なかよし2011年秋ラブリー感想
「意味がわからない」としか言いようがありません。脳が、目次にある文章を読むのを半ば拒否しています。
ラブリーが、休刊?かわりにどんな増刊が出るか、何の予定もなし?
というか文脈や、主力連載を本誌や単行本で引き継ぐ予定がはっきりいることを考えると、「もう増刊はやりません」にすら見えてしまいます。
「なかよし」そのものが終わったと言っていい。
五年に一人の天才と外部作家だけでやっていけるわけがない、本当にそれでやっていけてしまったらもう天道是か非かと狂笑うほかありません。
といっても、本誌連載作家と『夢水』など長期連載が圧倒的なページを占めていたため、純粋に新人作家のためのページが異常に少なくなっていました。
また外部作家の多さ、そして本誌連載にここ数年入った作家の多くが、デビュー当初から明らかに特別扱いされている…「新人賞でデビューして増刊で経験を積み、成長して本誌連載」というケースがほとんどないことを考えれば、「なかよし」にとってもう増刊は必要ない、という判断が…
でも、増刊で経験を積んできた、多数の素晴らしい作家たちは?
本誌の望みがなく増刊が「あがり」…その梯子すら外される、それがどれほど残酷なことか。
増刊をなくすなら、新人賞もなくしていいでしょう。というかなくすべきです、いたずらな望みを抱かせないために。
まさか、そんなことはないと思います。…わかるのは十二月初頭、2012年一月号です。
二十年近く、あの悪夢のような年三回「〜ランド」時代でさえ、十二月に増刊がないということは覚えている限りありませんでした…
1年5組いきものがかり(フクシマハルカ)かみかみかえし(遠山えま)ご指名ありがとうございます(美麻りん)センチメンタル×センチメートル(立樹まや)BLT(菊田みちよ)初恋ノイズ(瑞樹しずか)すろーらいふ(ゆみみ)小川とゆかいな斉藤たち(茶匡)ににふに!(佐藤みなみ)おためしコン!(中江みかよ)名探偵夢水清四郎事件ノート(えぬえけい/はやみねかおる)トイレの花子さんの育て方(伊藤みんご)若おかみは小学生!(おおうちえいこ/令丈ヒロ子)蜘蛛女(秋本葉子)
1年5組いきものがかり
増刊が休刊しても本誌シリーズ掲載とは、よほどの人気ですね。
生き物が死ぬ、というのは重いことです。
本当に生き返ったのは爆笑しました。
まあ、刺されるぐらい愛されることができれば本望では?
食べられるとかちぎられるとか、こうして見ると楽しいですが実際にはかなりのグロ映像でしょう。
というかダチョウとワニとアルマジロと豚を散歩させようとしたら、僕でも腕がちぎれます。
さてこのジュースの中身は…
ゾンビにかまれるとゾンビに、ってだったらヴァンパイア菌に彼女は何度さらされているでしょう。
ゾンビパウダーというのも便利ですね。
生き返らせてくれる、確かにそれは嬉しいですが…
数年前父が死んだ時に、僕は生き返れと心の中で叫びました。…本当に生き返っていたら…おぞましい想像というべきでしょう。
ゾンビを全否定、と…
結局戻って仲間に加わってくるのはまあお約束と。
かみかみかえし
ふとんに普通に引きこむ、というのが器用なことです。
朝から木刀を降っているのはいいんですが少なくとも剣道とは違います。剣道が間違っているのかもしれませんが。
「せまいへやにたくさんの子どもたちがとじこめられ…」事実ですね。
本音はひどすぎます。体育着といっても今はもうブルマは絶滅状態ですよ、といったら絶望のあまり自壊しそうです。
なんというかやっと説明…
同じぐらいの年代の誰かとのコミュニケーション、それは人間にとっては根源的な欲望です。それがないというのは…外に出てもきついですね。
羊を実際に見る、というのも、大半の子には一生無縁でしょう。
神というのが何のためにあるのか…人は?
学校では…ちがうものがとてもたくさんあると、学べるでしょうか?学校で教えるのは「正しいこと」「正解」だけでは。
そして、事実上唯一許される、他者とコミュニケーションを取れる場…
それで本誌に、そこでどうなるのやら…「×しな」も当分続きそうですし、他誌連載も多いですし、むしろ遠山先生のお体が心配です。
ご指名ありがとうございます
ご指名ありがとうございます!
ちゃんと勉強しているようですね。
デートって業界用語では同伴とか言いませんでしたっけ?
というか事実上個人でデートする余裕があるほど暇なんですね、No.1のはずなのに。
まあ遅れられるのもこっちが計算して遅れてその間に別の同伴をこなすのも慣れてるでしょうし。
このカーペット、実際にやろうとしたらどれだけの費用と、何年前からの警察との折衝が必要でしょうか。
よろこぶところに、というのもなにもかもホストとしての技術…
で、合った参考書探し…僕は分野ごとに別ブランドの参考書を適当に買ってました。何がよかったとか、別に思い出せません。
先輩なのにNo2、さぞ憎まれてるでしょうね。
参考書を選べるって、かなり勉強面の知能が高くなければ絶対無理です。
確かに本屋じゃないですね、これ。
エロ方面って、そんな仕事しててもまだ子供にセクハラする余裕があるんですね。
サイテーでもっと上が、というのも悲惨です。
一人の人間としての彼を知っている人…
ちゃんとついてきてくれる、と言っても彼も二位です。もしかしたら百万単位の金になる同伴をぶっちぎっているかもしれません。
興味あること…さて、彼女にどれだけ興味があるのやら。
ここで期待通りの決め台詞、やはりいいですね。
自分で「天才児だったんで小中高と学校に」…飛び級、ギフテッド・プログラムがない平等至上主義国家の悲劇ですね。
さて、これで終わりなのか…本誌で、どんな情報があるのやら。
ある意味やりつくしているので新作でもいいと思いますけど。
センチメンタル×センチメートル
168cmとクラス一長身の美濃部みのり(中二)ちゃん。
最近、クラスメートの佐竹武蔵がよく自分を見ている気がするが…と思ったら予想以上に情熱的な告白。だが彼のほうが身長が低いことなどから、その言葉を信じられず「からかわないでよね」と返してしまう。
元々完成度の高い作家でしたが、ますます絵が切れてます。
冒頭から長身女子の、体と心のアンバランスがとてもうまく出ています。
素晴らしいスタイル、と見ただけでわかります…そして、同年齢の男子などにはとても声をかけられないことも。
小さいほうの女の子の可愛らしさもよく出てますね。口元の表現がとても豊かです。
男の子と目があって、この段階での気持ちがうまく出てますね。
小さくてかわいい、女の子らしいのをうらやましいと思いながら、編に気持ちを抑えて憎しみにしたりしない、自然体でいられるのも好感持てます。
いきなり男子が入ってきて、ド直球ど真ん中の告白!やっぱりいいですねこれ。僕にはできなかったことをやってくれているようでもあり。
嘘扱い…これ断られるより傷つくんじゃ。
別のことで男としてみてもらえるように、というのもカッコいいです。
友達に「きのうから美濃部にモーションかけさせていただきます。佐竹です。本気です」…なんというかすごいすごすぎる。
てけてけとついてくるの、むしろかわいい…
無理に上に言ってるの、これ…チョークを置く溝を踏んでいるでしょう?
可愛らしさを改めて確認してしまう、さらにそれを見ている佐竹くんの心まで、心理描写の細やかさがすごいですね。
これぐらい大きければ…身長以外の要素は、まだ何一つ考えてない…
男の子の髪を触る、ということもまずありえないシチュエーションですね。
見た目じゃなくて中身…中心テーマを明白に表現する、伝えるパワーもすごい。
小さな三つ編みをつけた男の子、これが逆に男の色香があるのがすごいです。
自分には似合うはずがない…これも辛いですね。
それで、切れたときの言葉…「わたしの理想ぜんぜんかなえられないくせに」
これがどれほど残酷なことか。彼女が小さくなれないのと同じように、彼も大きくなれない…
「身長以外で足りないもの」あった?という華ちゃん、ただ助けられていた彼女がここでは助ける立場になっている…脇役にもしっかり血を通わせて。
この、あえて画面を白くしその輝きの中での、ポニーテール…髪の繊細な表現、服や肌の質感が見事に冴えます。
二人笑顔で、強い愛情…
「男の子の立場での再読に耐える」それが何よりすごいです。
これだけの圧倒的な力、もっとさまざまな形で出て欲しいです。増刊がもうないのであれば、本誌で急がなければ。鉄は熱いうちに打たなければ!
BLT
高校生イラストレーター、主に小説挿絵の仕事をしている神城美利ちゃんの今回の仕事は…BL!
でも現実経験が皆無で街中でカップル写真を撮っては妄想して描いてる美利ちゃんが、どうやって描けと…といったら、半ば保護者の親戚でもある編集長は、勝手に「男子校への編入手続き」!
転入早々、フェンスで押し倒されている美少年と押し倒している美形、かつてない妄想に押し流される美利ちゃん。
それで写真を撮りまくっていたらバレて、秘密があるんだろう脱げと…
いつかやるだろうと思ってた、というかあれだけ年がら年中やってて今更何を。
この編集長の憧れの視線から、どれほど菊田先生がBLが好きかひしひしと伝わってきます。
そのために、男子校への転入手続きってむちゃくちゃ通り越してます。
ひたすら笑い転げるしかないです。
さて男子校…いやかなり可愛いんですけどこれ。
女子校育ちの子をいきなり男子校に放り込むなんて…
いきなりフェンスで、別に現実の男子校でこんなことはありませんので。
かつてない妄想の波…ええと、まあ…目覚めおめでとうございますとしかいいようがありません。
あと、特殊な訓練をしない限り、男子が女装することも女子が男装することも、事実上不可能です。宝塚じゃ男役十年って言われてますよ。
妄想が暴走してる時点でもうとっくに、腐海の森に頭の上までどっぷりとはまってますのでご愁傷様。
男子のトイレはそれ自体凄まじいショックでしょうね。
まあ僕が女子校に女装してばれずにトイレに入っても、その時のショックは今想像できるものとは、それこそ今火事や交通事故を想像するのと実際にそうなるぐらいには次元が違うことでしょう。
普通に水を持ってきてくれる、女の子らしい心遣い、わかりやすいですね。
この写真の嵐…というかどんな原作を引き受けてるんですか。
そりゃまあ怒りますよね。というか誤解されるようなことしてるほうが…なんていったらそれこそ殺されます。
で、秘密があるのかと脱がせる、ここがまた強烈。この赤い顔が可愛すぎます。
仲間、って犬…なんというか、この赤くなったときの美利ちゃんの表情、何度見ても可愛すぎます。
で、単に…この絵が書きたかっただけだ悪いか、と力の限り叫んでいるのが聞こえるようです。全く見事に、商業誌でやりたいことを豪快にやらかしてくれましたね。
まだやる…本誌での続きの話がないのは残念なのかほっとするべきか。
もう、「もはやこれにて、思い残すことはござらん!」って気分でしょうね。
初恋ノイズ
いつもの縁日、今年の夏も何も変わらない…
幼なじみのみなみちゃんと椿くん。椿くんが、女からと思える電話を受け、走り出した…ふと、神社に「好きな人ができますように」と願ってしまう。
翌日、委員仲間のカナメくんが早速消しゴムを貸してくれて「放課後話したいことが」と、そして告白してくれた。
嬉しいけれど、椿くんと、確かマネージャーの女の子が二人きりで怪しい感じだったのがなんだか気になって…
絵の印象がぐっと軽くなりましたね。冒頭の柔らかな笑顔がすごく複雑で、心地いい感触を伝えてきます。
背景や小道具がぐっと雰囲気を伝えてきます。
詮索された椿くんの、少し寂しそうな表情が絶妙です。
それを見送るみなみちゃんも。
冒頭の「けっこうかなうらしいよ」という一言が、すぐに響くのがまたうまい。
「好きな人ができますように」という願いごと…代償として、携帯プレイヤーを止める。
そんな願い事ができるというのも、若さなのでしょう。でも恐ろしいのは、僕はどれだけのことを、まだ知らないのか…
こういうかけ合いのうまさがまた楽しいです。
さっと消しゴムを差し出してくれる、さらに放課後、わくわくさせて…予想以上の直球!
「本気だから」の一言もしびれますね。
そして、椿くんと女の子の姿で、ここの心象描写がまたすごい。
カナメくんのことを考えると、いいことばかりだけれど…
お試しデート、というのもありがたいですね。
ここのみなみちゃんの表情がすごく素敵です。
いい人…彼女の気持ちをとても大切にしてくれる。
関係ない、という言葉への怒りからOKしてしまう…その時点で、悲劇がわかっている…読者には。
苦しくならない関係、というのも、そのほうがいいこともあるでしょう。
同じ、消しゴムを借りるにしても…この対比がまたものすごくうまい。
転んで二人、押し倒したようになり、それをカナメくんに見られたら困る、で隠れてしまう…
いままでずっと、思いやることに尽くしてきたカナメくんが、ついにキスを求め…それで自分の気持ちに気づく、ここの…恐ろしく切れる描写には息もできません。
そして神社で泣いて…そして、この告白。全部誤解、それで落ちるジュースのこぼれる水滴、どこまでも隅々まで演出が行き届いています。
そして、半ばごまかすように携帯プレイヤーを…それで抱き合うより、音楽を共有するというのがまた素晴らしいラブシーンです。
すごい、としか言いようがないです。素晴らしい作家に成長しています。
もう、増刊はないのですから早く本誌連載しなければ…もう、本誌が二つあればいいのに!
すろーらいふ
四コマでもオリジナル作品を見ることができた、というだけで満足すべきでしょう。
贅沢を言うべきじゃありません。
すごく可愛くて楽しいですし。
つくづくもったいない…普通のオリジナル作品で充分連載できるのに…
いやこれの続きが来月号の本誌から始まるとしたら大喜びですよ、僕は。やってください。
小川とゆかいな斉藤たち
あれほど親しくて、引越しの手伝いにも呼ばれなかったと。
潜入成功…せこい。
メガネ、それをいっちゃいけません。
小川さんはひたすらメロメロですね。
猫アレルギーとか猫嫌いとか…だとしたら、とても楽しいことになりそうです。
成田さんがまだ出てこないのも楽しみですね。
猫が普通にかわいいのがある意味以外。
ぶっそーなモノ、何が入っているのでしょうか。
二人の「ニヤ」は笑うほかありませんでした。
猫科にかまれた、ってライオンは生きてるほうが不思議です。
二人へのサービスも惜しまないですね。
僕は、猫がとても好きでいつもおいでおいでするのに、とっても猫に嫌われています。
おさえて、免疫をつけてもらう…あ、こっちが「いじめ実録」でしたっけ。相変わらずひどいなあ。
自分が悪いって事はわかっていて、必死で探す…そして木の枝アクション、華やかでした。
で、「ボクになにかいうコトはないのか?」「ごめんなさい」この掛け合いがいつもながら楽しいです。
さてどんなオチが…
まあ落ちてませんが楽しいし幸せなのは伝わりましたので。
ににふに!
三十日前母親が亡くなり、それまで流されるままにオタクライフを送っていた加地流転くんは、性根を入れ替えることにした。
そんなとき、空から女の子が落ちてきて…「あなた幽霊にとりつかれてる」と。そして派手なアクションをかましたが、相手の霊は話しかけようとしただけだったり。
美少女死神さとりちゃんが冥界と連絡したら、十王の一人が行方不明で新たな閻魔を誕生させるため、第一候補のさとりちゃんを送ってきたのだが…
その初仕事として、幽霊の光宙の「はずかしいもの」を探しに湘南へ!
楽しいシリーズに、なるはずなんだが…
閻魔、というとすごいイメージですが、まあ某おしゃべりをとったり美形青年だったりする閻魔の息子でいろんな閻魔のイメージに慣れていれば…
というか「おちもの」を期待させてくれますね。
アニメの世界を、やめることはできません。単に公然オタクが隠れオタクになるだけです。
母親が死ぬ…そりゃもう全てが変わりますよね。
いじめじゃなく芸やってと遊ばれていたのは、幸せと言うべきでしょうか。
オタクなら、空から女の子というシチュエーションには馴れているのでは?といっても、実際にそうなったら慌てるなんてもんじゃないでしょう。
「まさか空から人がふってくるなんて」…よほど、二次元と現実を区別しようと頑張っていたんでしょうね。
いきなり幽霊にとりつかれてる、といわれるのもびっくりしました。この展開の速さとどこへ飛ぶかわからない飛びっぷりは佐藤先生の強みです。
光宙…本当にそういうキラキラネームがあるとかないとか。もっとすごいのもあるそうですが、嘘だと思いたいです。
テレビをつけたら放送事故…これも大笑いしました。
裁判で死者の嘘を、でこれを見られたらたまりませんね。
母親の霊に…危険ですね。
部屋に残してきた恥ずかしいもの…そりゃまあ、少女誌で描けるものでは…でもまああれもOKなんですから、別にいいのでは?
キュウリの馬で飛ぶ、というのも楽しいです。
ヤンキーはたむろしたくなる、というのも不思議な習性ですね。
ドンキ、実名出すのはいいのでしょうか…
確かにこれは恥ずかしい。出端にでしょう。
そして…なんというか、母親に暴かれた真実…これは恥ずかしい。
いきなり彼に共感している流転、いい男ですね。こういう、どこからどう飛ぶかわからないのがまた面白い。
伝えようとして、母親が窓から落ちそうになって…巨大なカーネーション、というのは胸を打つものがありますね。恥ずかしいのもわかりますが。
ま、死んだ息子と話せる…これ以上嬉しいことも、ないでしょう。
ちゃっかり母親を抱きかかえている流転、役得と言うには年上過ぎる…美人ですが。
いい話ではありますが、この巨大カーネーション、これからどうするんでしょう。
枯れて種がついたら…カーネーションが自家受粉するかどうかも知りません…また巨大?
お守りの真相もばかばかしく、いろいろとばかばかしい話が…シリーズで、本誌ででもやって欲しいです。
おためしコン!
十六歳にして強引に結婚させられそうな花ちゃん。相手は御曹司の神山さんだけど…
嫌がるのでおばあちゃんが、びりびりする足輪を足首につけさせられた。三メートル以上離れると電気ショックという某狂科学者の悪質腕時計のような…
同居生活がスタートして、彼が学校で伝説的な神山先輩だとわかって、さらにパスケースの安田先輩の写真まで見られて、ともうグダグダ。神山さんにはいろいろ遊ばれ、それから誤解を解いてやると言ってくれたけど…
すごい絵の完成度が高いです。
温かい笑顔で、なんてことを。
システムロック、いきなりただ見守っている神山さんが気の毒。
まあこれ、何年か前にヤングジャンプで見たことのある…あれは風呂もトイレも経済問題も真面目に描いてたから恐ろしい。
確かに意味がわかりません。
確かに、一緒にいれば愛が芽生えることは多いですが…
まあ新居それ自体は楽しいですね。
いきなり抱きしめられて何が起きたかと思ったら、で…なぜその指令に従わなければならないのでしょう。
あとこの指令自体は、「一緒に入れ」と言ってるんだと思いますが、従わなければならないけど曲解は許す、と…
ドアからバスタブまで三メートル、というのもずいぶん拾い新居ですね。
男の風呂上りにドキドキするのもかわいいです。
そして…とんでもないの見られちゃいましたね。
口止め料、で何かと思ったら…この、写真とって甘い言葉ささやいて「安田に報告」…この上げたり下げたり振り回されるの、楽しいです。
なんというか、ずるい人ですね。というか彼には、好きな人とかはいないのでしょうか?
離れて寝る、ってよく眠れましたね。
そりゃ電気ショックがおはようじゃたまりませんね。
これは…誤解とかそんなレベルじゃないですね。
朝の散歩で学校に、そういえばこの二人学校はどうなってるんでしょう。
おかまいなく、といろいろ婚吉くんと遊んでいるのが楽しいです。
ま、安田くんがこんな人だったのは…ほっとしました。これで彼が善人だったら大変です。
「花のことわるくいうのはオレが許さねえ」…このシーン、イラストとして死ぬほどカッコいいです。
遊んでやる、ってなんというかかなり横暴な先輩ですね…
「忘れろ」と赤くなるのがかわいいです。
解除ボタンを壊したの…わざとですね。
というか、電気ショックなら絶縁して破壊すればなんとか…まさか、絶縁されたら充分な量の高性能爆薬?
変わった話ですがとても楽しめました。これからどんな…って、これからの「なかよし」に「これから」があるんでしょうかね。
名探偵夢水清四郎事件ノート
毎回思うんです。このページ数で新人読みきりが三つか四つ…
単行本ダイレクトはむしろ朗報です。それで増刊休刊がなければ。
まあ作品読んでるときには忘れましょう。
知らない人が起こしに行ったら、って結構強いですね。
棒の握りが完璧なのが笑えます(拳に対して斜め、後端)。
「手がすべってまくらごと」…けっこうやりますね。冒頭から軽く笑いを入れてくれるのも構成力の高さです。
こわいのはこれから…どんな意味での怖さなんだか。人は死なないとわかっているから、別の意味での…
バンジージャンプのゴム、劣化していたら大変ですから同じ重さ(シーソーで計れます)の土嚢を一度落としたほうがいいと思いますよ。
というか、命綱+安全ネットなしでのバンジージャンプって合法なんですか?
ペンキもどんな役割だか…
ほどけなかったけど切れた、には大笑いしました。
「一ノ瀬くんの心配しようよ」がひでえ。
編み棒で防具つけてる人をどうやって…ちなみに剣道具の、左右に垂れてる布とかは飾りじゃありません。分厚く目の詰んだ布にぎゅうづめに綿詰めて、あちこち革で固めて、薄い革鎧と同等の「防具」です。剣道着の厚さ…夏には地獄ですが…自体も強靭な防具です。それなしで打突部位だけの防具だったら、外れ打ちもありますから全身打ち身だらけになりますよ。
「こっちこそありがとう」という表情がすごく暖かいです。
チャンバラ映画で古い名前が次々と…
多少の危険、ってやっぱりいい性格してます。
休憩、ってこういう仕事を楽しめる若さは素晴らしいです。
伊藤さんはもっとすごいですが。
栗須家の話になると…これもうまい伏線です。
ゴムを見つけた納屋、というかペンキの証拠隠滅…サスペンスも強まってますね。
これ、多分血文字でしょうね。白黒なのが残念。
また棒を出す一ノ瀬くん…
この煙草の奇術、奇術の本質ですね。目をよそにそらせる。
奇術の絵での競演が素晴らしいサービスです。
最後のデータを集めて、ここの演出がまた素敵です。
雰囲気を描くのも本当にすごい。
そして、さて…
尊敬と恐れ…どの漢字も当てはまりそうな、神(小文字)に対する感情。…日本語で、大文字と小文字の神を区別できないのが残念です。キリスト教やイスラム教に触れた中国人が、その特殊な神概念のための漢字を新しく作ってくれればよかったんですがね。
ちがうことをこわがる、それを内省するシーンも印象が強いです。
今も迷信が…原発関係のいろいろも、原発推進側も反原発側も、迷信と言える感情的反応は多くあります。
人間は動物で、その上のほとんどは呪術師で、その上に薄皮一枚理性がかぶさってるだけですからね。
常に、「自分もそうだ」と内省させる丁寧な構成がとても誠実です。
確かに紫には…
心を形にする、というのはまさに魔術そのものですね。
それで、傷ついた心と、本来の目的が忘れられた魔術が悲劇を生んだ…ものすごい説得力です。
さらに、自殺しつつ意味を伝えず…それも、密教が密儀と化すプロセスですね。とてもいえない…
呪いを言葉にすることが解明になる、とは。
人に夢ではかない、と教授を重ね、それに「いつだっていっしょにいるよ」…これもいいシーンですね。
で…これほど苦労しても、どうしてでしょう。
これだけ具体的に批判を一つ一つ言われたら、どうにもなりません。
なんというかツンデレすぎる…
この長さで一度も手を止めず一機読みできてしまうのがとにかくすごい。
コミックスで、夢水ワールドがますます大きくなり…終わりがあるのは、ほっとすべきなのか。
というかえぬえ先生の才能自体、これだけに費やされるのももったいないです。
トイレの花子さんの育て方
相変わらず切れのある絵ですね。続編が出るとは人気あります。
確かにこれは怖い話です。
人形ホラー映画…人それぞれ、トラウマ映画はあるんでしょう。
女子トイレで男と女がケンカしてるのもかなりシュール…
花子さんを育ててる、って便器に手を置いてるのは汚いのでは。
本当に人形、でもまあこうして形になってみればなんでもないですね。
いきなりかわいい女の子になって抱きついてくる、には大笑いしました。
確かに小学生は基本非情な悪人です。それにAKを持たせたらどんなことになるか。
コンビニで「お客様メリー様より」は迷惑通り越してます。
「もう浮気かしら」…これはかなり怖かったです。
トイレットペーパー…かわいいですが使いようによっては凶悪かも。トイレットペーパー口に詰めて窒息自殺したなんて話もありますし。
このバカ親どもが…
やつれて抱きつくほど、というのがある意味、というかそんなしょっちゅう男女で女子トイレに閉じこもって、よく噂というか親呼び出しにならないものです。
人間でも人形でもお構いなし、という優しさが素敵です。
それでトイレットペーパーが役に立つとは。
ほんの少し、じゃないですよね…客観的に見たらタイムマシン作って好きな人に出会う前の自分を殺したくなるのはとてもよくわかりますが。
お姉さま、って竜崎くん、露骨にほっとしすぎ。
とにかく楽しさは一級品でした。話の勢いもよく、続きが出たのもわかります。
増刊が続いていれば…もったいない。
この続きでも別の作品でも、それこそ他誌でも楽しみにしてます。もう現実には、「なかよし」は実力に関わらず新人を育てる気かけらもないんですから。
若おかみは小学生!
正直何この「俺達の戦いはこれからだ」エンド…もったいない…
好きな人がわかるテスト、それは楽しそうです。
いいところばかり…逆にウリケンはわるいところばかり。
きらいなところ、さらに好きなところ…これはいい内省ですね。
それこそ、企業を評価する就活生もやったほうがいいぐらいです。
確かに勝負は明白ですが、それは言ってやっていいのでしょうか?僕だったら後は自分で考えて、と突き放します。そこまでの責任は負えないので。
確かに行動力、ありすぎるぐらいに…
さて、彼も自分の…いい男すぎて笑えました。
で、いきなりの告白合戦!うわああ…もう頭がとろけそう。
「中学生になったら告白するんだ」…これはもうなんといっていいかわかりませんね。もう勝負はついてるんだ、とはとてもいえません。
確かに、「すぐにはやく走れるやつが勝つ」以外言いようがありません。
で、若おかみ研修…で…とても優しそうな女性、と思ったら、何これの連発。
それで…俺達の戦いはこれからだ!としか…次回作にご期待くださいもなし…
もったいない。
まあでも、本当に素晴らしい作品を、素晴らしい力でコミック化したことは確かです。
これほど安定した、心にいいものをくれる作品はそうないですよ。
僕はおおうち先生のこれからの作品にも期待していますから!
蜘蛛女
ラブラブ、のはずが心のどこかを表に出せば…怖い能力です。
蜘蛛の糸を、人を操る糸のイメージで重ねたのもうまい。
この青春…ラブラブすぎて死にます。
一人でいるほうが、って蜘蛛ですからね。でも蜘蛛も、子供を大切に育てる種も確かあります。
それにしてもこの絵の可愛らしさ、肉感的な厚みは凄まじいほどですね。
そばにいられる、という願いのために、サッカー部廃部っていきなりですね。
操られているメンバーの目の色がちょっと笑えるほど怖い。
徹底的に孤立し、自分のものになる…それが恋心の負の面だと、テーマが明確なのもいいですね。ペースの速さと的確さも素晴らしい。
そして、追い詰められたときの…身勝手と見せて、最後の…このどんでん返しの威力こそ秋本先生の真骨頂。
そして記憶を奪う、というのは救いなのか、それとも…
蜘蛛にはわからないですし、わかる必要もないでしょう。
多分人類が滅んでも、蜘蛛は生き続けるでしょう。ひたすら食い交尾する、その中で美しく自らを飾り、美しい巣を作るだけの…ただしそれも、海が消えるまでの数億年だけかもしれませんが、もしかしたら内部の微生物や受精卵を凍結させたまま宇宙にまで飛ばされているのもあるかも。
即刻本誌連載を。そうでなければ他誌でも主力になれる、圧倒的な実力。