なかよし2011年5月号感想

今になって…気がついたのですが、次の増刊がなぜ七月?また増刊が減って年四回とか?五月、あるはずだと楽しみにしていたのに。全身が砂になって崩れるようなショックです、正直。

一転して三誌ともおとなしい…

付録のマニキュア、安全でしょうか?小さい子供はなんだろうが口にしますよ?

本誌連載で、女の子に安心してお勧めできる素敵な作品が増えてきているのは素直に嬉しいです。

瀬田先生の復活は嬉しいです。ご無事であるだけでも何よりなのに、一ヶ月で…被災地は復興どころかどんどん厳しくなっているというのに。

表紙に出ているだけでは菊田先生の作品、ミュウミュウにしか…というかそれ覚えてる読者、今いくつぐらいなんでしょう…月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつは元の身にして(伊勢物語)。

レイヤー×レイアー(菊田みちよ)ふたりのヒミツ。(茂呂おりえ)甘い悪魔が笑う(鳥海ペドロ)さばげぶっ!(松本ひで吉)非科学常識ケータイくん!(瀬田ハルヒ)スイートプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)キミノネイロ(フクシマハルカ)ミスプリ!(青月まどか/Ruby Party)AEISA(安藤なつみ)わたしに××しなさい!(遠山えま)恋と軍艦(西炯子)予告

レイヤー×レイアー
あれから七年…星見野町に住む中学二年生、三日月レイアちゃんは、町の用心棒を名乗っている。
 いとこで幼なじみの明(あけ)ちゃんも優しく見守ってくれてる。彼の言葉に「あいつがもどってくるまで」とあり、小さい頃の写真にはもう一人男の子がいるけど…
 明ちゃんが告白しかけたところに、お隣の吉良くんが帰ってくる、との知らせ。
 七年前、父の葬式で泣いているレイアちゃんを守ると言ってすぐアメリカに引っ越してしまった彼を訪ねてみたら、部屋には奇妙な機械があって「対宇宙人用戦闘スーツ装着機」にいきなり放り込まれた。

待ってました!頭ではなにこれ、でも読み進むにつれて楽しくて踊りまわりそう!
アクションの派手さとすっきりした画面は相変わらず見ていて楽しいです。
悪い奴、といっても冒頭から小学生男子というのがちょっとスケール小さいですね。
明ちゃんのあくまで暖かいキャラがまたいいですね。
警官になりたかったら問題になりかねない用心棒行為はやめたほうが…
というか本気で町を守ろうと、ややこしい問題にも首を突っ込んでいたら黒いしがらみになって警官になってから仲間巻き込んで致命傷になりかねませんので。
さりげなくもう一人の男の子を意識させる写真もうまいですね。
そのままの流れでいきなり告白になっていくのもドキドキさせます。狙いが唇じゃなくて耳というのも…相等経験豊富?
そこに帰ってくるのもお約束ですね。
明の母親、若いにもほどがあります。普通に中学生に見えるんですが。
立ち入り禁止とあるならノックぐらいしましょう。
科学者になっているのはいいんですが相当な美男、まあそれはいいとして…なにその小学校低学年センス。
この格好、確かにすごく恥ずかしいです。動揺していない吉良くんもなんですが。
日本のアニメの…アメリカ人はこれだから。
あ、ちなみに米軍はとても真剣に高機能スーツの研究をしています。パワードスーツとかボディーアーマーとか携帯コンピューターを高いレベルで統合するのが目標です。
もちろん外見は、脚に沿って太い鉄パイプが伸びてたりとか、ヘルメットにごてごてついてたりとか普通にごついです。
確かにこれはただのアニメオタクですね。
そこに、えらくせこい会話してるUFO、いいですよこういうまっすぐ楽しめる作品。
地球が滅亡する…あの、いきなり吹っ飛び…
宇宙人とかよりまず「すごい格好」になるのも当然ですよね。腰のかなり下まで、ちょっと変な動きしたらずり落ちません?
かわいいぬいぐるみを見せただけで撃てない、というセンスのアホさかげんもいいです。
それが死んだのではなくしもべ、ああ…お約束だなあ、としか。
吉良くんも、なんで自動兵器ではなくあくまでレイア…恥ずかしいにもほどがあるというか。
いや、本当に素晴らしいですこの作品!こういう子供向けでバカでアホで読んでて楽しい作品、暗い作品ばっかりの中それを何年待っていたか!
これでいいんですよこれで!すごく嬉しいです!

ふたりのヒミツ。
さあ吐け、って僕はこの照明は立派に拷問だと思っています。少なくとも睡眠剥奪、姿勢制限、水分・トイレ制限は無条件に拷問。その基準では警察屋は成り立たないと世界中の警官には言われるでしょうが、精神変容に至る、尊厳を冒す苦痛を定義にすれば充分。
いきなり「オレのことは遊びだったのね」っておいおい。
「「なかよし」でBLをやる時代」は吹きました。でもとっくの昔に普通にやっている気がしているのは僕だけでしょうか。
ラブレターで「かっこいいね」といわれるのは…そりゃ女の子が男の立ち居振る舞いやったらカッコいいでしょうね。
「あいついつもこんなこといわれてんのか」が思いやり深いです。
「男のはだか見放題じゃんっ」…あんたは女の裸見放題なんですよね。学校の着替えでも家の風呂でも。
手をつないでいれば元に戻れる…便利だけど見られたら、って見ればわかりますよね。こんな堂々とベンチで手をつないでたら。
両方いろいろバレバレ、もうどうにもなりませんねこれは。
ゼビウス全クリ、携帯でよく…エミュレーターでクリアできるゲームじゃないですよ、経験上。
下から手をつないでもらえているおかげで、自分の体で匠くんの優しさに包まれることができる、というのも切ない話です。
「あたしもするよ」というおせっかい、絶対ろくな結果にならなさそう。
二人の絆が深まっていくのは見ていてとても素敵です。

甘い悪魔が笑う
いきなり何を…ごめんなさい僕は女の裸は好きですが男の裸は以下略。
アイロン、そして料理をしようとして…どちらも誰かを真似し、一つ一つゆっくりやったほうがいいです。一人で身につけようとするのは余計な時間がかかり自信を失いますよ。
僕は一人暮らしを身につけるのは早かったですが、それはもう大学生で、本の通り丁寧にやる余裕があったからでもあるでしょう。
あと、表情はともかくこうして髪まとめてるハルル、妙に老けて見えるんですが。
「役に立とうと」「それはありがたいね」…どうにもなりませんね、これは。
いきなりパーティーに出席、というのがすごい。
けっこう楽しい、といわれるだけで耳と尻尾が出るのがかわいい。
エスコートは花音先生、なんというかこれは陰謀だったような気が。
黒ずくめ、というと喪服であることが多いですが…999とかG*とか。
パーティーも一応は慣れているようではありますね。
あくまでリボンは素直には返さない、なんというか…ハルルちゃん、一心くんがくるまでよく無事でしたよね。
「オレの主人をなめるなよ」…さて何があるのやら。
強引にいきなり脱がして、そのままバルコニーからダイブ、確かになめたら危険です。
楽しいことだけ、ってこれまたすごいことを…
意味不明な迫力、ますます絶好調です。

さばげぶっ!
CQB…最近は最強の切り札が出ました、.50 Beowulf。あのSmith&Wesson・M500マグナムの銃弾とほぼ同じ、7.62mmNATO弾よりさらに強力な50=二分の一インチ(一インチ=2.54cm)口径の化け物銃弾をM16系のワンタッチ交換できる上半分からかっ飛ばす怪物。
本来はロードストッパー、検問で車ごと特攻してくるテロリストを、車の窓ガラスも鉄板もぶち抜いて確実に止めるためのリトルキャノン。至近距離だけ圧倒的威力、射程はせいぜい200mという割り切ったイカレ弾。
ちゃんと座学があるのもいいですね。実際現代の軍隊は、二等兵の段階から戦場に出るまでかなりの座学学科こなさなければ危なくて戦場に出せません。
跳弾は実際怖いですよ。
反射させて当てる、ってまるで槇村香のマジカルショット。
パンツ丸見え…古い。あれって摘鶴天より前からの話でしょうか。
御崎さん、こうして見るだけではまともな人間に見えますが…どうなのでしょう。
無線でサポート、という時点でヤバいです。
別の意味でもっと怖いですね、この変態は。
校長の椅子が思ってた以上に、というのは大笑いでした。いいメーカーなのですね、ただ座るだけで…
ダイナミックエントリーならショットガンでドアエントリーとか、あるいはフーリガンツールとか…
なんか普通に幽霊の化け物がいるのにツッコム必要はない?
BB弾を神社の御手水…聖水じゃないんだから。
なんかもうどうしようもないですねこれ。嫌な思いしないですむだけいいですが。

非常識科学ケータイくん!
僕は意外とこういう特売は狙いません。僕の節約信念は「お買い得にひっかかるな、なければ死ぬもの以外買わない、買い物は計画通りに」。
よい主婦…便利なアプリですね。
荷物は盛ってくれるのに、いきなり変になるのがまた楽しい。
それにしても、迷惑な携帯電話もあったものです。
ビビアンからのメールもまた大変ですね。
いきなりハレンチとかヘンタイとか…恋のレッスン本と勘ちがいする、というのはすごい面白いですね。
「きょうのわたくしは悪役ですの」は名台詞に入れられそうです。
追加機能で、「さあいくニャン」…崩れ落ちて笑い転げました。
大型犬を人間が止めようというほうが無理です。
で、それがいきなりケータイくん自体のピンチというのが…
今日は悪役、にこだわって最後まで、ある意味楽しそう。
一日だけ悪に徹する、ってことができたらそれはそれで楽しいでしょう。
抱きしめて暖炉に飛びこむシーンはすごいカッコいいです。
ぎりぎりセーフ、それで猫モードでなめられて…いきなり携帯電話に戻る、とこれをやってくれるから。
こんな楽しいの読めるだけでも、本当にご無事でよかった。

スイートプリキュア♪
猫の寂しそうな顔も楽しいです。
パイプオルガンを作る、というのも壮大な話ですね。
音楽を愛する人の町、だったらウィーンに行ってるでしょ。
このアコちゃんも入るんでしょうか?
こうしてはさむのってジャンクマン…
ここで…タキシード仮面様?この方向性、タツノコプロらしいですね。

キミノネイロ
ずっとキスしてたんですか…甘すぎます。
キスは普通、でも「好き」がいきなり、そんな感じです。
それを…うまく受け止められないのもわかりますが。
お手本とか、本当は泣きたいのに。
カツラを投げつけて「はじめてだったのにっ…」相手も同じくらい傷ついてますけどね。
「こっちだってはじめて」…
どちらも傷つきすぎ、繊細すぎ、気持ちを伝えるのが下手すぎ…
鈴木くんの強引さ、むしろ救いになるかもしれませんね。
さて、任せてどうなるでしょう。
カラオケでこうして騒ぐのも楽しそうです。僕には縁のない楽しみですが。
「素直になれば?」「あんたこそ」この会話も楽しい。隙がないですね、ふたりとも。
そして喧嘩からの爆弾、さあてどこに誘爆するやら。

ミスプリ!
学校中の噂…というかこれ、転校生って違和感ありすぎるんですが。同い年というか同じ作品世界じゃないってぐらい絵柄違うんですが。
「ごめんほかの男子…」まあどうにもなりませんね。
要と白鳥さん、まあ詮索しないほうがよさそうですね。
ほんとに日本、というのはまあ笑うほかないですね。
茶道室での要くん、さすがに決まってます。それが茶碗を落とすほど動揺するとは…修行が足りませんね。
おこられるじゅんびをしているのが、いつもの関係どおりで面白いです。
命令してみろ、って命令されてちゃ世話ないです。
いいですよね、こういうめちゃくちゃ怖い男と暴走するときには気が強い女の子のカップリング。
妹だった、というのも意外というかなんというか。
いきなり自家用セスナを操縦する、というのもすごいですね。
「フツーの人間じゃ」というひとりごとが丸きこえになる、というのもヘッドセットの…将来、軍が研究している画像・ヘッドセット・レンジファインダー・GPSなどもろもろ統合ができたらうかつに上官や政府戦略の悪口いえなくなりますね。
曲芸飛行で脅かすのも楽しいです。
「要ってかわいいね」という奇襲、これは…落ちますよいろいろな意味で。
すごい楽しいです、今回。

ARISA
それにしてもすぐに患者が消える病院ですね。この病院の院長が犯人とか…
つばさを消せば…どんな罠が待っているのやら。
気がついたらすぐに排除される、ファシズムと同じ…この手の群れこそ本当の居場所と人は思いますが、本当は最悪です。
いきなり正体を暴かれるのはある意味今更ですけど。あれほど人格変わってたのに。
そして、ありさの側の容態が急変…
一体どこにどんな助けがありえるんでしょう。
今月号みたいに楽しい作品の中にこういうのが混じるのであれば、いい味になるんですよ。

わたしに××しなさい!
「ライクじゃなくてラブ」って、ある意味古いんですけど。「きまぐれオレンジ☆ロード」の終盤で重要なネタです。
ま、もっと古くから元ネタがあるのかもしれませんが。
好き、といわれてなにこの表情。
もうマミちゃんのことしか見えてない、今度は辛いのは…まあ、告白した者の勝ちです。対抗するには自分も…
この小さい頃の二人の、ひねすぎた人生訓、なんというかものすごいですね。
それで縛られてたんですか…確かに何にも本気でなければ傷つくことはないです。ただし、人間そんな確実に自分を制御することはできない…本当に邪悪な人間は、そのわずかな隙にもぐりこみ、底の底から支配します。
マミちゃんが頼れる人間は晶ちゃんだけ…「もうすこしだけ応援して」、もし彼に裏切られたらマミちゃん、すごく深い人間不信に陥るでしょうね。
ここで、もし雪菜ちゃんが何も手を出さなかったら?
どちらにしても、どうしようもないことになりそうですが。
まだ途中、ってこれも勝手ですけど…
そしてこの宣戦布告がどんなことになるのか。
本当に人を愛することを知らない人、恐れ拒んでいる人、知らないよう目隠しされた人、知っている人…

恋と軍艦
今回の扉絵は凄まじいですね。
雷が錨、これは危険すぎます。
逆を言えば、こうして雷雨の中ここにいるだけでも、分別ある大人の行為ではない…
服を脱ぐので「いちおう女の子」…意識してないにもほどがあります。
ヤングガマジン、さすがに話題が大人です。
追求せねば、というのも人間の本能ですけどね。
キャセロールの中のロールキャベツ、スペシャルにおいしそうなんですが。
「おまえの体にエッチな要素なんか」…そうであれば健全ですけど。
「おまえの裸でも想像したんだろ」って鋭すぎます。
包んでもらうのを妄想してたらさっさと帰れ、まあ笑うしかないですね。
あやしい、ってますますスパイモードですね。
で、押し倒しモードに入っているところを…ますます「「なかよし」でBLをやる時代(ふたりのヒミツ)」ですね。

来月は遠山先生ダブル…確か「ぽちゃぽちゃ水泳部」の単行本もそろそろ出ますし、ものすごい量ですね。
まあ、「ちゃお」の一部レギュラーの、殺す気まんまんといわれる伝説的な過重負担ほどじゃないかもしれませんが。

無論、「そんな余裕あるなら新人読みきり載せろ」と叫びたいのが正直なところですが。

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