なかよし2014年2月号感想

やはりココロジカルの表紙は、まず「異質」という感じを与えます。でも目立ちますね。

付録も豪華!

読みきりが毎号あるのは嬉しいです。当たり前だともいえますけど、それは体育会系水準の当たり前なんでしょうね。

少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)クギ子ちゃんがいる!(PEACH-PIT)塾セン(立樹まや)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)わたしに××しなさい!(遠山えま))ドキドキ!プリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)170cm☆オトメチカ(桜倉メグ)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)恋と軍艦(西炯子)小学生のヒミツ(中江みかよ)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)ワルツのお時間(安藤なつみ)かみかみかえし(遠山えま)さばげぶっ!(松本ひで吉)星もとぐらし(長谷垣なるみ)予告

少女結晶ココロジカル
冒頭の素直な恐怖感、この年代の臆病さがそのまま伝わってきます。
突然普通のおばあさん、話が通じない…まあ「わたしの宝石しりませんか?」というのもわかりにくい質問ですが。
一瞬ボケてるかと思わせて、思わせぶりな言葉…この迫力もすごいですね。
赤ん坊を脅かして、そして笑う石を選ばせる、みんなそんな形で宝石との絆を…面白い社会です。
でも、一つだけのかけがえがないものがあると、逆に怖いですね。邪悪な人間や洗脳型組織はそれを奪うことで人を壊し支配しますから。
主を亡くした石の運命…
そしてここで仕事をさせて、というこころちゃん、いい選択ですね。
この電話はこころちゃんの父親にでしょうか?
一人で、辛い仕事でも一生懸命にやる…これほど成長できることも無いですね。一人なら逆にいじめられることも無いですし。
宝石をいじったらものすごい金額でビックリする…女の子ですよね。
BOXのみんなと一瞬話せたように思えるシーンもドキドキします。
「開かずの扉」系の民話モチーフを使うのもうまいです。民話や神話はとても普遍的ですから。
そして、開けようとしたらそれでおしまいではなく、試練を課す…より分ける、というのも民話に普遍的に見られますね。
そして石と一つ一つ語り合うのがすごくステキに思えます。
拒否してくる石も抱きしめて…おばあさんにとっても意外な行動だった、と。
そして親も、彼女のガーネットを返して、何があったか教えようとしてくれる…
これはすごく嬉しいですが、心のどこかに不思議なもやもやがあります。
確かに、親に反抗してでも行動したいと思うぐらいじゃなければ、子を危険な旅に出させるなんてできない…というのもわかります。
民話のモチーフが多数ある試練が、最高のものだということも。
でも、何か別の方法は無かったのか…あれほど深く傷つけないで旅立たせる方法は無かったのか、と思ってしまいます。
それほど素敵な作品なのは確かですが。

クギ子ちゃんがいる!
こうして見ると、ちゃんと正規連載なんだなって思えます。
うわさに真相をいえないのも寂しいですね。
必死で秘密を守っている、というのがニヤニヤします。
「夜中の学校はおばけ候補生専用の学校」…考えてみれば夜の学校って、すごくもったいない空間ですよね。
数千人が避難できるほどの空間、大きい調理室・実験室・多数の楽器と高い音響設計された部屋などを完全に無駄にしているのですから。
これほど多数のオバケがいるところに入って平気でいられるのもすごい。
候補生の生徒が実に面白いです。確かにこいつらはそのうちおばけになりそうです。
ふぅちゃんとハムスターを助ける、というのもすごく心温まりますね。
「先生たちが家に送ってくれる」って先生たちはおばけなんですが。
とても楽しい話です。
よく考えてみるとコレ、「地獄少女」を引き継ぐホラー枠かも…でもこれなら大歓迎。

塾セン
(大学までエスカレーター)花菱女子学園バスケ部キャプテン、原口莉彩、中学三年生。超弱小。
負けた帰りにふと見かけたバスケゴール、そこに座っていたスーツ姿の男性が少し気になる。
そう思ったら、そこは「唐草寺子塾」で、体験入塾と勘ちがいされて誘われた。
まったくやる気も無かったが、なりゆきで一週間に延長されてしまう…
そこが、成績だけでなくバスケも強い麻葉高校への高い受験実績があることを知って…
キレイなシュートシーンですね。
なんというか悲惨としか言いようがない弱さ。
「原くん」と慕ってる子の存在も面白いです。
コートがあるのに家だったので驚く、というのもよくありますね。
日本では野外公共バスケゴールが少なく、むしろ個人宅にバスケゴールがあるケースのほうが多いような。
塾に体験で呼び込まれる、というのも面白い展開です。
次に何が起きるか、意外に思わせてくれます。
美人の女の子に何か言われたり、散々ですね。
ボールを見てもらえて、それから一週間来い、というのも強引というかなんと言うか。こういう流される話は入り込みやすいです。
「可能性があるかぎりぜったい受からせる」を実現させてるのがすごい。よほどいいノウハウがあるんでしょうね。
ここでじっくり回想なのはゆったりしたペースですね。
難易度レベルをアルパカで表現しているのがすごく面白いです。
「本気でやりたいなら」その一言でどれほど人生が変わるか。
そして、弱小校の、向上心がないチームメイト…湘北の赤木のように、ついてくる人以外は排除するということはできないようですね。
ただ、悲しみを楽しさで押し殺して、現状維持…
迷っているのを、塾生徒と一緒にバスケをして…先生の見事なシュートと回想を重ねる、だから回想をしっかり描いたのか、と構成の見事さに拍手しました。
涙の美しさも素晴らしいです。
そして「現実を教えるのも先生の仕事なんだよ」という意外な言葉…
さらにしっかりと親も条件つきで説得する、ものすごい誠意ですよね。
少女の成長を真剣に描く、という意気込みが強烈に伝わってきます。まるで真っ赤に輝く鉄の塊みたいです。

百鬼恋乱
ホラー映画、にしか見えませんよね。
ムクをけしかけて人を噛ませる、って恐ろしいことをしますね。
当然のように垂直面を歩いてのぼり、逆になる…人間じゃない、というアピール。
次の、鬼の花嫁の価値…
ココちゃんにそっくりな女の子?
さらに、鬼は天に行くのに、花嫁が作る羽衣が必要…すごく複雑な話です。
削除された?
すっとひざまずき、炎を捧げる二人は実にかっこいいです。
そしてまた笑いに戻るのはほっとしますけど、肝心なことは何も解決していませんね。
そしてゆっくりとした回想…
なんというか、すごく丁寧に、まるで布を織るように心を彫り上げていきますね。

わたしに××しなさい!
誰得、としか言いようがない扉…
「あきらめはやすぎだろ」と励ましてどうする。
マミちゃんがもっと深く壊れていく…ここで晶くん、期待を裏切りません。
「おまえのためにがんばったとかじゃねーからな」というツンデレ台詞が苦笑します。
そして、そのうわああをそのまま小説につぎこむと。
…ガラケー用QWERTYキーボードって売られてないんでしょうか。
いきなりシャツに「斬馬刀」とあるのが大笑い。
なぜわざわざ女子禁制のところに男装して…恐ろしい子。
で、こんなところで「氷雨のことほっとけない」って何を考えているのやら…そりゃまあこんなことにもなりますよね。
なんというか恐ろしい作品です。

ドキドキ!プリキュア
全力でひたすらレジーナを守る…
それで「わたしが消えちゃえば」となるの、すごくわかりますけど辛いですよね。
ぜんぶ受けとめてあげるよ、というのはもう涙出てきそうな熱さです。
「パパを説得しよう」ってかなりの無理ゲーに見えますが。
しかし何この、コレだけ見るとどう見ても「オレたちの戦いはこれからだ」エンドなんですが。
まあ毎回本当に安定度の高いコミカライズで、次シリーズも何の不安もなく楽しみにできます。

170cm☆オトメチカ
自分で妖精、というのも難しいですね。
妖精について知識があれば、妖精は「ディズニーのティンク」がすべてじゃないということも…
可憐さん、頑張ってますね。
奪い合いになってしまい、資材自体が少ない…さらに創意工夫が必要になりそうです。
最初から可憐さん有利になっていたとは…
可憐さんの頑張りを見て思い出して自分も頑張る、というのはうまい心の動きです。
ここでいやがらせでメイクを崩され、もうだめ…ここで七緒さんが抱きしめてメイクを拭い落とし、素顔でステージに立たせる…
すごく熱い展開ですね。元からものすごく熱い作品なんだ、と思い出させてくれます。
「乙女でなにがわるい」という言葉の熱さ!
そして…ぱっと全部を開く…すごい、としかいいようがないです。
可憐さんがはじめて、スピカ=乙女に気がつく…
はは、ただのスッピンを「ナチュラル妖精風メイク」と勘ちがいしてしまう、というのは笑うしかないです。
倍返しって何をしたんでしょう。
そして「彼がいなくなれば」って何をするんでしょう。なんか相手が悪かったということになりそうですが…

恋するふたごとメガネのブルー
とうとうやってしまいました…我に返って、さあフジタどんな反応を?
…「留年決まってヘコんでんだろ」…殺。わざとやってるとしか思えん。
「なにもなかったか」が苦笑させてくれます。
そして「もうちょっとうまくかくせないの」…やばい。
「たぶんおねぇちゃんの頭の中は教会の鐘がなってるわ」がまた大笑いです。
で、また後ろから抱きつくようにおみくじを…というかずっと抱きっぱなしっておいおい。
「きらいじゃないよね」…まあそりゃあ。
バレンタイン、って正月からは一ヵ月半あるんですよ?
この調子で、きつい一月半だったんだろうな…そう思うと胸が痛いです。
有永くんの「うまくいくといいね」「ハルタもそう思ってるよね」…なんというか残酷なぐらい。
というかなぜこんなくっついてるのをクラスメートはさわがないんでしょうか。
すごく怖いこと、とまっすぐ描いているのもすごいですね。
この「がんばれっていってくれる」がどんなに残酷なことか、本当にわかっていないのでしょうか?
わかっていてこう言っているとしたら…
そして、本当に告白してしまった…有永くん、どう受け止めてくれるでしょう。
彼が男主人公になったらそれはそれで面白そうですが。

恋と軍艦
いろいろとやっていますね。
晶ちゃんの絵がこんな形で活きてくるとは。
鼻の穴が広がっているのが笑えます。
「将来夫になる」でのものすごくきれいな絵…すげえ。
「すべて自分の都合のいいように考える素晴らしい才能」…笑いが止まりません。
で、この活動も「裏で子どもらをあやつっとるか」ってとことん反対のための反対しかない連中ですね。
「安心で心配」というのも恐ろしい。
料理の仕方まで教えて、「そうなんですか だれに…」いきなり王手くらいましたね。
「町長さんにプロポーズされちゃったんです」これは吹くでしょう。
そして散々鋭いことを言った挙句、「友だちじゃないですか!」…
歩く核弾頭。こわい、こわすぎる。見てる分には大笑いできますが。

小学生のヒミツ
恋する女の子ってすごく色々気になるんですね。
どこもかしこも恋する女の子の香りで、まるでお菓子屋さんの前を通っているようです。
チョコも失敗続き…父親にはお気の毒としか言いようがないです。
失敗でニキビが出てしまっている、というのは本末転倒というか。
ニキビ一つで、すごく反応が変わってしまう…女の子のあまりの壊れやすさに、怖くなります。
ニキビが増えてる…「ちゃお」から未海ちゃんを呼んできたいですよ。
そして、「女の子にそんなこというな」と守ってくれたのに、それよりニキビを見られたショックが大きい…胸が張り裂けそうです。
頼ってもらえて、母親もさぞ嬉しいでしょう。
母親がちゃんと教えてくれたのは嬉しいです。
やっとちゃんとできて、そして…当日。
もう、全部すごくまっすぐに伝えてくれて…男の子がこれやられたら、もう背負いきれないぐらいじゃないですか?
手も震えてますし…
こんな答えとは、まあ誠実ですし。でも光があれば陰も…さて、次はどんな話でしょう。
発売日までが長すぎますよ。

きぐるみ防衛隊
ひどい…でも、何が普通かは場によって違います、でも…
撮影シーンのアンニュイな色香はすごいですね。
「敵の幹部」なんてこんなところで言っても場違いなだけ、マークするだけでいいのでは?
完全に先手を取られた、という感じです。
兄も、気遣っている姿を見れば認めるほかない…
あえて額の傷にキスするほうが唇よりドキドキする、というのはうまいですね。
お休みの間の充電も楽しみにしています。

出口ゼロ
本当に外に出られた…そして人の助けも得られた、と。
「外との唯一の交通経路」という時点で、今度は孤島ものミステリですか…
警察の耳には入ってない、と言う時点で、警察はアカデミーの下部組織、と。
携帯電話もだめ、完全に封じられている…この時点で、一人だけでも人間集団から逃げて山林に潜ったほうがいいとわからなければ。
このような悪行を続けることができる組織の力をなめてます。
病院の人や警察の人が信じてくれた、これで相手を信じてしまうのも軽率です。それすら演技だと疑うぐらいでなければ。
というか、インターネットで海外に情報を送らなければ…それをしてさえも確実とは限りません。
咲良の話、というか男女が一緒の部屋で寝てること自体が異常かも。
そして、矛盾に気がついて…
やはり町全体が敵でしたか。
さて、まさに出口ゼロ…装備を調達しなかったのがミスですね。シーツ一枚、ミネラルウォーターのボトル一本、ライター一個でもあるかないかでは大違いです。まあ、傘だけでも工夫次第で色々できます。殺人も含めて。
無駄なことをしたものです。

ワルツのお時間
なんて素敵な笑顔。「つぎはお二人の番ですよ」という言葉もドキッとします。
勇誠くんも、本当は罪悪感を抱えていた…
たんごくん、ちゃんと正装してダンスルームに。
「踊ってもらえますか?」という菫さんの笑顔がまた素敵です。
見ていて本当に素敵です。
新しくパートナーを探そうとして、それでもやはり振り切れず…そこにたんごくんが来てくれた、ベタ最高!いやもう、期待していた百倍すばらしいのをかましてくれました。
まだ「パートナーとしか見られない」、でも…
本当に何から何まで、素敵なものがいっぱい。すごく深い満足感に満たされています。
まさにこれが正統派少女漫画だ、って感じでしたよ。すごく大好きな作品になりました。
次回作もすごく楽しみにしています!また正統派でよろしく。

かみかみかえし
こっち側の情報はまだまだ少ないですね。
威張ってますけど、彼女も所詮利用される側…
一番えらい神?天照?
伊勢神宮に天照がいない、というのも大変なことですね。
ましろちゃんをしっかりガードしないと危険ですね。
出てきた関西弁の、花宮萌黄ちゃん…やたらと可愛いです。
「なんのうらみもないけど」ってやることはひどいですね。
いきなりボスキャラ登場、といっても迫力がない…と思ったらヤマトタケル?なんかやりたい放題ですね。

さばげぶっ!
ハイヒール…なんという恐ろしい曲線。
それがまるでシンデレラのガラスの靴のように…
モモカちゃんのアホぶりはすごいです。
こんな男に名前があるのがある意味すごいのですが。
というかなぜハイヒールにそんなに詳しいのか…
ハイヒールの起源、本当に西洋文明はとことんバカです。
日本が全部肥料として活用していたというのに。
「よい子の少女誌のため」…
顔からこの悪夢につっこんで…それほどまでにハイヒールを愛して…
モモカちゃんの、無理にヒールを地面に刺して歩くのは大笑いしました。
で、こいつが…なんというかすげえ。ひたすら力技で圧倒されたような。

女子高生の弁当タイム…そりゃすごいことになりますよね。
マヨネーズとシャンプーを間違えるのは大笑いしました。
母親の仕返しは豪快です。
「あーん」攻撃はなんか怖いです。
ピシャ、の二連発も大笑いしました。
かよさんの優しさ、でも…ごはんで猫はどれほど栄養取れるでしょう。
鹿を狩る、って…野生の獲物肉(ジビエ)は週単位で熟成させないと。
というか実銃触れるのにサバゲやってるんですか。

星もとぐらし
恋愛相談したら確実にくっつける結望ちゃん。
張真りえ子さんの相談に乗ろうとしたら、近所の新夜理一くんがいちゃもんをつけてきて…
で、りえ子さんが気になるのは理一くん?
熱心に協力しているけど、ある日転んだ理一くんに押し倒されるようになって…
恋愛相談の達人とは、面白いキャラですね。
笑顔もすごくかわいいです。
冒頭部、キャラに名前を入れていくところは強引だな、と思いましたが、りえ子さんが気になるのが理一くん、となるとなるほど、と思わせました。
プレゼントで落とす、というのもわかりやすいというか単純というか。
クッキーを作っているシーンも楽しそうな感じが伝わってきます。
いきなり押し倒されるシーン、ここの服と体の質感が強烈で、実際に体の温もりが伝わってくるようです。
「そうすれば」と泣いているのも胸が痛いです。
すぐ、まっすぐりえ子さんに「わたしも」と言えてしまう…連載なら引き伸ばせますが、ここをすばやくするのもうまい。
りえ子さんも許してくれてよかった、とほっとしています。
本来なら六回連載ぐらいの話をしっかり一話にまとめたのはうまいと思います。
タッチもすごく読みやすくて、素敵な作品でした。
次回作がまた楽しみです!

来月号は三月先生の読みきり、また楽しみです。予告だけでも素敵だな、という感じがすごくしますし。
初恋少年少女もますます脂が乗ってますね。今回はどんな展開があるのやら。

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