なかよし2004年12月号
別冊付録はやはり嬉しいものです。
今回の別冊付録の、重厚なデザインは素晴らしいのですが残念なのは、それは桃雪先生のタッチとは非常に高く調和していますが山田先生のタッチとはミスマッチであることです。
桃雪先生が主だ、とあまりにはっきりしているのは残念なことですよ。
メリキス ゆきはな ピッチ ぷ〜ちょ キチプリ JF ロリポップ かりん シュガ チェリジュ プリハニ プリキュア ハピアイ 予告
メリーキッス
この作品は、別冊自体の表紙も含めて一つの作品ですね。
まず表の表紙でそのあまりに精緻な絵に驚かされ、そして裏表紙の…ヌード写真集としか思えない絵に驚かされました。
内容も、これまでの作品以上にセクシーさが強調されていました…作品の中にはとても純粋なものが流れていましたが。
絵もますますカットが細かくなって、そのくせプラチナの台とよく合っています。心配なのはこの絵の質を維持したまま連載ができるかですが…。
中の雑誌がかつてあった姉妹誌「アミ」の名前を取っているのはちょっと皮肉なユーモアですね。
撮影シーンの華麗さは、ある意味扉絵のようなインパクトになっています。そして彼女の素晴らしいプロポーションも強調されていますね。
この写真集は、ここでは下着や水着などで多分セミヌード止まりでしょうが…14歳ですからヘアヌード写真集はありえないのですが、肉体的には完璧に大人のそれです。
逆にそれは残念でもあります。少女には少女の美がある(児童ポルノ法の精神は、児童に大人と違う独自の美があり、その美の異質性は性的にも固有であることまで否定しなければならないものなのでしょうか?)のに、それがあまり感じられないので。
「運命の恋人にサインを送る」というのはうまい言葉です。今の僕は運命の恋人という言葉は信じていないのですが…少女なら(それ以上に少年は!)誰でも一度は信じるでしょう。
やりやすい、というだけの感情から、いきなり引き寄せられて大胆な…というか、どっひゃあとひっくり返りました。もろ胸もんでますし、スカートまで引き上げて…正直に言えばうらやましい。
まったりりんごとか、いろいろな飲食物など小道具が充実しているのがまた面白いところです。
それで驚いていたら、更に次には…おいおいおいおい、と呆れるのを通り越して…この衣装はいくらなんでも…とことんやってやる、という感じですね。
那通くんの体に注目する、というのがまたモデルとして筋金入りで…今時の女の子って奴は。
仕事でのファーストキスとは、今ちょうど「ちゃお」の「きらりん☆レボリューション」がそういう話になっていますが、大変ですね。実際の子供時代から活躍している芸能人はどうなのでしょう。特に売れっ子は「彼女つくるほどヒマじゃねーよ」というのが現実なのでしょうか。
とことん仕事命で強引な那通くんとさやちゃんが、恋人同士という設定なのに敵同士のようににらみ合っているというのはお約束ですが面白いシーンでした。
ジョーがごくさりげなくしか話に絡まなかったのは残念ですが、読みきりですしね。
おめでたい、といわれるあまりにも少女らしいクリスマスのイメージと、今の彼女は…いや、ギャップがあると見えてこの表情には可愛らしさのほうがあふれています。
そして那通くんの寂しさ…あれ?これほどの人は人一倍プライドが高いはず、なぜ知り合って間もない彼女にここまで心を開くのでしょう…という疑問が、読み返してみるといい伏線に思えます。
「あの人たちといっしょに過ごしたいとも思わなかったけど」という言葉が、いかに荒涼とした家庭だったかを浮き彫りにして彼のキャラクターをより強く印象つける効果がありますね。
突然求めるような目と仕種、そして拒絶…やはりつい心を開ききって、弱い部分を見せてしまったことへの自己嫌悪でしょうか?
それで指に触れることで温もりを与えてくれるさやちゃんの優しさ…彼女の年齢でできるかはわかりませんが、ほっとします。
「信じたの?」にはびっくりしましたが、まあ気持ちは分かります…自己嫌悪が暴走してでしょう。
あの写真の訴えを受けて、というのが面白いです。でも…逆に考えれば、それほど何かを求める気持ちが強かったことでもある…って、彼はどうやら精神分析屋ではないようですが。
バラバラな心を互いに背を向けたメイクシーンでうまく表現して、ついに撮影本番…結構ドキドキします。
彼女の必死の訴えは、大胆な絡みの衝撃さえ和らげてくれるようです。
ただ、このCMって実際に流されたら…男の子にはかなり刺激強いですよ。
無防備に横たわって体を開き、訴えている彼女には男だったら誰でもやられるでしょう。
そして、ディスプレイでのキスと実際のキスを重ねるのは見事でした!それであえて撮影本番でのキスは描かなかった…あれは心が通い合っていませんからなし、こっちが本当のファーストキスでしょう。
「まだ…」ってこらこら、ちょっとまて!14歳だから…ぎりぎり犯罪にはならないですが…
なんか視覚的に大胆すぎてくらくらしています。これからはそれを強調する路線で本誌連載に?それだけの作家ではないので、もっといろいろやって欲しいのですが…そういうセクシーさが時代の要請なら、ある程度は仕方ないのかもしれませんが。
ゆきのはな
やはりこの暖かなセンスは、なんというか…前の「メリーキッス」の後にこれがあるおかげで、ステーキの後の和菓子のように落ち着きます。
いきなりこちらは余白をうまく活かしています!これまでと比べ、幾分大人っぽい感じでなんとなくリアルです。
この下駄箱の絵が懐かしい…そういえばなぜ普通高校までは上靴に履きかえるのでしょう。制服の一部としてでしょうか?
「ずっといっしょにいられると思ってた〜毎日がつづくと思ってた」この言葉は…直撃です!まさにその言葉をそのまま実感しました。それが十年以上、僕の心のほとんどを占めていました。
「さむいとさ 耳痛いよね」という何気ない会話がまた、これまで続いてきた日々を雄弁に語っています。そこはうらやましいですよ。
「なんか元気ないな」というのも実感で分かります…家が隣でなんどかクラスメートだったこともある好きな子は、いちどあのこと聞いてなかったの、と言ったきり…いくら聞いても何も教えてくれず、ずっと心配でなりませんでした。年賀状を見るまで引越、転校とは思ってもみなかったのが今思うと間抜けですが、当時の僕は「なかよし」なんて存在も知らなかったのです。
魚勝のタオルもいいアイテムです。タオルは贈り物が多いですから、けっこうそれが唯一家族の仕事などを反映していたりするんですよね。
基本的には奈央ちゃんから話しかけている、というこの二人の関係もしっとりしています。
この自主トレも、考えてみると重要なヒントでした…多分中学のときの僕も、見え見えのヒントを多数見逃していたのだと思います。
マフラーを贈ったりするのは毎年のことなのでしょうか?
そしてこのニュース…知らされる瞬間のショックを大袈裟に表現していないのが、逆にショックを引き立てます。
「あたし毎日ユースケといっしょにいたのに なにも知らなかった」その気持ちも、なによりもよくわかる思いです。
僕は直接、真っ先に知らせてもらえなかったことについてはそれほどのショックはありませんでした。そんな事を考える余裕がなかったですし、すぐ…彼女なりの思いやりだろうな、と都合よく解釈したので。
距離の変化の表現も、疎外感を感じさせてたまらないです。ただ、この不安は二人が離れることがなくても、いつかよりゆっくりとやってきたものなのでしょう。僕はもしそうだったとしたら…彼女も僕も引っ越すことなく、同じ公立高校に入っていたら、どんなふうにその時はやってきたのか…。
奈央ちゃんの「いまはなにもききたくない」という言葉がずしっとします。僕は言葉にならない思いが強すぎて、どうしていいかわかりませんでした。編みかけのマフラーを叩き付けるなどの激しい感情表現、「高校落ちれば」という言葉に対する自己嫌悪など…ちゃんと思いを形にできる彼女がうらやましいです。
そのまま足音に涙するのも、むしろうらやましいぐらいですよ。いっしょに心の中の僕の一人が泣いているようです。
頑張っている彼の姿から思いを再確認するのも…むしろ、そこに至る時間さえ思わせてくれます。
気持ちをこめてマフラーを編む、と、僕にもそんな事ができていたら!
「そんなことをききたいんじゃない」と、整理できているはずが思いが爆発してしまうのもすごく共感できます。うらやましいぐらいまっすぐに思うことができています…
いつもクリスマスパーティもいっしょだった、というのがまた、これまでいかに近かったのかわかって辛いです。
あげるはずだったマフラーをして、そっと空を見上げるのがすごく素敵なシーンです!そのまんま、いつも唇を噛んでいたための血の味さえ思い出します。
雪に思いが満ちていくところの描写もすばらしいです!足音も効果満点です。
おかえしがキスではなく、ただ一言だったのも…なんだかじーんとします。
つないだ手、そして…この二人がこれからどうなるか、本当にユースケが落ちる可能性も高いですし、そしてバスケの名門校だったらそれこそSLAM
DUNKの海南大付属のようにあっというまに脱落する可能性も低くはないです。
そして…それからの遠距離恋愛がどうなるとか、なんだかそういうことは考える必要がないとも思えます。
本当に今だけ、今この時を…あ、そうでした。僕も好きな子と離れ離れになる、とわかったとき、一瞬一瞬を全力で大切にすべきだったんです。
最後の「あたしのこと好きってゆってv」「それはムリ。」はちょっと雰囲気を損なっていますが、それもまた微妙に気分を変えるいい終わり方です。
ぴちぴちピッチ
これだけ重い話だったらはじめからちゃんとやれ、というのが正直なところです。
しかし…星羅ちゃん、本当に事実上役立たずだとは。
海斗くんが罪悪感に動けなくなるのはわかりますが、これはみかるちゃんの選択の結果です。門口で待ち伏せる罪を支配する責任は、あくまで本人だけにあるのです。神でない海斗くんが無力なのは、腹立たしいですがどうしようもないことです。
にこらさんの決意はどういうつもりでしょうか?この件が解決したら、勝利だとしても彼女たちは人間界から去る事になるのでしょうか。増援が来るのは、まあお約束です…クライマックスは近いのか、いやこの作品はその点信用できません。
二人の心が離れてしまう…両思いのカップルでも、あまりにも強い横恋慕があるときにはそれをどうすればいいのか…どうすることもできない、というのが答えなのですが、それはかえってやるせないでしょう。この問題も結構重いです。
浜崎、渚両方が男をみせるのはとてもいいシーンです。どちらも暖かく純粋な想いが伝わって、胸がいっぱいになります。この二組には幸せになって欲しいですが…
海斗の小さい頃は、単に孤児の苦しみでしかなかったのでは…パンタラッサの血を自覚したのはつい最近なのですから。「自分が何者かわからない」が「化物だとわかった」となる、そこはあまり描かれていなかったのが残念です。たとえば超能力があって差別されてきた、というならもっと説得力があるのですが。
「いちばんそれをわかってやれる〜」というのは…わかりますが、違う気がします。もしやり直せるとしたらなにができますか?るちあちゃんを捨て、同情だけでみかるちゃんとつきあう?それでは彼女を救うことはできない、どちらもより傷つけるだけです。もっと残酷になるのが正解だったかもしれません…
「人はおまえがいうように強くはないんだ」という言葉も真実です。でも、だからって…ここで思い出すのが、「いつくしみぶかき友なるイエスは われらの弱きをしりてあわれむ」という讃美歌の一節です。
人にはどうしようもないことがある、だからこそ神が、宗教がある…そして、宗教を拒絶するなら、自力でなんとしても罪を支配しなければならないし、できなければその責任を取る必要もあるのです。
この議論はかなり考えさせることがあります。
るちあちゃんは必死で冷静さを保って、いや嫉妬を心の表に出さないようにしていますが、やはり海斗くんがみかるちゃんのことしか考えていないことについての嫉妬があるのでしょうね。
この父親には卑少という印象しかありません。ミケルの実態を知ると、そんな小さな魂がこんなことを、とたまらない思いです。
裁く権利はない…誰にも人を裁く権利なんてありませんよ。人質に銃を向ける犯人を狙撃するのと同じ、邪悪な行為で無辜が苦しむのを止めることができるだけです。
そして、ついに世界一般にも被害が…実際には人類が滅んでくれれば、地球のためには非常にありがたいのですが。ただし、核廃棄物などの厄介物を適切に管理できるだけの技師集団を維持できるぐらいは残しておいてもらいたいものですが。
ただ破滅を求める二つで一つの魂…その訴えと、それを聞く星羅ちゃんの会話がやるせないですね。この賭けは、事実上自分を滅ぼして欲しいという絶望でしかありません。
で、ガクト様の、無責任な立場(自分は死んでいるから何のリスクもない)から都合がいいときだけ「パンタラッサの王子なら」と兄貴面、なんかすごく嬉しくなってしまうのですが。
「罪を罰として!」という言葉もよかったです。神ではない人間は、罪人を改心させることも、ましてその罪に至った苦しみから相手を救うことも、そして罪を本当に許すこともできはしない…罰するのも、キリスト教的には人の領分ではないのですが、せめてもの救いになるのかもしれません。
海斗の登場はさすがにかっこいいです!楽しみですね。
ゴックン!ぷ〜ちょ
犬がイケメンというのは面白いです。猫はどうなのでしょう。
タオルは爆笑でした!
クリスマスパーティーって、また虎口に自分から飛び込むような真似を…ぷ〜ちょのツッコミそのまんまです。
なずなちゃん…彼どうしたんでしょうね。さて、どんなラブラブになるか楽しみです。もちろんなずなちゃんと亮太くんが!
二人で抜け出すのは見ていて転がりそうになりますよ。
ホットミルクを飲んでしまって、巨大ぷ〜ちょを化物呼ばわりは…よくわかります。これはミルモ以上にインパクトがありますね。
ここは「南くんの恋人」を思い出してしまいますが…
で、このカードの文面、かなり厚かましいと思うのは僕だけでしょうか?この人形をなにに毎日使えと、とおもうとちょっと笑えます。そして、「使う」を大人の意味にとらえるともっと笑えます。
いきなりベッド直行の落とし穴…これは、こんな手のこんだことをしないで裸にリボン巻いて迫ったほうが早いのでは?
人形にわざわざこんなこと、もしかしてこのはちゃん…気づいてます?
天宮くんは別に、いまこのはちゃんが好きとはいっていないのですが、まあ不安定な年頃にそう考えるとたまらなくなるのはよくわかります。
マフラーをいきなり捨てるぷ〜ちょの背中押しは最高。
手を握ってくれる優しさは、やはり吹っ飛びました。
ぷ〜ちょが消えかかっているのはうまく不安を誘いますね。
でも…なずなちゃんと亮太くんは?肝心のそっちを見たかったのに…どこにしけこんだおまえら!のぞきたいぞ〜っ(本音)
キッチンのお姫さま
…どこまで古典的な意地悪を…嬉しいです!なんというか、くすぐったい快感です。
カラーが続いているということは、結構人気もあるようですね。
あ、クッキーのレシピですが、バターは無塩と明記しておかなければそのまま家にある(普通有塩)バターでやってしまう子がいるのでは?
孤児の悲哀をこうして強調するのは、やはり必要でしょう。
これで雑用係というシンデレラっぷりがまたすばらしい!
そしてみんなのいじめ、なんというか…うわ〜。いじめと気がついていない、ということはない…のでしょうか、こんな見え透いた手に引っかかって。
この学習能力の無さもたまりません。
ひとり、と気がついて、帰りたいと泣き出してしまう…なんというか、今頃?という気もするのですが…そうやって皮肉に見る姿勢でいないと、正面から感情移入して読んでしまうと怒りと悲しみではりさけてしまいそうです。
北海道に小さいころいった、ってことはやはり…?
で、大地くんはどう慰めるつもりだったのでしょう。
大地くんが茜に、どんな借りがあるのでしょう…「裏切り者」と関係があると思いますが。
ツリーをクッキーで飾るというのは華やかで素敵なアイデアです。
食べた人の笑顔…それこそ料理で一番大事…。残念ながら僕は、自分しか喜ばせることができないのですが。
空先輩が王子さまだったら、と思ってしまったところで…さあ楽しみ、一体どういう事でしょう。
そして、多分それは大地くんとの間に溝を作る事になってしまうでしょうが…
恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
どっちのクリスマスも楽しそうです。でも、家族とゆっくりとか教会で荘厳にとかいう選択肢はないのでしょうか?一番大事なのは家族でしょうが、まあそれが格好悪くて言えないのはよくわかります。
となりに親がいなければ、は爆笑でした!
小さい頃はいっしょにおフロ、いっしょのベッド…これは可愛かったです!
最高のクリスマスプレゼントはめろめろでした。
というか君たちのクリスマスは?冬ラブリーでの特別篇、楽しみにしていますので。
まもって!ロリポップ
重大発表はまだのようです。
今回のカラー扉はあまりこなれていない感じで残念です。
こうしてドキドキ…さりげなくイチイとゼロが鞘当をしているのは楽しいです。
あ、イチイの裸、気合入ってます。「素直じゃないんだから」ってことは、自分がニナちゃんをゲットする気はなくてあおる役割を果たすつもりでしょうか?
キングの背景が描かれたのはすごく嬉しいです。想像以上の重さです…
「思ってもみなかった」という言葉、僕らも忘れないようにしましょう。
僕は日本経済が十年以内に破綻する確率が80%以上、人類全体で近代文明が成長の限界による破局を迎える可能性が、今世紀中で70%、今世紀前半で30%はあると思っています。
その経過によっては突然といっていい核戦争もないとはいいきれないし、大量は買いテロのリスクは常にあります。
この惨禍が一方的に外から来た魔物のせいで、彼ら事態に責任が全くないのがちょっと違和感がありますが…
クイーンが双子だったというのは、恋人だと思っていたので意外でしたがそのほうが思いいれは強くなるかもしれません。
それにしても…クイーンの犠牲にもかかわらず国そのものは滅んでしまった、というのは救いがないですね。
そして、ジョーカーという魔物も今後ゼロやイチイの故郷、または人間界も襲うときが来るのでしょうか?それも不安というか楽しみというか。
仲間には事情は説明されているのでしょうか…
ただ、気付いているのでしょうか。問答無用でさまざまな魔力を集めるのは、下手をすると…もしパールの命を奪うことになるなら、ジョーカーと変わらなくなるということを…
一番いいのはニナたちに事情を話すことなのですが。
ゼロの心のゆれがまたうまい描写です。
ダイヤの冷静な態度はすごくいいですね。
そしてここでこの衝撃の事実、そして…もどかしいのが、あくまでニナちゃんが守られる立場であることです。もしかしたら、あれだけ色々あるということは…ニナちゃんにも本当は力があるのかもしれない、という気は今までも常にしています。
かみちゃまかりん
なんか間抜けなピンチですが…あれだけ練習したのに代役というのも悔しいでしょうね。傷口に塩をすりこむ和音くんの逆療法がまたいいです!「待ってるから」の一言はしびれました。
妃路ちゃんがこうして出てきて…すごく不安です。彼女が元気になれば、逆に姫香ちゃんが、ということがあるかも。
劇そのもののダブル超美形、それが「山へ芝刈りに」などと話しているさりげないギャップがまたすごい。
キリオさんの大ボケがまた笑えます。
指輪のありかはなんというか、笑えました。
「ちいさくちいさく押し殺された…しかしおぞましいほどの力を感じた」というのもまたいい伏線。
そのシリアスと、ますます暴走していく芝居のギャップがさりげなくうまい。
しかも、その芝居のぶっ壊れたところを…本当に倒れた和音くんに、本音そのまま語ってしまうのがもう爆笑!
それで、話そのものの重さが完全に隠されているのがまたすごいです。
シュガシュガルーン
バニラの思いは、あまりにも多くの女の子にとって最もよく分かるものでしょう。
本当は憎んでいた、でも好きなのも本当なのでしょう?ショコラにそれを含めて受け入れる大きさがあればいいのですが。
最後の居場所、というのが…本当に一人ぼっちな場所なのが、あまりにも悲しい真実です。
樹上のショコラと男の子たちの会話は構成もすごく面白いです。
ケンカできるのが親友…そうですね、これまでのショコラ、バニラはあまりケンカしていなかったようですし。
「ちなみにショコラの部屋はきたなかった」が笑えました。
すみれのケーキ、というアイテムもいい伏線です。つまり、解決は次の春までかかるということでしょうか…まあ冬が来れば春は近い、と。
黒、嫉妬の悪心なら…人間界には満ち溢れていて、簡単には探せないのでは?
ロビンでさえ事実上無力なのが不安を誘います。ダンブルドア式放任主義ではないのでしょうか!?
大人っぽくドレスアップしたバニラ、でも…儚さのほうが強いです。
「みんながさがしたのはショコラちゃんのため」という言葉、こういう認知のゆがみは見ていて胸が痛くなりますね。
「いま あたし 最高悲しいよ」というのもずきずきします。
結局ロビンは、ショコラの成長に賭けるつもりのようですが…大丈夫でしょうか。
最後のギャグモードは正直、重さをあまり軽減していません。
あまりにも闇が深いというか、絶望的なので…「ピッチ」の最近の展開と似ている気もしますが。
チェリージュース
唇は避け、額に…残酷なまでに切ないです。
「南がケーキ焼いてくれるだけ」って、何がかなしゅーてそんなの…。
ケーキだけで、普通の女の子は十分だと思います。
壁を殴って押しつけ、キスを迫るときの暗さ…だいぶテンパっていますね。
で、ドキドキしてカーテンを開けたら…あら、てっきり裸かと思ったら。
この妙な近さで意識しているのに、それに気がついていないのがなんともいえません。
いきなり大雪…大雪で歩くのはむしろ無謀ですよね。一番賢明なのは、親に車で迎えに来てもらうことなのですが。
これからは別れ別れになるのだから、プリクラを記念にというのもなんだか切ないです。
かすみちゃんと周くんがいっしょに、というのはそれはそれで面白いです。
クリスマスイブに教会が無人、というのは現実にはありえるかどうか…まあ、クリスマス以外に普通の人が教会を意識することはないでしょう。
プレゼントはお互いに、というのが、家族と恋愛感情の微妙な境界が感じられてワインを飲んだときのような怖さです。
踏み越えそうな雰囲気、鳴る携帯…さあどうなるのでしょう。
プリ☆ハニ
思いの描写はさすがに濃い!
いきなり絵が天才になってしまったのがなんだか力が抜けます。
若葉ちゃんの、謝れない“弱さ”が結構リアルに実感できて、ちょっとたまらないというか…自分もそういう部分があるな、と思うと妙な近親憎悪にとらわれます。
みきなちゃんは余裕ですが、それを受け止められる器が彼女にあるかどうか…まあ、今でなくてもいつか気付くでしょう。
それで、また脅迫とは…忙しいものです。
「このバカップルはなにやったってひっぱがせねー」は実感がこもってますね。
瑞希がキスするのは、まあ…わかりやすいです。
いや、その結果がこれでしょうか?まあ、いつか破綻するのは目に見えていました。あまりにも嫉妬を買いすぎています。
さて誰が犯人か、あれ?ミステリーでしたっけ。
ふたりはプリキュア
心の距離の三条件は、結構重要だと思います。客観的に自分の恋を見ることは、不可能といっていいですができれば無駄な傷を避けられますから。
「ホントにたいせつなのは自分の妄想なの?」という言葉、グサッときました。昔の僕にこの言葉をぶつけたら…殺されかねないぐらい、非常に深い図星をついています。
そして、多くの少年少女にとっても…恋でも夢でも、色々なことでこの言葉は刺さるのでは。
ほのかさんは本当は自分と向き合って欲しくてこの言葉を言ったのでしょうが…それはやはり難しいようです。まあ、それができるタイプとできないタイプはいますし。
というかそのほのかさんはどうなっているのか、と…
タイムリミットをつけるのはいいですね。
グラウンド整備を手伝う、というのは距離も近いし自然ですし、うまい入り方です。
どっち側か、とかそういうおまじないの細部に縛られるのはある意味バカバカしいですが、それぐらい本当は自信がなくて…仕方ないです。
こんなのを拾われたら万事休す…だと思うのですが、で…言っちゃった!
っと思ったらそれでも流すか?まさか、全部分かってて遊んでんじゃないだろうな。だったら天誅。
せっかく告白したのに…残念。
ハッピーアイスクリーム
お約束の塊ですが、それだけにとてもきれいな終わり方でした。
コータローくんの暖かな思いは胸がじーんとします。
司さんは非常に面白いポジションでした。女の子にとって、こういうお兄さんの存在は憧れでしょう。
光源氏の意地悪というか試練は、さりげなくユーモアのアクセント。
それで思い切り盛り上げ、一度絶望と思わせて…この喪失感の描写がまた素晴らしい。
桜をうまく使った告白シーンはさすが。
源氏の最も愛した人…ま、それは一度「源氏物語」か「あさきゆめみし」を読んでみることです。
源氏の罪と、宇治十帖でさらに深まった呪いがこれで解けたものか…ふたりの幸せな姿にすごくほっとします。
次回作がどんな形になるか、とても楽しみです。
で、五十周年記念が…武内直子先生…あの、「ラブvウィッチ」はやはりなかったことに?
水上先生も読み切りはいつも素晴らしいので、安心して楽しみにしていられます。
でも、なんか…産まれそうで産まれないもどかしさがあります。
そろそろ水無月真先生あたりの新連載があってもいいのに。まあ、それは年明け以降どんどん来るでしょう。