうございます。
よく見ると絵がものすごくすっきりした感じになっています。
本当に二人に合いたい、という気持ちが素直に伝わってきます。
で、結局お茶だの何だの頑張っても…変わりませんね。
そしてさりげなく性格が腐った子が出てきて、考える暇もなく風&凪と再開!
さらに「立会人」と言う言葉を考える間もなく…まさしくジェットコースター、完全に期待を吹っ飛ばされました!
凩さんも嵐さんも魅力的なキャラです。
混乱して倒れて、やっと一休み…といってもジェットコースターの一休みはろくなことにならないのが普通です。
確かに世界で一番厄介な人を…怒らせたのは桐子ちゃんじゃなくて親父さんですが、まあそれはどうでもいいです。9.11テロの仕返しがイラク攻撃ですもの。
表面上は従うしかない、ってクーデターができる力はまだ二人とも持っていないようですね。
そして、今までのをこういう形で繰り返すことで…うわ、えげつない復讐!
でもそれはそれで、本来の読者=女子にとってはたまらない快感かも。
そしてメイド姿には思わずガッツポーズでした。
前から見たかったですが、これからいやというほど堪能できそうですね。
しかもメイド仲間として…このえげつなさ、たまりません。
かみちゃまかりん
やっぱりこのCG、別格と言いますかうっとりするほかありません。
この新しい神様、結構ボケキャラですね。
和音くんも…しかも太陽神という言葉にはびっくりしました。
太陽神は天空神に次いで多くの神話世界で最高神です!
あ、弓が武器なのはアポロンですか。
いきなり倒れたのはびっくりしました。
何でもない会話から、いきなり「わたし
守ってもらわないと死んじゃうかもしれないんだって…」ととんでもない言葉が飛び出す…これがこげワールドのもう一つの姿でしたっけ。
守りたいと言う気持ちがかりんちゃんをどう成長させていくか、危うさも感じますが楽しみです。
和音くんのへこみっぷりがまた面白いです。
この鍵だらけの部屋、結構大きいヒントになりそうですね。
で、唐突にしーちゃん復活!?
なのに喜ぶどころかこう怖がって壁にぶつけたり毛玉呼ばわりしたり…
僕がもしこの立場になったら大喜びで抱きしめるでしょう。
で、これは一体…何かの罠なのか、それともかりんちゃんの力が暴走したのか…全く読めません。
東京ミュウミュウあ・ら・もーど
いちごちゃんがあんなに悩んだ事を一瞬で…
ベリーちゃんのわけ分からない言い訳が楽しいです!
瞬時に顔だけ納得するふりができるたすくくん、すごい。
かくしごとがいや、って…これ、結構難しいです。昔読んだ、隠し事のない仲なんてあるはずがないという結論がとても素敵だったと覚えているので…
まして男と女なのですから、これから言えないことがいっぱいお互いできていくはずですよ?
でも、一人で悩んでいるのを見ていられない優しさは素敵です。それでも尚、放っておいて欲しい状況もありえるのですが…本当に難しいですね、優しくあるって。
このばれ方はあっさりしていてカッコイイです。
完全に受け入れてくれるの、本当に嬉しいでしょうね。
この優しさがたまりません。
ゴージャスな食事などがまたいい感じです。料理用語もとても素晴らしい!
秋月先生が担任の先生に迫って言うことを聞かせるシーン、担任のメガネはどこにいったのでしょう。
仮面舞踏会風の登場の仕方がまた素晴らしい!
この方はどのような形でエイリアンを操る力を得ているのでしょう。
そしてピンクのミュウミュウ=いちごちゃんのデータをなぜ?
いろいろ楽しみです。
明日のナージャ
相変わらず見事なまとめ方!
ケンノスケの演武が華麗です。
TJやレオナルドなど、キャラクターが次々と出てくるのも嬉しいです。
フランシスの事を思い出しているナージャの表情、すごく素敵です。
踊りの中で服を脱ぎ捨てるシーンも若くしなやかな肉体の素晴らしさをよく表現しています。
こういう形であの、思い出すのも辛いシーンに…辛さも深く伝わってきます。
黒バラの手…優しさと意地悪で気まぐれな、独特の感じがとても強く伝わってきます。
ナージャの意地っ張りな性格を理解して誘うのもうまい!
「毎日を必死で生きているもののためには」…例外もいます、というか多くは形式として教会に寄付をしますし、アメリカなどでは立志伝中の超成金が大学を建て、奨学金を作ることもあります。
この時代の慈善事業については詳しくないのですが、全くなかったということはないでしょう。もちろん積極的な人とそうでない人はいたのでしょうが。
そしてラファエルの登場がまたびっくりしました。今度は大人の恋でしょうか?楽しみです!
どーなつプリン
この扉、すごくいいです。
増えるのはカエルでしょうか、それとももっとわけの分からない…まさか巨大ナメクジとかいわないですよね…
お弁当は意外とおいしそうですね。
確かにこの席は気になって勉強どころじゃないですね。
チョッカー隊はもう迷惑ですね。でもそれを使ってしまうクラスメートって…
あ、カエルもメンバーだったのですか。
カエルで当たりでしたか。
コンパスが武器になる、って僕と同じ発想ですね。僕も小学生の頃はいつもコンパスを持っていました。ナイフなんて物は…礼羅の武器としか知りませんし、それが普通に市販されているとは知らなかったもので。
カエル地獄は女の子にはかなりきついのでは?
このカエルは結局どうなるのでしょうね。
ワイルドだもんV
「貯めてみせまショウ!」の単行本化はものすごく嬉しいです。ずっとリクエストを出しまくってきたかいがありました。初期短編も載っているといいなあ…
今回はまちこちゃんの違う顔がどんどん出てくるのが楽しかったです!
あの野生児が学校に…どうなるかは察しがつきます。
ペンギン校長もさりげなく面白いキャラですね。
超絶美形に驚いていたらめちゃくちゃキャラ、このギャップ…女の子にとっては銅なのでしょう。男子にとっては…難しいです。
変な奴としていじめたくなるかもしれません。積極的に友達になりたいタイプじゃないですね。
「おフロ」でいきなり大爆発!高圧電流に打たれたようにいすから跳ね上がりましたとも。
それはまあ噂になりますね…
ごく自然に女子更衣室についてくるのはお約束です。
絶対動かず…幼児のしつけですね。
まちこちゃん、「えっ やだこんなことまで!?」なんて…うわ、たまらないです。
これでこうなるとは思いませんでした。背筋が寒くなりましたが…
ヒョウくんのこれにはびっくりしました!凄い迫力。アラレ並みのパワーですね…
優しく抱き寄せるシーンがすごく素敵です。
これは女の子にとっては最強でしょうね。
ヤクソクがとても暖かい感じを与えます。
それできれいにいくと思ったら、まちこちゃんの「彼氏」水素爆弾発言!
どうやってこの二人に割り込むつもりでしょう。まあ、ヒョウくんなら「食料あげるから彼氏になって」と頼めば意味も分からず承知してくれるかもしれませんが。
恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
ナージャのカラーページの裏にあった二ページカラーCMもなんか嬉しかったです。
オリジナルのチャームは変なものを作ると悪影響がありそうで怖いですが…
遠距離恋愛とは重いテーマですね。
一年以上続く人が多いのにほっとしました。
噂に揺れてしまうのはよくわかります。不安定で苦しくて…
メル友は怖いけど文通はロマンチック、「でも状況は同じか…」が笑えました。
本当に難しいですが、読者の遠距離恋愛中の皆さんには頑張って欲しいです。
アイがなくちゃね!
さりげない急展開ですね。
この素敵な思い出、うらやましいです。
両方にライバルが出てくるのは「ナッツ」で覚えがある展開なのですが…
菜花ちゃん、すごくしっかりしていますね。しっかりと自分の恋心を見つめ、状況を客観的に判断しています…大人ですね。
ファーストキスには少し吹っ飛びましたが、乙女なら当然の夢です。
キスしたくなる口紅…というか、現実の口紅もすべてその力があるのでは?
科学の力ではなく、心理の力で。
このアイちゃんの叱責は正論ではありますが、そんなに急いでも反発するだけだともわかっています。
「素直な気持ち」といっても、まだはっきり形になっていないのですから。まして自分の女としての性、相手の男としての性も成熟しておらず、それを共に受け入れることなどまだまだ無理なことです。
今はまだそっとして、ゆっくり成長するのを待つのが僕は正しいと思います。
その中でたとえ菜花ちゃんに安くんのファーストキスを奪われても、僕は仕方ないと思います。
恋は確かに動いたもの勝ちですが、どう動けばいいかもわかっていないのに。
この望遠鏡は凄いですね。うわ、赤道儀!いいな…
通じてない…ガキですね。
互いの嫉妬がさりげなく楽しいです。
自力で頑張ろうとしている菜花ちゃんと、アイちゃんに頼ってしまう天子ちゃんの対照が痛々しいですね…
この唇はそれなりに色気がありますが、秋元先生とは比べるほうが残酷でしょう。
そしてドタバタして、ふたりで見る流星にははっとしました。
深い余韻を残しますが…さりげなくアイちゃんが…
ほっぺにチューボー!
犯罪です。
刑法220条[逮捕監禁]不法に人を逮捕し、又は監禁したる者は三月以上五年以下の懲役に処する。
軽い罪ではないですよ。まあ古典的な少女マンガではしょっちゅうあることですが。
というか、いいかげんはっきりしろ剛。
希望者のキャンプっていいですね。
ヤミーちゃんをつかまえておけば、自分も剛くんとは近づけないのですが…本末転倒なのか別に狙いがあるのか。
嫌がっているのに無理矢理連れて行くの、これ自体…誰か止めないのでしょうか。
こうして閉じ込めるのは監禁です。もしこの間に火事が起きたら逃げようがなく焼死ですよ。
しかも食事時間になっても解放しないとは、ずっと解放せず死なせるつもりでしょうか?殺人未遂もつけてオッケーですか?書いていて怒りで腕の力が抜けてきています。
というかトイレのことを考えているのでしょうか?どれほど残酷かわかっているのでしょうか?
剛が一青の言葉に切れるのは当然です。どういう行きがかりであっても、パートナーとはぐれて安全を確認しようとも先生に報告しようともしないことは…監禁ではなく本当にはぐれたとしても許せることではありません。
どう見ても本気でしょうが、というかもう星が出ているんですから緊急事態です!
夜になるまで生徒の所在が確認できなかった時点で不祥事です。
間違いなく来年以降、このイベントは中止ですし先生方はヤミーちゃんの親に深く頭を下げねばならず、人事書類に深い汚点が染みつきます。
それほどのことだとわかっているのでしょうか?
どれほど怖い思いをしたか、どれほど凶悪な犯罪だかわかっていないのでしょうか。
手をつないでいることとか、それくらい当然です。深い心の傷を負っているのですから、剛が抱きしめて慰めないことのほうがいぶかしいぐらいですよ。まあこの年齢でそこまで大胆にはなれませんが。
嬉し涙で呼び出し、料理でお礼と言うのはいいですが、それより犯罪者を告発するほうが先では?犯罪がばれもしない加害者にとってもよくないですよ。更正の機会を逃すのですから。
水を飲んで空腹をごまかすって、まるで戦中戦後のような話ですね。
で、罪悪感も罰もなしですか?まあいつか天罰が来るでしょう。
うるきゅー
ものすごい料理ですね。なんか食べたくなってきました。まあ、翌日が休みでないと無理ですが。
確かにニンニクは体にいいのですが、カツ丼のように脂肪分が多い食事は試合前には悪いです。むしろアーリオオーリオ(ペペロンチーノ)のような炭水化物にうまくニンニクを加えるほうがいいです。
まして病気のときにこれは言語道断、この吐瀉でどれだけ余計なエネルギーと体内の栄養を失うと思っていますか?これがなかったら最後まで動き続け、もっと余裕を持って勝てたかもしれないのですよ?
病気でも無理をするというのなら、ポカリスエットやカロリーメイトゼリー、栄養ドリンク剤のように非常に吸収のいいものだけにするほうがまだ利口です。
まあ「つごうによりこのシーンカットします」は笑えました。
多聞くん、確信していますね。
沙奈さんも登場ですか…あれ?あと一人忘れているような。
見透かしていながら出す小泉、かっくいい!
のあちゃんとの会話で出る小泉の本気がすごく胸を打ちます。
そして目をそらさない多聞くんの強さ…
沙奈さんの言葉はうらやましさの裏返しですよ。相手することないですって…でも相手にしてもらえるほうが嬉しいでしょうけど。
勝利の女神の逆パターン、いいですね。
そして試合終盤の迫力…試合の流れとかをふっとばす迫力!強引に詰め込んだ画面、真剣な表情と熱気…
一人一人の真剣な視線、スラムダンクではなく女子らしく美しいボースハンドシュート、息を詰めていました。
お姫さま抱っこにシーンとするギャラリーが笑えました。
ついにこの超長編連載も最終回ですか…連載回数は「ミラクル☆ガールズ」を超えています。
一体何がこれほどの成功作になったのか、まだはっきり分かっていません。そして、これから秋元先生がどうなるかも読めませんが…とにかく最終回も一気に言って欲しいですね。
来月号は「まもって!ロリポップ」の連載再開ですか、どうやら「ザ・ネクスト」初の連載延長、もしかしたらアニメ化の可能性もあります。
思った以上に人気があるようですね。
うるきゅーも最終回、この奇妙な安定感も少しづつ変わっていくのでしょうか。