なかよし2014年8月号感想
意外と面白い表紙になりました。
付録には、「本当にDVDがついたのか」と一瞬びっくりしましたよ。
「なかよし」からのアニメ化は久しぶりですし、作品そのものは面白いのでヒットしてほしいです。
「なかよし団」の終了は残念ですが、新連載は楽しみです。
さらに、わんころ以外では何年振りか思い出せないほど久しぶりの四コマもうれしいです。
…講談社漫画賞、「12歳。」惜しかったですねえ。そうなってたら「なかよし」が新人育成を軽視するからだと大笑いしてやれたのに。
さばげぶっ!(松本ひで吉)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)恋と軍艦(西炯子)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)利根川りりかの実験室(長谷垣なるみ)わたしに××しなさい!(遠山えま)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)嘘つき王子とコウモリ彼女(美麻りん)かみかみかえし(遠山えま)塾セン(立樹まや)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)ハピネスチャージプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)呪われさん家の花嫁さん(あおいみつ)予告
さばげぶっ!
旅…あの、「このメンバーで旅に出たらどんな目にあうか」をちらっとでも考えてみたら?
地図どころか地球儀の、グリーンランド…というかこのエアガンの威力、合法ですか?
でもグリーンランド旅行なんて、テニス部が知ったらうらやましがると思いますよ。贅沢な。
キビヤックネタは当然でしょうね。
タンパク源、ってアザラシの内臓や肉もタンパク質のような。あと保存も切り身を放置すれば冷凍になるのでは。あ、極地では動物の内臓はビタミンA多すぎで毒になることが多いんでしたっけ。
キビヤックはむしろビタミン源として貴重なんでしょうね。
雪男…グリーンランドにいるでしょうか。
マヤちゃんの泣き顔、すごく素敵です。
アザラシでたわむれていたら…というか極地の水につかったら、数秒で死にます。確実に。
本当に雪男…これってまず写真撮らなきゃ。大発見ですよ。
「大岡の子争い」ネタも大笑いしました。
なんというか、助かるはずがない状態でした…なぜ生きてるんだサイボーグか、というレベルの話です。
口から強酸なら、普通に吐けます。のどに指を突っ込めば、吐いた胃液は強酸です。
七夕で「神グッジョブ」も爆笑しました。
アニメの宣伝も苦笑しました。
恋するふたごとメガネのブルー
ももちゃんどうしたんでしょう。
「返事もらえてますます好きになっちゃった」とか、黒い面が出るかと思ったら出ませんね。
「またみんなであそべる?」という空くんの言葉がかわいいです。なんだかんだいって、双子のこと好きなんですね。
みんなの前で「土曜日の電話なんだったの」って恐ろしいことを…
期待したら有永、しかも見透かされてる、こういうリズムは楽しいです。
「ほとんどの子たちはオレじゃなくてもいいんだよ」…なんという贅沢な。というか、男も女も結局、二十人が三人を好き、ぐらいなんですよね。そしてその六人でくっついたり離れたりするだけで、ほかの三十四人は恋愛とは縁がない…。
「いまは笑っててよ」といえるのもすごいですよね。
教室でのさくらちゃん、シャレにならないかわいらしさです。
なんというか、うまく複雑なことにしてます…
恋と軍艦
上海旅行が変わらず楽しく続いてますね。
…と思ったら、エステサロンに父の愛人…これを見ている娘、って爆笑するしかないすさまじさ。
ここで母親と恋の話ができる…母親には感無量でしょう。
ニアミスを繰り返すのは実に楽しいです。
しかもどんどん距離が近づきますし。
…と思っていたら、バスで…あまりにもあっけないし、言い訳の余地がなさ過ぎて大笑いです。
母親の表情がある意味すごい。
出口ゼロ
夕日ちゃんが成功を重ねて信頼を得る、というのはわかりやすいです。
静先輩の回想をここで出してきますか。
絶体絶命を通り越して、もう寝るしかないですねこれは。
咲良くんが生きている、という情報が先輩にとってこれほど重要とは…
さて、どんなどんでん返しでしょう。
ハンターハンターの、「遠回りの道から出て、近道に向けて、武器を土木工具として使って穴を掘る」とか?
利根川りりかの実験室
連載二回目、やはり絵や画面の成長は目覚ましいです。
女の服を着ても平気、というのは本当に時の旅人?
本当にニュートンを呼び出すとは。
…今、恐ろしい連想が。ニュートンはもともと、ペストから逃れて田舎にいたときに重力を思いついた…
この二人、二人とも、天然痘やペスト持ってるんじゃ!ぎゃあああああ。
母親は大切に…まあなんというか人間としてはとんでもない人ですからね、ニュートンは。
盗聴器の種明かしは素晴らしいです。ニュートンのゆりかごという名前もいいです。
さてこれからどんな人が出てくるか…
こういう人間的な側面の、ごくごく断片から科学史の科学者たちを紹介する、というのはすごく面白いと思います。
これ以外に「なかよし」で科学をやる方法はないな、とさえ思えます。
わたしに××しなさい!
扉から話を進めるのも面白いです。
このケータイ小説、それ自体ちゃんと書いてくれたらおもしろいかもしれません。
「どうやって読ませれば」はもう解決してるんですがね。
時雨の両親と会うというのに、考えてるのは氷雨のことだけ…ひどい子です。
資料写真を撮りまくるのは育ちの悪さ丸見えですが。
母親の美しさはすごいですね。
この父親、美形ですがやはり中身は鬼畜だ…それこそいい小説ネタになりますよ。
ここでお姫様だっこを決めるとは、やってくれますね。
さて、ユピナの正体を…ばらされて、それでどうなるんでしょう?
きぐるみ防衛隊
ガラス片の中、三人が一気に変身する美しさは素晴らしいです。
「俺が目立てなくて」ってなかなかいいキャラしてますね。
もうパペット、って先手を取られたような感じですが、どう切り込むのやら。
少女結晶ココロジカル
暗いのに攻撃的な人ですねえ。
そしてマールさん、申し分のない人格者のようにも見えますが…
野原で楽しく踊る、こののびやかな手足の美しさ、空の解放感、すごいです。
さらにリフトの、肉体そのものの美しさ…ため息が出ます。
「ぼくに恋して」も強烈ですね。
そしてウィルスの脅威をあおってから、対照的な黒鳥の踊り…無音で、タールがねばりつくような静かさがすさまじい切れ味です。
で、こころちゃんの練習は?まあ一日でバレエなんて入り口にも入れませんが。
嘘つき王子とコウモリ彼女
この期に及んで親に見栄を張り続けるとは…
会長の受け答えは見事ですが、電話に笑顔の必要はないのでは?
「好きにしな」というのもわからないですよね。
理事長が国会議員で閣僚というのもまたすさまじい。総理大臣の娘よりはましかもしれませんが…
すべて全国レベルの全競技で活躍、って…日本ではそういうのは認められにくいと思いますが、まあ理事長パワーですね。
紐をほどいた悪意は誰でしょう?
そして輝くんがけがをするのもある意味パターンですね。
けがを無視してやり抜くことは、まあ体には悪いですがよくあることでもありますか。
流凪ちゃんが行動するのはかっこよかったです。というかそれ以前に審判が何してるんだ、ですけど。
それにしても、なぜこれほど勝利にこだわったのでしょう…
かみかみかえし
スクナ…結構重要な神ですけど。
しかし医者としては結構有能ですね。結論は冷徹ですが。
手術といいながら薬草とは。
一週間は動けない、というのがまたリアルかも。
今度は中国の四神まで出てくるとは。そのうち北欧神話やエホバもいらっしゃるかもしれませんね。
どれだけスケールが大きくなるか…どんなふうに風呂敷をたたむか、楽しみに見ていましょう。
塾セン
「帰りません」って危険なことを言いますね。
こういう事情じゃ、罪悪感を感じるのは仕方ないですね。
そして、それほど重いことに、簡単には立ち入れないことも当然ですが…
合宿とは面白いことに。
頭をなでられての笑顔がまた極上です。
というかかなりハードですね、これ。
花火とか息抜きもありますし、楽しそうです。
そして浴衣湯上りの先生と二人きりで縁側に…いやこれ、塾とはいえ教師の自覚があるなら男のほうから避けろっての。
「いい彼女さんだったんですね」という何でもない言葉に、先生がとても癒されたのがうまく伝わってきます。
言葉では「さいごの彼女」ですが…
砂浜で思いきり泣くのもすごい情熱的な気持ちの表現です。
紅子ちゃんの悩みがいきなり、どっと雪崩のように伝わってきたのはびっくりしました。
莉彩ちゃんをそれほど嫉妬していたとは…そして莉彩ちゃんがすぐ、全部受け入れてしまった…どうしてこれほど心が広いのでしょう。
そして「先生はだれのまえで泣くんですか」と、莉彩ちゃんのほうから…なんだかすごく熱い、抱えるのがやっとの大きさの玉をパスされたような感じがします。
そして強引にキスを…これ、本当にすごい作品ですよ。何度も言っていますけど。
百鬼恋乱
こわしに…まあ彼女も取りこまれるだけでしょうね。
物理って怖い科目ですよね。できるかできないかがこれ以上なくはっきり分かれてしまいます。
そしてできないのができるようになるには、公文式かそれと同様な方法で、とことん基礎から数学力を高め…さらに最後の最後は感性と美的感覚なんですよね。
親切な教頭先生ですね。その親切には、努力で応えましょうよ。
ココちゃん以外はゆのんちゃんのことを知っている…というか「ジュノー」でゆのん、ですか…
一度柱の陰に隠れてからのろけを続けるのがまたかわいいです。
簡単に自販機を持ち上げる、というのがまたすごい。
そしてうっとりした顔もすごい色気ですね。
で、心臓を抉り出すという話なのに「ゆのんちゃんはわたしに恋してるの」…これはもうほとんど超能力ですね。
…それで何が起きてこんなあっけないことに。
なんというかちょろいにもほどがありますね。ここまで展開が爆発しまくっていたら何も言えません。
ハピネスチャージプリキュア!
仲間同士秘密はよくないですよ。信頼関係を壊しますから。
そしてそりの合わない同士、なんて親切なオレスキー。
あとオレスキーさん、百枚も書くのはあなたも指が痛いし座ってるの疲れるのでは?
幻影を壊して信頼関係が生まれる、って、いおなちゃんの弱さのせいですよね、これ。
そういえば歴史上、一人の人間の過失で起きた最悪のことって何でしょう。大規模な海難事件や、港での爆発とか?
呪われさん家の花嫁さん
気持ちが入ってないとダメ、って憲法違反ですよ。内心の自由を許さないなんて。
罰則として本当のことしか口にできなくなる…そこで同棲発覚とか…
まあ一族の事情をマネージャーに伝えておかなかったのが失敗でした。
芸能レポーターほど恐ろしい人種もないですね。その前で…まあこの子は、罰なんてなくても本当のことしか言えないでしょうけど。
というかマネージャーが彼女を追い払ったら、そのまま天罰が続くだけなんですが…
ラブシーンのほんわかするような温かさはさすがです。
「いまどき恋人にむかって「だんなさま」なんて」…そりゃそうですよね。
泥が婚約指輪とかもドキドキしますね。
短いですが、極上の作品でした。次作もすごく楽しみです。
来月号は渡辺留衣先生の連載!すごくうれしいです。
「小学生のヒミツ」もどうパワーアップしてくれるのか、楽しみですね。