なかよし2006年9月号感想
今月号は三誌とも付録が紙箱入りでした。
デメリットのほうが大きい気もします…そして環境にはビニール袋と紙箱どちらがいいのでしょう。
バッグは用途が広くデザインもよく、非常に使いやすいです。カチューシャのラメは正直言って少し迷惑でした。
あと、全員サービスに防犯ブザーがつくというのは時代ですね。
でも防犯ブザーには、「こっちむいて!みい子」にで描かれたような色々な問題があるので注意しましょう。
作品ですが、今月号の新連載だけでなく全体に、テーマやストーリーがしっかりした作品、中身のある作品が増えているような感じがします。
その予感が当たって、本当にちゃんと栄養価の高い雑誌になってくれればいいのですが。
名探偵夢水清志郎事件ノート(えぬえけい/はやみねかおる)スクール×ファイト(原明日美)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)もどって!まもって!ロリポップ(菊田みちよ)オレンジ・プラネット(フクシマハルカ)かみちゃまかりんchu(コゲどんぼ)杏仁小娘(川村美香)ママコレ(遠山えま)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)ゆめゆめ☆ゆうゆう(花森ぴんく)シュガシュガルーン(安野モヨコ)ふたりはプリキュア(上北ふたご/東堂いづみ)恋愛向上委員会ジューシーフルーツ(有沢遼)ボンボンビザール(白沢まりも/とおやましゅうこ)地獄少女(永遠幸)予告
名探偵夢水清志郎事件ノート
本に埋もれた教授、僕は…一応大丈夫、なはずです。
みなさんも一応、ベッドに大の字になって今大地震が起きたらどうなるかイメージしてみるべきでしょう。三分の一は寝ているのですから、寝ているときに地震が起きる確率はとても高いです。
かびている教授はなんかすごい…
一千万円の報酬ってほとんど口止め料のような気もしますね。
暗号…真衣&美衣が解こうとしたときの繰り返しギャグ、糸電話での教授の宣伝とこういうところの面白さは相変わらずです。
比較的単純な暗号です…暗号自体とても奥が深いものなので、楽しんでみましょう。自由研究にも悪くないですよ。
さて本編…今回は比較的楽しい謎解きという感じですね。しかもレーチ活躍がまたおいしい。
片桐新部長の口調は実に楽しいです。文学少年なところと俗物なところがうまくミックスされています。
レーチとの仲の悪さも実に楽しいです。
錬金術が「薬品や魔法を使って金を作ろうとした連中」…実はそれ、間違ってます。通俗的な錬金術はそれでいいのですが…錬金術の本質はむしろ物質の本質を解き明かし、物質を変成させる力を理解し、それによって霊薬を手に入れたり自分自身を変成させて不老不死を実現し、神になることです。
賢者の石…鉛を金に変える薬を求めるのは鉛を金に変えて儲けるためではなく、それは不老不死の薬にもなるからなのですよ。
「まんが虹北昔ばなし」は爆笑でした!この話自体はどこかにありそうです。
あ、「金はほかの物質から作りだすことはできない」というのも単純化しすぎた言葉です。他の元素から化学的な方法で合成することはできない、というのが正しいです。
実際に僕たちが持つ金も、太陽ができるより昔にもっと巨大な星が超新星爆発を起こしたとき、その星を作っていた水素が核融合によってどんどん重い元素に変わっていって作り出されたものです。またさまざまな放射線や核反応を用いた元素変換も、自在にとはいきませんし鉛と金の差額より高価なので採算は取れませんが今は可能です。
そしてすごく可愛い子が出てきて、帰ってきたら真衣&美衣のからかい、これは嬉しい展開です。
「レーチドンカンだから」って、ドンカンはおまえじゃ。
靴から出てくる伊藤さんも面白いです。
夜三人でも危ないものは…というかこの服装、男には嬉しいですが蚊に食われるのでは?
この祠もどんな形で出てくるでしょう。
暗号を解くためにレーチを雇うというのも面白いです。
強引に亜衣ちゃんを連れて行くのも…なんだかくすくす笑いたくなります。
墓場や寺の雰囲気もさすがによく出ています。
レーチが必要があれば礼儀正しくできる、というのも以外ですね。
教授の食べっぷりも相変わらずすばらしい。
犬と大銀杏もとても楽しいネタでした。こういうねたがある学校っていいですね。
あ、それポケットナイフじゃなくて肥後の守です。
そして…残念ながら(これは銃刀法違反にはなりませんが)軽犯罪法違反なんですよね…僕は「そういう単語はナイフの使い方も知らないバカがもったときに」という言葉に大声で賛成なのですが、改正されるまで法は法です…残念ですが。そして不合理な法だから、と無視すると、実害がないように見えますがその法軽視の精神自体が国を壊してしまうんですよね…
使い方はきちんと教わって、そして持つときには必ずちゃんと目的を作っておきましょう。カバンにリンゴと何かを彫りかけた木片を持っているとか…でもだめでしょうね、警察と世間と学校はどんな目的も事実上認めはしませんが…なんとかならないものでしょうか。
どうすれば銃刀法と軽犯罪法を緩和し、誰もがナイフの使い方を知ってナイフを安全に持つことができるようになるのでしょう。
なぜこんな穴に酸素があるのかも不思議ですね。
「スカートの中のぞいたらケリ入れるからね」は楽しいネタでした。レーチは自分より安全の心配、というのもカッコイイです。
しかしすごい洞窟がありますね。こんなのがあったら観光名所ですよ…学校としては危険極まりないので封鎖しなければなりませんが。
ヒカリゴケ、そしてあっさりと千秋ちゃんを担ぎ上げたレーチ、ジュン爺の活躍とおいしいシーンの連発で実に楽しかったです。
スクール×ファイト
冒頭から実に重いシーンです。人間はあまりにも弱い、だからこの未来ちゃんを責めることはできません。
でも皆がこうして背を向けることを容認してしまっては、世界は闇です。
どうすればいいんだと叫びたくもなります。
そして階級別クラス分け、というのも非常に鋭く大胆です。格差社会が広く話題になっており、教育問題もそれに関係して議論されていますから、やらないほうがおかしいぐらい重要なテーマです。
成績順クラスは『おもちゃ箱革命(八木ちあき)』で…うわ、1988年ですからもう二十年近く経つんですね、もちろん僕はリアルタイムでは読んでいません…も扱われていますが、今は質的にも異なっているようです。
単なる学力ではなく、身分に近いものが感じられてしまう…昔は平等神話が強かったのですが、現実には成績と両親の収入の関係がはっきりと出てしまったからなのでしょうが。
安全なところからぽんと顔を出すのはうまくタイミングをそらしてくれますね。
「ホントに強いやつは強いなんていわねーんだよ」と、また冒頭からカッコイイです。
いきなり一組でなんだかすごいことに…専用図書室というのはぞっとしました。図書館だけは万民に公開する、そのために金持ちこそ率先して図書館に寄付するのが、一番格差社会のはずのアメリカの基本原理ですが…
「毎日が楽しいのかな」…このセレブの人たちも、人生がつまらないと感じている…上層も下層も人生がつまらない、絶望に支配されているとしたら、それは愚かなことですね。
一組らしく振舞うように、とみんなが言ってくるのに反感を持つのも容易に理解できます。
逆に、この一組の感性が理解できてしまったら…そう思うとぞっとしますよ。
森での涼くんともう一人の男子の対決、これもこれからが楽しみになります。
まちがったことしてないでしょ…人間は社会の不条理に対してどうするべきなのでしょう。マルティン・ルーサー・キングJr.も未来ちゃんに賛成するでしょうが、だからといってそれが正しいとは限りません。
そして涼くんの別の、差別する側としての顔…一番怖いのが、もうしばらくしたらこういうことが当たり前になってしまうのではないか、ということです。
そして「中身のきたないおまえら」という言葉には快哉を叫びました。
今度は0組…ううむ。奥で例の女の子が喜んでいてくれるのは嬉しいです。
しかしこの0組の態度…支配されることにこういう形で甘んじてしまうのか、と思うとがっくりします。
しゅごキャラ!
扉の和風の服がまたすばらしい。
「全室オーシャンビュー」が寺というのはなるほど、と手を打ちました。結構全室オーシャンビューの寺って多いですよね。
海となると燃える彼のほうが小学生らしくて好感が持てます。というか今の少女漫画って、こういうやんちゃな男の子ってあまりいませんし。
王子という言葉で覚醒してしまった…あ〜あ。
「むいてないよー…どうせキャラじゃないもん」という今回のテーマはとてもいいです。
ただ、本当に向いていないものはどんなに頑張っても向いていない、というのは…なければ困ります。僕自身…あれで努力不足だといわれたら…
じいちゃんもいいキャラです。
キャラチェンジして楽しむことがだいぶできてきた…ああ、キャラチェンジってそういう意味もありましたか。TPOに応じて色々な人格を演じ、特にネットでは根本的に違う人格を演じることもある…それが今の世界では正しい生き方になってしまう、という…
ミキがなぜキャラチェンジを拒むのか、ここではあむちゃんが「わかっていない」のが面白いです。これまであむちゃんがキャラチェンジを拒んできたのはそれが怖かったからですが…今回は逆ですね。
スゥちゃんが出てきたら…これはOKなのでしょうか?
「でも「どうせできない」「むいてない」そんな口グセの自分…あむちゃんは好き?」という言葉はそれこそ頭にものすごい重さを乗せられたようです。
十年間あれだけ頑張ったのが、全部努力不足だったというのか、と叫びたいです。どうしていればよかったのか…一日四時間睡眠で余計な本も読まずに頑張るのでなければそれは努力とは言わないのか…いや、それをやっていても、それでどうなっていたか…泣きたくもなります。
さらに一番悲惨なのが、間違った方向の努力です。
肝試しで手をつなげるのは思いがけず嬉しい思い出ですね。
そして彼が好きなのは犬と、そしてアミュレットハート…変身ものの図式を正面から出してくるのもすごい。
このそれぞれの趣味が集まってしまった砂の城も、なんかおいしそうなケーキみたいです。
厳しかったおじいちゃんがやり遂げたことを評価してくれたのも嬉しいです。
多くのメッセージがぎゅっと詰まった、非常に興味深い作品ですね。
もどって!まもって!ロリポップ
四コマの七八は悲惨というかなんというか…。
フォーちゃんの猫耳メイドは似合いすぎて怖い。多分、それから結局着せられるのでしょうね…
イチイとロッカもまだ全面的にはくっついていないようですね。
そしていきなりのクルージング…
体の成長ではゼロに負けてしまう、といってもゼロって心のほうはあまり成長していませんね。
惚れ薬でニナ→イチイ、というのは面白いことになったな、と顔がニヤニヤで裂けそうでした。
ゼロも、なぜすぐニナに惚れ薬のせいだと告げないのでしょう。
この二人のケンカは見ていて実に楽しいです。
そして魔法が解けてから「おまえがニナを泣かせるような男なら〜」で、ゼロの鉄拳一発…ここももう嬉しさで体が爆発しそうでした。
今度は巨大イカもちょっとしたサービスですね。
「こんどはキスぐらいやっとけ☆」も、早素振り二百本ぐらいやりたくなります。
ロッカもここで割り込むことないのに…ずっとこの調子ですか?それはそれですごく嬉しいです。
オレンジ・プラネット
結構あっさり進んでいきますね…どうフォローしようもないほどに。
というか元々、生徒の家に転がり込んだこと自体が軽率すぎるほど軽率だったんですよね…動機が何であれ。人間の内面はわからない以上、動機は関係ない…ひたすら「李下に冠を正さず」が最も賢明…暴れたくなるぐらい嫌な結論なのですが。
保護者に関する文句から暴力をふるってしまうのは、確かに気持ちはいいのですが…よく考えると何の解決にもなりません。
バカはどこにでもいます…そしてバカはちょっと殴ったぐらいではバカのままです。だから自分が損してるいちゃんも余計傷つくだけです。
いきなり携帯電話をへし折るのはすごいですね。
香くんの行動はかっこよかったです…というか本当に本気のようですね…そのこと、同性愛を委員長に言ってしまうのは僕は危険に思います。彼女の人格を信用していいのかと…でも…ため息。
「ぜったいあいつとつきあってないんだろ?」といわれて否定しきれない彼女、これもまた太郎ちゃんがまっすぐすぎて辛いです。
完全に痕跡を消してくれていた彼、でも…多分よく調べれば、証拠は色々見つかるでしょうね。タバコの吸殻、抜け毛など…でも警察じゃあるまいし。
そしてこの格好よすぎる去り方がどんな結果になるかも、ちょっと胸が痛くなります。
かみちゃまかりんchu
迷子の鈴音くんは相変わらず可愛かったです。
和音くんのとんでもない暴言…これはひどい。
夫婦喧嘩はひたすら子供を傷つける、というのも辛いです。かといって喧嘩をしないようにしすぎると、それはそれで嘘だけの生活になって裏でストレスがたまってちゃんと向き合えなくなって、余計に子供を傷つけることもありますから…どうしろっての。核家族というシステム自体が間違っている、といってもほかにどうしようもないですし…
久我神くんの登場はびっくりしました。しかしよく時間取れましたね。
「力づくでもおまえを楽しませてやるぜ」はカッコイイです!しびれました。
そしてまた扉が開かれ、種が蒔かれて…しかし子供を人質にするとは…
あの発言の意味は笑うほかありませんでした。神くんの立場だったら…切れるより先に思いをもてあまして…彼も実にかっこいいです。
杏仁小娘
今回はもじもじくねくねばかり、とちょっとそれが妙なギャグになってしまいました。
客がみんなもじもじくねくねしてしまうのは爆笑!悲惨すぎます。
海の家といえばこういうことがあるのもよくあるネタです。
こわもてのヤクザがもじもじくねくねしてしまうのは笑い崩れました。
で、サメまで出してくるとは…おじさんがカツラだったのも笑うほかないです。
というかカツラの下まで焼いているとはまめですね。
激辛唐辛子…実際サメの撃退に使えるでしょうか。
で、真相はそういうことでしたか…これまたわかりやすい話です。
残酷だからなくそう、というのは親らしい間違いですね。まちがってる、とわかっていてもなにかしてやりたい…それがまた切ない親心です。
海の気分全体を料理で出す、というのもすごく素敵でした。
わかりやすいストーリーと適度なギャグ、そしていやらしくない表現力、さすがベテランです。
ママコレ
四コマで毛が生えてしまった、というのはかなり力が抜けました。不気味というか可愛いというか…
あ、本当に効果がある育毛剤ってあるのでしょうか。
本編の展開は最高!
駅までかけっこを全速力でやる、というのも可愛いですね。
それでふと彼が背が高くなったのに気がついて、そして満員電車でかばってくれて…う〜っ、たまりません!
ぼーっとしているのを心配しながらベビーを積んでいくのもなんか面白いです。
そして陽介が来た瞬間掃除道具入れに…うわ可愛い!
微妙な距離とか…「こんどオレののぞいていいから」はケリ入れるほかないです。「ヘンタイだな」も同感。
お姉さま方の襲来もわかりやすくて楽しい…そこでのタマちゃんが出てくるところもすごい迫力。
めいちゃんとリコの指摘と励ましは素敵でした。
手を触られて拒否してしまって強烈に意識してしまう、というのも踊りだしたくなります。懐かしい想いです…
いきなりの雨も嬉しいですね。
そして陽介の気持ちもしっかり描いている…笑顔で「ありがとう陽介」に手が抑えられなくなるところなんてすごくリアルで実感できます。
雷で抱きつかれて、こうなってはもう抑えがきかないのもわかりますよ。
ここでベビーが助けてくれなかったらどうなっていたのやら。
やっとタマも自覚して、もう両片思いなんですが…ここからどういう展開になるか、楽しみでなりません。
キッチンのお姫さま
うわ…まさかここまでやってくれるとは。
真剣な祈りも胸が痛くなるぐらい伝わってきます。
しかし、空と大地の父親はどこにいるのでしょう…まあここで出てこられたらとんでもないことになるでしょうし。
無理に話そうとして…やはり「ボクはプリンの王子様じゃないんだ」と…これ、言ってしまってよかったのでしょうか。もし言えないまま、意識が戻らないままだとしたら…
涙でぼろぼろになって、激しく叫ぶナジカちゃんの悲嘆もあまりに強烈で…なんだか吹き飛ばされそうでした。
回想シーンを重ねてさらに強烈な悲嘆を叩きつけてくる、もう息もできません。
雨が上がって落ち着いて、そして…この待合室も心が痛みます。
目が虚ろになったままコンクールに行こうとするのも胸がしめつけられますね。
そして、大地くんが作ってくれたブルスケッタも味が感じられない…そこまで奪うとは…
どうすればいいのでしょう。もう…何も考えたくありません。
とにかく憎む相手として空と大地の父親が動いてくれたらまだ救われそうですが…
ゆめゆめ☆ゆうゆう
ちょっと絵の感じが変わりましたね。
ビーチバレー大会なんて、そんなことしている暇があったら妃女を助けに行くか、そのために特訓するかすべきでは?
楽しく待ってれば…ってのんきな話です。
「ほんとうにわたしの望んでいたものはこれなの」…ため息が出ます。そう、自分が本当に望んでいるものは何なのか…それを正しく知ることがどんなに難しいか。特に、自分が望んでいるものが不可能なときにはどうすればいいか…
妃女も認められてはいないようですが、陰の側の連中は誰なら認めるのでしょう。
洞窟にいたのは麒麟?
ステージまでめちゃくちゃにして何をやっているのやら。
そして烈火の熱は、ひょっとしたらあの薬…微妙に不安です。
烈火と優女の痴話げんかとキスはいいかげんにしろ、としか言いようがないです。
ここからは陰の側の四神のキャラクターももう少し出して欲しいですね。
シュガシュガルーン
迫力がすごいです。
恐怖心も黒…なるほど。確かに恐怖心はさまざまな黒を生み出します…それこそホロコーストのような最悪の黒さえも。
ウーとピエールの戦いもすごい迫力です。
バニラがここで動いてくれたのはほっとしました。
「自分の闇を認めない者に闇は倒せない」というのも強烈な真実です。それが一番の弱さ…ウーがそれを克服できればいいのですが。
ピエールの激しい怒りがまた黒を育ててしまう、というのも…何をどうやっても黒が大きくなってしまうようです。
「恐れが相手を強くするなら」と恐れを克服できたのはショコラだけでしたか…
そしてバニラとの封印魔法が動いたのもほっとしました。
しかし、もしかしたらピエールの命を奪ってしまったのかもしれない…これからは多分、彼を復活させるための鍵を探しに旅立つことになるのでしょう。
この作品も人間の心の闇を丁寧に描いている、実に面白い作品です。
二人はプリキュアSplash☆Star
結構あっけないですね。この展開はもう少しひっぱってくれてもよかったのですが…
でも薫と満、舞と咲の友情が育っていくところはじっくり描いていました。それで十分かも。
ひまわり畑での唐突な再会、敵意に満ちた目…やはり表現力はすさまじいまでです。
倒れ掛かって抱きつき、戦うことを拒否する二人…なんかもう涙が出てきそうです。
逆にどうすれば、舞と咲が薫と満を憎むようになるでしょうか。それを考えてしまう自分が一番怖い…
敵のど真ん中に飛び込んでの激しい戦い、そして薫と満の裏切り…ここは展開が少し速すぎる気もします。
そして二人の死は確認されていませんから、これから希望はまだある…どんな形になるか…
恋愛向上委員会ジューシーフルーツ
この失敗談は間抜けで楽しいです。
夏のドキドキ体験ばかり見せられて、僕にはもう縁がないし…元々僕には縁がない世界の話だった、と思うと寂しくてたまりません。
ボンボンビザール
夏…暑い暑い。たまらないです。コップ一つにストロー二つはさすがにため息。さらに学校でキスしているのは…
今回はななみちゃんがターゲット、というのはある意味意外な話です。
夏休みの思い出か…ただただため息。
バラの花を使うのおまじないはある意味定番です。ローズオイルは最も効力(と値段)が高い香りですしね。
指が触れて、転がり落ちそうになって助けたら押し倒す形に…効きますね。
そっと髪を触って、それでどうするつもりだったのでしょう。
二人がのぞいていて、そして真っ赤になって…期待できそうです。でもこの首の後ろの四葉…何か重要なことになりそうです。
ルーとダンケの対応も無責任ですね。
丸山さんがその後を話してくれたのは嬉しいです。住む世界が違うから話題も合わないで大変、というのはすごくわかる話です。
小倉くんの言葉はとても嬉しいものですが。
自分の力で…ななみちゃんもそうしていればいいのですが。自分から動かなければ…そのためにおまじないに「背中を押してもらう」のはいいのでしょうか?
自分だけでは自分を制御できないときに、その助けをしてもらうなら…
でも魔術は『魔術〜理論と実践』(アレイスター・クロウリー、国書刊行会)によれば「《魔術》とは〈意志〉に従って〈変化〉を起こす〈科学〉であり〈業〉である。」であり、あくまで自分の意志を正しく理解し、それを実行することです。自分にある行動を強いるために魔術を使うことは正しいのでしょうか?
告白しようとした瞬間のベベの介入にはびっくりしました。
一体何がおきたか、そしてビザール国では何が待っているのか…わくわくします。
地獄少女
今回のケースは…呪いではなく転校するなどしてこの場から離れ、全国模試や受験結果で見返す他ないです。
ここまでの邪悪を前提に警戒するのは無理ですよ。そこまで人間を疑ったら逆に生きていけません。
全ての中心が勉強の私立新学校と、ゆとり教育の公立…これも結構重い問題です。
逆にその上の層が、こういう勉強バカばかりになったらそれはそれで悲惨…困ったものです。
成績が上がってすごく幸せな状態から一気にどん底に落ちる、ここの描写はさすがに上手いです。
別に学校をやめても問題はないのでは?来世より学校のほうが大事、というのがなんとなく怖いです。
失恋のショックで紐を解いてしまうのは…理解はできますが、あまりにも異常な状態です。底まで邪悪な人間が何人いるかを考えると…
この、バラエティーの罰ゲームみたいな罰は強烈ですね。
結局地獄確定が、すごく軽いこと…むしろいいことのようになってしまう…むしろ自分の手で殺してしまったほうがまだましかもしれません。
来月号は桃雪先生の新連載…メンバーがそろったという感じがします。
逆にそれはこの厚さ、連載数の多さがそのままということでもありますが…増刊の容量などを考えると、本誌が厚くなるのは仕方ないのかもしれません。
一つ一つの作品の質、特にテーマはすごくよくなっていますから、しばらく様子を見ましょう。