なかよし2004年5月号感想
シュガシュガルーンのアニメ化は、連載開始直後だったら驚きませんでした。
じっくりと評価を高めていったのでしょうか。
水無月先生と桃雪先生の単行本、やはり面白かったです。
早く連載を始めて欲しいです。
不思議通販けろりん堂(水上航)シュガシュガルーン(安野モヨコ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)きららプリンセス(小鷹ナヲ)まもって!ロリポップ (菊田みちよ)かみちゃまかりん(コゲどんぼ)ぱにっく×ぱにっく(川村美香)チェリージュース(フクシマハルカ)ゴックン!ぷ〜ちょ(遠山えま)トモダチ(原明日美)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)ふたりはプリキュア(上北ふたご)予告
不思議通販けろりん堂
カラーページのわかりやすい色使いは見やすいです。
絵もよりくっきりしてわかりやすくなっています。
通販か…せっかく一人暮らしはじめてやばい通販し放題なのに、PSCは閉鎖、アンクルビルは亡くなる、それ以前にケチ病が…はぁ。こういうのにひっかからないよう、気をつけますか…
でもこのカエルよりお稲荷さんのほうが怪しい気がしますが。それに手が届かないパンピーって、デビューすれば一気に距離は縮まりますよ。とツッコミどころが多い子ですね。
お母さんの陰になった表情が笑えるぐらいすごいです。
アレルギーというのは…この昔の大失態は笑えました。でもまあ、大失態を活かすのが舞台人の…
届けさせるのは、やはり芸能一家育成大作戦の一つでしょうか?
いきなりかっこいいお兄さんの怪しさ爆発の行動、やっぱりこういう巻き込まれシチュエーションの自然さと過激さはさすがです。
カエルの件について説明するソフトな言葉が、自然にすごい説明に転換していくのが面白いです。
通販マスターというのは笑えました。「うさんくさい通販は利用しないので!!」というのは正しいと思いますが…今回はちょっと相手が悪かった…
「荷物はマネージャーさんがもってったから」がすごくほっとしました。こういう細かいところが心配になってしまう性格なので。
倒れてしまうことさえ克服できる人はできる…今までは食わず嫌いが過ぎたのかも。
いきなりなんてことに…で、なんて強引な。
そしていれかわってそうそうに、宝塚のようなキメポーズには…ちょっと先を読むのが怖くなってきました。
ここからごまかしを重ねてイメージを壊していくのが面白いです。
「いまのわたしはわたしじゃない」という暗示は面白いです。
というか…台本を暗記していないのではどうしようもないのでは…
眠り王子という設定はおいしいですね。
フミナの夢を壊してはいけない、ということから必死になって、それが彼を起こして…本物の告白をしてしまって、さらにあっさり「きみはだれ?」と見破られた…あまりに一気呵成のジェットコースターに、もう肩で息してます。
このハンコトリックは…気をつけましょうね、としかいいようがないです。本当に怖いです。
どんなふうに変わっていくのでしょう。「あなたはだれよりいまのじぶんをかえたいとねがってる」がどう生きてくるか、お手並み拝見といったところです。それに説得力を持たせるなら、芸能界だけでない思春期の少女としてのコンプレックスも描いて欲しいですね。
シュガシュガルーン
アニメでどこまでこの世界を再現できるか、特に音楽が大変だと思います。
この女性の正体は本当に分からないの?というのが正直なところです。
今度はあのショコラちゃんを支配しようとした?
大人二人組の大魔法はさすがに凄みがありました。
ショコラちゃんのピエールへの思いも消えていない…つい抱きしめてしまった、これは母としての…あ、魔女は本来月の女神や地母神とも深いかかわりがある、母性の力でもある…
胸の苦しみを相談できる相手がいないのも辛いですね。本来ロビンがもっと近くにいるべきですが…放任しすぎかも。
黒、オグルの歴史については正式には習っていない、より上級のタブーだったのでしょう。
この歴史は実に胸が痛みますね。この作品が本当に、現実の社会の様々な差別を考えるきっかけになればいいのですが。
新キャラの登場もわくわくします。
キッチンのお姫さま
きちんと摂食障害という言葉を出してきたのはよかったです。少女にとって最も危険な病気の一つですから。結構死亡率高いんですよ。
昔はこういう関係でしたか。
大地くんがカバンでナジカちゃんを叩いて励ますシーン、よくあるシーンですが描きかたが実にいいですね。
テレビCMについて話している茜は読み返してみると、その異常なまでのやせ方がなんとなくわかります。
「死んでもよびたくないから」の敵意のすさまじさには腹が寒くなります。
この材料はすごくうれしいですね。
もう食べられなくなっている茜の姿は鬼気迫るものがあります。
「親のいないあんたなんかには!」という言葉…ナジカちゃんへの憎しみは、逆に孤児である彼女をうらやむ感情もあったのでしょうか。
大地くんたちもやはり親がないも同然…きゅっと胸が痛くなります。
「これで」と料理用具を見せるナジカちゃん、なぜあんなひどいことをした彼女に…恨みという感情がないことがうらやましくなります。これからは彼女の心の闇も少しは触れてほしい気もします。
変装しての差し入れはうまい。
そして、食べられないことが仕事にもマイナスになる…ここで関係者が気づくべきでした。多分過剰なダイエットはモデルの職業病でしょうし。
髪まで抜けるのはかなりショッキングな光景です。これからどこまで描くか、固唾を飲んで見守っています。
きららプリンセス
あくまでディズニーのキャラデザインを優先しているようですね。白雪姫のあったかな雰囲気がよく保たれています。
反面高瀬綾「くるみと七人のこびとたち」に比べ、本来の自分の絵ではないので生き生きとした表情とはいえず、微妙な違和感がありますが、これも慣れればデザインを保ったまま表情豊かに生かすことができるかもしれません。
女の子にとっては「そこに立ってる」というのはものすごいことでしょうね…
小人さんたちの登場はうれしいです。
レイの小人姿、ものすごくかわいいのですが…
楽しく掃除している光景は「白雪姫」の音楽が流れてくるようです。
最低限の解説があるのも親切ですが、「白雪姫」を見ていない女の子がいるでしょうか…いるかも。
そしてきららちゃんを優しく励ます白雪姫の母性的な暖かさはいいです。
仕事中無断外出はいけませんよ。そして、妖精が支配する森にむやみに入るのも。ま、鉄や十字架(鉄の十字架〜はさみ、斧などが特に有効)を持っていればまず心配ないです。
手をつなぐと不安が一気に吹っ飛ぶ、というシーンは男の子の頼もしさがよく描かれていていいです。
キス未遂がばれていたのは一瞬硬直しました。うわ…こうしている二人を監視しているハゲタカは何でしょうか?エリカちゃんをさらった存在との関連が?
この城は放棄されているのでしょうか…では白雪姫と王子はどうこの領土を統治しているのか、領土自体を持参金として差し出して王子のほうの城で統治し、里帰りに小人の小屋に訪れているのでしょうか?
つるべの反動を利用した、きららちゃんの大胆なアクションはびっくりしました。
鏡にきこうとしたら女王の復活、というのはすごい恐怖感です。「くるみ」のサザーヌを思い出してしまいます。
まもって!ロリポップ
クライマックスに向かっているようですね。意外性の組み合わせがじつにいいです。
クイーンとの会話が始まったときは、ニナがキングの目的を知って和解に向かうのかと思わせました。キングの目的を詳しく語り、同情させること自体がいいミスリードでしたね。
クイーンの言葉からなんとなく違和感を感じ、話しているのがジョーカーだと悟ったときはびっくりしました!これは見事な仕掛けでした。
ハートvsサン〜以下それぞれの魔法戦闘が省略されたのはちょっと残念ですが、一々丁寧にやっていたらだれるのもわかります。
スペードの正体もしびれました!裏にまだ事情がありそうですが…
キングの絶望もうまく伝わってきて、うまく盛り上げています。
あ、結局ゼロの魔力は全部取られてしまったようですね。
みんなの魔力が集まってニナが助かったのは…そう、簡単すぎる!
ここからニナがさらわれ、生贄にされて魔力を全部奪われるまでタイムリミット、それまでに番人が順に待つ党という少年誌パターンもあり、それは全キャラのアクションと自己犠牲を堪能できるのですが…まあそこまで引き伸ばさない、というのも賢明でしょう。
ゼロがニナをかばった、一瞬で音のないシーンは見事でした。この告白もじーんとしますね…倒れ方もうまい。
そして…どうなるのかはあらかた読めますが、だからこそすごく楽しみです。
かみちゃまかりん
カラー扉はちょっとうさだっぽいです。今度は是非でじこコスを。
ええと、「あれ」はてっきり邪魔が入るかと思いました…本当にここまでするとは。
このお祭りが以外に重要なのが面白いですね。
「生きてる」って、本気で死ぬ気でしたか。
姫香ちゃんが元気、ということはもう一方は…ということは誰も考えていないようですね。
これだけ深い愛情があって、目覚めたらパンチというのはらしいというか。それで「神さまありがとう…」と泣いているのですから…
キリオさんがすっかりギャグキャラになってしまっているのは笑えます…まあその笑いがあとでどうなるか、覚悟はしておきましょう。
「ただの生徒会長」ってなんか情けない言葉ですね。
結局手をつないでデート、というのがくすぐったいぐらいステキです。
射的で狙っている和音くん、頬づけこそしていませんが妙に慣れた感じなのはなぜ?
指輪まで、ここまで優しくするということは…死の宣告でも受けたのでしょうか…
で、このプロポーズはどういう展開でしょう。脳が瞬間的に沸騰してます。
「かみたまかりん」は…あまりのアホアホしさに完全に脱力してました。連載三年、ずいぶん長いですよね。
ぱにっく×ぱにっく
いきなり「ダーイスキなんだもんっv」は転がりそうになりました。彼は真相を察しているのでしょうか?
彼女の恥ずかしい行動をとことん描くのははっきりいって全身かきむしりたくなります。「町内二人三脚レース」とごまかすのはすごい。
大徳寺さんは今度はまた、とんでもない…これはもう呪いですね。しかも強力な。
またお姫さま抱っこには頭が沸きました。かっこいい。
この妖怪の正体と背景話は結構面白いです。
「愛するvことにきめましたわッ!」というのはちょっと違和感がある言葉ですが、恋のために存在しているのでしょうから…
珠を集める、という目的ができたのもわかりやすくていいです。
「さっきは助けてくれてありがとっ」がまたかわいい!
大神くんの転入は、もう先は読めますがそれだけにすごく楽しみです。
チェリージュース
ホットケーキに蜂蜜とバターがなかったら悲惨です。何もつけないホットケーキ、スコーン、ケンタッキーのビスケットはとてもまずいです。
メイプルシロップはないのでしょうか?または濃い砂糖水(黒砂糖のほうがいい)をミキサーで作るとか。
ウェディングドレスにドキッとした南くん、かわいい。
家族みんな、南くんと乙女ちゃんがくっつくことを期待しているようですね。それって普通でしょうか?
南くんの前の父親が話に入ってくるのは、面白い転換点になりそうです。南くんの反応を見ると思ったより複雑な話のようですね。
今井くんの行動も面白いです…すごくさりげないほのめかしです。
そして、周くんももてていて近づけないというのがまた。あ、ここは竹の竹刀のようですね。グラスファイバーのほうが安全で手間いらずだとは分かっていても、やはり風情や打った音が気持ちよくないんです。単にグラファイ竹刀は高いだけかも。
周くんもずいぶん堂々といちゃつきますね。ここまでしてもらっていて、結局南…笑うほかないです。
「女好きなとこ親父そっくり」というのはすごくうまい。わくわくします。
雨がまたいい演出になっていますね。その中で「オレばっかり羽崎のこと好きな気がする」はたまりません。
乙女ちゃんのほうからキスするのもいいですね。
そしてそれが見られていて、帰ったら…うわ〜。南くんの立場から見ると、父親のことを言われ、今井くんと乙女ちゃんや実父の関係を考えて混乱し、しかも雨に打たれてキスを目撃と…精神的にかなりおいつめられたことがまた手に取るように分かります。
押し倒すシーンはなんともいえない色気がありますね。
キス、しちゃうのでしょうか…それとも邪魔が…もうドキドキします。
ゴックン!ぷ〜ちょ
フェスティバルで、12ページを先行で見ていましたからどうなるかとわくわくしていました。
ジュースが出てしまったことでぽ〜っとしてしまって、「だめじゃ…な…」と受け入れそうにふらついてしまうのはなんかわかりますね。
確かに怪奇現象…そういえば、天宮くんやこのはちゃんもずいぶん怪奇現象に巻き込まれていますが、どう思っているのでしょう。
「あしたちょーだい」と髪の毛をつまんでいうの、すごくかっこいいです。
思われる好きというのは面白いですね。「寄りかかろうとしてたんだ」はわかるだけいいです。楓ちゃんも松竹くんに寄りかかろうとしたことありますし。
天宮くん、「先いってて」なんてしっかりまゆちゃんのこと気にしてますね…
茂みに隠れた結果でしたか、この状態は。気絶とはいい逃げです…あ、だから昔のレディはすぐ気絶していたんですね。
お姫さま抱っこまで見せつけられてはたまらないでしょう。
さらに保健室でまで、なんというか駄目押しです…ここまで積み重ねられるともうとろけます。で、「授業はじまるぞ」「まゆは熱が」と…うわ〜っ、三角関係!修羅場!きゃーきゃー。
いきなり「好きじゃないから」はびっくりしました。ゼロのドリンクで、ということでしたか…こわいですね。
でも桜から想いが一気にあふれたシーンはすごくよかったです。結城くんの優しさにはちょっとずきっとしました。
この言い訳の余地のない状態から、もう必死で…ここは見るのが怖いぐらいです。
「なんでオレのことっ…そんなに好きなんだよ…」と抱きしめるシーンは最高です!
それで、これをみてあきらめないこのはちゃんって…で、アメリカ?
どうしてこのはちゃんはここまで、まるで天宮くんを所有物のように考えているのかがわかってくるかもしれませんね。
天宮くんの気持ちが動く過程の描写はよかったです。
ついでに単行本広告は笑えました!
トモダチ
核心に入ってきました。これからどうなるのか…
いきなり美形が鼻からストローで吸っているのはすごいながめです。
「どーせ形だけなんだし」という言葉は冷たいのですが、妙な温かみがあるのはなぜでしょう。これが本当の藍なのでしょう。
そうして柔らかい感じになったら、突然回りが無視するように…びくっとしました。そして、陰謀を立ち聞きしているのは誰でしょう?
ぼんやりそよそよして、いきなりどきーんと真っ赤になって、やっと正気になって、いきなりするのが水面蹴り…小学生の恋ですね。
「オレらのほうがはずかしくないか」と言っている二人の気持ち、なんとなくわかります。「頭がわるいんだと思う」には笑うほかありませんでした。
そして、このメモは…本物か、それとも罠か…で、この閉じこめシチュエーションは爆発しました。そう、閉じこめシチュエーションは見つかったほうがましなんですよね…
真相を知った二人がこれからどう動くか…
そして、藍ちゃんの心はどこにあるのでしょう。そして、水樹先輩の行動も…結構謎が多いです。
真相は、読者は察していましたから知らなかったのは大和だけですか…罪悪感は痛いほど分かります。
そして、この引きも結構強烈ですね。一体…
恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
こういうゲームブックも楽しいです。
ゲームブックといえば、名作『火吹き山の魔法使い(スティーブ・ジャクソン&イアン・リビングストン)』が復刊!他にも次々と傑作が復刊されるようです。コンピューターゲームとは一味違う楽しみがありますよ。
ちなみに「タイプ」はQ7の「だれがいちばん好き?」以外男女互換(男と女、彼と彼女をひっくりかえせばいい)ですので、男の僕にも楽しめました。
「本当の自分」は互換性ありませんでした。
ふたりはプリキュア
サプライズパーティの定番話ですが、ほのかちゃんのキャラがよく掘り下げられていて楽しめました。
「どんなにいそがしくてもわたしの誕生日だけは」というのは最高ですね…
相手の好みをさりげなく探るのがスパイみたい、というのは面白い見方です。
ほのかちゃんの疎外感、嫉妬はうまく描けています。
爆発しないようにC液を加えるには、ガラス棒などでゆっくりと加えるのが基本です。人間関係は…何度か爆発させるのがいいらしいですね。
うまく混じってよかったです。
来月号は新連載も読みきりもなし…ちょっと寂しいですね。
今はどの作品も、飛びぬけたのがない反面弱い部分もないからどれも切れない、だから桃雪、水無月先生らが入る余地がないと…ちょっと前に連載陣ががちがちに安定してしまった頃みたいです。
まあ、クライマックスに向かっている作品がいくつかありますから…早く新人の新連載を見たいのが本音です!