なかよし2007年9月号感想

付録はすごいです。
立体加工の箱はとても豪華な印象を与え、可動部がない分壊れる心配がないですね。ふたがなくなっても使うことはできます。
メモ帳もシンプルで使いやすく、アイスキャンディー風の消しゴムもうまいです。
大きく、多彩な線を引ける折りたたみ定規も気に入りました。

ここ最近、読みきりの枠があることはすごくありがたいです。
できればその作家が、もっと多様であれば言うことがないのですが…どうも実力証明済みの作家ばかりが出ているような気がします。
実力が証明されているなら、さっさと本誌連載にすればいいのではないでしょうか。
できるだけ若く実績も何もない作家を出すのでなければ…賭けでなければ、そういう読みきり枠に意味はないのでは?
というか…本誌連載枠そのものが、実力のある作家の人数と比べても少なすぎるんですよね。逆に言えば飛びぬけた実力のある生え抜き作家が少ないのか、それともトップレギュラーを蹴落とすには実力不足な中堅作家ばかり増えてしまっているのか…単純に、実力作家が数多く拮抗してしまって動きが取れないのか…

名探偵夢水清志郎事件ノート(えぬえけい/はやみねかおる)フィアンセはモンスター!?(花森ぴんく)CCC(フクシマハルカ)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)ココにいるよ!(遠山えま)かみちゃまかりんchu(コゲどんぼ)オレンジ・プラネット(フクシマハルカ)もどって!まもって!ロリポップ(菊田みちよ)Yes!プリキュア5(上北ふたご/東堂いづみ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)すっぱだもんっ!(柏木志保)地獄少女(永遠幸)予告

名探偵夢水清志朗事件ノート
今回の不気味さとなんともいえない雰囲気は格別です。
冒頭の怪談大会は何かと楽しそうですね。
僕自身が加わるなら…怪談というか日本・世界の妖怪神話もある程度知っていますし、現実に行われた残虐な拷問処刑の歴史も怪談代わりにはなるでしょうか。
ひたすらポリポリ、というBGM…誰かあせもかとりはだを掻いているのかと思いました。
呪いの机の話は、話の登場人物のキャラのいい加減さが何かと楽しいです。
人は勉強を嫌うものだ、と誰もが思っていますが、今現在でも勉強を禁じられている子供は十億人以上います…毎日何キロも水を汲みにいかなければならない子供達、奴隷化された子供達、イスラム原理主義下の女子達やアーミッシュの子供達、単純に貧困で奨学金制度もない圧倒的多数の子供達…。歴史的にも、全ての子供が勉強を許されているというのはすごく珍しいことです…今の日本だって、夏の増刊に載った作品に、仲間同士の集団圧力で勉強が禁じられるという話がありましたし、それはごくリアルなはずです。
まあ、それとはいろいろ違うのでしょうが。
名前を考えてBさん、Cさんというのも何かと可愛いです。偽名を思いつかなくて人に考えてもらう、というのは『火曜クラブ(アガサ・クリスティー)』の女優を思い出しました。
みんなが震え上がっているのにポリポリ音がして、「なんでテストができなかったくらいで」…あんたにだけは言われたくはない、いるんですよね…本当に勉強していないのにとことん優秀な人って。テストに人生を賭けていて、それで全ての楽しみを諦めて必死で頑張っていて、それでもできない人間の気持ちなんてあんたにはわからないですよ。
僕はがり勉でも天才肌でもなかったので、実際にはどちらの気持ちもわからないのですが。
「人をあやつる呪い」は存在しなくても、呪いの罪で殺された人って奈良時代だけで何人いましたっけ?世界全体・歴史全体では殺人罪とどちらが多いでしょうか?
いきなり「さて」と謎解きになってしまうのは苦笑しました。僧の水野父が興味を持つのは当然でしょうね。
睡眠不足の話は納得できます。
二人身の丘は、むしろ人名が面白いです。
ブロッケンの妖怪を用いた謎解きも面白いですね。実際に、上に向けて発射した銃弾で死人が出るという話はよく聞きますが…矢でそれは可能でしょうか?
自分で作った話、というのはうまい。でも「その女の子が見た夢の内容 どうしておまえが知ってんだ?」というのは見事なツッコミです。レーチには捏造話だとばれているのでは?
それまで解答をつけてしまうのはむしろ間抜けに思います。
夢水の話は強烈…胡蝶の夢ですか。特にロウソクを利用した表現が見事。
さらにページをめくったときの…
そして本編が真っ黒から始まるのもうまい。一見無意味なプロローグですが、すごく味があります。
この霧のような雰囲気もいいですね。
三人のドレス姿はすごく素敵!伊藤さんもすっきりしていてすごく綺麗です。
金銀財宝ごろごろ、美女わんさか…いつの時代のどこでしょう。といっても、サウジアラビアなどではまだそんなところもあるかもしれません。
いろいろな人たちの豪華な…美衣ちゃん、とうとう自分で書くところまで行ってしまいましたか。
アンティークだらけの不気味な館、それもなんだかリアルな話です。
椅子に座っている骸骨を見て、教授は何を理解したのでしょう…「いくつになっても〜子供のときの夢を」というのは…わかっていても逃れられないならどうすればいいのでしょうか?
鏡に矢緒兼さんだけが移っていない、というのはどういうからくりでしょう。
そして先生登場…まあ笑うほかありません。
「大量に人を殺して賞をもらえる」職業は他にもいくつかあるのでは?軍はもちろん、検察や裁判官や法務大臣も確実に叙勲されますし…
「どうどうと人を殺すことを考えていていいから」というのは正直ですね。
見立て殺人…何かもうすごい雰囲気です。
上越警部の登場も相変わらずですね。
「オトコとにげたんじゃないv」が最もわかりやすく正しいと思われる推理ですね。
家系図や親戚がすごく複雑なのも頭が痛くなります。ただ…僕はいくら稼いでいても、親戚に頼るぐらいなら死んだほうがましですね。東洋では、そして日本でも親族扶養は当然とみなされていますが…
子供用携帯ゲームは、原作発表時はどうだったのか…原作を読むのは十月号の別冊で全部出てからの予定ですが、奥付だけでも確認しますか。
金のために家族を殺すことがわからない、というのは幸せですよ。
アシスタントも登場人物のようですね。そして登っているのか降りているのかわからない階段もからくりのうち?
拳銃で鍵を壊すのはかっこいいですが、現実の警官がやったら懲戒免職でしょう。
跳弾がどこに飛ぶかわかりません。ショットガンを用いる方法があるにはありますが、それは専門的に訓練された兵士がやるもので、できれば専用の金属粉を固めた弾を用います。
この不気味な雰囲気、それ自体がトリックでしょうか?
何かと楽しみです…レーチの出番がほとんどないのは残念ですが。

フィアンセはモンスター
やや対象年齢を下げていますが、すごく成長しようという意欲を感じます。
最初のカラーページのモンスターキャラの可愛らしさはすばらしいですし、線も大きく変わっています。
冒頭からすごく可愛いモンスター、と思ったら…ヤギの印象がある執事さんのキャラデザインは非常にうまいです。
美少年の印象は相変わらず強いですね。
いきなり「サイアク」とか、またモンスターに強引に変なのを飲まされたり…ここまですごい状況に振り回されると、読者としては考える余裕がなくなってしまします。
いきなり「ぬげ」もびっくりしました!で…メイド服と言ってもずいぶん明るいですね。まあ結構ひどい話ではありますが。
「あんがいエロイ」「スタイルはまあまあ」と、適度にスケベがあるのもいいです。
目にハート型の宝石が埋め込まれた髑髏も単純すぎますが面白いアイテムです。
すごく綺麗な料理なのにまずい…かなり味覚が悪趣味、というのも面白いです。
「ちょっと顔がいいからって!…かなりかもしれないけど」は苦笑しました。
えりかちゃんの、館を語るときの目はかなり怖いです…
まかせなさい、でなぜいきなり水着ショー?お色気なしにはすまないんですね…
怒って呼んでいるのを「屋敷から見てるわよv」というボケも苦笑します。
いきなり「いっしょにあそばな〜い?」と抱きつくなんて、親の顔が見てみたいです。
浜に打ち上げられた小さなジッパーはうまい演出でした。
ニンニクと十字架に呪符のはちまきも、こうしてみると間抜けというか…パジャマが可愛いです。
いきなり、このジッパーがひたすら手抜きなのが面白いです。
それでなぜいきなり彼のひざに飛び込むか?
えりかちゃんの、変な表情も何かと怖いです。そしていきなり襲ってくるのはかなりの迫力でした。
「オレもこいつもモンスター」というのはむしろ当たり前すぎる感じでした。でもスピード感はありますね。
「ジップ」の単純さはすごく可愛いです。
そして…またも変身したのは頭を抱えました。しかしいいお尻です…そういうところはますます磨きがかかっています。
それでモンスターがにやけるのを、たたき伏せるのは可愛らしすぎます!
可愛らしさとお色気をうまく調和させるのは本当に見事。
のんびりした雰囲気もいいです。読みきりだったら文句なしですが、問題はこれから…可愛らしさと子供受けする楽しさ中心でやってくれたほうがいいと思います、下手に深刻にならず。

CCC
量産のきく作家というのも大変です。
「お友だちはえらばなきゃ」…子供にとって、その圧力は結構強いです。結構身分という感覚は親同士にあって、多くの子供はそれを内面化してしまっています。
フォークダンスを拒否される、というのはなぜでしょう?何が悪いのかわからない、というのは辛いですね。というか回想を見ると、むしろ足を引っ張られている気がします。
嫌われていると思い込み、それを前提に行動する…というのもよくわかります。でもその近づきたくない、というのは彼には誤解され…悪循環?
教師が「どーしよーもない」なんていうこと自体が最悪。
ぱっと、黒板消しが重なり合うシーンの鮮烈さは見事でした。
それですぐカップル発見、とやられるのも…これで意識してしまいましたね。
ひまわりがしおれたのが自分のせいだ、となかなか言い出せないところでかばってもらって、これが…ある意味とどめになってしまいましたか。
自分がすごく卑怯だ、と自覚する…ここで猫を使うのもうまい心の動きです。そして「ごめんね」と「ありがとう」をしっかり言えるのも…これまでの彼女の、AAAの教育はそこにも生きているのでは?少なくとも…親は、その点については誇っていいと思います。
この極端に白い背景はすごく夏の雰囲気をよく出してくれています。
彼もすごく赤くなってそっぽを向いて、気持ちが動いているのを丁寧に描いています。
塾通いが満たされない、というのもなんだかわかります…顔を合わせて「ストーカー?」といきなり言われるのもドキドキしました。
なんのために勉強しているかわからなくなる…親は説明していないのでしょうか、今は公立中学・高校はまともに受験勉強ができる環境ではないし、いじめや犯罪の危険も大きい、なんとしても私立中学・高校でしっかり受験の技術を叩き込み、一流大学に行って人脈を広げて卒業し、一流企業に就職しない限りワーキングプアになるしまともな人と結婚できる可能性もない、最悪ホームレスになって餓死する、無事に一生を終えるためには今勉強するしかないんだ…と。
「じぶんのためだろ?」という言葉は突き放しているようですが、なんだか暖かい励ましもありました。
ここでの母親の…全てを見透かしているような視線には、あまりに深い穴に落ちるような底なしの絶望を感じます。
「いままでこんなことなかった」「塾サボった」というのを大きく考えすぎている…客観的にはそう思えます。子供に、人間に完璧を求めるのは愚かなことです…むしろ、子供の遊びたい、逸脱したいという欲求が当然あると見越して、適度に満たさせながらコントロールするほうがいいでしょう。
ここで激しく反抗し、飛び出してしまう…黒田くんも、表情はクールですが中身は…それを考えるとくらくらします。
そして…「おなじ中学にいけないの?」という言葉…事実上告白ですね…それを優しく抱き寄せる、そこでの「花!」という叫び…もう気が狂いそうです。
ここでの母親の言葉が、まったく悪意がないのかと思うとそれこそ人間なんかみんな地獄に落ちちまえ、というぐらい絶望に突き落とされます。
そして黒田くんの言葉…黒田くんの、気力を失ったようなその後の生活との対照がまた…雄弁に彼の思いを描いているような。
花ちゃんが完全に気力を失っているのもわかります。特に…親の支配力をある形で実感すると、人生は自分のものではなく自分は親の人形に過ぎないと実感してしまうと…絶望を通り越して反抗する気力も失うことがあります。
自分を諦めてしまう、というか…
このままだったら受験も無理でしたし、もっと最悪なことになっていたかもしれません。どうなっていたかを思うとぞっとします。
ここでの黒田くんの助けにほっとした…ときに、花ちゃんが拒否するなんて…でも「なにもかもどうだっていい」というのがいやというほどわかってしまいます。でも涙が止まらない、というのがうらやましいですよ。
そして行動できるのが。
ビルの隙間からの花火もすばらしいです。
自然に手をつなぐ描写も素敵ですね。互いの想いが強く伝わってきます。
これからがどうなるのか…なんだか切ないです、すごく容赦なく、別の中学とか、人間としてのレベルの、精神年齢や話題の差とか…互いを隔てるものは大きいでしょうが…

小川とゆかいな斎藤たち
もう…だめ、我慢できません。あまりに醜悪な人間が…もう耐えられません。
人気があるのはわかります、子供にとってこういうのが…魅力があるということは。

しゅごキャラ!
ギャグマンガ大王…何か懐かしい雑誌名を思い出してしまいます。
りまたんの正体、ギャグ好きというのはすごいギャップです。
前の男子がジャマで黒板が見えなければ…というかあむちゃんとエル、妙になじんでいますね。後ろむいて、というのは見事でしたしとことんかっこいい!
りまたんのファンの一人がぽーっとなるのもさりげないです。
親の不和の影響が重い重圧になっているのはうまく描けています。
ここをキャラが笑いで慰めてくれるのはすごくいい…これがずっと支えになってきた?
あむちゃんの手伝い、「たのんでない」「たのまれてないし」がすごくいい会話でした。
それで例のマンガに夢中になって…キャラチェンして…見事にイメージが崩れました。かわいすぎます。
海里くんの正体が「弱点をさぐっていた」で確定しましたね。で…いきなりあむちゃんに顔を近づけられてドキッとしたのは…彼女も罪です。
誘拐されかけたことがきっかけで、というのは結構重いですね。そうなるとすごく心配するのはわかります。責任争いで子供がすごく傷ついたことも…今でも傷ついていることが伝わります。
親が、子供の前では争わないように気を遣っているのも、余計に重みが増しているような。どうすればいいのでしょう。
そしてクラスメートがバラバラーンスをやっているのを見てうずうずするりまたん…うわ、やるのか、やるのか!とすごいスリルで…やってしまいました!
みんな、一瞬大爆笑してくれた…でも「あれはりまさまなんかじゃなーいっ」と否定する子もいる、それに「りまだよ!!」とあむちゃんが叫んだのはかっこいいですが…
みんなの前でキャラチェン大暴走…僕がキャラチェンジしたら何でしょうか。ナイフ使いと歩く百科事典と、どちらも最悪ですが…
「うまく笑わせられない自分はキライ」…本当はみんなを笑わせられるようになりたい?
「笑うことはばかみたいでくだらないこと」という言葉も…『薔薇の名前(ウンベルト・エーコ)』さえ思い出してしまいます。
そしてまだランキングやっている男子に、あむちゃんの冷たい目…カッコよすぎます。
自分が笑うこと、みんなを…両親を笑わせるにはまだ道は遠そうですね。

ココにいるよ!
ますます表現が磨かれ、今回は輝くんの性格が少し見えてきました。
冒頭の、空の高さはすごいです。
「好かれる理由…ないです!」というのが、告白されたとき大抵の子が思うことなのかも。
ブログでのコメントも…いつわかるやら、といろいろ気になってきます。
「告白されたらその先が」…考えていないものです。
そして、一番の問題は…彼女は日向くんを、本当に好きなのでしょうか?トクン、と心臓はかすかに鳴っていますが…
昼食も日陰で食べる、というのもわかります。僕は自分の机で食べていましたが…
輝くんのいきなりの「超地味な」という言葉、そして当然のようにここに居座って昼食を食べ始める行動、いろいろいきなりな人ですね。
さらに「日向に告られた?」とぶつけてくるし…「あこがれだけで」「あれはねかえす強さ」…それ自体は正しい言葉です。まったく悪気はない…徹底的に悪気はない人なんですね。
「そのまま地味に」というのは、思いやりもないということでもありそうですが。
今の僕なら…本気で、止めようとしても止まらないほど、どんなに傷ついてもどうしようもないほど好きなんじゃなければやめとけ、とでもいうでしょうが。
夢での小さい頃の自分との対話はすごくいいシーンです。小さい頃の自分と対話できれば、誰にとってもどれほど救いになるか。
ブログでの、二人の言葉もすごくきつくてたまらないものがあります。どちらも…感情のメガPIG、理知的に追い詰めるKUROウサギ…バランスがいいですね。
そして嵐で、ひまわりを思い出して…というか、自然に倒れる草は仕方ないのでは?
または嵐の季節と思えば支柱をしておくべきだったかもしれません。
その倒伏しやすさを思えば、原産地でのヒマワリはどのように生活する植物だったのでしょう。
大雨の描写も見事です。雨粒の大きさが感じられるようです。
袋でカバーする、というのも無理ですね…支柱のほうがいいのでは?
ここで日向くんのことを思ったら本当に助けに来てくれた、このシーンも格好よすぎます。
そして雨が晴れたところも、その感じがすごく伝わります。
ネコをかばったところもちゃんと見ていた…そこから見ていたとは。
ひかげちゃんの告白もすごく誠実ですね。頭のいい子です。
彼の近くにいられる人…というのはちょっと間違いかも。自分が優れた人間になれば、嫉妬もされない…というものではないと思います。たとえ成績がトップになって体育でも大活躍しても、嫉妬は強まるだけです。
でも目標を見出せたのはいいと思います。問題は、彼女が目立たないのは彼女の行動のせいなのか、それとも生まれつきでどうしようもないのかですが…
この二人と…そして、このひまわりはどうなるでしょうか。
このひまわりが…踏みにじられる予感がして、今からたまらないものがあるのですが。

かみちゃまかりんChu
クライマックスってどこに行くのでしょう。
三銃士のドアップは強烈でした。
花鈴ちゃんの男装も可愛いです。
そして…劇の電波な展開、相変わらずの対抗意識むき出し…爆笑しました。
いきなりリカちゃんが出てくるのもすごいことに…というか、劇からすごいことになるのって最近ありませんでしたっけ?
いきなり服が舞台で脱げてしまうのも…まあ怪我がなくてよかったです。直撃したら死んでいました。
見た、といわれての和音くんの表情も可愛いですし、「やるしかない」という花鈴ちゃんの表情も強烈でした。
ゼウスの指環が…「かわいそうなことに」って、まさか姫香ちゃんはもうこの世の人ではないか、もっと最悪の事態に…?あの美しい顔も身体も混沌に飲まれ、見ただけで石になるほど恐ろしいものになっているとか…
教授の遺言を思い出してミッチーが再参戦、そして愛の進化まで!
死ねない、でも守る…できるのかどうか。
神くんもうまくフォローしていますね。
「久我は仲間だ…しかし〜」というのがまた重い。
烏丸バカ、霧火…そして優生くんも…
いろいろな伏線が、そろそろ集まってくるでしょうか?
結局舞台は神×和音キスオチ、というのも強烈でした。

オレンジ・プラネット
ハルさんの回想も久しぶりです。
海にきています、この裏が海なんです、というのがまたうまい。
教師が生徒を別荘に誘っていいのでしょうか?合宿のついでならいいのですが…
でもアレだけ激しい感情をぶつけ合ったあとでは、やりにくいでしょうね
「あんなことって」と太郎ちゃんに聞かれてしまったのは致命的ですね。
というか、太郎ちゃんが行くのを止めればよかったのに。
みんなの水着の、絵の簡素さ…あれ?フクシマ先生ってお色気が売りでは?
チカ先輩と先生がぴったりくっついているのも困った眺めです。
海か…もう何十年行っていないでしょう。海水浴って…最後に行ったのは、小学校の林間学校?中一の夏?中一の春の遠足は水着ではなく体操服で地引網などでしたし…それ以降、海では足をつける程度?それに十年は泳いでもいない…
太郎ちゃんがるいちゃんを海中に引き込んでキスしたのは強烈でした。
Tシャツがすけるのは…水着とどう違うのでしょう。
「ヒミツだよ」というのは先生への牽制球?
手紙を取りに行く、というのはわかりますが、何とか心配されないようにできなかったでしょうか?携帯電話だけでも持っていくか。
「いかないで栄介さん」って、チカ先輩もある程度わかっているのでしょうか?
結局手紙が見つからない、というのも気になります。
いきなり先生が出てくるのは…もうどうしようもないな、と諦めたくもなります。そして、ついに「あの星が」…正体を明かす気でしょうか?
「ぐうぜんじゃないよ」という容赦ない言葉、そして…太郎ちゃんに連れられようとする彼女を「ダメ」と引き止める…むしろ邪悪さえ感じてしまいます。
あまりの蒸し暑さと緊迫感に、心が爆発しそうです。
何がダメなのでしょう…先生に、何の権利があるのでしょう。その代償は支払ったのでしょうか…もう、チカ先輩に別れを告げたのでしょうか?

もどって!まもって!ロリポップ
やはり没収ですか。厳しいです。
ロッカが飴石を探そう、と動き出すところはいろいろにぎやかで楽しいです。
いきなり暴走変身も爆笑。「キ…」というのはなんといおうとしたのでしょう。気持ち悪い?恐竜?着ぐるみ?あ…キモイでしたか…
いきなりの大破壊、これ結構死者重傷者も出たのでは?
ゴウの「ロッカさま〜フレンチトーストですよー!!」で本当に起きるのはお約束ですが面白いです。
そして怪物を攻撃しようとするイチイを止めるゴウ、ここはすごく凛々しくてかっこいいです。
結局ゼロがいいところを持って行ってしまいましたね…飴石を壊して、試験はどうなるのでしょう。元の飴石が復元できなかったら全員不合格とかには?
「だきあったらまた飴石没収」には苦笑しました。愛情は通い合っていても抱き合わなければいいのでしょうか?
ゴウが本気でイチイと対決したのはすごく緊迫感があり、読み応えのあるやり取りでした。
壊れた建物は魔法試験本部が…死者も生き返らせ、全ての人から記憶も、報道などの電子記録も全部取り除く?大変ですね。
論理的に今の時点で不合格決定、というのは納得させられます。
接触しなくてもドキドキすればいい、となって、イチイの意味ありげな沈黙…から、サラサの登場!りゅー…じゃなくてパールちゃんも久しぶりですね。
いきなり結婚式と言うのもすごい話ですね。でも交際禁止令と矛盾しませんか?交際は悪いけど結婚はいいとか?

Yes!プリキュア5
冒頭から華やかですね。
島とまわりの海全部私有している…文明崩壊に至っても生存できそうです。
富裕層の相当部分は、それも見越して自分達が生き延びるための私有地を用意しているでしょう。
「体というものはガンバった分だけ」というのはそうかもしれませんが…やはり限界もあります、といっても限界まで頑張る人は少数ですが。
リンボーダンスは少しびっくりしましたが、楽しい感じはなんとなく伝わってきます。じいやがやろうとするのもなんだか楽しいですね。
「なんになる」といっても、ダンスなども結局はなんになるのでしょうか?彼女が習っている多くのことも、結局その大半はそれほど役に立つことはないはずです。
かれんさんの柔軟性はさすがでした。その気持ちのざわめき、童心も丁寧に描かれています。
その童心も、客観的に見つめてしまうのが大人ですね…

キッチンのお姫さま
すごく綺麗にいきましたね。
冒頭の「フジタさんとは比べものにならない」というのはうまく緊迫感をごまかしてくれました。
「みんなをうらぎるんだ」というのが、どれだけ…彼女自身の魂の尊厳に関わることか、よくわかります。理事長の駄目押しはそれをわかっていて押しつぶしているのか…
星夜くんがラベンダーハウスの…そういえば彼もおぼっちゃまでしたっけ。あの土下座はそういうことでしたか。
大事なお客様…萩尾先生!ここの感動はすごいです。そして昔の話も、初心をうまく引き出してくれるすごく素敵な…
土下座を強調する星夜くんも見ていて楽しいです。
そして焦げかけたレシピを渡され、大地の胸に飛びこむ…十分すぎる報酬ですが、どこまで恋愛感情があるのかはまだまだのようです。でもそれも楽しみです。
さて、今度は理事長は何をたくらんでいるやら…
まあ問題は解決してアフタヌーンティーを存分に楽しみますか。
というか、星夜くんの完全正統派とナジカちゃんの異端がうまく響きあっているような感じもします。なんというか、ナジカちゃんの出すものだけでは多分楽しめないような気がします…二人そろって最高、では?
悪く解釈すれば、ナジカちゃんは星夜くんが何を出すか全部読んでいて、彼の腕を信じているからこそそれを利用できるというか…
そして来月号に大きな食パンでつなぐ…まあ嫌なことばかり続いてきたので、こう純粋に料理を楽しめるのはすごくありがたいことです。

すっぱだもん!
連載決定、でしょうか?
絵の感じがぐっとすっきりして、ちょうどスコーンみたいな感じになっています。
冒頭の説明部分の手抜きが、うまく力が抜けていていいですね。
大きな使命…地球温暖化を止めるために人類の七割を殺すとか?
クレープ屋、というので目を輝かせているのは特に可愛いです。
芸能人が転校生じゃ、騒ぐなというほうが無理です。
自分だとわかってもらえないことで…といっても読み返せば、絶対わかっているはずですが。
プライベート…ではないですね。テレビより一段落ちるでしょうが、イメージを極端に壊さない程度に外キャラは作っているはずです。本当のプライバシーは家か…それすらなく寮生活だと、夢の中だけかもしれません。
すっぱ能力でストーカー、というのはずるいです!
ゲームセンターでの「フツーすぎ」な二人も絶対キャラ作ってますよ…
読み返すと「クレープ食べたい」というのも、尾行を知っていてからかっているのでは。
クレープ屋の、ライトメイド風ウェイトレスコスプレも素敵です。
「ありがとっ!」と受け取るときの微笑みも素敵でした。
で…バトンを解除して分身でやってくれるとは。でも調理具の数もスペースも限られている以上、そんなに速くなるでしょうか?
理人くんが「やりすぎ」とささやくのもわかります。
商品が伊吹くん、というのもなんというかすごい…ここのラブラブシーンも素敵でした。
いきなり先生が敵だったというのがすごい…その変身シーンの、さりげない大胆さも見事です。色気を殺してあり、迫力だけが増幅されているというか。
ロープを切った手裏剣も理人…いや、伊吹くん?それで理人くんが助けてくれたのがまたすごい。
決めシーンの迫力もさすがですし「任務完了」と決めるのもすごくかっこいいです。
伊吹くんの芝居は読み返してみると笑うほかありません。
さて、「ヤツら」とは?なんというかとにかく明るくて楽しいです。
これが本誌連載で出てくるか、それとも別の作品か…とにかく楽しみです。

地獄少女
増刊ではいい話だったのにぃ…
先生に告白する、という結構すごいシチュエーションから、何か幸せそうな感じで、そのくせうまく暗い予感も出していました。
折原先生の、ぎりっと歯噛みをしたりする迫力はうまく出ています。そしていきなりの痴話げんか…というかここで気づけ、というのは無理な注文でしょうか?
というかちなみちゃんのメールアドレスを、折原先生は知っているでしょうか?そのあたりさえ疑問に思えてしまいます。
「中学卒業したら結婚するんだもーん」と折原先生に聞こえるように…彼女も相当気が強いのでは。
教育実習生が先生との話で、「いや、真剣に付き合っている」といえないのは当然ですから…それに文句を言うのも理不尽な気がします。
やらなきゃやられる、という感覚になってしまうのも、読み返してみると古谷の巧妙な誘導だったりするようですね。というか…あまりに知れ渡ってしまった地獄少女って、マイナス面のほうが圧倒的に大きいのでは。
「だれにでもやさしい」が嫉妬になるのは、初読時は女の嫉妬の怖さかな、と思ってしまいました。
で、結局これ…本当は二人で同時に古谷をひっぱたいて、女二人でヤケ食いしてカラオケでオールでもすればすっきりする話だった…気もしますが、折原先生が思いつめすぎているので難しいかも…。
気づいてた、のに…それでも…これは哀れすぎて呆然とするしかないです。
自分が人を殺そうとしたと、その意味を…知ることができたのは奇跡のような幸運でした、地獄行きは珍しく免れたようで…
小さい女の子の嫌味も強烈です。
二人で本当に船に乗っているというのが…むしろ古谷が気の毒にさえなります。どっちもどっちというかむしろ似合い…
「地獄でのしあわせはありえない」というのも最悪の後味ですね。
あ、恐ろしいことを考えました…本当に二人、永久に不老不死で二人きりで普通の暮らしをさせてやったら…ええ、どんな拷問より悲惨でしょうよ、どっちにとっても。さらに双方にテレパシーを持たせてやって、お互い本音読み放題にしてやれば…いや、それがないほうが疑心暗鬼がある分よけいに不幸かも。

来月号は白沢先生の「エンジェルブルー」!すごく楽しい作品だったので嬉しいです。それも巻頭カラーとは、もしかして本格連載もあるでしょうか?

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