なかよし2008年2月号感想
付録のボールペンは素晴らしいデザインです。
欲を言えばせっかくなので、この鞘部分がホイッスルをかねていてくれたら…とも思います。
首から下げるものに必然的につきまとう、引っかかったら首が絞まるという問題も、わざと弱い力で取れる部品をつけることで解決しているようです。安全対策に気を遣ってくれるのは嬉しいです…これで絶対大丈夫かは知りませんが。
バレンタイン小冊子はとてもいいアイデアでした。
財布もシンプルで使いやすそうですね。寿命は短そうですが。
別冊付録は嬉しい悲鳴でした。
もちろん個人的には新人作家が複数出ている別冊付録が一番嬉しいのですが。
多くの作品が終わったり終わりに向っているようで、これからどんな誌面になるか春が楽しみです。
若おかみは小学生!(おおうちえいこ/令丈ヒロ子)AAA(フクシマハルカ)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)ココにいるよ!(遠山えま)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)もどって!まもって!ロリポップ(菊田みちよ)Yes!プリキュア5(上北ふたご/東堂いづみ)キッチンのお姫さま(安藤なつみ/小林深雪)すっぱだもん!(柏木志保)フィアンセはモンスター!?(花森ぴんく)スクール×ファイト(原明日美)かみちゃまかりんchu(コゲどんぼ)地獄少女(永遠幸)予告
若おかみは小学生!
今回の、真月ちゃんとのコンビはすごく読んでいて気持ちよかったです。
冒頭はすごくさわやかでいいです。
幽霊が活躍しているのも面白いですね。
「宿題もちゃんと」と、親代わりということもしっかりわかっていらっしゃるようです。
真月ちゃんの服の派手さがどんどんエスカレートしていくのも面白いです。
姿が小さい姉というのも複雑ですね。
轢かれそうになってふわりとお姫さま抱っこ、ここはすごく華やかで決まっていました。
見ればこの道路自体の問題もありますね。せめて歩道はないと…自転車専用道と歩道と車道が分離しているなんて贅沢は言いませんから。
三木さんのキザは骨の髄に染みついていますね。
評価の高さも…というかおかみさんはじめ年齢を問わず魅せられている女性陣が面白いです。
一人になったら部屋をチェックしはじめる…それをチェックする幽霊がいる、というのは便利ですね。妙なところまで子供の好奇心でのぞいていなければいいのですが。
お忍びの旅館評論家…さすが美陽ちゃん、旅館の娘。
真月ちゃんの服の派手さがどんと上がって、これ以上どう派手になればいいやらとさえ思ってしまいました。
おっこにとってもいい勉強になりますね。今はあまり見ていないようですが、記憶に残っていればこれから生きていくでしょう…たとえバカ騒ぎするだけでも、修学旅行をしないよりしたほうがいいのと同じく。
というか「いろんな方法でお客さまを楽しませて」と、それもわかっていますし。頼もしいです。
完全に惚れてしまっているのは見れば分かります。おっこが鈍いだけですね。
いろいろな人々が頭を下げたりするのは苦笑しました。
旅館の欠点は、言われてみれば確かにそうですね。
おっこの大言壮語は…若さゆえですね。でもいつも客が楽しんでいるのを見ているから、スタッフを信じているからの自信でもある…ちゃんと根拠のある。
温泉のあるホテルなら、特に日本には多いです。
旅館とホテル、さらに民宿なども含めて違いを考えてみても面白いかもしれません。単に和風と洋風の違いだけではないですね。
「いつものことをちゃんとすれば」というのもわかってますね。
この新しい客の暴論…まあわかりますよ。僕も同感です。
さらに温泉が苦手な若い女性、と厄介ごとが重なりますね…
豪華であれば高カロリー、というのは当然ですね。人間がサバンナでガゼルを追ってマラソンをしていた頃は、高カロリーの脂肪や大量の塩、糖分を含む食べ物がおいしくて必要なのは当然で…今の人間は遺伝子的、設計としてはその頃からまるで変わっていませんもの。
図書館で調べたら真月ちゃんに出会って彼女の協力を得られる、というのはすごく嬉しい展開です。
タッグを組むシーンも結構インパクトがあります。
ホテルの図書室がここまで豪華とはすごいですね。
真月ちゃんが本当に勉強家だと認めるのもよく心の動きを描いています。
旅館は和洋問わず万能選手、というのもなんだか頼もしい言葉です。
三木さんと温泉の話をして、なぜ温泉が怖いのか聞き出すのもうまいです。
おばけというか幽霊が目の前にいて、見えてなくて怖がっている、というのは面白いです。
真月ちゃんの派手ささらにパワーアップには笑えました。
「わしを殺す気か」って病気と死の恐怖はやはりあるんですね。
調理法も興味深いです。実際僕も脂と塩がとんでもなく過剰な食生活なので、やってみてもよさそうです。
清楚な人、というので…ここにいる人のことを考えなかったのは、読み返してみると苦笑します。
そして真月ちゃんの…イメージが一変して、むしろ美少女という感じです。なんだか色気さえ感じますよ。
蝋燭を集めようとしたら、そりゃホテルにはいくらでもありますよね。
温泉作戦の華麗さは見事でした。
ウリ坊に「みちゃだめ!!」と目隠しがしてあるのも苦笑しました。僕も同じく目隠しを…
親友といわれてハモってちがう、というのも面白いです。
三木さんがえりかさんに、というのも…というかタイプって結局、好きになった人がタイプですよね。
それで真月ちゃんが励ますのも素敵でした。
おっこが怒られたのも、「火事ややけどがあぶない」としっかり説明があってとてもいいです。
なぜおばあちゃんに相談しなかったのか…本質的には子供は大人を信用していないんでしょうね。
あっさりふられた三木さんも…というかおっこにはまだ相手役は?
真月ちゃんのさらにパワーアップにはもう笑うしかありませんでした。
服も気分転換にはいいのかもしれません。
ときどきライバルときどき親友…いい関係です。
AAA
前の読みきりとはずいぶん話の感じが違いますね。
偏差値80…まあ、今正規分布の理論の教科書を書け、といわれても無理なので余計なことは言わないでおきます。
シャープペンのカレというのも古典的な…
あまりに両極端な二つの学校が隣、というのはちょっと無理な環境です。
確実に秀徳高校の側が、あらゆる社会的影響力を駆使して悪徳高校を潰すでしょう。またはこちらが引っ越すことすら辞さないでしょう。
というかいい学校はいい地域になければ、学校としてのランクも落ちてしまいます。孟母三遷の教えのように。
ケンカシーンはなんだかラフな感じですがやっていることは凶悪です。
道を開けたときの男の子の、甘みのある迫力はかなり強烈でした。
切れてカバンをぶつけてしまうとは…青依ちゃんも結構強烈です。
それであのシャープペンを拾われてしまい…すみません、この時点でタネがわかってしまいました。ミステリを多数読むと大概真相がわかるようになる、特に読み損ねていた古典を読んだら簡単に…というようなものですね。もちろんこういう作品をはじめて読む幼い読者には強烈だと信じたいです。
「わかんねーよ!」という彼の言葉に、やり場のない怒りが感じられた…ココの感情表現はうまいです。
確かに番長って古い言葉ですね。
回想シーンもじっくり描かれていて…それぞれが小学生らしくて可愛いです。
もうダメ、となってしまう緊張感もすごく伝わってきます。受け取るときのドキドキもうまく描かれていますね。次のページでの彼の笑顔も素敵です。
なぜ彼が入学しなかったのか…その謎がしばらくは中心になりそうです。楽しみですね。
返してもらうというか、ごく単純な解決策があるのですが…110番。
初体験の悪徳中内部もすごいです。楽しそうですし…ラブラブカップルは幸せそうです。
ゴーヤポッキーという小ネタもきいていますね。
もぐりこんで、それからはどうするつもりだったやら。
いきなり番長のところに案内されて、まあそりゃ…決闘と思われるのも当然ですよね。
あっさり下着が見えて女とばれる、というのも相変わらず…色気のないお色気シーンは外しませんね。
「まんがの読みすぎ」って…なんだかこいつに言われたらおしまいな気がします。
いきなり下着姿の写真を撮って脅迫、というのも凶悪ですが、彼には邪悪な感じがしないのが不思議です。
なんでもきけ、ですぐ性的要求をしないのも、金を要求しないのも。
「いつでもどこでもなにしててもオレのとこにこい!」という言葉もなんだかカッコいいです。
そして彼がクロダハヤトその人だった、というのもお約束ですが…あまりにショックですね。というかこの男装している青依ちゃん、なんとも可愛いです。
今のところはコミカルな感じですが、これからどうなるやら…とりあえず彼がなぜ秀徳に入学せずこうなったかですね。
しゅごキャラ!
決戦という感じはすごくしますし、テーマもかなり深く追求しています。
本当になりたい自分…読者も読んで自問したでしょうか?
この専務が次の新キャラでしょうか。楽しみです。
「子どもたちからココロのたまごを無限にうばう」動機は何でしょう。これからの世界がイノベーションに依存していることを知らないのでしょうか?エンブリオが手に入れば世界が破滅してもかまわない、という考えなのでしょうか。それとも二階堂先生同様、心の闇に支配されて?
イルまで無視されるのが面白いですね。
ダイヤは真実を刃に変えて突き刺すタイプ?
「歌唄はつかれないのかなぁ」というのは優しいです。
スゥ特性ジュース…きちんとレシピが公開されているのがいいですね。効果はありそうです。
唯世くんの夜這いのほうがジュースより効きそうです。というか息がニンニク臭いのでは…キスシーンの心配はなさそうですね。
家ぐるみ仲が良かった、というのはわかっていてしかるべきことでした。なぜか考えませんでした。
小さいのに「一線こえる」とか、確かにかわってません。
二つ目の話…これはちょっと期待できそうですが、死亡または記憶喪失を意味していないか不安でもあります。
あみちゃんの乱入でうまくぐちゃぐちゃになってくれました。
「わーっパパまで!?いつからっ」というのはさりげないですが爆笑!よくこれで夜間外出ができたものです。
「この業界才能だけじゃ生き残れない」って、重要な「信」が壊れていますね。それによって業界も損をしているのでは?
また、もし「純粋にくじだけで配分されるライブの場」と「ネットの低品位無料配信」で人気を取れば有料で高品質動画をネット配信するなどして「業界」と無関係に音楽を供給するシステムができたら、実力差が出て「業界」が淘汰される可能性もあるのでは?
なんのために歌っていたかを忘れてしまう…そうさせるのが業界の仕事でしょうか。
登場シーンは爽快でした。
ダイヤの「自分自身がまだわからない」という言葉…確かに刺さりますが、ある意味反則のような気もします。自分自身なんて誰にも、どんなに頑張っても分かりませんよ…自分自身が理解できるまで他人を救えない、何もできないと閉じこもるより、間違っていてもできることをしたほうがいいのでは?
ホワイトフラッグWプランは思い切りコケました。
イクトも強いです。この切れはさすがですね。
あみちゃんを案内する手は…まさかあの懐かしの…懐かしの、といえばもう一人いる気がしますけど、どうしましたっけ。
いきなりイルがあむちゃんの側に行くのはびっくりしました。
「かがやきには傷がない」…確かに傷のないダイヤのほうがクオリティーは高いとされます。でも…原子レベルの欠損や不純物が、純粋より価値のあるカラーダイヤを生み出すこともあります。そしてダイヤ職人にとっては、傷をどう生かして加工するかが腕の見せ所です。
何かを捨てるのは強さにもなりますが、弱さにもなります…それから一気に決壊することにもなりえます。
ここでのあむちゃんの言葉、前半はすごく説得力があります。負けを知らない将に重要な部分は任せられないとも言います。後半の、完全に無条件の自己信頼・人間信頼…これは人間的に、特に家庭に恵まれた人間だけが持てるものでしょう。
それでついにダイヤが…すごく華やかなことになりそうです。
ココにいるよ!
今回はかなり難しかったと思います…日向くんの沈黙に雄弁に語らせる、という表現が見事でした。
序盤から日向くんが沈黙していることが彩を追い詰めているのがはっきりわかります。
彼が剣道をやっているからかもしれません…剣道では、特に日本剣道形の理合では打ち合い以前に、位で圧することがとても重視されます。
彩のごまかし、責任転嫁の非難…見事なまでですね。
やっと口にした言葉が、ひかげちゃんへの愛情を宣言するのではなく一般論だというのが意外でした。
「みんなに…ささえられてる」というのはあまりにも聖人君子ですが…
輝はちょっとここで、出張るのは厚かましくないですか?
この二人に支えられていたら、そりゃ無敵ですよね。
「あんたのせいよ」と彩が向き直る瞬間の憎悪…殺意には強烈な防衛反応が出ました。でも大抵の子は…防衛反応すら出せない、獣としての劣位を感じてひれ伏してしまうでしょう。
日向くんがかばって叩かれる、というのはすごかったです。まさに段違い…この人、何段の位があるのでしょう。
悄然と出て行ってしまうのは…これから再登場するでしょうか?
「こんなヤツもっとなぐっとけ」って、僕がむしろ殴りたいのは輝くんなのですが…「ぜってー泣き寝入りすると」って…
結局ヒマワリは無事でしたが、これからも…どうでしょうか。
ふっと近づいて、キスにならないのは惜しかったです。
それでブログの話になって…まあわかっていましたけど、それでどうなるのでしょうね。
今度はクラスのみんなに助けてもらう?または、ひなたちゃんが別の誰かを支える話もあってほしい気がします。
小川とゆかいな斎藤たち
増刊の話といい、思いやりが暴走して傷つけあってしまう話がなんだか多いですね。
誕生日を知るのって難しいですよね。生徒手帳からというのもよくあります。
四人おそろいのカップとかマフラーとか、妙に少女趣味ですね。でも小川さんはそれが一番喜びそうです。
弁当はいいアイデアに思えましたが…それがこうなっていくとは。
小川さんのボケが連発するのは、さすがに彼女ガードが固いんじゃとさえ思えてきました。
三人の豪快な料理は爆笑しました。というか料理って、限りなく化学実験に近いのですが…破砕して混合して煮沸など加熱するだけです。
野菜を切ろうとして豪快に手を切るのは爆笑。
試食を押しつけ合い、「みんなで食べれば怖くない」…このまずさ表現は激烈でした。
爆発型じゃなく地味だからこそ余計に強烈です。
みんな力尽きて食欲をなくした、という…この努力が小川さんを傷つけてしまう、というのも上手く繰り返されていますね。
卵焼きが成功、と一歩一歩進歩していくのもいいですね。
小川さんの卵焼きはさすがにおいしそうです。
三人の完食はすごい根性です。
今回は、いっそ成田さんを出さずにやったほうがよかったかもしれません。出てきてしまって…どうなるかと頭を抱えてしまいました。
それで足りないと誤解して、今度は…「いつもマズイもん食ってる」の誤解はあまりに、いきなり背中から刺し貫かれたような感じでした。
さらに弁当いらないメールの駄目押し…
サプライズパーティはなんだか嬉しくなりました。なんというか…内緒で傷つけるのは、喜びを増すためには仕方ないのでしょうか。ちょっとやるせなくもなります。
もどって!まもって!ロリポップ
やっと結婚式、すごくほっとしています。ただ…ニナちゃんの両親が招待されていないのが個人的には残念でもあります。
フリだけなのは年齢もあると思いますが…
「ケンカもしない?」に「それは…」「するかも…」というのが素直でいいです。ケンカはしない、という誓いでは絶対不幸になるに決まってますよ。
誓いのキスと交際禁止令解除…そういわれると女の子のほうが積極的になりますね。
というかこの年でみんなの前で誓いのキス…頭が沸騰します。
アルというキャラは実に分かりにくかったです。まあ…魔法試験本部の暖かさに免じて…
それでまた遠距離恋愛ですか。
イチイとロッカが少し進展しているのはなんだか嬉しいです。ロッカちゃんの外見ももっと成長して欲しかったような気もしますが。
今度は魔法警察ですか…そういえばニナちゃんは将来、人間界と魔法界のどちらで暮らすことになるのでしょう。
試験オチも相変わらず楽しくなりそうないい終わり方でした。
これで本当に終わりだろうな(来月号番外編はありますが)、という気もしてしまいますが、本当に魅力的なキャラクターをうまく活かしきった傑作です。
Yes!プリキュア5
戦闘略されすぎ…
ポスターの影から時間の経過を知る、というのも素敵ですね。逆に光というものがいかに化学的に威力があるかもわかります。
人間界の食物は向こうの人にとって最後の晩餐、というのも…複雑です、このチョコチップがココア農園の奴隷労働、小麦粉が農薬や化学肥料はもちろん化石地下水を使った農業で作られ、他にも多くの合成添加物がその味を作っているかと思うと。
広い荒れ地を開拓する、というのも不安はありますね。開拓の結果塩害で半永久的に草も生えなくならなければいいのですが。
ココとのぞみちゃんのラブラブはすごいです。
一緒にいる方法はない、これが永遠の別れ…なのでしょうか。
夢を見出したことが、別れに耐える強さになるというのも素敵です。
あ、永遠の別れじゃない…可能性はあるんですね。
「プリキュア部の活動はこれからはそれぞれの夢にむかってガンバるコトになりまぁーす」という言葉もすごく素敵です。
次からまた新シリーズ、やはり力のあるシリーズです。次はどんな素敵なものが見られるか楽しみです…でも増刊のオリジナルであらためて示されましたが、上北先生の力だってすごいんですよ!上北先生のオリジナルも見たいです。
キッチンのお姫さま
まだまだ混迷していますね。
水野くんがプリンの王子さま、と確信しての涙…「泣くほどプリンうまかったか」って、義理でもそうだといってあげなくちゃ。
フジタさんの優しさもなんだか嬉しいです。
というか…プリンの王子さまと恋愛は関係ない、といつになったら思えるのでしょうね。
世界一おいしいチョコ…そりゃまあ口移しとか…といっても、ゴディバなど超高級チョコでも『チョコレートの真実』を読みながらだと血の味しかしませんが。
茜ちゃんが怒るのは、今は大地とナジカちゃんのためですが…というか、「プリンの王子さま」のことを聞けばちゃんと忠告できると思います。
「ナジカは?大地にチョコあげないの?」と、この直球はとてもうれしいです。これじゃいやでも自分の思いを自覚しなければならなくなります…
「大地は…わたしのチョコなんて」って鈍感にもほどが…ここで茜ちゃんが全部ぶちまけてしまって、これでも自覚しなかったらひっぱたきたくなるでしょうね。
出たら待っていてくれた大地…人を笑顔にできるというのは確かにすごいです。
そしてこのホットチョコレート、これこそ…世界一のチョコですね。
やっとナジカちゃんが大地への思いに気づいた…丸四十回かかったとは!
あとは告白だけですが…最後の、理事長が見たアルバムは…まさか、プリンの王子さまは作ったのは水野くん、ナジカちゃんにあげたのは大地…とか?
すっぱだもん!
切れは本当にすごいです。
変身して舞台に着地する動きの切れが普通じゃないです、無駄をギリギリまで削った感じがします。
それで舞台乱入ということになったのに、一ファンに戻って騒いでいる梅ちゃんには苦笑しました。
「見てないからだいじょうぶ!」と風呂の中まで…これは困りますね。
この状況じゃ、そりゃ眠れませんね。
声で精神支配して眠らせるというのもすごい…このギャグ顔の寝顔可愛いです。
理人がついキスしようとして見られてしまう、というのも苦笑しました。そこから一気に戦闘シーンに移るのもカッコよかったです。
「平和ボケした時代をふたたび乱世に戻す」ことが目的ですか…放っておいてもよほどうまく行かない限り乱世にはなりますよ。文明崩壊…人を食うことが当たり前になる乱世に。
「…てかさ 梅にさわんな」の迫力は少女マンガ離れしたものがあります。
「徒雲」の覚悟に、変身で脱出するというのも…この変身シーンも華麗でありつつ徹底的に無駄を削った、すごく切れのある描写です。意識的に色気を抑えているのもいいです。
自分を信じろ、の一言で一気に力がみなぎり、ここからの二重変身も基本を押さえていますね。
決めシーンも素晴らしい迫力でした。
正気に戻った優牙くんには微妙に笑えました。
というか何人「徒雲」がいるのでしょう。これだけの力を何に使うのでしょう…やはり天皇直属?まさか現在の日本政府に従う存在じゃないですよね?
最後のドタバタは何かと面白いです。
このシリーズも面白いですが、これにこだわらず…これはこれでうまく完結している気がするので、まったく別の素晴らしい作品で連載を始めてくれるといいです、個人的には。
フィアンセはモンスター?
かなりドラマ性が強い終わり方でした。
ごく普通の毎日…「それがあたしの解決法」というのも寂しい言葉です。
モンスター城の混沌は、これは…ラウトなりに欠落を補おうとして?
コーヒーを開けた、そこにふっと例の象がいる構図は上手いです。
ジップとバニーの登場で、一度突き放しながら泣きつく…素直ですね。
いっしょにあの象も消えるのが興味深いです。
いきなりびしょぬれ、と色気も最後まで忘れませんね。
権力では誰もルルには逆らえないのでしょうか?
一連の騒ぎを、あの象の視点で見るとむしろ興味深いです。
そして裁判もルルが一方的に決められる…完全に彼女が主権者?
いきなりラウトに好き、と叫ぶのもカッコよかった…というか、やっとあの象のモンスターが動き出しましたね。
白象に乗った夫婦神、というだけでインド神話やヒンズー教、密教の知識が多少でもあればとてつもない存在だとわかるはずです。
奪われていたのはみくちゃんの記憶?
父親の登場はいまさらという感じですね。顔も出てこないですし。
少なくとも前の作品よりは大幅に成長してはいます。ただやはり詰めこみすぎてしまう、能力を制御しきれていない感じがします…一度、ファンタジー要素一切なしの正統派学園ラブコメか、徹底したホラーを描いてみて欲しいです。
次回作はどういうものになるやら…一層の成長を期待しています。
スクール×ファイト
なんというか…秘密ってわかってしまうと大したことないですね…
あの無法状態で卒業式、というのがすごい話です。
未来ちゃんの登場は相変わらずいいタイミングですね。
3-0全員の登場、このタイミングは…どこかで出るタイミングを見きわめていなかった?と疑いたくなります…大抵のアニメで救援はぎりぎりのピンチに来るように…
前は馬鹿なことをした、0組を捕まえるのに協力してクラスを上げた子が動くのは感動的でした。
涼が既に退学届けを出していた、そしてやっと「あの事件」…
確かに「手に入るものなんてなにもない」ですが、一瞬の高揚感はあります。その点は、国が戦争に勝っても同じことです。大抵の人は…集団で勝って一瞬高揚する、ほんの少し隣人に威張る、それだけのために生きているようなものです。
人間は結局、ただ喉が渇いて海水を飲み続けるだけの悲惨な存在なのか、それとも別の真実があるのか…それは読者一人一人が考えてください。この作品が正解とも限りませんし、僕の言葉が正解とも限りません。
手作り卒業証書、ってあまりにも学校側、教師側の力が弱すぎます。また涼の父親が出てこなかった…また、涼がその事件で法の裁きを受けないことも気になります。
あくまで大人は、法は完全無視ですか…
涼を見送りに行って「なんだかんだいって超仲よし」、ここで涼が告白して去っていくのはカッコよすぎます。でも…聞かなかったことにするのはひどい気がしますよ。せめて受け止められないのでしょうか…
ラブシーンはみんなが来てあいまいになるか、と思ったら「一組がせめてきた」の一言でちゃっかりキスするのはため息が出ますね。
というか…みんな、進路はどうなるのでしょう。
とにかくものすごい熱さと強引さで、全てを吹っ飛ばして振り切った感じがする力作でした。
次回作はラブリーですが、連載はどうなるのでしょう。いじめ系のテーマはやりつくした…でしょうか?でも「ちゃお」ではいじめシリーズが脚光を浴びていますし、特に読者体験系にすればもっとやれるでしょうか?
純粋なラブストーリー、家族などの感動系にしてもすごくいいのができそうです。
とにかくまだまだ楽しみな作家です!
かみちゃまかりんchu
ページをめくると緊迫感台無し、という芸が見事です。
非常持ち出し袋という発想がすごい…グリコも懐かしいです。
「なんとなくきみのために」部屋を掃除するって二人とも死ぬ覚悟ありすぎです。
足手まとい…現実的にはそうでも、それほど認めるのが辛いこともないです。
この手紙がどんなキーアイテムになるかも楽しみです。半年後だったら忘れていますのであしからず。
未来に来てみたら「ママいない」…この泣き顔は可愛らしすぎます。
未来新聞の消費税50%は妙にリアルです。それぐらいあっても驚きません。
前衛ファッションって、また僕が子供の頃のSFのような…今は背広が廃れることは考えられません。
写真が仏壇状態で、やっと未来を変えると動き出して…
というかみんな未来を変えるために動いているんですね。
和音くんも…やはり黙ってはいられませんか。
さて…今は静かですが、クライマックスの予感がひしひしとしてすごく空気が重くなってきます。
どうなるのでしょうか…いろいろな意味でコゲどんぼ先生らしくなるのでしょうか。
地獄少女
今回は珍しく一点を除き全体に納得がいくいい話でした。
美緒・遼・悠一のそれぞれに欠点…人間らしさがあり、話全体にとてもリアリティーがあったのが非常によかったです。
アイドルの恋人、というのはよくある話ですが、本格デビュー前からの恋人というのも面白いパターンで、むしろリアルです。
ぶつかったことから話してあっさりつきあう部分も妙にリアルですね。
コンサートシーンは重みのある、鋼の華やかさがあります。永遠先生の本格的なアイドルものも見てみたいですね。
「オレのほうがかっこいーじゃん」に黙って見つめるのは…寒いですし爆笑。このギャグも上手くきいています。
メールで何とかつながっている、という不安が育っていくのもすごく伝わります。
「フツーの子とつきあうわけない」という言葉が刺さって、それが膿んで…それが分かるのも辛いことです。
悠一ってただ言いたいことを言っているだけのような。
そしてテレビで、どんどん前に出て目立つのも…というか「きたない手使って役うばった」証拠もないですし、悠一が努力していなかった証拠もないですね。
そしてせっかく遼が会いたいと言ってくれたのに…または、彼がアイドルを辞めてそのまま恋人として、という可能性もあったのでは?微妙な選択ミスに胸に熱い痛みが走ります。
そして美緒ちゃんの、応援のはずがどんどん暴走して追い詰められて…僕も人を応援する立場ですから気をつけなければなりませんね。善意が暴走するときはストッパーがない、ということも常に自戒しておきましょう。ここの彼女の表情は鬼気迫るものがありました。
というか…「遼のためになにか」するのでしたら、無理やりにでも会うべきでした。
それで地獄少女、というのも…愛の狂気がはっきり伝わってきます。
そして、悠一は本当に…こうして地獄送りにされるほどの罪を犯したのでしょうか?確かに言動は傲慢で自分勝手ですが…ここだけは納得がいかないのが正直なところです。
というか、たしか地獄少女の発動条件は「怨み」であって…消される側の邪悪さじゃないのでは…たまたまこれまでは消される者が邪悪…いや、それが曖昧な話もかなりありました。
そう考えると一気に怖くなります。
単にコンサートシーンをやりたかっただけでは?という気さえしてしまいます。さすがに華麗ですが。
そして…涼が美緒ちゃんと別れたのも…人気が出たから普通人の恋人を捨てた、という構図でもありえますね。
でも、もしかしたら美緒ちゃんの中の狂気を感じてかもしれません。何よりも…彼が苦しいときに無理にでもそばにいなかったことが…
最後は…実に嫌な後味で、呪い…人を攻撃することの邪悪さをわからせてくれるか、と期待できます。
愛が狂気に変わった瞬間何よりも自己中心的なものになる、という恐ろしさも。
来月号、とにかく青月まどか先生の読みきりにはやったぁ、と叫びました!
こんな嬉しいことってどれぐらいないでしょう。
エンジェルブルーの二号連続も楽しみです。またあの可愛らしさにめろめろできるとは幸せです。
ロリポップの番外編は、今度こそ完結篇でしょうか?
二人の子供というのも何かと楽しそうです。まさかそれがそのまま連載ということには…