なかよし2004年1月号感想

新人賞はまた三名と比較的多いデビューでした。
これまでのパターンでは、多数デビューのあとは非常に少なくしてバランスを取るものですが…多数デビューを定着させるつもりでしょうか。
増刊を増やさないままで!それはもう無謀どころじゃないです。

ピッチ ハピアイ ワイルド シュガ アヒル ミュウあら どープリ かりん ロリポップ ナージャ JF 予告

ぴちぴちピッチ
二年目決定には驚きました。それがどうなるのでしょう。
カラーページの大胆さも驚かされます!全裸の線が非常にきれいです。
るちあちゃん、まだ何も…わかっていないようですね。
すべての発端がこうして明らかになりました…やはりそういうことですか。
この津波による大虐殺から自己否定…その精神状態は理解可能です。すべてを滅ぼして、それでどうなるものでもありませんが。なぜ自殺できないのかがむしろ不思議です。
しかし波音ちゃん、辛い恋になりそうですね…海斗より太郎ちゃんのほうがむしろ重要キャラでは…波音ちゃんはきちんと失恋を乗り切ってほしいです。
リナの恋も同じように重要になっていくのでしょうか?二年目はそっちが軸で?みんなでしつこく「恋をするとリナも変わるんだ」とからかうのが面白いです。
ハワイが次の舞台になるのでしょうか?それとも…ハワイ行きの飛行機が落ちて…?
この告白は驚きました。そして泡になっても、という決意も…
ヒッポがそんな存在だったとは驚きましたね。決戦という言葉は前に中途半端だったのであまり信用できませんが、どうなるのか楽しみにしていましょう。

ハッピーアイスクリーム!
い、一体これは…
考えてみると、ここで冷静になってつじつまを合わせる必要はなかったのでは…パニック状態でわけのわからないことをわめいても、この体なら許されたのでは?
「桜子の子どものときにそっくり」って、覚えてもらってうれしいのでは?
もうだめだと思った瞬間、いきなり男が飛び込んできて…緊迫シーンから一転して…バラの渦の中で「目玉焼きは」には完全に灰となりました。
それでなぜこんなドラマチックなラブシーンになるのでしょう。強烈なシーンでした。
馬は一体何なのでしょう。そういえば現在の道路交通法上、騎馬はどういう扱いになるのでしたっけ…確か自転車と同じ軽車両でしたか…
まあ、同棲カップルのケンカなんてこんなものかもしれません。
みんなが遊んでくれるのは面白いです…そう、男の子って落ちるの好きなんですよ。近所に宅地開発中でほったらかしになった所があって、そこに高さ三メートルぐらいの石垣があって、その下に枯れ草などがたまっていて…そこに飛び降りて遊んだのを覚えています。
しかし大変でしたね。
一転して三人それぞれのハードな事情が明らかになるのは面白かったです。
天皇くんの優しさの影の事情がこれから中心になるのでしょうか?目をつぶって着替えさせるって、そっちのほうが絶対変身すると思うのですが…
名前呼びの甘く明るい雰囲気とのギャップがなんか辛いです。

ワイルドだもんv
なんだかんだいって直線的にはいきませんね。
一瞬この人がヒョウくんの家族だと確信しましたよ!
皆の反応には本当に驚きましたが、もし…そういうことではなく、本当にヒョウくんがつばめさんのお兄さんだったら…
これで切れるのはわかる気もしますが、その…悲しさも理解できたらな、と思いました。なぜかちのちのの立場だけで考えてしまうのですが…
意味がないのにいるパパさん、大物ですね。
ヒョウくんは本当の家族を求める感情はあるのでしょうか。それとも、ちのちののそばにいられればそれでいいのでしょうか。それがわかりにくいです。
一緒に寝ていたというとんでもないことはあっさり流されましたね。
さて…無茶は続きますね。ただのわがまま娘かと思ったら、突然重い背景…ここはうまいです!

シュガシュガルーン
悲しい存在ですね、魔女って…
ショコラちゃんの成績の低さは不思議ですが、そこから逆転した例はないのでしょうか?
相談相手が…バニラちゃんがいるじゃないですか!ライバルは本当の相談相手にはなりにくいものですが。
「自分らしさをみがけば輝きはより強い」というのはいい言葉ですね。
バニラちゃんは、そのほうが成績がいいのにショコラちゃんみたいになりたい…魔界の価値観ではそのほうがいいからでしょうが。
スカートめくりをズボンおろしで下ろす勝負、笑えました。
カエル…確かに古典的です。この返し方はお見事!
弱点を見つけようとしたら…この自然描写、さりげないのにすごく印象が伝わります。さすが。
ショコラちゃんの言葉はもろ正論ばかりで、かっこいいです!
自分らしくしているともてない…わかります。僕もそうです。
ヘビは最終兵器かもしれません。よくまあ探し出したものです。
殺そうとする先生方に、二人で「毒のない種類だよっ」「そーだ!!ヘビがなにをした!!」と叫ぶの、とても気持ちいいです。
ヘビのほうがよっぽどこわがってる…魔界ってそういう面もあるのですね、あらゆる物をありのままに見ている…
彼の自己分析にはなんだかジーンとしました。少しでも僕もこういう自己分析ができていたら…
「三村といるとラクちん」なんて、そんな存在さえ…魔法で恋心を奪わなければならないとは、なんて悲しい存在でしょう。
しかも自分のハートは一つしかないなんて…「わるい魔法使いもいるんだから」というヒントはうまい。
むしろずるい気がしますよ、バニラちゃんは…ハートを奪うときに自分は何も失っていない…それが本当の魔女かも。

アヒル
予想外に面白そうです。バレエというテーマにも深く踏み込んでいるようですし。
醜いアヒルの子…この話が古来どれだけの子供に希望を与え、あるときは成功を生み、あるときは青春を美しく彩り、逆に醜いアヒルにしかなれない連中に余計な苦労をさせてきたか…
華麗なジャンプ、さりげなくパンツ?丸見え…うまい始まり方です。すらっとした脚の線がとてもきれいです。
先生の文句は言いすぎですが、「あたしはまだ「タマゴ」なんでス!!」という言葉を言い訳にするのは反対です。
確かに超スゴイ可能性と未来はあるかもしれませんが、そのためには今基礎を作っておかなければ手遅れになるのです。二十歳過ぎまでだらだら暮らして、それからどれだけ運動も勉強も努力してもまず無意味です。
僕自身も本気で勉強を始めたのが中三になってからで、結局手遅れでした。
今やりたいことがない、何にも努力していないなら…犬のフン以下は言いすぎですが、タマゴであっても意味はないですよ。今何かに全力で打ち込まないと。
先生の「今週中に部活入って才能開花させてくれ」はもっともです。ただし、もちろんこの先生の態度の悪さはよく伝わっています。
バレーとバレエの間違いはお約束だからこそうまい!
ほかのみんなの性格の表現も簡潔でうまいです。
イケメン目当てに集まった女子、そして真相…ここのギャップは笑えました。
ぶつぶつ「あの人どっかで見たような」がさりげなくうまい。姫子ちゃんが経験者だということを、次の用語説明などでうまく表現しています…え、恵月先生本人も経験者!?
弟が成功しているのを尻目に見てだらだら暮らすのは、相当辛いでしょうね…かといって打ち込めるものもない…
「月にかわっておしおきしといてやるぜ」って古いですよ。あ、実写版がありましたっけ。
結局アヒルは取られたままですか…
矢下の正体を突き止めようとすることからジュリエッタ先生の踊りを見るの…ここまでの展開が少し長い気もしますが、印象は深いです。
入る決意ができないところに突然出てくる薔薇宮スクールの連中…脈絡はないですがこういうわかりやすさはいいですね。
選ばれた人間、というのは本当にその通りです…ロシアでは体重が増えて首になったのは違法だとか裁判でやっていましたが、それほど遺伝子レベルの厳しい自己管理と最も高い芸術性を求められますし。
タンカから始まる勝負、一体どこに行くのでしょう…とりあえずバレエシーンにどれだけ説得力があるか、お手並み拝見です。

娘。物語ALIVE!
修学旅行…
ハワイで騒いでいるみんながすごくリアリティあります。テレビなどでたまにありますし。
結局くじらは…まあ仕事に来ているのですし、それは次のオフにすれば?まあいつになるのかわからないのでしょうが…
いきなり乗れることになる展開はセオリーどおりで見やすいです。
必死の祈りが通じた瞬間の迫力はすばらしいです!

東京ミュウミュウあ・ら・もーど
たすくの成長と大衆…二つの問題を解決するにはもう少し必要かと思っていましたが、次回で終わりになるのは不安です。
たすくが操られているとは…考えにくいのでしょうか。
本当は会いたいのに任務を優先するベリーちゃん…見ていて少し痛々しいです。
この子供を助けたことが、一体最後にどのように響くか。
大衆が一転してミュウミュウの敵に回るところの恐怖感は見事です。ただ、科学的には否定的な意見が多いサブリミナル効果に頼るのは残念です…時間がなかったのでしょうが。
つかまったベリー、姿を消したたすく…最終回にどうまとめるか、難しいとは思いますが最後までわかりません。信じていましょう。

どーなつプリン
コミックスでは「避難」を修正したんですね。
しかしこのどたばたはたまらないものがありました。
誰も聞いていないのに恋人のことを語るの、笑えます…この時はうらやましいですが、後に哀れにも思えました。
いきなり問答無用で殴り、そして…この繰り返しギャグが強烈ですね。
ピエールの新妻モードが爆笑でした。それで誤解するなよ…
置いていかれているカルロスがさりげなく悲惨です。

かみちゃまかりん
想像以上に重い話のようですね…
妃路…もう一人の…その登場が何か痛みを覚えさせます。
霧火さんも、ただボケていただけじゃなくて…
和音くんの怒り方のパワフルなリアクションがなんだかいいです。
霧火先輩の弁解の余地のないリアクションも、美形がこういう変なリアクションをするのって微妙に面白いです。
今度はどういうキャラなのでしょう。今のところは友好的ですが…
ほっぺキスでの挨拶は爆発しました。
それでパニックになっていたら…こんどは和音くん…唇…気絶しそうでした。
必死でメールしている女の子にまた爆笑。
和音くんの苦悩が背中から伝わってきて、少しずつわかっていく真実…
今のところの情報では、ただ混乱させられるだけです。
非常に複雑ですね。そして、元凶であろう「親父」への憎悪にも似た感情…
和音くんの秘密主義も、花鈴ちゃんに過剰な重荷を背負わせたくないからでしょう。
今の戦い自体も十分絶望的なのですが…これから何が判明していくのでしょう。

まもって!ロリポップ
またおいしい新キャラです。
一見とてもかわいくてかっこいい男の子ですね。この服装を見ればこっちの世界の人間でないことはわかります。
女だったというのにはびっくり。読めませんでした。
婚約者にまたびっくり、というか…クラスメートのみんな、婚約にばかり騒いで「魔法界に帰り」というのは聞き流されていますね。彼らが魔法界から来ている、ということはもうみんな納得しているのでしょうか。
べたべたべたべた、ノーマルなはずなのに…いやん。
あれてるニナちゃんがかわいいです。
悩殺に入ってみると結構素敵なスタイルですね。思いがけない読者サービスです。
「なにやってんのよ二人ともそんなカッコで」確かに言い訳困難です。
ニナちゃんの揺れる心の描写もいいです。本来なら「ゼロなんかだいっきらい!!」で大変なことになるところですが、「オレはきらいじゃねえよ」でごまかされて、ここはパニックになりそうでした。かっこいい。
ロッカーもまた素敵なシチュエーションです!
「ちょっとだまってろ」なんて、もろ耳に息が…心臓爆発しそうです。
この魔法、結構凶悪ですね…「よーく調教したあとで結婚してやる」がまた極悪非道。
さてどうなる…というかよく見ると似合っています、二人とも。

明日のナージャ
いよいよクライマックスが迫っていますが…どきどき。
ヘルマンの言い訳、お見通しのような気もしますがなかなかうまくできています。
プレミンジャー公爵のあまりにも勝手な言葉に怒る読者も多いでしょうが、貴族階級にとっては今でも納得できる論理ですし…ついこの間までは社会全体が共有する正義でした。
一座と別れることになるのは、なんだか実感がありません。またきっと…そう信じる気持ちが強いです。
ナージャにとって家族は、いまや一座なのですから。
ハービーと黒バラの会話がすごくいいですね。
ここでフランシスが出てきたのは確かにナージャにとっては心強いと思います。
でも…プラスとマイナスのどちらでしょうか。プレミンジャー公爵にコレットの面影を見せたのは彼のリードのおかげ、でも…もうヘルマンの立場から言えば詰んでいたと思っていたのに、この逆転のきっかけになってしまった…
オスカーも動いていませんし、次回どうなるか…胸が苦しいです。でもプレミンジャー公爵は探偵を尋問して泥を吐かせているでしょうし、何よりコレットとプレミンジャー公爵の目には明らかなのですから…

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
僕は女の子になりたいか、と聞かれたら…ちょっと難しいです。
僕から見て一番大きな女子のアドバンテージは、宝塚の受験資格があることでしょう!
そして、今の僕が一人暮らしで家事がとても好きになったのは男性としては無意味ですが、女性だったら非常に意味があったでしょう。
ただし、この女子たち…あまり男子のことわかっていませんね。
子供を生む痛み、うじうじしたいじめなどの面がさりげなくぐさっときました。
殴り合いのケンカをさわやかに、なんて漫画の中でももう古いぐらいですよ。
何より、本当に赤ちゃんを生むことができるという大きな特権…はあ。
社会的な、就職や収入、地位での有利不利に触れなかったのは残念です。あまりフェミニズム臭くはしたくなかったのでしょう。

のラブリーは…夏の延長のようですね。次も三月のようですし、量的には変わらないようです。
「けだものだもの」と「きょにゅう☆刑事」がシリーズ化されるのは以外でした。これまで増刊にシリーズが少ないことが不満でしたが、それを少しでもよくしようということでしょうか。
ほかは全体に好きなメンバーが多く、まあ…この制約の中では一番いい形です。

来月号で早くも水上航先生復活、嬉しいですが休みが少なすぎたのが少し心配です。非常に男っぽい作品のようで、なんだか楽しみです。
そして原明日美先生の読みきりは非常に嬉しい驚きでした。しかもいじめという非常に重いテーマのようで…覚悟を決めて楽しみにしています。

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