なかよし2010年10月号感想

付録のテーマがしっかりしているのは分かりやすいですね。

本当に「しゅごキャラ!」が終わって、その次を模索しなければならない…まあ前からですけど、弁解の余地なく本格的に。今のところはひたすら外部作家を入れまくる以外考えていないように見えますが…

それにしても…人間が残酷な話を好むことは分かってますけど。

わたしに××しなさい!(遠山えま)先生に、あげる。(山田デイジー)キミノネイロ(フクシマハルカ)神か悪魔か(茂呂おりえ)リンキョウリンプンテンシャホウ(タカハシマコ)AEISA(安藤なつみ)初恋ランチボックス(小鷹ナヲ)ハートキャッチプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)最後のナミダ(原明日美)野ばらの森の乙女たち(白沢まりも)地獄少女R(永遠幸)予告

わたしに××しなさい!
耳にキス、ってもう容赦なしですね。
ええと…本は汚さないように、あとちゃんとゴムは使いましょう。つか保健室や車椅子トイレじゃなくてラブホテルでも行け。
とうとう声出してしまいましたか…
さてどんな交換条件が出てくるか。ダブルデートだけじゃなく封筒の中身を実行、なんというかどこまで「支配される快感」を追求するんでしょうね。
観覧車って、僕今まで乗ったことありましたっけ…
後ろからキスしているように見える角度になる、なんというかうますぎます。
で、いきなりやることがヘビーすぎるんですが。「ばかばかしいからやめる」という選択肢はないんですね…子供って「ゲームは重い、性的貞操は軽い」という言葉にならないルールがあるような気がするんですよ。王様ゲームとか。
負けた以上やらなくては、ってなんで?としか言いようがないんですが。
晶くんもやりますね。怒ってますし…ここからの迫りようはなかなかのものでした。
さてどんなハプニングが止めるやら…観覧車が止まるとか?

先生に、あげる。
すごい表情してますね。この顔見られたらすぐ本気だってわかってしまいますよ。
ダンクシュートというのも派手ですね。このシーンもすごく印象が強いです。
スリッパをふくのを全部一人で…声をかけるのが面倒だからというのは分かります。
みんなでの合唱とか、みんなの中での地味な動きしかできない…でもそれをきっちりやることの大切さは伝わってきます。
空気を読むべきなのは男子のほうでは?
タバコ…さらにガム、どんどん悪意が強くなってきそうです。
というかわざわざ抱きしめるようにしなくても保健室に連れて行くほうがよかったと思いますけど。男性はどうすればいいかわからないでしょうし…というか僕もわかりません。ついている髪だけ切るのが一番安全でしょうが心を傷つけます。また衣類やカーペットならベンゼンなど有機溶剤を使えばいいらしいですが、人体に有機溶剤は生命の危険がない限り使わないほうがいいでしょう。
「ありがとうがいっぱいたまってた」…ここからの会話、甘すぎて頭がどうかなりそうです。
でもこうして、強い愛情と暖かさが大きいほど、これからどんな巨大な悪意に押しつぶされるかが怖くてならないんですよ。まさに拷問室でうずくまって苦痛に震え、ドアのほうを見ようか見るまいか…という状態です。

キミノネイロ
豪快な脱がし方ですねえ。で、「あんたもな」…さすがにこれは大笑い。
で、周囲の対応が男女逆…ひでえ。
鈴木くんが助けてくれたのにびっくりしました。
拡声器で「再会したとたん」というのもリズムいいですね。
というかなんでここまで…いや、一々考えるのはやめましょう。単に攻撃されたらできるだけ逃げる、そして逃げ切れないようなら反撃する、それだけでいいです…それ以上のこと、相手の幼時のトラウマとか余計なことを考えても仕方ない。
火炎放射器を向けてくる相手を止められるのは、できるだけ大口径の銃弾だけです…9ミリより45口径、5.56mmより7.62mm(NATOでも39でもよし)、さらに12ゲージのOOバックとスラッグ交互や50BMGならなおよし。なければ22口径拳銃でも人は死にますし、銃がなければナイフでも、鉛筆でもハサミでも、そこらのガラス片でもロープ一本でも意志と訓練さえあれば殺せます。本当は相手の母親の名前が正解だったとしても、そんなこと分からないんですから死ぬより生き延びて後悔するほうがいいですよ。
ただ…どうやら、逃げても反撃しても無駄という感じがひしひしとするんですが。抵抗は無意味だという無力感というか…
大声で言って、でも向こうも知っていた…あれ?

神か悪魔か
もう一人の…
選択肢のない人生…だから選択に、恋に憧れる…人間の悲しい性。群れと個の矛盾が、群れで生きる動物でありつつ、高い知能の代償に強い個我・我欲をもって生まれた、人の遺伝子に進化が刻みこんだ永遠の葛藤。
選択できる立場のほうが子孫を残す率が高いから、選択すること自体を求める…そして脳の瞬間判断機構は、すべての理性をぶっ飛ばして瞬間的に交配相手を選択し、自分の生命よりも執着してしまう…反抗、選択、執着…
アリ・シロアリならば葛藤もなく、巨大な建築物を築いて農業もできるのに…宇宙船は無理そうですが人類だって太陽系外に生命の種をまくなんてことはできるのにしそうにありませんから生命自体にそんな貢献できるわけじゃなさそうです。他に使命はないだろうに…
「ロミオとジュリエット」自体をあえて軽めに描いていますね。
魔女の烙印…微妙な違い…そういことでしたか。
原作の、検疫のための入れ違いよりはるかに重い…
多分、ネタとしてはみんな、「ロミオとジュリエット」のあらすじは知っていると思います。でも原文をちゃんと読んでいる人は何人いるでしょう?完訳でも?映画でも?
原文を読んでいるとしても、当時の社会環境について精緻な知識を持って読んでいる人は?
というかなぜ英語の教科書に標準で載ってないんでしょうね。みんな一番喜ぶでしょうに。

リンキョウリンプンテンシャホウ
 隣に住む三つ年上のお兄ちゃんは蝶が好きだった。蝶と双子の佐波が好きだった…わたしじゃなく。双子と、彼の弟の充と三人で見た鱗粉転写で作った標本写真。
 長じた凛ちゃんは、繊細なだけでなく双子の妹がマンションから落ちて死んだ傷を抱えて静かに生きている。
 あの時、佐波ちゃんはベランダで蝶を見つけ、あの人を呼んでといって壁を叩く合図を教えた。でも彼女のベッドからあの時欲しがった蝶の鱗粉転写標本が…
 充くんの恋心。凛ちゃんのことを忘れ佐波ちゃんのことしか考えない母。プレゼントに何が欲しいかも分からない…
 そして、その「お兄ちゃん」はもう寮に入ってどこにもいない…
「コミックハイ!」などでその独特の作風は結構知っているので、怖い気もしていました。
双子なのに相手とは違う、双子がいる人の世界に対する違和感はすごく大きいものがあるでしょうね。特に自分の存在の本質を深く問い始めてしまったら。
充くんの存在も、なんか明るさと「ウザい」感じがすごく伝わってきます。
この過去…さすがにすごい。
自分を責め続ける…それはそれで安定した場ですね。そういうときには記憶を消す治療法が欲しいです。
「凛のことを見てたんだから」から首筋にキスするまでの強引さがすごい…男ですね。
もうほしいものなんてない…何かをなめる舌のエロはさすがですね。
「わたしまた」…ずっと泣いていたんでしょうね。それも…群れ動物として、遺伝子を残すために…
半分の箸というのもいいですね。
「わたしがなにを好きだったかおぼえてる?」…生き残ったほうはもう関心の外、というのもよくある構図ですね。
最後のほっこりした感じ、なんというか綿中針…とんでもなく鋭いけどここではまだあまり振り回してない、って感じですね。
さて…本格的に連載するんでしょうか?やるとしたらどんな作品になるのか…あまり悪夢を見るような作品でないことを願います。

ARISA
みんなでパーティ、できればこっち側のダチは巻き込まないで欲しいですけど。
彼らこそつばさちゃんの本当の弱点なのですから…
「ふたりきりもはずかしいもの」は苦笑しました。
確かに考えが単純すぎます…
なんというか…どっちのやり方でも救えそうにないですね。といっても後頭部に銃弾一発じゃ救えはしますけど別の問題が…
友だちになりたい、と正面から言ってもらって…こんな言葉がこの世にあるとは想像もしてなかった、って感じですね。
過ぎてく時間は一緒、人生は一度しかないんだから…確かにそうですね。
ただ、笑えればいいんですけど。笑うだけで他人を傷つけることもありますし。
崖から落ちて、その気になれば結構歩けるんですね。
この裏切りを伝えるメール…とことんまで掌の上、と言う感じですね。
そして人は、自分が信じたいものを信じる…
どこまで絶望が勝ち続けるんでしょう。気分が悪くなります。

初恋ランチボックス
気がついてみると絵の成長と洗練がものすごいです。恐ろしいほどふわっとした、柔らかくて暖かくて…
しかし中のいい二人ですね。
進路希望での二人の言い訳が魔抜けすぎます。
実は何もない…どっちの境遇がいいんでしょうね。
自分で決められたら楽…それはそれで、うらやましがる人も多いでしょうが。
親がうざい…でも親と会話があるだけいい…なんかもう下を見るときりがありませんね。
同級生が芸能人の恋人として、というのもえらい騒ぎになるでしょうね。
学校側何とかしろって。
サエちゃんの行動力はさすがにすごい。
この誘い方も、読み返すと可愛いものです。
アイドルが家の前でぐうぜん…確かに。なるほど。
迷惑よ、という表情がまた素晴らしいですね。
生放送を携帯電話って便利な世の中になったものじゃのう。まあ僕の携帯電話もその気になればネットをチェックするぐらいはできるはずですが面倒ですしもったいないのでやりません。
ファンに向かって大声で…うわあああ。
素直に嬉しいといえないんですねこの娘。
自分の気持ちにうそをつかない…まあ、でもそれと世間の乖離が激しすぎたらどうにもなりませんけど。どうしても人に迷惑かけてしまいますし。
さていつもどおりの料理、楽しいですね。本当に素敵なトリオです。
それぞれの動きがすごくはつらつとしていて、見ていてとても楽しいです。
中学時代の回想が楽しいです。
確かにここに来たらファンに袋叩きにされる、ということは考えていなかったようですね。
ファンがみんな嬉しそうに歓迎してくれたのは暖かくなります。そしてそれを見て…この決意。
ドキドキしますね、どんなことになるのか…

ハートキャッチプリキュア!
しっかし露出度高いコスですね。
なにミーハーやってるんですか、それにしても。
圧倒的なスピード感が強烈です。
調和を乱す者がかならずいる…確かに群れが大きくなると、どうしても弱い部分が出ますね。
本来は訓練でそれはある程度カバーできると思いますが、次に何と戦うか全く分からない状態では…
とにかくいろいろと楽しいです。

最後のナミダ
ごめんなさい…ちゃんと読む気力ないです。なんで自分で自分を拷問しなきゃいけないの、って感情が泣き叫ぶので。
単行本も出るらしいのは嬉しいですね。
多くの作家が少しでも多くの読者の目に触れることは本当に嬉しいことです。その点では地獄少女さえも…。

野ばらの森の乙女たち
裁縫で手を怪我するって、どうやればできるのか僕にはわかりません…って僕がやるのは基本ボタンの付け直しだけですけど。大学時代には図書館で、見知らぬ女子にソーイングキット貸した事もありましたっけ…今はソーイングキットの携帯すら軽犯罪法違反ですが。どうしようもないんでしょうかね、この時代の変化は。
いつでも相談のるから、でぎゅっと腕抱きしめたり、なんでこう可愛い生き物なんでしょう女の子というものは。あと犬と猫。
避けたりするのもなんか気持ちがだだ漏れというか…
こういう祭りには当然、男子どももどうやって侵入するかというかのぞくか必死になるでしょうね。
やっと婚約者設定が活きてきましたね。
初美ちゃんもここで余計な行動しなければよかったのに…というか泉さま、絶対知ってると思いますよ?やっぱり。「ありがとう楽しかったよ」が実に楽しい一言です。
背中が開く服…色っぽいですねこれは。男は目をそらしたほうがよさそうです、いいサービスではありますが。
婚約おめでとう、に平手打ちって…こっち側での「いかないで」もドキドキします。
必死には必死で、「おねがい」…二人とも切ないですね。
何があったか聞くのではなく、ただ抱き合う…切なすぎる、あまりにも純粋な思い。
どこに暴走するやら…

地獄少女
占い好きも人間の、ある意味どうしようもない持病ですね。
地獄からのエネルギーなんて本当にできるとしたら危険すぎるんですが。
往生要集に、下のほうの地獄の炎は豆粒一つ分現世に出現しただけでも、地球丸焼きにできるほどの超高温だとか…熱量保存則わかってたようにすら思えます。でもそれじゃ苦痛感じる暇ないですけどね。
もちろん魔術的に見ても、地獄との連絡は危険通り越してます。
ものを買わせようとするインチキ…よくありますよね。どうにもなりません。
信者を操るというのもよくあるテクニックです…正面から行ってダメならマスコミ、警察、そしてどんな権力者だろうと簡単に押し流す噂があります。
地獄通信はもっとたちが悪いですよ。
別の方法を教えることは、あいには容易だったでしょう。でも彼女は決してそれをしない…この作品全体が、別の道があることを伝えない。絶望だけ…

来月号は…またしても外部作家の連載…
新連載がしばらく連続である、とかいっていますけど、多分増刊で活躍している作家は一人もいないでしょうねこの調子じゃ。
お願いです、来月号の予告で違うと証明してください。こんな予想外れても大喜びです。
というか終われる作品自体が少ない気もします。まあ11,12,1でも一応来年まで連続ですけど。
鳥海先生はある意味別格という感じです…瀬田先生もデビュー当初から別の線に乗っていましたね。茂呂先生も。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ