なかよし2012年9月号感想
今月号はほとんど付録が表紙の主役…総選挙というのも
この豪華さには圧倒されます。まあその分、価格がものすごいことになっていますが。
ナフタレン水嶋先生の四コマもとても嬉しいです。
「なかよし」がなぜ四コマ漫画やショートをほとんど載せなくなったのか、ある意味謎です。九十年代には何本もありましたし、「りぼん」「ちゃお」は何本もショートや四コマ漫画を連載しているのですから。
読みきりが、やはり泣きそうなほど嬉しいです。
新人オムニバスKCも、読者手記ホラーであっても。
しかし考えてみると、僕は今の「なかよし」の重要な部分を知らないのかもしれません。
今の、「なかよし」作家でレギュラーでないメンバーの活躍のほとんどは「地獄少女
激こわストーリー」です。
一応読んではいますが、感想を書くための細かい読み返しはしていませんから…
AKB0048(美麻りん)甘い悪魔が笑う(鳥海ペドロ)スーパーダーリン!(硝音あや)さばげぶっ!(松本ひで吉)荒野の恋(タカハシマコ/桜庭一樹)キミが好きとかありえない!(あおいみつ)クギ子ちゃん(PEACH-PIT)わたしに××しなさい!(遠山えま)恋と軍艦(西炯子)スマイルプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)AEISA(安藤なつみ)王子とヒーロー(山田デイジー)1年5組いきものがかり(フクシマハルカ)妖精キャッチ(三浦瑞希)予告
AKB0048
夏らしいサービスなカラー。夏ですね。これで、今年の分の海は行ったつもりになっておきましょう。
戦艦を降りると常夏…現実にもよくあるシチュです。R&Rというやつで。
この食事はインドネシアあたりでしょうか?まあ今の日本ならどれも食べられるでしょう。
グラビア撮影、もうサービス全開隠すつもり無し!
昼食べ過ぎて、これはまあ…アイドル失格なんてもんじゃ…
今度はカメラマン、と結構男は出せますよね。
乃愛ちゃん、グラビアでもそつがないというか…完璧。なんかもう肌の質感の気合が違いすぎます。吸い付くような肌の感触がそのまま感じられるってなんでしょう。
「わたしのコレ見てたのしいのかな」は大笑いしました。
なんかもう、全否定。そりゃまあ砂遊びモードにもなりますよ。
こういうところでの一言、お約束ってやっぱり素敵です。
あちこち駆け回って、何を調べているのやら…
「わたしなりに」と、昔の「ムリだよ〜乃愛」の違い、この対比がまた鋭いです。
自分ではなく、むしろカメラマンの目でいろいろ撮らせる、こんなことをするとは思いませんでした。
しっかり手もつないでます。
ゲリラライブのシーンも素晴らしかったです。中からの自然な輝きが浮き上がるようで。
そして先代の…さて、どんな形で話に絡むやら。
甘い悪魔が笑う
この扉絵…どこまでいくんでしょう。突き詰めてみてください。
冒頭は、まあいつもどおり、コレがいつもどおりというのがすごい世界です。
ちゃんと社交界があるところにはあるんですね…
化粧品メーカー?
女の子に興味ない、って怖い言葉ですね。で、一心くんに…?
このケーキの山、カロリー計算するのが怖いです。一日の必要量は超えていることは間違いないでしょう。
「こんどはわたしが背中をおす番」って、普通ならこれで十分ですよね。この、とんでもなく異常で理解不能な関係の二人なければ。
それで押す相手間違ってたらどうにもこうにも。
同性愛者に興味津々、というかこの目は、何かの素質がありそうで怖いんですが。
ありとあらゆることを言っている…ように見えますが、彼女が知っているのは表面的なところだけなんですがね。
携帯電話の番号も知らないというのは重症ですが。
そしてなぜか真摯な友情が芽生えてしまったようで…
新作口紅…このトラブルもいろいろ楽しそうです。
エリオさん、よく先を見越してますよね…嫉妬させてくれる、と。
まあなんというか、甘い甘いことになってます。
スーパーダーリン!
マンホールを開けるって簡単なことじゃないんですが…そしてなんともいえない恐怖感になりますね。
「わたしのことだってちゃんと」が、自信喪失になる、という心情描写が実にうまい。
きちんと会話はできる、なぜ相手の名前が分かるのでしょう?
相手が男の子だったり、なんというかいろいろ混乱しますね。
「ハッキングが趣味でな」、かなり上手ですねこのジジイ。
誰にも見えてなくても、それでも伝える…
そしてこのラブシーン、甘いですね。
突然、「選びます」をやってしまうとは…それで彼女が、見えるようになったのはいいのですが…
他のメンバーが消えた、それが「選ぶ」ということ…三人を取り戻すのが、次のクエストでしょうか。
さばげぶっ!
ダブルチョコメロンクリームチーズワッフル&キャラメルソース…なんという悪魔の名前。カロリー、2981…爆笑。笑い転げました。
人間が普通一日に必要とするカロリーが2000前後、一日半…
まあ現実に、伝説のメロンクーヘンというものがありますが。
一週間後、そりゃそうもなりますよね。
ちょっとつついただけで何この威力。
単品バナナ…なんというか、予想(さらに太る)ではないですがきついことになってますね。
母の愛が凄まじいですね。
太るなんてもんじゃないですが。
コレを見て、寝るなんてできるはずがないですよね…人間の意志力では。さぞおいしかったでしょう。
「ウソでしょ…」の空しい描写がバツグンに面白いです。
モデルのダイエットはいろいろとアホです。将来の歴史では、異常な痩せ体形を至上価値とする、宗教と解釈されるのでは?
栄養満点で低カロリー…どうなんでしょう。確かに栄養バランスはいいのですが、ご飯の量が…見た目もいいですね。
女子トイレの阿鼻叫喚が凄まじい。
「毎朝うららの作ったみそ汁」笑い転げるしかありませんでした。
やっと戻って、コンビニ…そしてベッドでの、繰り返しギャグ。
笑って笑って頭がぶっ飛びそうです。
ブートキャンプダイエット、確かに最高ですよね。あらゆる資質、というか大半はクズを兵士に作り直すんですから。
そういえば何年か前に何かが流行ったような…
いや、今回は死ぬほど笑いまくりました。
荒野の恋
もう、一年半。この年代じゃ、無限に長い時間ですよね。
父親とこういう会話ができる、父親も嬉しいでしょうね。
「ほかの子を」に、父親がかなり怒ったのもわかります。
そして、悠也のことで頭がいっぱいになっている…それが、さりげない描写だからこそ深く描かれてます。
そして、こうしてはっきりと「好きだもん」といえる…
彼の心情もとても複雑で、激しいです。
ふくらんだ腹…女に戻りたい、という言葉はぞっとします。
いきなり破水…「在るのだ」の繰り返し…
そして、妹のことよりも、悠也…
ラストシーンの、頬へのキスも…
ただ、感情だけをまるごとぶつける、腹を割いて内臓をぶつけてくるような恐ろしい作品。
なぜここで終わるのかも、怖いぐらいです。
とてつもなく高い実力で描かれた、読者たちへの素晴らしいプレゼントに、心から感謝します。
キミが好きとかありえない
連載決定!嬉しい嬉しい嬉しい。
ナース服は似合いすぎて大笑いしました。
「オレの願望ですから」とストレートにいわれると頭痛がします。
担当さんも大変ですね。
におい袋…うわあ。
で、水着姿に気がつくのが遅いって。
そしてマーメイド水着…ひでえ、ひどすぎる。
スイカ割り用バット、というのもいろいろとあれですね。
妄想の、非常に古い少女漫画の絵でマッチョ男…これがまた頭痛がするほど笑い転げました。
下の名前で呼ぶの、こっちが呼ぶほうが大変だとは…ご愁傷様。
声が出ない、まさに人魚…
それで大波から二人で無人島、どういう海ですか。無人島が近すぎます。
何より「かなたんはだいじょうぶなの」といえるのがほっとしました。
そして、喜ばせられるのは絵だけ…
やっと名前が口に出せた…これがまた恥ずかしいです。
こう、ものすごく甘いラブラブをやってくれるのがこの作品の凄み。
キス、と思ったら…なんということに。
無人島じゃなくてビーチのすぐ裏、というのもよくあるパターンです。
本物の人魚にとっては、これは…いろいろときついでしょう。
というかこれから、宮原くん女装がパターン化?…なんともいいようがありません。
とにかく連載おめでとうございます、嬉しい、と何千回言っても足りないぐらいです。
クギ子ちゃん
部屋、ってどこまでいくんでしょうこの作品は。
壁の穴から、あっさり入ってそこは、まあなんというか、部屋ですね。
いくつも立体的にドアがある、というのは結構便利かもしれません。
姉の顔は見ただけで危険、というのは怖い。
なんかまあ、今回はただハートフルでよかった、んでしょうね。
わたしに××しなさい!
さて晶ターン…許す、何をしてもいいぞ。
夕陽に「オレはわるくねーぞ」、普通の青春っぽいですね、ここは。
水族館で、自然に手を握って、…「安心」「時雨とはぜんぜんちがう」…これ、ホテル直行しても機能しないでしょう。刺されるのと変わりません。
マミちゃんが尾行してきているのが実に楽しいです。
そして、「ちく」…まだ恋心には気がついてませんか。
そして時雨と合流?
夜景を見ながら後ろから抱きしめる、というのもよくわかってますね。
安心、というキルワードをうまく逆手にとって、男を主張する…これはこれでたまりません。いいぞもっとやれ。
脱がして胸吸っても、信頼してる…なんというかどうにもなりませんねこれは。
電話したのはマミちゃん、この痴話げんかがまた可愛いです。
「ボクは雪菜ちゃん以外いらない」…なんというもったいないことを。
透明エレベーターで時雨とすれ違う、というのが実にうまい。
いきなりマミちゃんの前に現れた男、それが一体何になるのか…
晶がんばれ、といったところでしょうか。
恋と軍艦
この扉の透明感と美しさは驚くほどです。女の子、という魔物が時にかもし出す、一瞬の圧倒的な美しさですね。
非常に苦しい言い訳ですがね。
「おれは…なんだったんだよ」まさにそれですね。魔性扱いされるのもわかります。
女の子のさみしいから、というのは別の意味に取られますよね、当然。
映画のストーリーもちゃんと設定されている、というのがはいりこめます。
監督の優しいフォローがなんとも素敵です。
さらに「わたしをその子だと思って」…魔性ですね。
順調に遅れて…ははは。
素晴らしい逆ギレ、大笑いしました。女の子ってこれだから。
本当に仕上げてしまえるとは…すげえ。
大切な人の大腿骨…おそろしいことを。
スマイルプリキュアv
あっさり逆転、そしてミッションクリアと思ったら…
なんというか星の規模の話になってきましたね。
これほどの圧倒的なパワーと規模…上北先生の才能はつくづくもったいないです。
ARISA
さて、この壮大な作品のクライマックス…棺を覆いて初めて定まる。
好き、という気持ちだけまっすぐ言う…
やっと、王様ゲームが明るみに出ましたか。
実際には、どれほどの事件があっても、クラスをばらばらにするということが可能でしょうか?
いじめ自殺があってもそれは起きないようですし。
つばさちゃんは一応、日常に戻れたようですが…
で、緑はやはり生きていましたか。新世界秩序では、テロリストはレンディション…シリアで拷問では?今受け入れ先のシリアが大変ですか。でもいくらでも、拷問外注先はあります。
「あんただけはありさの苦しみに気づいてくれた」…憎悪と切り離せるのがすごいですよね。
みんな、それぞれ動き出している…事件で深く傷ついた人々が。
助けて、で…あーあ。
「ごめんなありさ」…彼女を動かしてきたのは、罪悪感でしたか。
この笑顔がすべて…
何もかもが幸せに。それがこの作品の、答えですか…
僕には、評論家としての力はまったくありません。この作品をどう評価していいかわからないのです…ただ、ただ圧倒されるだけで。
どれほどお疲れさま、といっても足りません。
少なくとも、とてつもなく巨大なものを見ている、ということはわかります。
次回作はもっと明るく、終始楽しめる作品が、個人的には見たいです。これだけの作品を描ききることができたのですから、どんな作品でもきっとやれると思いますが。
王子とヒーロー
あごを持ち上げられての涙目、なんという可愛らしさ。
いきなり涙をなめるっておい。
「わすれるために別の男で上書き」「きせきみたいなもんよ」…彼女にはどんなことがあったんでしょうね。
攻めまくりの王子、見ているだけのヒーロー…
そしてめぐみさん。圧倒させておいて…
で、ヒーローの寝言はこれですかおい。
「婚約者は亡くなった」…一体何が。そしてこの悪意…当然ですよね、このとんでもない立場は。
大声での「がんばって!!」なんてストレートな子でしょう。
「ダサ」とつぶやいて、圧倒的な…魅せますね。
彼女がいると知ってて胸に飛びこむ、いや…彼女の性格知らなかったら超絶悪女ですよこれ。
「いいのか」…王子が見てる。…
彼女の顔を見ただけで…めぐみさんは、世間的には死んでいることになっているのでしょうか?
1年5組いきものがかり
いきもの飼っちゃう…普通の学校では無謀なほど困難な大型獣を飼ってしまう、どんな技術と資金があるんだという部活ですよね。
ええ、ダチョウ飼うのにどれだけの資金と技術と土地が必要か…
ゴーゴン、ってえらいことに。
ゴーゴンを絵に描きたい、たいした変態です。
話を聞いてない男と、関係無しに話してる女、べつにこれでいいんじゃないですか?
さわってみたい、って凶悪な男ですね。それを髪で噛ませるとは…そういえば、ゴーゴンって顔の恐ろしさだけで充分凶器ですから、髪の蛇に噛ませる必要ないんですよね。
へんなポーズで石になっちゃいましたね、えるちゃん。
泣いてる、という表情もちゃんと見ていた…
「ちゃんと失恋しちゃいなよ」という言葉、すごく素敵ですね。強引過ぎるぐらい強引ですが。
今回はすごく素敵な恋物語でした。
妖精キャッチ
新体操部とバスケ部合同の合宿。代表に選ばれた赤井斗真ちゃん、でも本当の目当ては幼なじみの小出くん。
練習は楽しいけれど、複数のリボンの柄を別々の方向に同時に投げるのが難しい。
それで夜練習していると、一番下手な今野紅ちゃんが自主練習していて、負けないと練習していると、小出くんに呼ばれて花火をしたり…
翌日、うまくいかなくて代表を外されそうになり、頑張っている小出くんと今野さんを見て…
うん、絵がすごくすっきりして、そして体の線がものすごくきれいです。
冒頭の分かりやすさが素晴らしいですし、絵も安定しています。
練習のシーンもとても体の、骨格と筋肉がはっきりしてますね。
一つのものを三方向に投げる、というのは本来難しいですよね。
好きな子に連れてこられて一緒に花火、というのも天国ですよね。
レオタード姿のまた素晴らしいこと!女の子って何でこんな素敵なんでしょう。
朝食を食べなかった、というのは運動選手としては確かに重大ですよね。
夜の自主練習もしていることは、ちゃんと把握して言っているのでしょう。
小出くんの、そして今野さんの頑張りを見て…この信じられないほどまっすぐなメッセージこそ、三浦先生の最大の武器ですよ。
届かなくなりそうで、足の間に…体のすばらしさがものすごく強調されてるんですが。
恋愛が進展してない、いや今野さんがメガネを外すと美人だから非常に厄介な三角関係になりそう、というのもすごくこれからが楽しみになります。
ひたすらまっすぐでパワフル…すごく素敵な作家なんですよ。
ぜひ本誌連載、見たいですよ。このまま、全力直球ど真ん中で。
来月号も新人読みきり?それも桜倉先生は前後編?
…神様、ありがとうございます。
ま、「ちゃお」「りぼん」の基準で見れば当たり前なんですが、それでもすごく嬉しいことには変わりないです。
これだけやってくれるなら、増刊復活の望みもあるでしょうか…