なかよし2003年9月号感想
なかフェス、夏コミで忙しくて行けませんでした…残念。
やはり安野先生の登場はショッキングでした。
特選の遠山先生は想像していたような感じではありませんでしたが、面白かったです。
シュガ ピッチ 娘。 ワイルド 結婚 JF ロリポップ どープリ かりん ナージャ ALIVE ミュウあら チューボー タマゴ 予告
シュガシュガルーン
いきなり激しい色と、幼年少女誌ではめったに見ない強烈なエネルギーをもった絵…ある程度知ってはいましたが、やはりびっくりしました。
地獄の釜に飛び込む時点から二人のタイプの違いをはっきり出しているのは分かりやすいです…絵を無視して文章化すると、正統派魔女っ子系少女漫画に他ならないのが意外でした。
アルゼンチンに出稼ぎ…恐慌になったら現実になりそうで怖いです。
望遠鏡使い放題は幸せですね。でも壊さないように。ゲームや夜更かしよりそっちが好きなら大丈夫でしょう。
空とぶ魔法も習っていない魔女とは…そんな未熟で人間界の修業なんて、大丈夫でしょうか。
いきなり美形、そしていきなり望遠鏡壊しました。読み返すまで望遠鏡が壊れたことは気がついていませんでした。今やっと、アキラの後半での行動が少し分かりました。
こういう美形は「なかよし」では、ほとんどの読者は始めてでは?
まあ他のマンガを読んでいる読者も多いでしょうが。安野作品も結構読んでいる子が多いかもしれません。
ロッケンロビンの「もしかしてキミたちオレのこと知らないの?」がうまい伏線です。
このハートの収納具はすぐ商品化できそうですね。
より多くのハートを手にした者が魔界の女王…負けたほうはどうなるのでしょう。ミツバチでは負けた女王候補は死ですが…あ、子供のショコラがここにいる以上、生きていますね。
二人ともお菓子が好きなのが女の子らしいですね。
夜空の星って、日本の都市圏じゃ見られませんよ。本当の夜空はもっと…
マドモアゼルって、学校の制服を着ると二人とも結構幼いですね。
ロッキンロビンが芸能人だとここでわかって、面白くなりそうです。舌を出して誘惑し、ハートを集める表情は邪悪な魅力が吹き出しています!
天才といっても、芸能人としての人気を基にしたハートは別の方面の天才だと思います。
ショコラちゃんの態度はむしろカッコイイと思いますが…ま、僕はどちらにしてもあまり関心はないでしょう。
逆にバニラちゃんにも、小学生の頃の僕はそれほど関心を持たなかったと思います。
コンサートって、もうハート農場のようなものです。それと比べちゃいけないですよ。
人間界と魔界が逆、というのは意外ですね。
魔法を使うシーンは…なんとも言えない酔いを感じました。
ハートを取ると好きという気持ちは消える…特にロッキンロビンの場合、コンサートなどでハートを集めすぎると人気を失うのでは?
アキラくんがハートの結晶を返さないのは子供らしい意地悪と好奇心で二人の正体を聞き出したいから、と思ったら望遠鏡を壊された恨みもあったようです。
宇宙人…
でもこうして石を返さないのは、胸が痛いです。どうしようもないに近いですよ、子供というのは…こうなると相手の気持ちなんて考えないどころか相手が嫌がれば嫌がるほど嬉しいものですし、どんなくだらないものでも相手がこだわるほど宝物より手放したくなくなるものです。
この状況になったら諦めるしかないに近いですね。
で、ハートを奪われるとは…でもこの美少年、果たして普通の人間でしょうか。
話そのものは正統派で、楽しみです。
ぴちぴちピッチ
だから先月号の感想で言ったのに…しかし、こうして新手が次々出る反面、負けたのも殺さないのではそのうちパンクしないでしょうか?
太郎ちゃんがいきなり押し倒すなんて…これ、心の傷にならないでしょうか?
驚きました。
確かに最低ですね、しかも他の人のことを考えてなんて。
ただ、なんとなくこれで…波音と太郎ちゃんも進みそうな気がしてきました。
太郎ちゃんが忘れられないのはパープルだと思ったらオレンジ、というさりげない複雑さがうまい。
いっしょ、って…るちあと海斗が一緒に入っている妄想は爆笑。
本当に入っていったら、海斗はさぞびびるでしょう。
信じるほうがいい…難しいですが。
「…やそれオレのセリフだし」がまた笑えました。男の裸を美しく描くのも力のうちなのですが…やはり女の裸ほど嬉しくないです。
逃げろ、って言われて…今時の人は逃げる人が多いですけど。
この姉妹はまた対照的なキャラクターですね…特に胸が。
アクア・レジーナ様のこの助け方は…かれんさんが恨むの、分かる気がします。
この悲壮な別れ、でも…海斗にとって、これは葛藤を増すだけですね。
そして…意外なものを見ることになるのでしょうか。
娘。物語
藤本さんようなのケースは始めてですし、賛否両論話題になりましたから苦労も人一倍でしょう。
オーディションに落ちたことについては結構さらりと描かれていますね。そして、ソロデビューまでの苦労も。
初対面でもないのは複雑ですね…同じ六期メンバーでも、別の立場なので孤立感がある…不安の積み重ねが実にうまい。
同期なのに先輩というのは…どう接していいかわからないでしょうね。
夏先生の拍手の瞬間、一瞬で雰囲気が変わるのはびくっとしました。
わからないといえない…これほど辛いことはないです。改善しようもないのですから。
実績がプレッシャーになり、素直に溶け込めない…危機感がどんどん高まってきます。それを冷徹に見据えている夏先生の目…そして、全て見抜かれているのにそれでも心を開けない…
しかし、藤本さんには芸能界で相談できる存在はいないのでしょうか?
あ、ソロデビューまでの苦労をこういう形で描いてくるなんて!うまい演出です。
何も解決していない状態からの、あのコンサート…迫力は流石です。
保田さんが何を言ったかを描かないのがすごい。今までのように感動的な言葉で決めるのではなく、あえて「朝になるまで聞いてくれて」だけで…それがいかに大きな力になるか!
保田さんもカッコイイです。
やはり感動させる力がすごいです、この作品は。
ワイルドだもんv
まちこちゃんの水着…笑うしかありませんでした。鼻血ものです。
真吾くんとのラブラブにも笑えます。
お姫さま抱っこでのサーフィンは女の子にとって憧れでしょう!
本当にどこで覚えたのでしょう、あんなセリフ。
全身輝くような純白の鳥…面白い伏線です。
両チーム掛け持ちはすごいです。こういうさりげない超人ぶりが面白いですね。
とくべつ、って一言で言えるような気持ち、ホンモノじゃないですよ。簡単に言えないものです。
誤解するのはわかりますが…
こういうこともありますから、どんな状況でも最低限のサバイバルキットは必要ですね。
山では注意する人も多いですし、サバイバルキットも携帯しやすいですが海だと荷物どころか財布すら持てないですから厄介です。
海でこそ、特にいきなり沖に流されることもありえますから喉の渇きを止める(もちろん海水を飲んだら死)氷砂糖などが必要なのに。
この状況…二人きりを度外視しても、ヒョウくんがいればサバイバルはお手の物…でも淡水の確保が困難な海と熱帯多雨林やサバンナでのサバイバルは微妙に違いますよね…
まあ二人きりのほうを楽しむとしましょう。
結婚しようよ
やはり初期短編集、嬉しかったです!本当に最高の作品ばかり!これは絶対お勧めですよ。
一応同じメイドなのに、あくまで「桐子様」なんですね。
お互い顔を合わせにくいのが何だか可愛いです。
いきなり風とののデート、ややこしいことになりました。
こう強く否定するの…見え見えですね。
二の舞、といきなりこうして核心に入るのが鋭い。
こういうことで…一緒に留学先にって、また意外な誘いです。
やはり花火の使い方がうまい…いや、この作品全体で花火が何度も使われる、交響曲の主動機のようなキーアイテムになっている!?
そして…やはり凪を選ぶのか、と思わせたところで凪と凩の婚約発表…
「わたしにも覚悟がありますわ」という言葉と関係があるのでしょうか?例えば桐子ちゃんを殺すとか。
いや、そうであれば凪はどんな手段をとっても桐子ちゃんを守れるはずです。
何か、抑止ができない守りようのないものがあるのでしょうか?
恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
この扉?の愛情、すごく素敵です。
この誌上告白、どれだけ伝わるのでしょうか…しかし男の子たちみんなうらやましい!
まもって!ロリポップ
このカラー扉は大胆ですね。
ゴミですか…キスかキスかと思わせておいて、欲求不満になります!というか、これはどう見てもゴミじゃなくて呪符でしょう。梵字で…梵字の本がちょっと見当たりません。
で、男女交換!?
中身ゼロのニナが上半身裸で行動してしまうのは吹っ飛びました。
このノートパソコンはいいデザインですね。画面が長方形でなければならない、ということは本来ないはずです。
最大の問題、トイレは…さらっと流したようですね。
お互いに更衣室で…普通の男女人格交換なら何かあって夢の花園はなしとなりますが、堂々とやってしまうとは。
女子更衣室でプシューとなってしまうゼロの気持ち、分かる気がします。
この状況は男子永遠の夢ですが、本当に見放題となったら緊張して興奮して、じっくり鑑賞する余裕はないでしょう。
しかも変に丁寧に描いているから余計に…読者サービスにもなっていますが。
本当は男子の目を意識していない女子の下品さに幻滅する、という手もあるのですが、そこまではやらないようです。
イチイくん、よく混乱なしに「だいじょうぶかー?ゼロー?」と呼べますね。
七瀬は呪符ですか。あと十分というのが本当である証拠はないですが、この状況ではどうしようも…
負けず嫌いがまず先に出て「負けを認めるくらいなら」と叫んでから、ニナの気持ちを察して負けを認める…ため息もののカッコよさ。
で戻せないって…うわあああああっ!
体だけじゃなく心も…なんかすごく重要なことを描いている気がします。
八雲のさっぱりした性格も素敵ですね。
こういう話で特に面白い、男女がお互いの性をより深く理解し、思いやるようになるところをあまり描かなかったのは残念ですが、ふたりの気持ちに絞ったということでいいと思います。
どーなつプリン
さあどうなるか、と思ったらあっさり解決しましたね。
扉絵でのオーバーオールのモエちゃん、すごく似合っていて可愛いです。
うわ、こういうことをするんですか…
ポン太くんのゴマスリには笑えました。何にも考えていないと思ったら、結構狡猾なキャラかも。
で、ブラックになると知能が上がりましたね。
現実逃避中の美紅ちゃんにも笑えました。
取られる給食を全部辛くして…いや、もっと凶悪になって地球が滅びる恐れはないのでしょうか?
かみちゃまかりん
できるかぎり協力、で輝いていると思ったら…やはりそれしかないですね。
神ちゃまの「全能」は制御できないのでしょうか?
小学校ですでに中学の内容…素晴らしい!
和音くんの鬼っぷり、素敵です。「本当に自分のためなんだけど」が笑えました。
端から見るとこの状況は…うらやましいです。
生徒会の平和な一日も見ていて少し和みました。
和音くんも大変な思いをしていたとは…親衛隊に指摘される、というのはうまいですね。
それで逆ギレしてしまうのは…弱いですが、この年齢では仕方ない部分もあります。
悪い事だとは分かっているんですね。
で、王子さまに助けてもらうのは…あ〜あ、という感じです。
和音くんも八つ当たりして自分を責めているの、なんかすごくいいです。
さて…どうなることやら。なによりテストが。
明日のナージャ
こうくるとは!アニメと分岐するのも面白いです。
ヴェネチィアの風景も素敵でロマンチックです。
「ちょっといいことがあったのよねぇ?」と笑っているシルヴィーの微笑、大人の魅力ですね。いい家族のようです。
ここであっさり、アニメ版ではまだ気がついていないナージャが貴族であることをナージャ自身に伝えるとは。というか、紋章学者にこのブローチを見せれば一目瞭然なのでしょうが。
黒バラの事を思い出すとまずムカッとする、という感情の動きも面白いですね。そして感情を隠さない性格もよく出ています。
ハービーは黒バラに、単なる犯罪者として以上の感じを受けている…?
記者として調べた、けれど発表はできない…それほどの存在ですか。
考えてみるとこの金貨が、カルロがだましとっていたという証拠は何もないのですが…
ハービーが聞きたいこと、でも…カルロの罪を公表できなかったと同様、もし黒バラのインタビューに成功してもそれを公表できないことはわかっているでしょう。
自分だけでも知りたい、と…
黒バラとナージャの会話は強い緊迫感があります。読み返していると、ナージャの一言一言がいかに黒バラの心を刺しているかもわかりますし。
ひっぱたいたことで仮面が…これはショックです。
この事実を、一体どのように受け止めるのでしょうか…
娘。物語ALIVE!
カラー扉の対比が面白いです。基本的に前と同じ服装、でもいろいろ持って遊んでいる…というか、銃器の存在にとっさに「バトル・ロワイヤル」を思い出して誰が優勝するか考えてしまいましたよ。
辻加護、本当に高校生ですか?小学生にしか思えないです…宿題どころじゃないのはわかりますが。
自分でやらせるために皆で見守っているのが…笑えるシチュエーションになっています。
つんくさんもこういう使い方をされているとは…
吹き矢…娘バトロワでは優勝候補かも。
読んでしまって気がついたら朝は笑えました。ムンクになるのも自業自得です。
レコーディングに集中し、抜け出して…鎖をこういうハサミで切るのは難しいですよ。ワイヤーカッターじゃないと。
マトリックスネタも笑えます。
極悪な罠の連発、誰がかけたのでしょう…
やるしかない、から曲を使って盛り上げるのは、笑えますがぐっときます。
というか、この月末これを見、曲を流しながら必死で宿題をやっている読者はかなり多いのでは?
意地悪じゃなくて……大体トップアイドルのハードスケジュールと学業を両立させる事自体相当無理があるのですが…
結局手伝わされて、大変でしたね。
二回も宿題をやれば、それはまあ成績も上がりますよ。
面白かったです。
東京ミュウミュウあ・ら・もーど
ものすごいチャレンジです。とてつもないハイリスクハイリターン、描き切れれば最高傑作、でもあまりにも難しい…大衆の恐ろしさを描くなんて。
その勇気だけでも拍手。
みんとちゃんが「ひさびさのくびわ」に喜んでいるのが笑えます。
ベリーちゃんもこの格好、似合っています。
で…いちごちゃんがいなかった頃、この店はどうやって動いていたのでしょう。まさか、いちごちゃんがいなければみんなしっかりやって、いる時だけ仕事を押しつけているとか?
たすくくん、万能すぎです。
「かぎりなく弱くだがかぎりなく無数の敵が―」…大衆。
大衆を利用するとは、恐ろしいことを…
彼らの力が超能力と呼ばれるもので、そういう背景を持っていたこともと手も興味深いです。
ずっとなぜエイリアンでもない人間がこんな力を持っていたのか、不思議でしたから。
誰にも認められない感じ…超能力者でなくても、誰でもこれにはある程度共感できるはずです。特に子供は。
見透かされてとっさに自殺しようとするのもわかります。
青山くんとそういうラブラブ生活を…地球そのものに危機?
彼ら、聖薔薇騎士団が勝ったとして、地球そのものがどう危機なのでしょうか。人類の中で多少のことがあっても…共産圏が勝とうと資本主義が勝とうと、環境破壊が進むことに大して違いもなかったはず。
キスで励ます優しさ、でも…多分、青山くんはかつての…守る力もなく、ただ心配するだけの地獄を味わうことになるのでしょう。
でも、その苦しさを知っているからこそ、それの苦しみをいちごが味わうのは見ていられないから送り出した…
中継をスイートジュリエットが仕切り、思いきり盛り上げる…ぞくっとします。
最高の喜劇がこれからどう進むか、下手なホラーより怖いです。
この爆発した人気が一体どういうことになるか、ナチスドイツの歴史をひもとくまでもないことです。
そしてベリーもまた、たすくを意識し始めると共に感情のコントロールがあやしくなってくる…これもまた微妙ですし。
何より、これから大衆の恐ろしさをどう描くか…ミュウミュウたちが一度は感じなければならない、人間存在そのものに対する絶望をどこまで描けるか、楽しみに見守っていようと思います。
ほっぺにチューボー!
サッカーのシーン、絵そのものは非常にうまくなったのですが動きの感覚はそれほど成長していないような…まだまだ成長の余地はあります。
いきなり怪我ですか…まあ、スポーツマンに怪我はつきものです。
ひそかに悪化させたのは、最終的には正直に申告して治療に専念しなかった本人ですが中学生では本人の意思はごく弱いですから、指導者の責任が非常に大きいです。
不安で爆発しそうな気持ち…一青の「いちばんつらいのは天高くんだろ」はびっくりしました。本気で見ているんですね。
励ましを受け入れられない状態…確かに「がんばってね!」はあるレベルから行くと、かえって残酷になります。
剛は限界を超えて頑張るだけ頑張りぬいて、その結果こんなことになったのですから。
この告白はさりげなくうまい!
お菓子を見つめ、じっと立ち尽くす…遠い影に過ぎない描写も実にうまい。
「もう一度強くなって…会いたいんだ…」と見せてしまった自分の弱さを責めている剛…しっとりした愛情ですね。
一青が告白するとは思いませんでした。
言葉も交わせない、ガラス越しのキスもできない別れ…切なく痛いです。
さて実際どうなるのでしょう…ここで忘れて欲しくないのは、無理をしてサッカーを続けることだけが「夢をあきらめない」「強さ」ではないです。本当に無理なら現実を受け入れ、そしてその情熱を別の形で活かすのもまた「強さ」です。そこは凝り固まって欲しくないですよ。
もちろん、ギリギリまで頑張るのは当然ですが。
天使のタマゴ
前に特選を受賞した笹野先生のイメージで期待していたので、正直少し意外でした。
デビュー作の笹野先生のように詩的な芸術性の高さでも、例えばえぬえけい先生のような超絶技巧の正統派という感じでもない…非常に不思議な印象です。
逸材であることは確かですが一言で言えば不安定。素晴らしい力を随所で見せていますが、それを完全に乗りこなしている感じではありません。モチーフはスタンダードですが、キャラクターに意外性があります。
コウノトリ、というと赤ん坊ですが、卵というのが意外です。
こんな高さから落ちて、よく割れなかったものです。さりげなく飼育小屋の屋根に穴が空いているのが芸細かいです。
ラブレターを渡す練習を見ている両親が泣き笑いです!僕が将来、愛娘のこんな姿を見たら…複雑でしょう。
挙動不審はとてもリアルです。
そういえば、飼育小屋の屋根に空いている穴についてはノーコメントですか?
誰が産んだのか見ていたら、いきなり話しかけられて…このタマゴのデザインといきなりのとんでもなく迫力のある顔にはびっくりです。
こういう説明で、大袈裟な表現を多用しますね。
タマゴを育てるのに喜ぶ子供の気持ち、よくわかります。
冷たく去っておきながら、こうして一緒に世話をしようと…つまようじを使っているたま吉の気持ち、わかります。
「おはようっ!!」と一言言うだけのために、これほどの力を必要とするなんて…わかりますが。
タマゴ育てを仲良く楽しんでいる二人が何だか微笑ましいです。
しかし、まだ勝木くん、普通のタマゴだと思っているのですか…
「オレのことこわいんじゃねーの?」という言葉、簡単にはいえないと思います。彼の気持ちも強く伝わってきます。
「苫井といるから…」は…なんかもう、「ミルモでポン!」の結木くんを見ているようなじれったさです。勝手に行動するたま吉の気持ち、わかります。
中途半端が嫌いなのもわかりますが、人間はそんなきれいじゃないですよ。
僕自身はだから面白い、と思うのと、だから数学のほうがいいと思うのと…両方あるのがまた人間だからでしょう。
どんどん大きくなってしまうのをさりげなく物差しで表しているのが笑えました。
この余計なことからこういうことに…ここからの展開、言葉にすればごくスタンダードなのですが、絵の面白さでそうは思わせません。
勝木くんがラブレターを改めて渡され、「そうだったのか……」とホッとするところが丁寧です。
生まれてこうなるとは…このオチも笑えました。
確かに愛の道程は長いです。告白両思いで終わりじゃない、これから一歩一歩育んでいかなければならないでしょう。
まして小五では、思春期そのものがまだなのですし…
「最後まで面倒見ますか」に、男の覚悟を感じました。プロポーズとみなしていいんですね?法的に婚約を認めていいのでしょうか?
巨大化するたま吉の気持ちも分かります。
早速の次回作がどうなるか、技術的にもまだまだ成長の余地がありますし楽しみにしています。
次号はお待ちかねの川村美香先生新連載!
えっちネタで来ますか…ある意味本領発揮です。
あれ?ベタ髪主人公は二度とやらないのでは?とにかく楽しみです。ほっとしました。