なかよし2006年12月号感想
付録は使いにくいカレンダーでもないよりはましです。あ、「ちゃお」には来月つくようですが。
財布はラメさえなければ十分な実用性はあったので惜しいです。余計な機能を省き、お札とコインという財布の本文に徹していますしキーリングも色々使えます。
「恋愛向上委員会ジューシーフルーツ」が終わってしまうのはあまりにも残念です。もう「わんころべえ」と並ぶ、とても大切な「なかよし」の良心だったと思っています。
長い間、どれだけ多くの読者にいい影響を与えてきたか…一度、もう「なかよし」を卒業した普通の女子読者に聞いてみたいものです。
まあ普通の女子読者がどう思っているのか、またもっと昔読んでいて今は大人の女性がどの作品をどう覚えているのか、そういうことは変な意味なしに知りたい気がします。僕は残念ながら普通の読者とは言えませんから。
しゅごキャラ!(PEACH-PIT)もどって!まもって!ロリポップ(菊田みちよ)ピンクvイノセント(桃雪琴梨)スクール×ファイト(原明日美)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)ママコレ(遠山えま)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)かみちゃまかりんchu(コゲどんぼ)シュガシュガルーン(安野モヨコ)ゆめゆめ☆ゆうゆう(花森ぴんく)ボンボンビザール(白沢まりも/とおやましゅうこ)地獄少女(永遠幸)予告
しゅごキャラ!
深刻な事態ですね。しかも好転したかと思ったらますますのピンチ、うまい演出です。
イクトの正体もついでにばれましたが、予想に反して味方にはならない…といっても、ここであむちゃんを拘束、または殺害することはしないようです。
というか、ここでイクトとはどう別れたのでしょう。送ってくれたのでしょうか?
ガーディアンも間抜けな話です。
なんとなくレーダー…才能と才能の関係、ですね要するに。
テレビ関係に場面が転換するのも、はらはらするのをはぐらかせてイライラが増してきます…ストーリー構成のうまさはすごい。
歌唄ちゃんと冴木先生が中心になるとは思っていませんでした。
たまに見えたり聞こえたりするなら十分霊能者じゃないですか…それ以上何を?普段の仕事は人間に対する洞察力があれば十分できるでしょうし。
のせられてまたいつもどおりになるところもかなりの迫力があります。緊迫していたので、このギャグを入れてくれたのは嬉しいです。
いろいろ見えているのはそれ自体が十分霊能者だということですよね…テレビにとっては困ったものですが。
「確信犯だと思うか?」「たぶん素だと思う」は爆笑。天然ホスト…
歌唄ちゃんとあむちゃんの邂逅はすごく鋭く、びっくりしました。
しかしこんな簡単に、イースターの内部をさらしていいのでしょうか?
出世のほうが自分の願いより大事…大人にはそうなっている人が多いでしょうね。
そうそう、この「しゅごキャラ」は自分個人の夢が中心になるシステムですが、夢は個人の夢だけではありません…人は残念ながら社会的動物ですから、自分の属する共同体の夢を優先させてしまう場合も多いはずです。
それも悪い意味ばかりではない、たとえば村が旱魃でよく餓死者が出るのが嫌だから貯水池を作る、という「夢」は悪いわけではないはずです。人間が社会的動物なのもいい面と悪い面があります。それはどう解釈されるのでしょうね。
小細工はしない、という宣言は嬉しいです。イクトに関しては意地っ張りというか、強気になるのがまた可愛い。
「ココロにかってに×をつける人たちに」というのは素敵な台詞ですね。
冴木先生の大暴走は実に楽しい…まあ、同じペーパードライバーでも僕だったら逆に交通規制遵守しすぎで大事になるでしょうが。
必要はないけれど楽しくて仕方ない…こういう自覚している邪悪は見ていて本当に不快です。歌唄ちゃんの感じる不快感もわかりますよ。
やっつけるだけなら、単に警備員を集めて全員死体をミキサーで粉砕して下水に流したほうが早いのでは?
まあ、歌唄ちゃんの変身が見られただけよかったです。
つくづく不利な条件が重なっています…どうなるのでしょう。
もどって!まもって!ロリポップ
もっと深刻な事態だと思いましたよ!
また着地失敗、相変わらずです。
ただ、恋愛禁止は逆効果ですよ?ますます想いが激しくなって、遠くからでも目を見ただけでかけらが出るようになっちゃいます。
嫌なのは当然ですよね…ただ別れるといっても試験終了までですよね。
「あたしより魔法試験のほうがだいじなんじゃん!」と、これが結局核心です。
ゼロも別れたくない、だから…イチイにとってはゼロは羨ましい限りなんですからね。
リルが未来を見せてくれるというのがすごい。
いいサービスですよこれ。
八年後…大地震も核テロはなかったのでしょうか?損な未来という感じにしないのは正しいかもしれません、2014年の生活は目立つ部分では変化はないでしょう。
未来のニナちゃんはすごく素敵!大人の自分を見たら、大抵の女の子はびっくりするでしょうね。
フォーちゃんはすごくかっこよくなっています、背がすごく伸びて…逆にこれで女装したらモデル真っ青、と容易に想像できます。
自分はフォーとつきあっているのか、そして結婚も…これはハラハラさせられました。
八雲の将来は意外な感じです。
ゴウはもっと老けていると思っていたのですが…
フォーと結婚する、と確信してしまって、そこでゼロとイチイに会うのは…彼女にとっては辛いかもしれませんが、読者にとってはすばらしいサービスですね。
久々の三人デート、しかもどっちも大人…女の子にとっては究極の妄想かも。これはもう世界一幸せな女の子です。
ゼロを選んだはずなのに、三人で一緒にいたいって…まったくもう。
「かならずまもる」が今までとは違う、本当に生命の危険がある…大人、プロだからこそ言える重さですね。
ゼロとイチイの魔力も凄まじいまでにパワーアップしています。
彼の夢を応援したい…となるのがすごく伝わってきます。
大人ニナが子供ニナに抱きつくのもなんだかわかりますね。僕が子供の自分に会ったら即殺しますが。
どうなるのかは内緒、といってもフォーちゃんではないと。
う〜ん…色々楽しみです。
この決意につながる説得力はすばらしかったです。
ピンクvイノセント
本当に毎回パソコンが壊れるんだ…はは。
うちわに写真を貼って再現するのは爆笑。彼にとっては泣くに泣けないでしょうね。
そしてこの包帯はサービスしすぎですよ…読者の属性によっては鼻血出るのでは?
クリスマスデートを知らないというのもそれはそれですごいですし、この妄想もすごい。
ただ、彼が一番喜ぶデートの行き先はウオール街だと思うのですが。あ、クリスマスや復活祭は休みでしたっけ。だとすると兜町?
マフラーもいい妄想です。
キリスト教じゃないし、というのもいい言い訳ですね。
「一億くらいならいつでも差し上げますから」…これがどんなひどい言葉かわからないというのが彼女らしいというか…
ちょっと触れただけで大損させてしまうのもある意味すごいかも。でもパソコンを壊すほどじゃなくてよかったです。
エアリちゃんもすごい格好です。カッコイイという印象が強いですが…クリスマスが近いんですから体冷えますよ?
「アタシもってなくてもラブラブだから」というのもうまい。そんな馬鹿なものにこだわらないで、ただ少しでも一緒にいて、話したりスキンシップしたりしてお互いのことを知っていけば、と忠告してくれているように思えます。
翌日は夜景って…もう…笑い崩れるほかありません。
避けられてる、と思うだけでここまで落ち込むのもすごいですね。
そして求人情報…そういうことですか。もちろん株よりそっちのほうが…資金が少ない場合は常に早いです。ある程度以上の資金があれば、株はとても早くなりますけどね。
他の女の子は「どうでもいいんじゃん」と悟ってしまうのも悲しいかも…いい男の悲運ですね。
隠すのも、如月くんもわかりやすいぐらい鈍感というかバカというか…
それで公衆の面前で夫婦喧嘩の末にまたパソコンを壊して、これは彼女が弁償してもいいと思いますよ?最上級モデルで。
「こんなふつうじゃないヤツと」…一番傷つける言葉ですね…如月も結構バカ。
カレンダーからはすれ違い、そして本番で彼を訪ねるシーンでは拒絶の重さがずしっとかかってきます。
クリスマスの華やかさに圧倒されるのが、逆に辛い…
あまりに想いが強すぎてどうしていいかわからない…雪が積もりかけた後ろ姿はさすが。男だったら誰でも、こうしたくなります。
あれをバイトして買ってくれた、というのはただただため息。すごすぎます。
マフラーの夢もかないましたし、最高のクリスマスですね。
スクール×ファイト
まだ構図が全部は見えてきませんね。
こういうのをパンフにするのって、今時まともなコピープリンター複合機なら自動でできると思うのですが…考えてみるとそれでどれだけ雇用が減ったやら。
ビミョーメガネと無口少女…うまい。
文化祭の情報自体が入っていない、でまたかと思ったら…自業自得だったのが爆笑。
副会長も結構可愛い。
「寄付金はほとんど一組からでてる…どろぼうしたのとおなじ」これって階級社会の本質になる言葉かもしれません。
税金は富裕層から出ているから、貧困層が福祉に頼っている場合、富裕層から泥棒しているも同じという道義的非難さえできてしまう…
しかもマルクス主義的に、貧困層が貧しいのは富裕層の搾取のせいだ、と反論しても、それにもいくらでも反論できます。
富裕層の見方はそうなっているのかもしれませんね。さらにそれが、貧困層の存在自体を認識しないようになったら…これからの世界には、世界的に貧富の二極化が不可避に思えるので、暗澹とします。その構図に宗教がどう絡むかが問題…?
会長の堀ノ内くんはいい人なのでしょうか?
そして…ちょっとちょっと、嫉妬するなら一組の女子では?
瞬時に親友になってしまうのがまたすばらしい。それを前向きにとらえるのも未来ちゃんらしいです。
化粧を落とした顔のほうがすごいって…はは。
抱きつかれて嫌がってる鬼姑…じゃなくて能勢さんがまたいいですね。
もうかったら売り上げをもらえる、そして他校の女子…これは大きな誘惑ですね。
爽良の鶴の一声で吹っ飛んだようですが…なぜ?
女の子三人だけで…なんだか先が思いやられますね。
楽しい毎日ね…どうなるのやら。
あ、無口少女ちゃんが「ホントねビミョーメガネ」と呼んでしまったのが吹き出しました。
で…ガラス事件で脅迫されているのは、やはり生徒会長?
「まわりの迷惑見えてねぇの?」という言葉は結構ぐさっと刺さってきます。
二人で殴り倒されたのは、もう殺人未遂ですよね…そうそう、ちょっと考えてみればわかることでした…人間を殴って気絶させるって、痛いだけ<気絶<脳障害<死の加減って、簡単にできるものではないですよね。一人一人それぞれの閾値が違うはずですし。
マンガやドラマでは当然のようにできていますが、実際には無理な話ですよ。
恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
これが終わるのはつくづく残念。読者にとって、どれだけ大きな存在だったでしょう。
今回はかなり深刻な悩みを扱っていますね。きちんと雑誌の制約を守ってきましたから、それは品のよさにつながってはいましたが、リアルではあっても答えられない相談も多かったのでしょうね…
始めの相談は、空気というものの恐ろしさに呆然としています。カップルができるとすぐ冷やかして別れさせる…全体の雰囲気が悪いようですね。
告白までになかよくなることがまず先決、というのはその通りです。
後者はもう、地獄少女ものの話では…学校に行かなくていいとは大胆ですが、もう生命優先ですよ。
すごく激しい憤りが伝わってきて、僕も胸が焼けつきそうです。
色々な空間があればいい、というのは実際いじめに対抗する上でも重要ですよね。
人間不信になるな、というメッセージが最後の言葉なのもリアルというかなんというか…
まだまだ答えたい相談はたくさんあったのでしょうが…実際残念です。
そして有沢先生自身は?実際すごく実力のある作家なので、これから活躍も楽しみにしたいです。
ママコレ
うう…両思いでの初デート、というだけでなんだか爆発しそうです。
おしゃれして出かけるという時点でデート見え見え…ましてベビーに留守番させてでは。
母親が帰ってきた回想はびっくりしました。でも絶対ばれてますよね、これ。
手をつなごうとしてのドキドキが…ベビーには爆笑。
さらにみんなも…まあ、ここでごまかさずにストレートにデートだから、といった陽介は男ですな。
みんなの野次馬決定がまた…笑って笑って仕方ありませんでした。
ベビーがいると映画も何もできない、ひたすら邪魔…これって赤ん坊や実際のペットみたいですね。赤ん坊や実際のペットは預けられますが、ベビーたちは…あ、あの時友達にベビーも預けてしまえばよかったのでは?陽介も後に思いつきましたが。
べびー物語はあまりにもムードがなさすぎます。
陽介の必死ぶりがなんだか見ていて悲惨というか楽しいというか。
切れるのもわかりますよ…どれだけ楽しみにしていたか。
それでケンカになるのはひたすら胸が痛いです。
そして、ベビーたちが中途半端に人語を解してしまうのが…まあ「バカはおまえだ」も納得できますが、実際自分が初デートでベビーに邪魔されまくったらどう思うでしょうね。
自分の弱みを見せてラブラブに戻るのはなんだか素敵です。すごく深い絆があるから…
いいよ、と手をつなぐところなんて最高。
ここでいきなり力の暴走、というのも心配ですが、それ以上にもう遅いのでは…帰ったら怒られますよね、二人とも…
キッチンのお姫さま
あまりにも深い絶望が伝わってきて、僕も壊れそうになりました。
絶望してつい生まれた町に向かってしまう、というのもわかります…僕も、兄の受験のため父がファミコンを壊したとき、つい自分が行った幼稚園…もう潰れていました…に飛び出してしまったことがあります。
自分が昔住んでいた家…それが懐かしくてならないのもわかります。でもそれは不審者でしかない、というのが…親が僕に、前暮らしていたところを訪ねるのを禁じているのもそういうことでしょう。
憎悪に苦しみ、行き場を失った感覚で判断力を失って…この絶望があまりに強く伝わってきます。
憎悪は人を壊す力がありますから…逆に、憎む側にも大きな害を与えますが。
先輩や両親との会話が、また胸が痛くなります。大地くんの声と虹は…もうできすぎなぐらいすばらしい展開でした。
一杯の水が味覚までよみがえらせてくれた、というのがまたすばらしいです。
復活は実に嬉しい…この一杯の水の味を覚えていれば、どれほどこれから大変でも平気でしょう。
大地が来月以降、理事長との約束で急変する可能性、そして皆の憎悪と大変なことは多いはずですが…
かみちゃまかりんchu
和音くんがまた体を壊しそうだ、とは…
一緒に住んでること、神くんが知らなかったとは。
そして神くんの貧乏ネタは小躍りしたくなりそうでした。
子供まで、って…この年齢ではいくらなんでも無理だろとか疑わないでしょうか?未来の子供だ、と説明してありましたっけ?
カレーが「日持ちするしな」という言葉、僕同様節約を心がけて料理をしている人の視点ですね。
「今の時代料理ぐらいできねー男はカスだカス!」これは和音くんにとっては有効な挑発ですね…あ、単に二人にメイドコスプレさせたかっただけ?
「あれ?花園さんわかんないんだ」は今更か、とあきれ返りました。
ただ…実際カレールウと、タマネギ+SBカレー粉のどちらが高いかは微妙です。
「こんなことで勝ってもしかたねえんだ」と、色々わかってるのがまた素敵です。
そして「おまえみてーに力の使いすぎでたおれたりしねー」…自己犠牲はかえって彼女を傷つけるだけだから、自分も彼女も助かるぐらいの力…そうですよね。
ちくわに豆腐…豚バラも実際、100g128円ぐらいが標準ですから気持ちはわかります。
ただ、ちくわなど練り魚より、「肉のハナマサ」などがあれば100g30円台の鶏肉のほうが安いのですが。彼の言葉はわかりすぎて怖いです…まあ僕は単なるケチですがね。
神くんのカレーがすごくおいしいというのは、あの素材で?と思うかもしれませんが工夫次第でどうにでもなります。
豆腐も直接入れず、うまくハンバーグにすれば煮込みハンバーグカレーになりますから。
あのカレーが本当にうまいとは…
そしてキリオがまた敵になっている、というのも意外というかなんというか…
で、見に行ってみたら酔っ払っていたのはまた笑い崩れました。
まあ僕もよくカレーなどにワインを入れます。酒を全く飲まないのに、なぜか台所に酒があるっておかしいらしいですけどね。
エッチモードは相変わらずかわいいというか…胸に顔をうずめて「だいすき…」はもう…
未来を見てくる、っていきなり?
酔ったままで大丈夫でしょうか?
シュガシュガルーン
こういう、少しずつ削られていくというのはRPGでも精神的にきついです。
裏側のことを考えたこともなかった、これがすごく胸を締めつけてきます。
何のトラブルもなく、そのまま彼女が女王になっていたらどんな偏狭な女王になっていたでしょう。
「たくさん知らないことがあるって楽しいよ!!」にはやられました。
ドームにぶつかって、よく即死しないですみましたね。開けようとしていろいろやっているのはある意味間抜けです。
宮殿の庭と同じ構成で、逆に…わざわいを全部押しこんでいる、というのが胸を痛めます。
逆に王国にとって、ここは…捨て場が必要になってしまっているのでは?
ピエールの白ハートを使うのは、もしもう一つのハートがなかったらピエールの死を意味する…大きな賭けですね。
セルヌノスはハートを拒否した?やはりショコラの母?
負の感情は黒を育ててしまうから、愛情を光に変える、これはすごくカッコイイです。
次が実に楽しみですね。
ゆめゆめ☆ゆうゆう
烈火の死。冒頭のストレートな伝え方はすごいです。
体も消えた、というのは誰かの目の前で?
新しい朱雀、というか陽の朱雀がどこにいるのかも謎のまま?
この鏡は止めて欲しい、救って欲しいという意味でしょうか?
優女ちゃんが立ち直ったのはすごいですよ…
そして烈火があおいくんに優女ちゃんを託していたとは…切ないです。
あくまで憎むのではなく助けるように、と語るあおいくんのことばもすごく強くて暖かいです。
優女ちゃんの、裏の心を暴き出す試練はじつにきつかったです。
簡単に自分の負の面を受け入れ、制御できるようになるでしょうか。
命の水の瓶がなければ負けていた、というのはうまい…一人ではとても勝てない、でも…
月と日の対決も見ものです。
妃女に対し、憎悪を感じてしまうというもう一つの試練もとても重いものでした。
そして…決戦の後に何があるのか、それを思うと胸が苦しいですが…
どんなクライマックスになるか、楽しみにしましょう。迫力とストーリーの急展開のせいで気がつきにくいですが、絵の表現力もすごく成長していますしね。
ボンボンビザール
冒頭でマギーサが真犯人と暗示し…そうなると今ななみたちがやっていることは…
ウルフの慎重さは正しいのですがね。
お手伝い、というのも油断してはならないのが結構重要なパターンだったりします。
かわいらしい老婆、というイメージが実に軽快でいいですね。
いやだといったら力づく…強引というかなんというか。
ウルフにとってベベ以外どうでもいい、というのは笑えました。
この幻想の世界は見ていて辛かったです。
みんなの言葉…おまじないを否定する言葉ははっと胸を突かれました。
ルーとダンケも、こっちに来たときにはそういう悩みがあったんですね。
おまじないだけじゃなく、勇気…このメッセージを待っていました。
ななみちゃんだけは起きてこない、そして一哉くんの言葉…え、これって幻影じゃなく、実際の一哉くん?
そして…そうなると、ウルフにとっては辛いことになりそうです。
次からどんなことになるか、ドキドキしてきます。
地獄少女
今回は、単純にちゃんと証拠を集めろ、です。
ちゃんと証拠を集め、警察とマスコミ、そして保健所を利用すればなんとかなったはず。閉じこめられた時点で誰かが写真機能のある携帯電話で一枚撮り、警察とマスコミに送っていればよかったのです。
危険はありますが、閉じこめられたときにあえて助けず、誰か一人が逃げて警察に誘拐だと連絡するという手もありました。犬の檻に閉じ込めた時点で監禁と殺人未遂が成立してしまいますから、それだけで終わりです。
子供を殺して完全に死体を隠滅するのは危険が大きすぎますし、かなりの技術が必要です。警察は動きは遅いですが、動き出したら徹底して調べますから必ず何らかの証拠が出ます。
子供の力ではどうにもならない、と思い込まされてしまうのがまずいんですよね…大人の世界は常に、お前は無力だというメッセージを刷り込んでいますから。
圧倒的に力が少ないことは確かですが、全くの無力ではないんです。
悲惨な話ではありますが、アフリカでは十歳前後の子供が銃を握らされて一人前の兵士同様に戦っているんですから。
カラシニコフは子供でも使える…同様に、携帯電話とそのデジカメや録音機能、インターネットは子供でも使えるんですよ。
必要なのはどうすれば証拠を集めることができるか、という知恵、マスコミや保健所という訴えるべき部署を選ぶ知恵です。
証拠さえちゃんとあれば、子供だから信用されないなら匿名で大人を装えばいい…親だって協力してくれるかもしれません。クラスには特に頭のいい、大人を装った手紙を書ける子がいるかもしれませんしね。学校の新聞部などを利用するという手もあります、誰かの親は信じてくれて、ちゃんと告発してくれるかもしれません。
間違った道を選ばないで欲しい…やるせないです。
しかしドラマとかいろいろ、ずいぶん世界が広がっていますね。かなりのヒットコンテンツなのでしょうか?それに永遠先生の力が大きく貢献していてくれればいいのですが…
来月号はオレンジプラネットの復帰だけ、相変わらず新人読みきりや新連載が入る余地はなしですか…ため息しか出ません。どうなるのでしょうね、これから…