なかよし2009年12月号感想
ポスターカレンダーは単純ですが何とか使えるサイズ、コストを考えれば悪くない発想です。
六人というのはちょっと寂しいかも…本当は十二人どころか、365日日めくりで登録作家全員のイラストを見たいぐらいですけどね。
ダイヤペンのばかばかしいまでの華やかさも楽しいですね。
円形のトランプは使えるでしょうか…?変わってはいますが。
小鷹先生の完全オリジナルは手放しに嬉しいです。
初恋ランチボックス(小鷹ナヲ)AEISA(安藤なつみ)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)わたしに××しなさい!(遠山えま)メルヘンちゃん(茶匡)フレッシュプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)ちよこれいと(フクシマハルカ)ミリオンガール(桃雪琴梨)どきどき!たまたん(こげどんぼ*)ボーイフレンド(山田デイジー)妖界ナビ・ルナ(菊田みちよ/池田美代子)地獄少女R(永遠幸)予告
初恋ランチボックス
モデルの娘で超大食いのサエちゃんはまたナンパ男を破産させたという。クラスメートの悠希くんはそれが、母親が忙しいからではと見てくれているが…
ある日、友達のみかちゃんが道端で泣いているのをみつけて相談される。野球部の松田くんに、試合に招待されたけれどその日ピアノのコンクールで行けないそうだ。
それでお弁当作りを思いついたけど、やはり家事をやってないサエちゃんのアイデアは出来あいものの組み合わせばかり、それを見た悠希くんはあるカフェに朝来るように呼び出し、そこで許可を取ってあるといろいろ弁当つくりの特訓を二人にしてくれる。
途中からきれいな女性が加わっていろいろ教えてくれて、悠希くんのことがカッコよく見えたサエちゃんはライバルかと思ったが、悠希くんの姉だった…実は実在のフードコーディネーター「作ってあげたい彼ごはん」シリーズの著者SHIORI氏を作中に登場させ、同時にレシピなどでも協力を仰ぐという面白いシステム。
冒頭の軽妙な言葉とかわいい食べ物、そしてやることのえげつなさ…はは。
まあかわいい女の子と食事が楽しめれば、多少の出費ぐらい…わかってたら最初から食べ放題行ってましたけど。
何の罪もない明るい笑顔はちょっとびっくりさせます。
悠希くんのキャラクターもなんとも魅力的です。
ファミレスは今はドリンク・スープ・サラダ・ブレッドバーがあるところも多いですから、半ば食べ放題に近いかも。
「さびしいからって〜しらない人に」というのがすごく優しい言葉です。
いきなり女の子が泣いているのもどこにいくかわからない、楽しい話の動き方です。
松田くんも勇気ありますね、そんな告白…
行けないともいえない、ピアノのコンサートをキャンセルすることもできないし告白も…つないだ手が震えている…
両思いとわかっていても告白できない、というのはよほど…
きれいなキッチン、コンビニのビニール袋…栄養は大丈夫なのか心配です。
落書きからでるアイデアはすごく楽しそうです。友達思いも伝わってきます。
確かにめちゃくちゃですが、コンビニ以外の世界を知らなければこうなるのも当然ですし、その中で最善を尽くしているのはよくわかります。
悠希くん、このメモを渡すのはかなり勇気が必要だったと…自分のプライバシーを知られるのはわけがなくてもすごく恥ずかしいでしょうし。
このカフェが彼の何なのか…実家なのかアルバイト先なのかなかなか言わないのが、最後にうまく活きてきましたね。
サエちゃんの不器用のすごさは笑うしかありません。
というか火の強すぎは、むしろ鍋の柄が焦げるのが怖いです。だから全鉄は実に安心…
レシピ協力などで見ている「SHIORI」の名がここで出てくるのはびっくりしました。名前のまま、そのままキャラクターにして本編の主要キャラにするなんて…かなり大胆なやり口です。
悠希くんがカッコよく見えるところはさすがに素晴らしい。って僕も普段料理してますけど…カッコよくはなさそうです。僕のは料理というより飼料、いや気のきいた養豚家ならもっと丁寧にやってますって。
パセリとマヨネーズ…確かに簡単です。さらに道具を使えば、それこそマヨネーズごと一瞬。ただ問題は、彼がマヨネーズ嫌いだったらどうするかですけど…絶対安全な食物って考えると難しいです。
「おしりを少し切ると」って小さなコツも書いてあるのがいいですね。
手を握ってしまってパニックになって自分の気持ちに気づいてしまう、というのがかわいいです!
しかしいきなりライバル宣言して…はは、姉だったとは。
なんというかいろいろすごく面白そうです。
とにかく小鷹先生のオリジナル連載というだけで僕には天国ですよ。
ARISA
緑くんかも…三人からだと一人脱落しただけでも難しくなる、すごく厄介な状態になってます。
「三人の候補の一人」でしかないのに「かもしれない」が、事実上違いないになってしまう…人間心理の怖さですね。
というか学力テストなんてあって、ありさちゃんに化けているつばさちゃんの成績は大丈夫でしょうか。というかこの入れ替わりも長期化していますが、つばさちゃんの元の学校での学籍とか、それ以前にありさちゃんを引き取った側は学費を出し続けているのでしょうか…そういうことを考えることを忘れてました。
今回は全員分そろっていないから…これがどんな影響をもたらすか、難しいですね。
緑くんはこのシステムに反対なのでしょうか?
ひねくれ…方が足りないですよ。論理・統計からセルフチェック、自分の考えを検算することができていませんもの。
弓道のシーンは見事です。
あえてデート、というのも緊迫感ありますね。
手をつながれて、それで真っ赤になってしまうのがかわいいです。
見せたいもので緊迫させて、この噴水…女の子にとってはたまりませんね。
彼女は緑くんのことを信じてしまったようですが、全て演技という可能性も…
そして別の誘惑が…というか本当は誰なのか実質的なヒントは何も出してない、怖いです。
しゅごキャラ!
今度はきらめきのカケラ探しですか。探し物の繰り返しはなんだかセラムンみたいですね。
王子といっただけでこれは…困ったものです。
ゆりかご、ですか…なんか手塚治虫「ブッダ」の生命が集まるところみたいですね。
そして過去話の回想、と。
流星に流されて司さんに会う、とこの世界だとどんな展開もありなのが強いです。
おとな…って何なのでしょう。
大人になりたいのかなりたくないのか…というか、今の経済システムでは、日本で「大人」になれるのは全員ではないです。正社員として組織の正式な長期的な一員になり、結婚して子供を持ち、家や車を買い、地域における役割も果たせるのが大人だとしたら、それは半分もいないでしょう。残りの非正規…貧困層は大人ではない、別の存在です。
地上もややこしいですが、こっちもややこしいですね。イクトが出てくるのでしょうか?
わたしに××しなさい!
うわ、胸大き…その点でもサービスしすぎです。
耳に唇が触れるか触れないかでささやくのも強烈。
というかここで止めるなんてお前トートの矢ちゃんとついてるのか!
それをドキドキの仕方に分析してしまうというのがまたすごい…
いつもの自分、完璧を演じ続ける…それが彼のキーワードかも。なぜ彼がそれほど演技をするのか、というのが…
「おまえのしたいことをしろ」…これはすごく危険な言葉です。SMの快楽への扉では?
実際のカップルでも、そのプレイはかなりやばい方向に走りかねませんよ。
晶だとドキドキしない…のでしょうか?うわ、それ以上に男としてかわいそうなことはありません。
「かわいいな」は強烈ですね。
メルヘンちゃん
見えていないと…こういう悲惨なことになるんですね。
というかちょっと怖いこと想像して爆笑ました。牛乳風呂を楽しんでいたところで「温めなおさなきゃ」とレンジ…
カフェオレ風呂はそれはそれですごいですが。
ドーベルマンはどんな格闘家でも人間には勝てないといわれてますね。
というか実際にドーベルマンが人を襲っていたら大騒ぎです…逆にそのように戦闘力の高い大型犬の飼主は、ごくわずかな例外を除けば徹底的に躾けているはずで、まず安全なはずです。その例外が怖いですが。
この状況はどう見ても犬が人の持ち物を奪おうとしているんですから飼主は止める責任があるはずです。それこそドーベルマン、いや大型犬愛好家全員のためにも責任があります。子供をかみ殺す事件が大報道されれば、社会の中で恐怖感が雪崩状に拡大し制御不能になれば、最悪大型犬の飼育が全面禁止、全て殺処分という悪夢だってありえるんですから。一つの事件からダガー全ての所持が禁止されたように…
魔法の粉というのもすごく好まれるアイテムですね。
というか「ラモンがもとにもどるまで」って完全に法律違反レベルなんですが。それからのことも窃盗・器物損壊未遂・脅迫など重大犯罪のオンパレードです。完全に自分は法の外にいる、自分と犬は絶対に正しく犬を攻撃した人間には何をしても正義だ、と思ってますね。
それでさんざんひどいことをしておいて、最後に「メルヘンちゃん」…どうなるのやら。
フレッシュプリキュア!
久々のバトルですね。
赤ん坊がラスボスだったとは…ここからは原作準拠のバトル話?
ちよこれいと
終った…としか言いようがない前回の終わりから、なんかもうめくるのが怖いです。
強引にダブルデートってますます墓穴を掘る予感がひしひしとするんですが。まあそれは、ホラーベテラン読者がそれは死亡フラグだと気づくようなもんで…
結局つきあわされて…
意外と残された二人のほうもどうなるやら。
ゆーとの「ちーはオレとつきあう」というのも…もう予感が強すぎてでしょうね。
ミリオンガール
どのようにやるか…
理想のタイプ、ってあまりあてになりません。意識の世界の話であり、恋愛を支配する無意識は別の話です。ただしこれまで恋した人の共通点はある程度あてになりますが。
ステージの外での賭けは禁じられている?
ダイヤのハンカチってそれは男性には価値はないですよ。質やネットオークションならともかく。
というかゲームマスターの情報量多すぎ…この学校にはプライバシーも何もありませんな。「1984年」状態です。
「あなたの負けです!」「くそおおおおおお」の感情表現が無意味に激しい気もします。いや…それがギャンブルの世界ですね、激しい演出と感情の表出、だからこそ理性では逃れられない…
将来のライバルが出てくる、というのも構造としてはわかりやすいです。
どきどき!たまタン
分岐点…僕には何が分岐点だったのやら。
あちらこちらの目に線が入った方々…というかほとんど知りません。
メイド喫茶で…でじこは元々あなたが作ったキャラですよね。
団子のシーンも何かとうまいです。というかこげ先生、完全に好き勝手やらせてもらってますね。
分岐点しつこい。
かなりいろいろカオスですね。
団子には…混ざりますよね。似てますし。
いきなり魔法つきの歌で…それで分岐点ですか。
本当にアイドルものにするつもりなんでしょうか、それとも…はははどこに暴走するやら。
ボーイフレンド
海のシーンの美しさには圧倒されました。
一切人の話を聞こうとしない…これほど腹が立つこともないですね。
そして駆けこんだらこの暴力…それがいきなり、ちょっとこれは変わりすぎかも。
なんというか、非常に激しい暴力をふるわれたり大事故にあったように、感情が麻痺して何もいえない状態です。
衝撃が激しすぎる…
妖界ナビ・ルナ
そういう罠でしたか…
本当に知らないことを吐けと拷問される、というのは一番恐ろしいですが、人質でそれというのもかなりきついかも。
現実世界サスペンスとしても、子供や妻を誘拐されて本当に知らないこと、それどころか相手が求めているのが何についての情報もいわずにただ吐け、とやられたら面白い作品になるかもしれません。
タイが陰で守っている…恐ろしい。
力を求めてしまう、というのはあまりにもよくわかる感情です。今でも僕は正しい形でそれを克服しているとはいえませんしね。
タイが本当は味方じゃないとわかっているからこそ、彼が助けに来てくれるシーンはとても複雑です。
ここで都和子先生が出てきてしまうとは!
いきなりかなり深いところまで話が突っ走るようです。
地獄少女R
今度のセレクションは花森・あおい・茂呂・渡辺・秋本各先生ですか。かなりの豪華メンバーです。
ホラーアンソロジー自体は嬉しいですが、やはりホラー増刊のほうがいいです。
冒頭部でギャグ顔が多いのは少しほっとします。そっち側も永遠先生はすごく魅力的ですし。
おしゃれが世界への入り口になる、というのは現実にそうなんでしょうね。
別の世界があることを知るのはいいのでは?逆に別の世界から隔離して純粋培養をしすぎると、こういうふうに非自発的に別の世界に触れてしまって…傷が深くなりやすいんですが。
金を出してしまうのは、彼女の世間知らずからですが、それも今までが純粋培養過ぎたから…普通ならそんなことはしない、普通に楽しむことが、何も余計なことを知らない純粋培養とここの中間にあるんですけどね。
まったく厄介な悪循環ですよ。
あまりにも地獄流しを軽く見すぎてますね、この子は…不老不死技術が間に合えばいいんですが。
というかそれはこの作品自体がそうですね。
…で、来月号は新連載も読みきりも何もないわけですね。
読者から募集した話を、春の増刊で誰がやるのかも発表されていませんが…それは楽しみです。