なかよし2004年9月号感想

いやもう…別冊付録が天国というか麻薬というか、もう溶けそうです。
しかもありがたいことに、「なかよしラブリー」が10月にも出る…もしかしたら年4回かそれ以上になるかも!

付録のショルダーバックはかなり惜しい品です。できれば真っ黒に染め直し、ロゴをとって使いたいぐらいです。

最近、作家ごとのKC広告がありますが、これまではそのページをどのように使ってきたのでしょう。なぜそんな形になったのか…KCの宣伝に力を入れるようにしているのでしょうか?

夢水 スクエ ジャンク スイート キチプリ ロリ かりん ピッチ チェリジュ プリキュア JF ぷ〜ちょ ビキニ シュガ プリ ハピアイ アタック 予告

名探偵夢水清志郎事件ノート
あえて白紙にするため原作は読んでいません。来月号の後編を読んだら読むつもりです。
ただ表3にある既刊本の表紙とこの三つ子はかなりイメージが違う感じですね。
vol.0の引き込む力は素晴らしかったです。
極端な長身に見下ろされる亜衣ちゃんの顔はじっと見てみるとなんだか笑えます。
そして教授の不思議な雰囲気が実によく出ています!
小栗虫太郎とは本当に渋いですね。で、それと論理学にどう関係が?
抱きつかれたときのそれぞれの反応は、そう意識してみてみるとすごく面白いです。
ご飯がどうのというギャグは実に面白い。
誕生日も何も知らない、というところでは茫洋とした雰囲気がよく出ています…
あ、ブルーバックスは二十に一つぐらい非常に厚みがあるのがありますよ。
何でも忘れてしまった、というギャグはうさんくさくて面白いです。
三つ子という正体はびっくりしました。そして、三人そろってみると…そう、それぞれの個性が同じ顔なのにはっきり出ています。
ただ、真衣ちゃんと亜衣ちゃんに体力差があるならそれだけ体つきが微妙に違うのでは?
靴と本による推理は見事…引きこまれました。
vol.1に入って、ふと不思議になったのがこの三つ子+羽衣母さんと教授がどんな関係なのかですが…ここはあまり考えないほうがよさそうです。
このコースターは凶悪すぎます…この風貌で絶叫ものが好きとは意外ですし、女の子は絶叫ものが好きなことが多いのに三人とも嫌いなのも意外でした。
しかしこの遊園地、すごいですね…
三人を誘う魔術師の不気味さはちょっとぞくっとしました。まさか…消えるもう一人は三つ子の一人?
0でははっきりした個性が見えなかった美衣ちゃんですが、おしゃれが好きというキャラですか…
ハリー・フーディニ(1874〜1926)はエスケープ(脱出もの)・マジシャンの元祖で、また霊媒のインチキを暴く活動でも有名でした。また、死ぬときに暗号を銀行に保存させ、霊媒が本物ならその暗号をあわせてみろ、という最後の魔術でも有名です。評伝映画もあります。
伯爵がかもし出す舞台のイメージは素晴らしいの一言!始まる前のショパンの曲が煽る不安さえ有効に作用しています。
観客参加型魔術は、大抵その観客は事前に選ばれているものですが…
ひたすら雰囲気で魅せ、そしてそれが突然恐怖に変わる…ぞくっとするような転換のうまさです。
スプリンクラーの雨の中、静かに拍手している教授の姿がまた強い印象を残します。
しかし…わざわざこれで名刺を見つけるなんて、わざとやってるんじゃないだろうな…
あ、舞台の上は非常に危険な区域ですので気をつけましょう。
一番の疑問は、なぜ伯爵がここで公演できたかです。有名なプロの魔術師が突然とち狂って事件をやらかしたのか、無名の新人だったのか…
袖からプロが見て分からないというのは異常ですね。
あっさり謎が解けた…まあ、誰が受益者かという原則を考えれば…
まあそう考えると、これだけテレビで目立ってしまった教授も容疑者になってしまいますが。というかこれまで教授は、そういう大事件を解決したことはなかったのでしょうか?
パスポートで「なんていい人なんだろう」とみんな思ってしまうのがすごく笑えました。
この電話がまた面白いです。子供らしいですね。
みさちゃんのお母さんも分かりやすいキャラです…原作でもこんな感じなのか、今から読むのが楽しみです。
みさちゃん…いや、他の三人も道具として扱われていることを見抜いている洞察力は素晴らしいです。
しかし、だからこそ「みんなが幸せに」なれる解決など、この事件にあるのかいぶかしく思えます。
三人とも入場しているのは、誰が誘ったのか…三人ともスケジュールが詰まっているはずなのにどう連れ出したのか…これだけ多くのトリックと他三人の犠牲者を後編の100ページで描ききれるものか、ちょっと怖いです。
ジェットコースターのスリルと、拘束されているはずの席から消えた謎…来月号へのリードはばっちりですね。

スクランブル・エッグ
さすがにうまさはずば抜けています!
ただ惜しいのが、連載第一回という感じが強すぎて何が言いたいのかこの時点では全く分からないことです。
一見巻き込まれただけの普通の女の子だった秋穂ちゃんが、どんどん…すごくなっていくだましのテクニックがとにかく素晴らしいです。
出会いでの、この異常な話…ファンタジーと分かっている読者にとっては普通の言葉なのですが、ここの秋穂ちゃんの立場で聞いたらアブナイ人かアヤシイ人でしょうね。
「しらないひとについていかないの〜」「はいママ」というネコとの会話がすごく可愛いです。
あわてて帰って「いないたりないモモどこ?」という口調のリズムのよさ、散らかした洗濯物をキャッチしながら笑顔で「空耳」というお母さんの動き…このリズムがなんとも言えず心地いいです。
しかし…これほど多くの動物が寄生され、それがああ凶悪化するとしたらもう何人も犠牲者がでていていいのでは?カイナが狩っていたのでしょうか。
ネコを探し回るときの、音を消した突き放した視点がまたうまい!
カイナのことを全く信用していないのは…理解できますが…うわ、今の今まで考えていませんでした、もし僕の…封印!絶対考えない!
突然の迫力のある蹴り、これは普通の女の子でも空手を習っているとかなら不可能じゃないですよね…まだミスリードに引っかかっています。
リボン一つで吹っ飛ばすところから、あれ?という気になります…実際には密度がないリボンではきわめて難しい動きになりますよ。
そんな強さがあるのに、始末するしかないといわれたらぼろぼろ泣くって…
そしてブランコを活かしたアクションのすごさにはもう息を呑むほかありませんでした。厚板に食い込む爪、舞い散る髪の毛が素晴らしい!
そして「二十一世紀の小娘を」というタンカがなんとも言えずまた面白いです!
この強さと、ネコを心配して必死なギャップがまたなんとも…魔法描写も見事。
そして突然、アキホという名前に反応するカイナに、秋穂ちゃんの強さは普通じゃなかったんだなと納得して…落ち着いて説明モードになった、と思ったらまた蹴り、そして転校落ち…面白すぎます!
というか、秋穂ちゃんの「強さ」は日常生活では無問題なのでしょうか?そっちも気になります。
連載の可能性は高いと思います…水無月先生本来の「面白さ」がうまく出てくれることを祈っています。

ジャンク
満足。独特のリズムと雰囲気は相変わらず楽しめます。
犬やハムスターをここまでデフォルメするとは…ほとんど原型がないような…でもすごく分かる感じがします!特に豆ちゃんはすごく表情が豊かですし。
佐助くんが来ることについてのあかねちゃん、かなりわがままな子ですね。キャラクターとしては面白いですが。
女子にとって男子のイメージはそんなものだったのでしょうか…男子も、集団的には女子にマイナスイメージを持っていたりしましたが。
その中での突然の出会い、そして…相変わらずの強引さに、僕まで流されました。独特の方言も魅力的です。
突然べしっと叩くのは、僕はなぜかはじめて読んだときにも何なのか直感的に分かりました。
まあ女の子の部屋に勝手に入るのは叩かれて当然ですが。
イチゴのことも覚えているとは結構マメな子ですね、佐助くんは。そしておばあちゃんのことを、表に出さずに案じるのも…この作品がなんとも言えずいいのは佐助くんがとてもいいキャラだからでしたか。
豆ちゃんの遠くに投げると諦めるバカ犬っぷりはすごく可愛いです。
ぶつのは止めるためだ、と二度目でわからせ、それがきっかけに過去の記憶も修正していたことが分かる…ここは実に面白いです。
人間誰しも小さい頃の記憶は相当捏造している、と思うとちょっと怖いものがあるのですが…
病院のおばあちゃんを、佐助くんがどれだけ心配しているのかは僕にはよく分かるのですが…なぜ分からないのでしょうか。
そしてハムスターの件は…無知ですが「無知は言い訳にならない」(『海軍士官候補生』C.S.フォレスター、早川文庫)。
必死で探すのにあかねちゃんがペットみんなのことをとても愛しているのは伝わってきて、すごくほほえましいです。
佐助くんがすごく反省しているのはわかります…それで動物に「知らせてね(不可能)」と普通に話しているのがすごく楽しい感じです。
あかねちゃんが、佐助くんがどんなにおばあちゃんのことを心配しているかわかる…そして寿命の話からの二人の会話がすごく心に染みるようです。なんともいえません。
ここからの二人の会話は相当ラブラブなのに…すごく自然な気がして、幸せな読後感です。

スイートリップ
何なのでしょうこの作品は。なんともいえない印象が体を満たし、ずっと忘れられません。ストーリーとしては少しとりとめがない感じもするのですが、多くのシーンが絡み合い、まるで多様な楽器による複雑な音楽のように形なく結びついて、印象で作られる不思議な全体を形成します。
ルリちゃんのキャラクターもとても興味深いです。「かわいい」お姫様のはずが外見は非常に娼婦性が強くなっており、しかも…その心の持ちようは非常に幼くて…危なっかしくてそれがまた魅力的です。
エレベーターを一貫した中心として活かしたのも素晴らしい!
序盤ではアパートのぼろさをうまく表現した細かな背景、そして特に扉での、ルリちゃんの吸い込まれるような魅力…肌や髪、服の柔らかい質感がものすごく丁寧に表現されていて、酔ったような気になります。
みんなに賞賛される魅力、ルーズソックスや極端に短いスカート、スタイルのよさなどからまず、今どきの魅力的な女の子の像…娼婦の面が強調されているように感じました。
それがすぐに、菫子ちゃんとの会話から可愛い女の子の面もあることが分かって、色々な顔があることに強く惹かれます。
そして…菫子ちゃんの言葉、そして母親の言葉から三人の関係が一気にわかりました。母親の言葉は…こんなことを言っていいのか、と一瞬反発しますが、後にこの情報も必要なものだとわかります。
それ以前に、ルリちゃんにとってはこの再会が最悪で…イメージとは全く違う、しかも彼の態度も期待と違う…それはまるで不協和音のように胸を乱してきます。
はじめに娼婦性が強調されたルリちゃんですが、「イイ噂きかないしさ」と誘いを断るなど身持ちの固い面もある…どういう子なんだろう、めまぐるしいほどに色々な面が出てきて、目が離せません。
それがさりげなくエレベーターに移行する場面転換も見事。
そして、エレベーターという空間の特異性が素晴らしいです。
二人で乗ってしまうと完全に密室となり、特に団地で仲がいいわけではない場合、非常に気まずい時間を過ごすことになります。この会話はその気まずさが非常に強く出ていますね。
恵吾くんのそっけない態度も、読み返してみると当たり前です。
そして…読み返しながら考えてみると、普通十年も離れていたのがすぐ元通りになれるはずはないですよ。昔のことは、ちょうど「ジャンク」のように断片的な記憶しかなくてもおかしくありません。でも…だからこそお互いの中で想像が膨らんでいたことも同時に理解できます。
エレベーターにはもう一つ、閉じ込められることで瞬時に(安全この上ない)緊急事態、しかも密室という状況を作ることもできる…それで一気に回想に戻って、しかもそれまで顔を出さない恵吾くんが回想の幼顔では顔が出ている…
回想での会話と雰囲気、エレベーターの広さと抱き合う体の温もり…ふっと色々な心が伝わってきます。
全部心情ネームはルリちゃんの側ですが、恵吾くんの側からこのシーンを見ても興味深いものがあります。
そして、恵吾くんも昔の思い出を共有していたことが分かって、二人の心が通じ合った気がして…さりげなく「あたしあのころよりかわいくなったかな」と、なぜルリちゃんがここまでおしゃれに気を使うのかが明かされるのもいい。
そして、ルリちゃんはまるで十年の歳月がもう埋まったように髪を切ってあげる…このシーンもとても印象的です。
もう完全にあの頃に戻っているルリちゃん…でもその心と、超ミニスカートで強調される体の違和感…
恵吾くんの立場から読み返すとここの心情はかなり辛いものがありました。恵吾くんも十年間ずっと再会の日を夢見てきた…お姫様は当然処女でなければならないけれど、このミニスカートがかもし出す少しずれた大人のイメージから、彼女はもう経験がある、不特定多数の男がいるのではないか、とふっと嫌な感情が出て…?髪を切ることで心を開く、その時の抵抗もあるかもしれません。
菫子さんはとても温かく二人を見守ってくれていますね。少し引きすぎで傍観者の印象がありますが…
そしてクラスの女子と一緒の恵吾くんを見たときの、あまりにも極端な言動…「教えてあげようか」という言葉からは、読み返していれば彼女の幼い嫉妬が伝わってきますが、恵吾くんの立場で読むと…思い描いていた彼女とあまりに違う、彼女が汚れた遊び好き女のような感じしかしないです。
ましてこの誘惑の言葉が、濡れた髪の感覚と匂いを感じるような強烈さですし。
そしてヤケになって、危険と分かっている誘いに乗る…「だれでもいいから」という言葉になんともいえない味の悪さを感じます。逆にこれまで見かけより自分を大切にしてきていたのは全部恵吾くんのためだったのか、と幼いといっていい純情さに驚きます。
雨の描写がまたすごい…退廃的なカラオケボックスの、わざと引いたカメラワークもずきずきします。
この時間の経過は、正直計算したくないです。ここで…彼女は本当に純潔を失ったのではないか、と疑うには十分ですから。
普通ならぎりぎりで恵吾くんが助けに来てくれる、となるでしょうが、この状況を考えるとそれは現実感がない…傷つき汚れた姿はレイプを想像させます。無事だったように言っていますが…実際にはどうだったのか…考えないほうがいいでしょう。
恵吾くんが彼女をひっぱたいたこと、「チャラチャラしたカッコ」という言葉がルリちゃんに刺さるのもよく分かります。本当にあまりにバカで言葉になりません…「チャラチャラしたカッコ」は本質的には娼婦としての、自分を大切にしていないというメッセージですからね…本当はこの言葉は、恵吾くんから見ればそれだけじゃなくてまぶしさの裏返しでもあるのですが。
それを叱ることは、恵吾くんがルリちゃんにどれだけ愛情を持っていたかよくわかります。
ただ、この話は{幼馴染の時間を置いた再会}モチーフの本質、{昔、思い出の延長で心の中で作った虚像への恋→現実の相手への幻滅→相手のいい面、変わっていない美質の発見→恋心の再生}のプロセスが少しわかりにくいです。
それはルリちゃんが恵吾のことを再会してすぐ大嫌いになっていない、心の動きが大嫌いと大好きの極端にゆれるものではなく、いぶかしさや嫉妬などとても幼い想いで混乱しているからという気がします。
逆に、恵吾くんのほうが幻滅と(見えない不特定多数の男への)嫉妬などが強いのでは…ただ恵吾くんの立場からみると、{(抱いてきた思い出の延長、幻影とは違う)今の彼女に惚れ直す}心の動きが描き足りないような気もします。
叱られて絶望し、菫子ちゃんにすがっているルリちゃんの姿は子供のように思えます。菫子ちゃんはそのことをよく分かっているんですね…
そして、エレベーターにぎりぎりで飛び込む形でルリちゃんが心を伝えたシーンはエレベーターという道具を一貫して縦横に使っていて見事です。
「おひめさま」という言葉が、娼婦のようにしかならない現代が生んだすれ違い…逆に、やっと彼女はひたすら幼くて愚かで、とても素直な愛情を変わらず自分に持っていてくれたとわかった恵吾くんの気持ちもふっと心を満たします。
ルリちゃんが一つ年上なのも、二人のすれ違いをうまく演出しています。「年下だと思っておれのことからかってるのか」という言葉からは年齢差を恵吾くんはすごく気にしていたと分かりますし、だからまぶしくて…怖かった、とここで初めてわかりました。
そして心が通じ合った笑顔と「ぜんぶ恵吾のためだよ」なんていう必要なくキス…背けたルリちゃんをそのまま受け止める暖かなキスに、腕がしびれるようになります。
そして今やっとかなった二人の約束…無数の回想シーンなどが一気に絡み合い、不思議なイメージを作り出していて、なんとも言葉にできません。
この作品は恵吾くん、そして傍観者としての菫子さんの立場から見ても非常に面白いです。特に恵吾くんの心情がしっかり描かれているのが素晴らしい…ルリちゃんのキャラクターもそれが女の子なんだな、と魅力的に感じます。
忘れがたい作品です。

キッチンのお姫さま
なんというか…バタークリームがこってりかかっている昔ながらのケーキのような濃厚な風味です。軽さばかり追求している今の風潮とは逆で新鮮ですよ。
絵もさらに輝きが強まった感じです。
そういう施設から話が始まるというのも、すごく古典的な味です。
昔の思い出も、ここまで少女マンガのお約束を重ねられると…今の読者が受け入れるかどうか心配になりますが、「今の読者」も単に情報量が少し多いだけで、七歳の女の子は七歳の女の子でしょう。このようなお約束はDNAレベルで訴えるものがあるからこそお約束として定着しているのでしょうし…DNAそのものが破壊されていなければですが…
「パパとママのいる天国に」という泣き顔はこういう表現もできたのかと驚きました。
確かに甘いもの、おいしいものは感情に強く訴えます…食べ物がおいしいから、というのは一番簡単で確かな生きる理由になりますね。
こういう王子様の設定も懐かしいというか…あまりにも僕はひねくれた作品を読みすぎているので警戒してしまいますが、あまりひねらずまっすぐやってほしいです。一つぐらいそんな作品が合ってもいいでしょう。
この出会い方も分かりやすくて最高。
対照的な兄弟…どっちが王子様か、うわ…すごく期待してしまいます!
食物を粗末にするので切れるのも分かりやすいメッセージで嬉しいです。
作り方を丁寧に教えてくれるのも嬉しいです。読者は自分でもやってみたい、と思うでしょうから…それが料理もののいい点なんですよね。
ただ%がどれだけの読者に分かるか…厳密な計量が必要なのはもちろんですが。
一生懸命作っているところ、そして鮮やかな出来上がり…なにがいいのかうまくいえないのですが、すごくいい作品になりそうな気がします。ツッコミを入れる余地がすごくあるというか。

まもって!ロリポップ
ちぇ〜、フォルテくんとの意外な関係は進まないんですか…意外と面白かったのに。
サンちゃんの怒りは見ていて楽しいです。
大人の、って「あっは〜んv」はいいのでしょうか…
お告げなんて、解釈しだいですから当たるも外れるもないです。
とうがらしを何も考えずに食べて火を吐くパールちゃんはすごく可愛い!いいマスコットキャラになりそうです。
宇宙人って何でわざわざそんなデマ、というかそんなこと言った時点で警察は相手にしないと思います…普通なら保健所ですが、それを包囲している警察って…ペンギン村警察?
で、いつの間にか体育倉庫で二人きりというあざとさには呆れますが素敵。
石灰を髪に浴びたら悲惨なことになるので、早く洗ったほうがいいですよ。
プールにだいぶは洗うにもほどがありますが。
で、こういう展開ですか…楽しみなものです。

かみちゃまかりん
キスでごまかすのはびっくりしました。それで、このキスは何かのきっかけになるのでしょうか?
今回は色々ギャグ顔を多用していますが、本来結構シリアスな展開なのにそれが実感できません。
「オレは死なない」という表情はカッコよすぎです!
「神化は嫌いだけど、心の底ではそれを支えにしてる」というのはどういうことでしょう。そのために創られたから?それとも父に対する愛憎半ばする想い?
単純に現実として、神化以外に姫香ちゃんを守る術がないから?
そして…花鈴ちゃんがあっさりと身を引く決意をするのは驚きました。
ちょっと大人すぎる考えです、特に兄妹のリスクがあるからというのは…そう簡単に思い切れるものでしょうか。
烏丸陣営も動きがあるようですし、どうなることか…ますます読めません。

ぴちぴちピッチ
冒頭の変身シーン、ほとんどもろでは…はあ。
で、「マーメイドプリンセスの陸での姿」って、陸上では顔などが違う設定なのかこの人たちはとても目が悪いのか…元が深海魚だから視覚が退化しているのか。
「人間に味方し堕落した世界を守ろうとする」という言葉は、広島長崎などの平和祈念館を回れば即納得できると思うのですが、マーメイドプリンセスの側から人間を批判することなく…堕落に身を任せるやりかたでいいのでしょうか。
薬依存という時点で向こうもかなり危ないのですが。
「わたしのすべてをあげるから」はあまりにも危険な言葉です。これから不安定な時期を迎える女子に、むやみに教えていい言葉ではないですよ。まして服を脱ぎながらとは…二番目に安直な解決法を教えてしまっていいのでしょうか。
「こんな体で生きてる意味なんてない」という言葉に対し、海斗はどうしたのでしょう?
たとえばサーフィンの姿を見せるという自己表現が彼にはあります。それを通じてどんな体でも生きる価値はある、と教えることはできないのでしょうか?
「こんな体」というのがどういうことか、ブラジャーのフリルなのか胸に広がる皮膚症状なのかがはっきりしないのも残念なことです。
リヒトさんはこれからどういう形で話にかかわるのでしょうか。兄としての思いが…空回りするのが話としての定石ですが。
不協和音を感知して、指揮だけで弾き飛ばすとは…その力はどこから来ているのか…パンタロッサ一族と関係?
渚くんが男を見せるのは嬉しいです。
鉄柵越しのキスはロマンチックですが、みかるちゃんも守ろうとする態度は…あの時流されてしまった気がします。
恋愛で、同情は決して優しさではないのに…これがどんな破滅的な結果につながるか…

チェリージュース
冒頭から「いっしょに入ろ!」と爆裂発言を…まあこの年齢ではいい思い出でしょうが。
「じゃあかすみちゃんとってよ」も爆発しました。こういうフェロモンはたまりません。
さらに「や…やだ周くん!」というひっかけは、もうあざといぐらいです。
写真を隠そうとして挑発としか思えないポーズ、もし邪魔がなかったらこのまま流されていたでしょうか?
「おまえの姉ちゃんとHなこと」は爆発しました!「ちゃんと避妊しろよな」と返してくれれば最高でしたが…「混ぜて」とか…
「南くんのガキv」という台詞、なんだかキャーッとなりそうです。彼の、最終的にはふられるのが分かっているかのようなポジションがすごく面白いですね。
「なんでオレとの電話で南の話なわけ?」がまた…嫉妬しているのかわかっていてやっているのか・・・
水浴びでのスキンシップは見ていてとても楽しいです。
それが、いつしか…心は昔に戻っているのに、体だけは大人になっていて…ドキドキしてくるのは少年時代のときめきが戻ってくるようでたまらないです。
で、かすみちゃんになにがあったのか…心配というより楽しみです。
思った以上に面白いですね。

ふたりはプリキュア
肝心な戦い自体は一ページちょっとですむのが素晴らしいところです。
海といえばダイエットですが、これだけ動き回っていたら…それ以上に食べているのですね…
三日間絶食したら、もっと弱っているはずです。ほのかちゃんの言うとおりですので真似しないように。
ダイエットの基本は、脂肪は車の伸縮自在の燃料タンクのようなものです。
燃料補給が多すぎて燃料タンクが大きくなっているのですから、まず燃料補給を適量にすること。ただし、ちゃんとオイルや冷却水を補充する=充分ビタミン、ミネラル、たんぱく質、水分を摂ること。そして燃料補給を必要より少なくすると、確かに体重は減りますが必要な栄養素も不足して筋肉や内臓まで減ってしまいます。そして外からある程度新鮮な燃料を補給しないと、体内に貯まっている燃料はきれいに燃えてくれません。
正しいのは運動量を増やして筋肉=エンジンを強化すれば、アイドリング状態(基礎代謝)の燃料消費が増すので勝手に体重は減ります。ちなみに、やせた後のスタイルは筋肉があるほうがずっと素敵です。女子は専門的なトレーニングをしない限りマッチョになる心配はないのでご心配なく。
何より長期間かけて、生活習慣そのものを改善するのが健康的なダイエットです。
二人の水着姿はかなり大胆です。思い切ったサービスですね。
スイカ割りとか色々本当に楽しそうです。
それで…誰も目撃者がいないのも不思議ですし、第一このタイムラグで助かる可能性は非常に低いです。
ちなみにマーマン(男)は美形ではないことが多いです。
で、まさか、マウスツーマウス人工呼吸を…しましたね、これは。ただしほのかちゃんが人口呼吸、より大変な心臓マッサージを藤P先輩が、という可能性もありますが。
なぎさちゃんと藤P先輩、もうラブラブな気がするのは僕だけでしょうか?

恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
結構新鮮な題材かも。
こうして増えているということは、それだけここ数年の風俗の変化は急速なんですね。
両親がバカップルというのはいたたまれないですね。
このバカップルどもの生態には笑い転げたというかあきれ返ったというかM2QCB重機関銃のフィードカバーを叩きつけてボルトを力任せに引っ張りたくなるというか。
最後の自慢は爆笑。でも横座りでは…といっても正面から向き合ってひざをまたいで座ったらなかよしが発禁になります…が、本当はそうだったりして。
というか自分たちは場所と状況はわきまえているんでしょうか?

ゴックン!ぷ〜ちょ
正統派のライバル、と思ったらずいぶんとエキセントリックな言動ですね。
というか、『ミルモ』の読みきりを思い出してしまう展開です。まあ王道といえばそうですが。
この抱っこしているぞうさん、何か意味があるのでしょうか…妖精が中に?
リボンを締めつけて「いいかげんにしろーっ」から、ぷ〜ちょが四次元ポケットからせんべいを出す掛け合いは笑えます。
あ、天宮くんって普段は女の子に冷たいのにこの子には…転校生だから、ということでしょうか?
でも「ハイvあーんv」はいつもの彼なら許さないでしょう…
えひめみかんで姫は爆笑しました!
きれいに歌うシーンは素晴らしかったです。美しさと迫力がうまく調和しています。
天宮くんがケーキを断ったのはどういうことでしょう…いつもの彼女と違うから、と思ったら妙に燃えます。いつもと違うと分かるということはいつも見ているということですし。
あ!上の一言で気がつきました、女の子には色々な顔がある…もしかしてこの作品のテーマはそれかも!
で、「ずっと好きでいるって」はどこまで本当なのか…小さい頃の口約束でしょうか?
ケーキを落とした音を聞いているこのはさんの反応、絶対分かってやってますね。
というかお姫様になったまゆちゃんに危機感を抱かないのは不思議ですが。
屋上での泣き顔はすごく可愛いですし、ここからのぷ〜ちょとの会話も心温まります。
それで、ここからの展開はぶっ飛びました。いきなり待っていてくれて、ここからの甘い言葉の連続…まあ、楓ちゃん同様自分がやったことの馬鹿さ加減にはすぐ自分で気がつくと思いますが…そうじゃなくてこのはさんの動きでどたばたするかも…

ビキニ!
ちょうどオリンピックも盛り上がっています。
泳いでいるシーンの迫力は連載初期に比べてもずいぶん成長しています。
全中優勝とは…すごい。
この夢がかなってしまって、彼女はこれからどうするのでしょう。
のぞきモードに入るみんなの気持ち、なんか分かります。
いいたいこと…ああ惜しいところで、金メダルとはスケールが違いますね。
これでは告白できません。ずいぶんとハードルがあがってしまったものです。
頭が真っ白になるでしょうね、レッド。
で、いきなり全世界ネットで告白とは…報道被害を考えると迷惑のきわみですがある意味女冥利に尽きるでしょう。
神保原先輩の女装は笑えます。
レッドを報道陣に投げつけるヒューの勝手さは爆笑。というかそっちでもいろいろあるでしょうに…
うう〜とべそをかいている海ちゃんはすごく可愛い!
文句を言ってから「金メダル…おめでとう」はじーんとします。金メダリストと話していることだけでも本来はすごいことですし。
置き土産まで、そこまで恩を着せられて金メダルを目の前で取られて…これじゃ告白したら惨めすぎます。
金メダルを見つめる海の視線の前では、全中優勝なんて…残酷ですよ。
始めはレッドの言葉は信じられなかったのですが、こうして読み返すとよく分かります。ただし、僕だったら「オレは海が好きだ!でも今は返事はいい…あと四年待ってくれ、オレも金メダルを取る。取れなかったら諦める!」でしょうが。

シュガシュガルーン
残酷な展開です。ここまで以下に巧妙に話を進めてきたか、思い返すとぞくっとします。
ニセアカシアの話から…自分がオグルだと聞かされてアイデンティティが崩壊し…というかロッケンロビンたちはなにをしているのでしょう!ダンブルドア校長同様全て掌の上ならいいのですが…
ピエールが語る言葉は、まぎれもなく差別であることは読者にどれくらい伝わっているでしょう。
メンバーズがオグルになる、といっても彼女たちは本来魔女ではなく人間では…人間もそういう存在になれるのでしょうか。
日記を開ける顛末はおじいのまねから認めさせるなどシリアスな感じがなく、だからこそ後の展開のきつさが効果的でした。
オグルとの戦いを止めるために、裏と表から…そういうことでしたか。
バニラのほとんど狂ったような行動にはびっくりしました。
みんながうそつきだと思ってしまう、あ…どちらの世界でも彼女はいじめられ続けていましたから、被害者意識が…オグルという新しいアイデンティティを与えられ、攻撃的なプラスに転化した!ナチスドイツと同じ心理ですね、惨めな現状に耐えられず、陰謀の被害者である偉大なる**という幻想に頼ってしまう…
誰も信じない…そんな彼女に何をすることができるでしょう。考えてみると、本当にバニラちゃんのことを愛する人は人間にも誰もいませんね…
逆に自分を責めるショコラちゃんの姿が意外です。
アキラくんの優しさがじーんとします。ただ、このシーンも…バニラちゃんには絶対得られないものですから、彼女が見たらすごく嫉妬、憎悪すると思います。
バニラちゃんを見つめる男子の視線はあくまで男女のそれで、だからこそハートをたくさん取れるのですが…こういう人間としての共感はない…
騎士団がこの二人とは、一発キャラじゃなかったんですね。面白くなりそうです。

プリ☆ハニ
結局、「ミラクル☆ガールズ」「ミル・フルール」を忘れて「うるきゅー」など最近の作品だけで考えれば、一つの構造として定着している気がします。
カップルと、それ以上にあくが強い鬼畜系でいながら結局はおせっかいな野次馬と化す超絶美形という形に…
瑞希の本性、おばあちゃんにはお見通しだったらかなり嬉しいのですが…自分の人間観察の経験から人のパターンは大体分かるとか(ミス・マープルじゃあるまいし)
いちゃつこうとしたら大声、というのは笑えますが…いやな小姑。
二人っきりになりたいって、だったらちょっと遠くにデートすればいいのに。まあ今の焦りまくっているみきなちゃんならホテル直行しかねなくて不安ですが。
「おまえのほうがどっかわるい」は爆笑。
で、律子ちゃんをけしかけたのはやはり瑞希ですね…足の指までチェックされるとは、女の子は恐ろしい。
自信はあるの、というならどうせならもっと読者サービスしてくれてもいいのに。
で、今度はキス疑惑で…というかなんでそれがこんな方向に行くかなこの女は…男にあれだけ言わせてまだ信用できんのかい…
ガラス越しのキスから、さて律子ちゃんがどんな形で乱入するか…もうどうでもいいや。

ハッピーアイスクリーム!
うわ、この結果は悲惨です…
司さんは面白いポジションを占めていますね。
ちなみにノーヘルは違反です。怖いというか、僕はもし転んだら死ぬのは司だというのが怖い。
夜の海はいいポイントですね!
「本当に好きだって思ってないんじゃないかな?」という言葉の厳しさはぞくっとしました。
司がこうして出自を語るのはどういうことでしょう…桜子ちゃんが闇にのまれかけていたから?
「なにも見えない真っ黒な夜の海は そいつらの心の中であり その時のおれの心の中だから」という言葉には感動しました!
悪意を向けられると、どうしても人間はその相手に悪意を持ってしまいます。それはごく自然なことです…自分に牙を向ける相手は、逃げるか倒すかしなければなりませんから。人間のように間接的な牙を持つ邪悪な存在を相手にしては、むき出せない牙は自分の中に毒を貯めてしまうことが多い…多くの人はそれには勝てないものです。
僕も覚えがあります。あの頃何か支えがあれば…
「気持ちはねて起きたら晴れる」ができたら本当に素晴らしい!
桜子ちゃんの応えがまた素晴らしかったです。

アタック!
結果は残念なようです…何もいう必要はないかもしれません…試合を見るほうがはっきり伝わるでしょう。
小中高全国制覇とはすごい。
それがオールラウンダーを要求されたことをきっかけに、一気にスランプに陥るところは豊富な試合シーンとあいまってとても納得しやすく描かれています。
監督の罵声もかなりリアルですね。
なぜ気持ちが後ろ向きになり、真っ直ぐボールに飛び込めなくなっているのかが描かれていないのはわかりませんが、現実にはそんなものかもしれません。自分でもなぜか分からない…
シドニーに出られなかったことがどれほど関係者にとってプレッシャーか…想像を絶します。
その経験者の言葉の重さもうまく描けています!
そしてコートに出た大山さんの姿はカッコいいの一言!
実際の結果は…ですが、まあまだまだ若い…次もあります。

来月号はやはり「夢水清志郎」の解決篇がとても楽しみです。

そして辻加護卒業ストーリー…あっさり一回で終わらせるのが意外ですが…というか、これから「娘。」系統の話はどうするのでしょう。ターニングポイントになりそうです。

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