なかよし2010年3月号感想
すごくバレンタインが強調された、華やかな付録です。
しゅごキャラ!が終った後に「なかよし」を支えるのは「妖界ナビ・ルナ」「AEISA」「わたしに××しなさい!」の三作品でしょうか?
それともあっさりPEACH-PIT先生の新連載に…とそうはなって欲しくない、できれば生え抜き作家のオリジナル作品を中心にして欲しいです。
今月号の、新人作家のデビュー作が本誌掲載というのがすごく嬉しかったです。
いつもと違うメンバーの作品を読むことは、増刊に縁がない読者にとっても刺激になると思います。
相変わらずしゅごキャラのショートギャグは楽しいですね。天使あいは爆笑しました。永遠先生もたまに地獄少女関係でない作品を描いてもいいと思うんですが…
わたしに××しなさい!(遠山えま)初恋ランチボックス(小鷹ナヲ)AEISA(安藤なつみ)メルヘンちゃん(茶匡)ちよこれいと(フクシマハルカ)妖界ナビ・ルナ(菊田みちよ/池田美代子)ハートキャッチプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)ミリオンガール(桃雪琴梨)どきどき!たまタン(こげどんぼ*)地獄少女R(永遠幸)桜前線(結翔)予告
わたしに××しなさい!
残酷ですね…「愛の告白をされた時点で晶を」って。天然でしょうか、計算でしょうか…天然のほうが残酷です。これだから女という生き物は怖い。
「あいつを泊めるのやめろ」って露骨な嫉妬?やはり男の子なんて女の子の前じゃたわいないもんですね。
デート仕様ではスマイルが標準装備ですか。
観察しかしてないというのもすごい。
ひたすら甘い言葉がスルーされているのも見ていて面白いです。「一生わすれないよ」ってこいつ今まで何回言ったんだか。それで思い出しましたが、BO〓WYの「ONLY
YOU」の有名な合いの手を、「(おまえだけに)何人にそういったっけ」と間違えて覚えたりしました。
フツーの女子なら落ちる…彼もそれほど経験豊富じゃないのかも。逆にたちの悪い女の子は彼のことを子供扱いして手加減してくれていたとか…
「こいつはきょう帰さねーから」、こいつが男になるのは対抗意識でだけなんでしょうか。
こんなところで寝るなんて発想が子供です。真夏でなければ凍死ものですし、運がよければ警官に補導され、悪ければ誰に何をされるかわかりません。
1パーセント…ほほえましい逃げですね。本当に恋を知らないのは彼のほうかもしれない…
いきなり彼女が好きと言ってしまうのにはびっくりしました。
突然ドキドキに気づいてしまう、ひたすら二人きりのこの空間…強烈ですね。
ここで別の女の子が出てくる、やっとでてきた嬉しい展開!
そしてまた晶、獣じゃなくて男じゃなくて…そう、刃物モード。いいですねえこのギャップ。
初恋ランチボックス
朝から大変ですね。
川崎さんの美しさは中学生離れしてます…中一の頃の僕には、同じクラスで同じ空気を吸うことも耐えられないでしょう。
決まったわけじゃ、と思ったら腕組んで、には笑うほかありませんでした。
それでやけ食いですか。
で、真相…だったらなんで腕組んだんだか。
安心したら厚かましいまでに…堂々と別の中学に入っていけるってすごい。
で、一体何があったんでしょう。
未使用の輝きには苦笑しました。油汚れって本当にどうしようもないです。油汚れと水垢を落とすレベルで磨いたら傷がつくことは避けられませんし、そこから再度鏡面仕上げは無理です。
ポニーテールの川崎さんもまたきれいですね…
油は何がいいんでしょう。やはり鶏皮炒めて引き出した鶏の油?
僕はケチャップが嫌いなのでオムライスも食べることはないですね。
ラップを利用するという工夫がまたうまい。片栗粉を加えるというのも、むしろホットケーキに近くなりますね。そりゃ失敗の心配はないです。
レンジで簡単にポテトサラダ、というのも便利ですね。オムレツとポテトサラダは合いますし。まあ僕はマヨネーズも食べないのでそれもだめですが。僕は同じ材料ならスクランブルエッグとふかしただけのジャガイモ、鶏肉と野菜をさっと炒めるかゆでて味噌汁にするかしてしまいます。
中にハートマーク、というのもすごくくすぐったくなるような幸福感!すごく素敵です。チーズだと思いましたがハムを使ったんですね。そちらのほうが味は安定しそうです。
後片付け中のこっちもかわいいです。あったかい感じが伝わってきますね。
ARISA
もう正体を隠すも何もないアクションですね。
見た目で人を判断できなくさせる…胸が詰まる言葉です。その方法は…一つしかないですよね。
とっさに全身でガラス片から、ここはぞくっとしました。
かばっても目をやられるというのは…ガラスはおとり、実際には別の方法で目を?でも不可能です。一本の針だけを精密な小型クロスボウか、針の太さまで口径を詰めた自作拳銃で射撃したとしてもそれが安定して正確に目だけに当たるのは無理、手裏剣の達人でも針で目だけを瞬時に射抜くのは無理です。弾道が安定するような大きい弾だと致命傷に至る可能性が大きいです。
いや、針じゃなくて粉状散弾?粉末レベルの鉛をバネか火薬の力で高速発射…これ実行されたら恐ろしい武器になりますね。
確実を期すなら、ガラスのスローイングナイフを同時に投げて傷を負わせ、介護するふりをして両目を潰すか、保健室や病院に手を回すか…ただし多数の協力者がいたらばれるリスクが膨らみますが。
好きだったのに彼女が傷つくことを…好きだからこそ、憎しみになった時には…特に男子は、女子には思いもつかない深さと陰湿さで憎むことがあります。女子も怖いですけど男子にも底なしのものがありますよ。
消えてもらわなきゃ…この容赦のない残忍さはつくづく背筋が寒いです。
目が見えなくなる、というのはそう簡単じゃないです。特に今の医療技術では、眼球に多少の裂傷があっても治療できる可能性はあります。
というかそれだけの大事件で警察の捜査が一切ないというのも…
何があっても味方、なんて言葉…カルト教団の中で信じられる人などいませんよ。
かなわないのかもな、という無力感…
あ、失明は免れたんですか。ここで無力感から希望を持たせるのはうまいです。
ここでの邪悪な目にもぞっとしました。
神様なんかじゃない…敵を神と見てしまうのも人間の通弊の一つですね。
この場で着替えだしてしまう大胆さはびっくりしました。
実際、これ終ってから単行本で一気に読んだらすごい作品になると思います。
ちよこれいと
元気になったので退院、って勝手な話も…
帰省?というか男女二人で…それはもう駆け落ちの域では?
むちゃくちゃやって思い出させようとする、怖いぐらいですね。
でも子供はまっすぐ、常に何かしたいことをする…でも大人が同じ状態になると、魂を蝕む妄執になる…そっちのほうが恐ろしいです。
思い出すんじゃなくてここからはじめる…確かにそれも選択かもしれませんが、そうなると…って…なんて…
友達の彼氏を取る、とかそういう意識、まったくなかったんでしょうね…他のことは全部吹っ飛んでいた…
自分で突き飛ばしたのにかばうなんて…
これじゃ、みんな罪悪感に縛られてどうにもならなくなってしまいます。
どこまで…叫びたくなりますよ。
妖界ナビ・ルナ
そういえば毒蛇って自分の毒を口から飲んでも死なないんですね。注射器になっている毒蛇はともかく口の中に染み出すドクトカゲは自分の毒を飲むことは避けられませんが。
そういえば毒蛇って自分の毒を口から飲んでも死なないんですね。注射器になっている毒蛇はともかく口の中に染み出すドクトカゲは自分の毒を飲むことは避けられませんが。
飲んでも安全、血液に入れたときだけ危険という毒でしたっけ?
もっけとスネリは別の方向に逃げるという選択肢もある気がします。
と思っていたら、カザン自身死ぬことはわかっていて…たった一人の…心がないわけじゃないですよね…
都和子先生も妖界へ…死を免れるには他にない、と…
ルナはカザンを助けようと…噛まれながら「生きて」これは胸が痛くなります。
すべてをうしなったのは…タイのほうでは?それを勝利というのなら…
あまりにも衝撃的な、痛みが寒さのように刺さってくるシーンです。
ハートキャッチプリキュア!
というか何年続いているんでしたっけ…でもそれを言うなら、戦隊ものの息の長さはそんなもんじゃないですね。あとウルトラマンとライダーとマクロスとガンダム。
新しい絵柄に順応する能力はさすがにすごい。
性格を変える、というのは僕にとっては死ぬより嫌なことですが…
もう話は始まってるんですね。
わかりやすい設定はさすがです。二人のままかそれとも五人まで増えるのか…楽しみですね。
メルヘンちゃん
妙な集会があるんですね。
突然失明する子はどれぐらいいるんでしょうか…
開発の限りを尽くすのは見える見えない抜きに人間のどうしようもない動きです。まあ放っておけば人類はもうじき自滅し、数千年で森は元に戻りますよ。まあ戻らない部分もありますが…詳しくは『人類が消えた世界(アラン・ワイズマン)』参照。
見える人間の手先だと非難され…手近な敵を叩いてしまうのは人間のくせですよ?誇り高き妖精ともあろうものが人間のように馬鹿なことはしちゃだめですよ。
子供一人をお金だけ置いて…親戚などという手は?僕はそういうことは経験していないと思います。
砥石でフォークを研いでいる、というのは苦笑しました。
やりとげなければならないことが…
妖精の粉のレシピは是非知りたいものです。
一人で話ができないから、というのもわかります。考えてみると宅配便の類も面倒なものですね。
オバケとしか言いようがないですねこれは…
眠ってもうつぶせ、とは…
やっと決意したら花火、って室内で花火は火事の元ですよ?
というかガラスとかどうするんでしょう。昔の僕には、業者に電話して金を払って窓を取り替えるとか、そういうことは発想レベルで全くありませんでした。今の僕に発想さえ浮かばない、でも普通の人には当たり前すぎてそれがわからないことが理解できないことってたくさんあるんでしょうね。
しかし…これ、森を元通りにしない限りどうにもならないのでは?
ミリオンガール
なるほど、そういうゲームですか。
それが確率どおりにならなければイカサマを疑っていい…というかわかりやすいイカサマですね。まあイカサマはばれなきゃイカサマじゃないんですが。
一つもない、というアピール…「自分はお前より上位だ」という動物としての身体言語…これって読む側にもダメージを与えてきますね。
プレゼントを利用した対処法?
どきどき!たまタン
強引な誘いもあったものです。
一人に集中してはほかが危険、と言っても他のみんなはひとりで何とかなりそうですけど。
この待ちぼうけ絵が大笑いです。いや〜映画って本当にいいですね〜。なぜか『哀愁』や『君の名は』の宝塚版の主題歌が頭に流れてきます。
つながりがなくても…好き、という思いだけで十分では?とはいかないぐらい、恋愛感情について呪術的なものの影響は強いんですよね。
女子には腕立て30はきついですよ。コブラの連発がなんとなく楽しいです。
大切にしてくれる人の、というのも…まあよくある逃げですが、不幸になるとは限りません。
ちゃんと謝ってくれる、なら十分ですよね。
月乙女がつながりなのか、それとも好きがつながりなのか…月神の進化がどんな影響を受けるやら。
地獄少女R
本人に探偵しろとは…珍しい異色話、でしょうか?
指紋と靴跡、って相変わらず妙なところで真面目なことで。
逆に地獄に流されていないことはわかってる、地獄通信はその心配もありますね。
昔は多くの事件が神隠しの名で片付けられていました。
電話でブラフをかけて犯人を動かすとは…護身措置はとってます?
壁に耳じゃなくて目があるというのは探偵としては卑怯かも。
祖父兄姉弟と妹…はは。この投げ技は実に華麗でした。
「法律で近づかせないようにはできる」というのもこの作品には珍しく法を使ってますね。
地獄とかかわることがないように…この世界でどれだけの人間が、地獄と無関係で一生を終えられるのでしょう。
両方について調べない警察もどうかしていますよ。取調室からの行方不明なんて警察にとっては…ここから先は踏み込んではならないことになっているのでしょうか?
やはり、そのようなことが多すぎたら近代国家は成立しないです。
桜前線
ami…学生兼小説家、椎名亜美(16)、デビューしたばかりで今デビュー後第一作に苦慮している。
そんなとき、いつもの公園で、「ami好きなの?」と聞いてくる作家志望の少年、篠原千爽(ちあき)に出会う。本人だといえないまま彼と話し、彼の純粋な姿にスランプを脱するが、逆に彼が執筆意欲をなくし…
デビュー作本誌掲載なんてすごく嬉しいです。作品もすごくよくて、それだけのことはあると言えますよ。
なんともいえない雰囲気から、話に引き込まれるとすごくリアルな心情に動かされます。
千爽くんの、妄想力といわれるキャラクターがまず楽しいです。
その話も、SFとしてはよく見られますがそれだけにうまくやればいい話になるでしょう。
海に旅立つのがいいですね。
「受賞する気満々でしょ」がまた苦笑します。
ただ書くことが好き…あなたが「ただ好き」なことは何?そう問われているようでびくっとします。僕がただ好きなことは…こうして感想を書くのもその一つかも。
それを思いだした瞬間自分のスランプが吹っ飛んだ、ここの抜けるような感じもすごく伝わってきます。
二人で喜んでいるのもすごくまっすぐ描かれていて見ていて楽しいです。
千爽くんが反対された話をしているときの亜美ちゃんの表情がすごい!彼女も同じようなことを言われたんでしょうね。
他人にどんなに否定されても…この言葉も胸を打ちます。
人を勇気づけるような…この一言からもすごくまっすぐなメッセージが伝わってきます。
この担当も、出番少ないですがいいキャラしてますね。恋を察して楽しそうに笑ったり。
書けなくなった千爽…よくありますよね、それ。「いま流行」が全ての世界ですし…
なんか壊れて、自分が何書きたいのか見失ってしまう…それもすごくわかります。
ごく自然な「amiはわたし」の一言…スランプもそういうことでしたか。
ただ好きだから…優しく抱き寄せる腕と、繰り返された「そのままでいい…そのままがいい」と言う言葉…なんだか胸が熱くなります。
少し長めのエピローグ、「楽しみ」「…いや気づけよ」というのがまた苦笑します。
すごくリアリティが高く、隅々までいろいろなものが入っていて何回も読み返せます。
次からも、流されないでこんな素敵な作品、それでいて限界なんてなく目一杯大きい作品を!楽しみにしてます。
来月号は…どうなるんでしょうね、いろいろ。
しゅごキャラ!のアンコールがいつまで続くのかも気になります…
そして四月から予想される新連載がどうなるのか、大型新連載を出せる状態なのか…