なかよし2013年6月号感想
わかりやすい表紙は苦笑するほどです。
1000という数字も力強いですね。でも読者層は1000なんて数字、習ってないのでは?1000を習うのっていつでしたっけ?
熱血作品が多いのは嬉しいです。「そして、闇は光に勝たなかった」であってほしいですよ。
ただし、最後のほうに嫌な思いが集中するのはどうでしょうか?ホラーは巻末という伝統はあるにしても、マイナスの感情をプラスの感情で癒すほうがほうがいいと思いますが。まあ、順番に読む読者ばかりじゃないでしょう。
「なかよし団」で、付録制作の裏側や、九月号にいたる宣伝もやってくれたのはすごく面白かったと思います。新編集長の存在感が大きいですね。本当に有能な美女です。
AKB0048(美麻りん)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)初恋少年少女(フクシマハルカ)さばげぶっ!(松本ひで吉)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)ドキドキ!プリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)恋と軍艦(西炯子)ワルツのお時間(安藤なつみ)キミが好きとかありえない(あおいみつ)クギ子ちゃん(PEACH-PIT)少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)つばさピチカート(春瀬サク)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)わたしに××しなさい!(遠山えま)正義感の強い家族(紺のんこ)予告
AKB0048
大島さんが講師として残る、というので深刻な雰囲気からちょっと浮上しました。
動画サイトがこれだけあれば、トップアイドルを上回る人気の謎の新人なんていてもおかしくなさそうですが…そんな話は聞きませんね。
宇宙全体で芸能が、十五年間新人なし…どういう宇宙でしょう。
ファンの暴動、というのは実際ありそうですね。
ライブを客観的に見る、というのも新鮮な体験でしょうね。
僕は舞台でないライブは全然経験がないのですが…
罠と知りつつついていく、というのもドキドキしますね。
人の感情を乱すものは、芸能以外にもたくさんあります。
ただ、芸能が危険なのは確かです。だから、権力は芸能を禁止したがるんです。
今の世界でも、芸能が禁止されている国は多いですしね。
「それでも歌って踊ります」…まあ、何の害もないことなどこの世にないですからね。食べることも、医療も…
「あなたのためにも」はすごい、聖というべき迫力がありました。
この作品で、美麻先生がどれほど成長しているかも痛感します。
ダンスだけ見てわかれ、という気もしましたね。
ライバルを提供する、っておそらく墓穴掘るだけだと思いますよ?
百鬼恋乱
冒頭から強烈に不気味ですね。カラスの翼の動く質感がすごいです。
実際にカラスが近くを飛んだりすると、その大きさと迫力に驚かされることがあります。
プール掃除…誰かがやらなきゃいけないんですよね。
ムクちゃんと鬼ごっこ、この絵の丸さはすごい。
そして犬の尻の可愛らしさは、思い出してもたまらないものがあります。たまにウ○チがくっついてますが。
素直に「ありがとう」といえるのも彼女の魅力です。
いきなりびしょぬれ、この世界の日本人は大体楽しみますが、怒るのもわかります。
楽しい、って僕にはお祭りや花火は何が楽しいのか全くわかりませんが。
このじゃれあいをじっくり描くのはすごくよかったです。ココちゃんの心の美しさがすごくしっかり出ている気がしますよ。
「姫君ぼくとおでかけしてくださいますか」…たまりませんね。
建御雷神…いきなり大物が出てきましたね。というか「かみかみかえし」と…まあそれはともかく。
いきなり手が凍りつく、さすがに迫力があります。
零、余裕ですね。
初恋少年少女
進路希望調査に惑う、筧真紀ちゃん(中三)。
小さい頃から喘息の彼女は、隣家である病院に通っており、同級生である病院の息子の南忍くんとも仲がいい。
灯篭流しに行くのに、なんとなくパートナー探しの話になって真紀ちゃんはなんとなく副担任の芦田先生(男性)を誘う。
灯篭流しにはみんなで行くはずだったのに誰も来ないで、先生と二人きり状態。それでドキッとしたところを忍に助けられ、なんとなく忍が受けるという難関校を志望してしまう。
だが、十二月。忍くんの父親が事故で死亡する…
そして四月、難関校に合格した真紀ちゃん。入学式に新入生代表として立ったのが、定時制の忍くん…
高校は楽ですよね、要するに「自分に行ける一番高い高校」でいいのですから。
冒頭から、忍くんと真紀ちゃんの仲がうまく見えます。
先生にちゃんと名前が出るの、何か意味があるのか楽しみになります。
小さい子になつかれるのが、病院。それも「さいきんチョーシいいんで」それでも、忍くんの家と彼女の関係…難病級の病気でずっと世話になっていた病院と、その子息…と見えてしまうのが面白いです。
さらにおとなり、幼なじみ。なんというかため息が出てしまいます。
ドキドキした、で先生を連れて行く…そりゃみんな騒ぎますよ。まあ、真紀ちゃんは意識はしていないでしょう。
吸入機が必要なほど…僕も小学校時代軽い喘息がありましたが、次元が違うでしょう。
腕の中で吸入器を使うところはさすがにすごいです。
こういう、すごいシーンを創り出す力は本当にずば抜けていますよ。
「私のこと診るのかな」…裸見られる、ってことでもありますよね。ビミョーどころじゃないですよ。
顛末はばかばかしかったですが、それにしては忍くんがやったことが過激ですね。
触ろうとしたところで、いきなり「南校受ける」という話になるところとか、この年代の少女らしい話の飛び方で見ていてすごく楽しいです。
話が、唐突に恐ろしく早く進むのには少し驚きました。
忍くんの父親の事故、頭がある意味カラッポにすらなりました。
ビンボーに、って…まあ開業医は開業自体にものすごい費用がかかりますし…でも生命保険とかその他あると思いますけど。
南校に合格し、定時制から新入生代表というのは胸が熱くなる展開ですね。
定時制、というシステムを利用するのはすごいアイデアだと思います。
ものすごく、力を込めた作品だというのが伝わってきます。読む前よりずっと、桁外れに楽しみです。
さばげぶっ!
まあ自業自得ですけどね。
僕は右手を負傷しても問題ないと思います。両ききとは言いませんが、左手もかなり使えますから。
まあ入浴とかが厄介でしょうか。
それが平然と隣で昼食、シュールですね。
嫌いな物を片端から食べさせる、もしかしてこれはさりげなく助けているのかも…なんてわけないですよね。
弱み、と思ったら弱っている、って…
学食、というので潜入するのがいろいろすごいですね。というか暇。
なるほど、こんな拷問で…
仏になりきる、というのもいい人生修行になりそうです。
仏がいきなり明王になりましたか。まあ修行が足りません。
包丁はいjyらなんでも…
大っきらいといったらツンデレにされる、というのも厄介な時代です。
話、って噺…まあとてもわかりやすいですね。
妙に詳しいみんなには大笑いしました。
変わり身の術はすごいですね、いろいろと。
頭の上の霊を射殺できるとは…孔雀王のP38みたいですね。
恋するふたごとメガネのブルー
さて、運動して、深呼吸。思いきり明るい曲をかける。さあ何でも来い!
自分で「ここでまさかの展開です」とか、まあ笑わせていただきました。…健診の血液検査で、腕にバンド巻かれてるような心境ですが(かなり太い注射をされます)。
でも、マスクがあるとはいえわかってませんから、フジタ本人じゃなく双子という可能性はありますね。
一緒に授業、となったらもっとボロが出てたでしょう。
休ませてもらえて、そのまま寝てしまう…さすがです。
ぶつぶつ独り言を言って、いきなり「まっかんがえてもしょーがないか」というのは見ていて笑っちゃいました。楽しいです。
ももちゃんのオーラ芸も見ていてすごく楽しかったです。
しかしこの泣き顔の可愛らしさときたら…
ノートに「お大事に」って、もしかしたら双子入れ替わりも察してたのかも。
ここで、両方が小さい秘密を抱えてしまう、というのも争いの芽ですよね。
がんばれのちゅーとか、見ていて楽しいですよね。…今は。いや、何も期待しません。すぐまたいつもどおりになるに決まってるんです。
このフジタ…どう見ても双子でしょう。
「ハルタの姉スイッチ入っちゃったよ」が苦笑しました。いつもこうなんですね。
「ハルタのねーちゃんにちょっと会ってみたくなったわ」って、読み返せば塾で会う子が双子の姉だとわかって言ってるだろ、と蹴りいれたくなります。
ボールがぶつかってから水遊びになる流れは見ていてすごく楽しかったです。
で、双子だと思って、最初は思いきり元気に、気がついて礼儀正しく話しかけたら…弟、一人、空…ちいさい?
え、双子じゃなくて同一人物?
「誤解しないでね」…正解するだけでしょう。三角関係、と。
その、愛情だけの楽しい姉妹が終わる、その瞬間をぱっと薫らせる繊細さはさすがの一言です。
今回はまだまだ、ひたすら楽しかったのですが…次回以降、覚悟しておきましょう。胃カメラ飲むつもりで。…前に腹壊して飲んだとき、これが拷問なら何でも自白するわと思いました。
ドキドキ!プリキュア
いやーものすごいダイジェストですね。
嫉妬の分類も興味深いです。
火の始末、とちゃんとしているのがいいですね。それは最優先です。
あえてこういう、一人の心の繊細な動きを丁寧に描くことを選ぶこともさすがです。
恋と軍艦
海が汚れる…どうしてでしょう。
もちろん、宅地造成による赤土、また森が減ることで海に流れるミネラルが減ることもリスクです。
ですが、高度成長期のむちゃくちゃな工事法は、今は許されないでしょう。環境被害は少ないはずです。
みんなそれぞれの意見があります。
それを真剣に考えている子供たちも、しっかりしていますね。
東京に行くから関係がない、という二人…
今気がつきましたが、かなり絵柄が変わりましたね。カボションカットのサファイアみたいな感じに。
「なかよち」はいろいろと面白いです。
入市さんのことが気になるの、見ていて楽しいです。
イヤリングを捨てようとしているのか、握り締める町長さん。そしてバックファイアに怯えるアレキサンドル…戦争か、銃撃戦の経験が?
どちらも男のカッコよさが凄まじいぐらい出てます。
カレールウを拾って心配する陽くんも、すっかりかっこいい男の子になってます。
すごく真剣に説明してくれる町長さん…でも「ぼくの味方になってくれるね」は卑怯に思えます。
「丘の上から同じ風景を見ていたと思ったのに」…すごく重い言葉ですよね。人によって、同じことでも全然違う感じ方で見ている…
思い出すのが、『グイン・サーガ』でナリスがイシュトヴァーンに、同じ畑と山を見るだけでも王は違う見方をする、と帝王学を教えたシーンです。
海が汚れたりする、と悪いことばかりでしょうか?
本当にどうなるか、感情だけじゃなく知ろうとしなければ。
逆立ちして考えている、というのは…
かつおぶしが世界的ブームに、ありえますよ。日本食は世界的ブームの可能性を常にもっています。
自分で何とかしよう、自分達で会社を作って…その大胆で、そして建設的な意思。
反対のための反対ではなく、どうしたらいいかちゃんと考えて。
この年代の子としては素晴らしく高いところまで行っています。
ワルツのお時間
…革厚くして修理したキャッチャーミットがまた煙吹いてます。手首痛めたかも。なにこのど真ん中180km/hストレート。
待ってててもいいことはなかった、だから自分から…なんという美しさと迫力!
たんごくんと菫ちゃん、さすがに冷静ですね。「それってやばくないか」「わたしも思った」…「頭まっしろ」…
でもあなたたちがそれやったの、七歳とかそんな年齢でしょう?
勇誠くんの大きさがすごいですね。包容力、という感じで。
もや、と嫉妬して、それを菫ちゃんにぶつけるたんごくんの子供っぽさが苦笑します。
どれだけの努力があるか、彼にはよくわかる…
菫ちゃんの「わたしだってあんたにまた踊ってほしいって」という言葉、小さく「ほんとちょっとだけどね!」と加えてるのも苦笑しました。
自分の、初めての…それもミスまで再現するって器用なものです。
それでいまならもっと、と思わせて悔しがらせ、火をつける…
わずかなミスから素人なのが出てしまい、さらに地の性格も。
「存在が消えたら」と、言葉がすごくうまいです。何が起きたかすごくわかります。
そして高いところに駆け上がって励ます…そのときの笑顔のすばらしさ!
彼女を心から認める、そこからダンスへの情熱を思い出す…彼の心の動きの丁寧さがまた素晴らしいです。
ほかの人の拍手なんて目に入らない、ただ一人の人の拍手だけ…
完全な二人の世界。
見事に、傷ついた男と自分に自身のない女が、深い情熱に衝き動かされて変わっていく…勇気と誠意、友情と努力を見ました。
なんて素晴らしい作品でしょう!
ひたすら手が赤くなるまで拍手するしか、僕にできることはありません。
キミが好きとかありえない
教会なんて見たら…
いきなり宮原くんが花婿のモデル、まあ…こうなるのはしょうがないと。
そして宮原くんの、父親?
…どんなことになるんでしょう。
「おまえはこの子といるとおかしくなる」って、彼女が悪いんじゃなく悪いのは彼ですよ。一見言葉は穏やかですが内容はむちゃくちゃです。
「そんな地味な子使えるわけがない」なんて、そりゃ…怒りますよね。
というか、展示用のケーキが倒れてモデルが負傷する、というのは重大な危機管理のミスです。
いきなりツインテールで刺す、ってかなたんも十分すごい子ですよね。
ここで正統派少女漫画らしく、「いまはこんなにも前だけをむいてる」とか…そうやっておいて何をしでかしてくれるやら。
…男女交換とは、その手がありましたか。よっぽどまた女宮原見たいってリクエスト多かったんでしょうね。
で、父親の本性…ああ、アンタの息子だわ。
そして舞台から落ちて変態が消えた…さあそしてどうなる?
最終回って残念にもほどがあります。
クギ子ちゃん
柱、とおもったらとんでもなく巨大な両親…
シールで友達が助けている、というのも心が熱くなります。
テリトリーを没収されたら、…口裂け女に人面犬…
目を開けずに歩く、オルフェウスですね…一番きつい試練です。人間には。
確かに、誰も嘘はついていませんね。
そしてクギ子ちゃんに、試練に敗れたのに?
そこから脱出するには…なるほど、確かにイザナギは試練に失格しても、無事変えることはできましたね。
神話はこういう関連性があるから面白いです。だから比較神話学という学問もあるんですよね。
少女結晶ココロジカル
扉の可愛らしさがもう殺人的です。
この双子の言葉、うまいですよね。そう、ファンはそういう存在ですし、アーティストも…
どちらも人の当然の欲ですからね。
この、ライブでファンとアーティストが煽りあって負のウィルスが増殖していくのは、まさにヒトラーがやったことそのものです。
ヒトラーの演説、それ以前に演説会場の演出は、現代演出の礎といえるほどでした…それで聴衆を煽り、煽った感情に本人も引きずられて、行き着いたところはすべての破壊でした。
おそらくオウム真理教も、ほかにもとてもたくさんの場で、同じことがあったのでしょう。
ダンスバトルのフィールドを作る動きもすごく華やかで楽しいです。
それも、格闘ゲームのような感じで…本当に良く作りこまれた世界観です。
こころちゃんにもネガティブな感情がある、そこから脱出するのが親の愛情、というのもわかりやすいです。
「のんちゃんをたすけて」と、あくまで彼女を敵と思わないのもかっこいいです!
そばにいく、どころか心の中にまで…
一番醜い、痛い部分を受け入れて、逆にのんちゃんを声援する…
「いやだよ」という言葉も涙が出そうになります。
アニメのアイドルマスターで、千早の放っておいて、に春香がほっとかないよと叫んで関わり続けたのも思い出しますね。
フィールドを解除しての、二人のすごく輝く心をぶつけてくるようなダンス…涙がこぼれそう、喉が熱いです。
本当にすごい作品になりますよ、これ。
つばさピチカート
前回、圧倒的な熱さをぶちこんできた作品。ドキドキの第二話…
彼女のほうがドキドキですよね。こんな新生活。
小さい長男と、同い年の長女の冷たい空気。
すごく事務的な感じの仲野さん。
どれも、すごく胸が苦しくなるものです。まあ、偽善がない分いいのかもしれません。
別に東京の人がこんななわけじゃないと思いますけどね。
おみやげも無視されてますし。
食べながら仕事、それで「食事くらい」で口をふさぐ…難しいですよね、いきなり大人になれと言われるようなものですから。
それも、リラックスできる家がある大人より…むしろ軍隊とかと同じような。
まあ、昔は寄宿学校とか、年季奉公とか、軍隊とか…まだ子供の年齢で家庭から離れ強制的に、プライベートがない大人の振る舞いを求められることはよくありました。
「るりちゃんもひくんだ」という言葉…るりちゃんの言葉はきついですが、少なくとも、笑顔で歓迎しておいて、その裏でもっと深く傷つけてやるとやられるよりはずっといい子ですよ。素直に自分の感情をぶつけてきて。
片づけを手伝おうとして、…仲野さんの、「このおうちをかきみだすような」という言葉、かなり心を開いていると思いますよ。
人間らしい感情、善良な心が、今のこの家には異物でしかない、ということですが…
いきなり泣き出して、でも母親の愛情と東京の夜景…いいことを見つけることができる、というのもすごい才能ですよね。
負けないと頑張る、その前向きな態度にも胸が熱くなります。
雪の結晶のような音、というのもイメージを良く伝えてきます。
ここで蛍くんとの再会とは。
いきなりの無防備なラブシーン、本当に相変わらずです。
るりちゃんのこの素直な恋する少女の表情、これもまた魅力的、なのですが…
初心者レベル、でも…
ここで、るりちゃんの「どうしてお父さんはあんな子に」と、翼ちゃんの「身体の中から」と疑問を対比させるのもうまい技巧です。
そして翼ちゃんらしく、回想から…心から、ただの一音で読者も圧倒してしまう、それがこの作品のすごさ。
いきなりすごいのを見せてもらった感じですね。
るりちゃんの感情が、嫉妬も混じってすごく強い憎しみにもなっているようですが…陰湿なことはない、と信じられます。最初に笑顔で歓迎し裏切るようなことをしていないから。自分のことしか見ておらず、他人を傷つける快感に溺れていないから。
るりちゃんも、いつか認めてくれる…何があっても大丈夫、辛いことはあっても、と信じてついていけます。
なんか今は、脚の手術とか、またはすごくきつい登山の前みたいな心境です。痛い思い、つらい思いをすることはわかってる…でも、それが終われば、その後には飛び跳ねる楽しみ、素晴らしい景色が待っている、と信じられます。
きぐるみ防衛隊
まず体力づくり、と…三人で走るのって空しいですよね。
どうせ運動部でも文化部の相当部分(演劇とか音楽とか)も走るんですから、多すぎず少なすぎずが常に走ってるようにしたほうが面倒がないでしょう。
五月、男とのキスを「女でもないし減るもんでもないんでべつに」で流せるってどれぐらいのクールでしょうか。
この図、わかりやすいようでまるでわかりませんね。
信頼関係といっても…まあ、人間は一緒に戦っていればいやでも信頼関係ができる生物です。
女の子達のチヤホヤに、退廃ハーレムを思い浮かべる…まあそうなんですけどね。
いきなり美人になった里美さん、どんな形で動くんでしょう…
ピアノのシーンは実に優雅ですね。
ハートが強くてピュア、って現実世界ではそれほど長所じゃないんですけどね。
囮になれば、とよくそんなこと考えますね。
「笹倉さんともしたいよ」はびっくりしました。かなり強烈なお色気ですね。
着ぐるみ同士が板で会話しているのは苦笑します。
シェル…
さて、そう、わかりやすく基礎ミッション、という感じでしょうね。
出口ゼロ
ひたすら読者を裏切ることだけに専念してる、という感じです。
最初、なんだか和気藹々した平和ムード、そしてごく普通の学校のような演技のレッスン…
最後のどんでん返しがそれだけに見事。
あらゆる技巧を試している、というか才能が暴走して引きずられているような感じもします。
わたしに××しなさい!
氷雨の冷静さ、確かに正しいんですけどね。
それより警察は?
寝不足って、そりゃわからないですよね。
「よかった!!生きてて」これほどストレートな愛の言葉もないです。
マミちゃん…笑顔でカーテンを握り締めて、これかなりシュールで強烈なギャグです。
そりゃこわいですよ。
あの二人の父親…さぞとんでもない人でしょうね、中身は。
「あなたがあやまることではないし時雨のこともいっさい関係ない」って、現実の世界はそうはなってないんですよね。警察沙汰にすれば、むしろ父親と時雨が圧倒的な代償を払うことになります。
本質的には、一人の犯罪で家族全員が処刑された…それどころか天皇に関することがあれば、何親等かわからない親戚から郷里全員、担任教師まで事実上抹殺された時代と、今の日本社会は変わりません。
「晶にも非があった」という冷静さも驚かされますね。
丸一日…小説にとってはほとんど破滅的、と。
寝たふりをしていたら花…なんだか少女漫画らしくなりましたね。
それまで小説の糧にしてしまうとは。
で、…ミスター出番なしの時雨くん、やっと出番が来ましたね。
なんというか、どこに不時着するのかわからない、きりもみ失速でめちゃくちゃな飛行機に乗ってるような気分です。
正義感の強い家族
椿ちゃんの、75点でも叱る両親。学校でもいじめられ始めた。
そこにすごい美少女転校生、芹沢杏樹ちゃんが来た。だがその首に、「5」というアラビア数字の傷か何かがある。
その杏樹ちゃんは、泣いている椿ちゃんに何があったのか聞いて、「お父さんに相談してみようか?」と一言。
本当に翌朝、何事もなかったようにイジメは消えていた。
そして杏樹ちゃんの家に行き、「芹沢さんちみたいな親だったらよかったのに」と言ったら、杏樹ちゃんは「お父さんとお母さんに相談してみようか?」
扉は絵の美しい部分がよく出ていますね。
理不尽に怒る親、「もっとやさしい親だったら」誰もが思うこと。
学校でも…この時点で胸が悪くなってます。
そこにやってきた、すごい美少女…でも、首に番号?強制収容所出身とか?
隅で泣いていてこんな美少女に慰められら、そりゃ辛いというか殺意湧きますよね。
「うちのお父さん正義感強くてたよりになるから」と聞くと、もしこれがホラーだとわかっていなかったら、紺先生のことですから巨大ロボットぐらい出してくるかもと期待できたんですけどね。想像して大笑いしました。
次の日…すごすぎることになりました。どうやったのでしょう。
ものすごく贅沢で立派な家、まさに楽園です。
「説得?そんなものは必要ないよ さいしょからわるい人なんていない」…ものすごい正論なんですが、ホラーの文脈で読んでいるとぞっとする言葉です。
「生まれたときはまっさら」は古い全体主義的な、白紙の石版(タブラ・ラサ)発想で、今のピンカーら進化心理学・カーネマンら行動経済学から見ると古いです。
そして…親の変更まで「お父さんとお母さんに相談」すれば、ってもう理不尽にもほどがあります。
この時点で背筋が寒くなり、奇妙な吐き気が胸からこみ上げてますね。
ページをめくるのやめようか、いやそんなことしたら一生怖い、という感じです。
本当に両親が改心している…クローン技術…
「この不良品はすぐに処分いたします」と飛び降りるのは、違う意味で恐ろしいです。これからの日本はそんな方向に向かうのでは、と思っているので。
その、僕が感じている日本社会の空気は、読者である小さい女の子達のほうがその鋭い感性でより強く感じているでしょう。
それを引き出してしまう作者もすごいです。
元の両親のよさもわかって…でも、取り返しはつかないんですよね。
「浮気なんてせず」という言葉から、芹沢氏が何をしたのかがはっきりわかってしまいます。
妻の浮気を死って妻を殺害し、改造したクローンに入れ替える技術を勧めてしまい、そのまま暴走して娘、さらに娘のクラスメートや、クラスメートの両親も…
「まるで人がかわったようね」…『ステップフォードの妻たち』…
きわめて完成度の高い作品です。
これほど実力が高かったとは、見直しました。
この実力を、全部出し切れる…僕の好みとしてはギャグが強いラブコメで発揮してくれたら、とすごく強く思います。
次回作、ものすごく楽しみにしています!
来月号は、長谷垣先生の前後編!すごく嬉しいです。
さらにかみかみかえし、オーバーワークが心配になりますが…