なかよし2014年9月号感想

意宿題お助けというのは本気でありがたいですね。
ピンホールカメラはすごく勉強になります。

さばげぶ、結構評判がいいようです。普通とは違う意味で。

マガジンとのコラボは珍しいといえば珍しいですね。

嘘つき王子とコウモリ彼女(美麻りん)さばげぶっ!(松本ひで吉)FAIRY TAILブルー・ミストラル(渡辺留衣)わたしに××しなさい!(遠山えま)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)ハピネスチャージプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)クギ子ちゃんがいる!(PEACH-PIT)恋するふたごとメガネのブルー(山田デイジー)利根川りりかの実験室(長谷垣なるみ)初恋少年少女(フクシマハルカ)恋と軍艦(西炯子)小学生のヒミツ(中江みかよ)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)少女結晶ココロジカル(高岡しゆ)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)かみかみかえし(遠山えま)塾セン(立樹まや)予告

嘘つき王子とコウモリ彼女
気前のいい学校ですね。
虫よけ効果、って顔が怖い設定は半分忘れてましたけど。
もう、意識しまくってるかわいい女の子なんですけどね。
ジーニアスと一般生徒の差、すごいですね。というかここに水着で混じるのって気の毒になります。
シュノーケルはかえって危険な気もします。
このスキンシップの嵐は、男にとってもうらやましいですよ。
夜デート、って厄介な予定表ですね。そして…お約束、先生の見回り…
で、ベッドインかと思ったらそれどころか用具室、さらに肩かぷ!あまりの濃厚さに脳みそ沸騰しました。
「バチがあたるんだからね」と叫ぶの、すごくかっこいいです。
「うちのもんやもん」と、妙に行動しなかった桃園さんの爆弾発言…さて虚実は?

さばげぶっ!
こんな見栄を張っちゃって、どんなことになるでしょう。
詐欺師の才能がある、は大笑いしました。ああああ。
…彼女に日本語で話しかけてみる人はいないんでしょうか。または英語で。
なんかすごく苦しそうな表情をしているのは見ていて心苦しくさえなります。
まあ楽しそうな表情もしてますけど。
豪快に水に飛び込むのもすごいですが、出版社ごと買収というのもすごい…
…で、あれだけひどい目にあわされて理想論を語れるって、どんな聖人君子でしょう。

海水浴って…体型コンプレックスで頭が熱暴走するだけでは?
まあ男にはうれしいですが。
「ナンパのつもりが難破」はわかっていても爆笑。
八枚…かわいそうに。仮病で休めばよかったのに。
マヤさんのアップがあればよかったのに…

FAIRY TAILブルー・ミストラル
すみません原作読んでません。あ、紹介があったのはうれしいです。
でも絵のかわいらしさは抜群ですね。
みんな優しいですね。なんというかはじめてのおつかい…
いきなりすごく派手なアクションシーンになりましたね。ついてきたおにいさんおねえさんたち何やってるの?
胸を見て「わたしのほうがお姉さんみたいね」は結構しっかりしてますね。
不気味な儀式、美形お兄さんとうまく盛り上げてくれます。
「天竜の咆哮」はすさまじい迫力です。
面白いプロローグです。結構楽しみな正統派ファンタジーみたいですね。

わたしに××しなさい!
罪悪感なんて言葉、この子にあるわけないでしょうが。
「失うものなんてなにもない」…ありますけどね。自分のプライドとか。
マミさんからメール、というのも意外ですね。
この暑い描写はとてもわかります。暑い。
結局相談はしませんでしたか。晶くんに相談すればいいのに。まあ彼もさんざんネタにされてますけど。
小説、ほとんど暗記するほど読んでるんですね。
おもちゃ、って…どうせそれも小説のネタにされるだけですけどね。

百鬼恋乱
地獄の勉強合宿…しかもホーンテッドマンション。素晴らしい。なんて彼女のことを思ってくれる素敵なボーイフレンドでしょう。
ゆのんちゃんまで…ベクトルの足し算と算数の足し算がどう同じなのかは、数学基礎論では底なしの話になります。
さらに力という現実現象がなぜ足し算になるのかは、科学哲学の世界では無間地獄同様落ちるまでにすごい年月がかかります。
あこがれの彼シャツで夢中になってるのは実にかわいいです。
アクションシーンの迫力は相変わらずです。
「あの三人はきっと助からない」…残酷な言葉ですね。
あきらめないゆのんちゃん、結構魅力的ですね。
そして零の思いがけない一言…どう転ぶのやら。

ハピネスチャージプリキュア!
みんな浴衣かわいいです。でも僕は今のフリル浴衣は大反対。
恋愛禁止、って昔のシリーズもそうでしたっけ?
穏やかな分恐ろしい宣戦布告です。

クギ子ちゃんがいる!
「だから?」「なんで?」とただ問い返すのって結構強い武器になりますよね。
「守るよ」に「守られてアゲル」と言ってくれる女の子、すごく貴重ですよね。
テレビに出てる有名人とかかわるとは…
登場シーンはシンプルでとてもうまいです。
操るだけでなく、最後に観衆も攻撃するとは見事な悪ぶり。
ネジって便利ですよね。
やっと話が動き出したようです…

恋するふたごとメガネのブルー
仲がよかったのに、好きって気持ちはまったく受け取ってもらえない…そう解釈しちゃうときついですよね。
「同じことばがほしかったの」…今まで、奇跡的なほどこの姉妹は嫉妬がなかったのですが…
この涙、すごい色香があります。すごく深い絶望感、腹の底の寒さが伝わってきて。
何も聞かずに包んでくれる暖かさ、というのも素敵ですね。
これほどストレートに気持ち全部言える人がいる、って貴重ですよ。
そして髪型を変えて…これはびっくりしますよね。
「有永だけはどんなかっこしてても笑わないと」…彼女(仮)、優秀すぎますよ。
「なにかしてあげたいな」という気持ちを持てるの、すごく深い部分のやさしさですよね。自分の悲しみに溺れるのではなく、相手がいることを思い出せる…すごいですよ。
「がんばりたいの」という言葉はちょっと痛いですけど。
かすかな不協和音、ノイズのように対立感が出てくるのが、すごく緊迫感があります。
「好きだからやさしくされるとつらいの」…強烈な言葉と涙、息もできません。
で、今更…法が許さなくても俺が許す、突き落せ。
まったく、どこにどう吹っ飛ぶんでしょうこの作品は…

利根川りりかの実験室
絵の成長が毎回ものすごいですね。すごくすっきりして、まるで氷水で締めた鯉の洗いのよう。
面白いキャラが出てきましたね。
薬の開発はとんでもない金額ですからねえ…そりゃ恨みますよ。
わかりやすい挑発にあっさり乗ってしまってますね。でもまあ、すっきりしたライバルでよかったです。
デコる、というのが女の子らしいですね。でもあらゆる実験器具が出こられている研究所…笑えます。
いっそLHC…キロメートル単位のリングに、宝石にみせたガラスの多角形ドームをくっつけるとかw
ライト兄弟とは、とんでもない人を出しましたね。
すごくシンプルな揚力の説明の仕方です。こういう、科学的な水準の高さがいいところですよね。
空中でバランスをとるのに翼をねじる、という発想自体がすごいですね。
実験回数のものすごさも、人類史上最大の発明の実体をうまく出しています。
「夢ってありますか」という言葉もいいですね。
ルール違反の装備…はは。
そしてライト兄弟のグライダー、どんなことになるやら。
空を飛ぶ前のドキドキ、飛ぶときの迫力、どちらも素晴らしいです。
あっさりと落ちてしまったのは残念でしたが…ライトフライヤーの再現、なんてそりゃ話題性あるでしょう。
そして今の飛行機を見たら、そりゃあ感動するでしょう。
夢を見つけよう、という気になってくれたのはすごくうれしいです。
科学技術の良さをすごくまっすぐ伝えてくれる、いい作品ですね。

初恋少年少女
だいぶ仲良くなってきましたね。
「大目にみて」で「課題多めに出して」はうまいです。
お祭りって今の人も結構好きですよね。
いい友達がいますね。
全日制と定時制の壁を意識している忍くん…
この反応も楽しいですね。
梓ちゃんの水着姿、凶悪としか言いようがありません。これは凶器だ。
もし彼と同じ高校・同じクラスに普通に進学していても、お互いの成長による壁は感じていたと思います。
定時制の人とも会って、普通に話せているのに…忍くんは…
それでミサンガでパニックになる、というのもうまい展開ですね。
いきなり「両思いなの」と叫んでしまったのは吹っ飛びました。
すごくストレートな告白シーン、すごい幸福感が伝わってきます。

恋と軍艦
必死でテンションを高めようとしてても、これは無駄でしょう。
母親の表情が強烈です。
愛人の人の絶叫も、よくわかるという女性もいるでしょう。
なんというよくあるメロドラマセリフ。
「貸してあげてる」という本妻の余裕は恐ろしいです。なんでこんな恐ろしい女から香菜ちゃんが…いや、いろいろな面でこの恐怖の血筋は感じます…
というか、「上海でお母さんと暮らしてほしい」、そのほうが肝心で、夫の浮気なんてある意味どうでもいい、んでしょうね。
むしろ幼くさえ見える母親の表情が、その思いの強さと不安をうまく描いています。
「やり残したことがある」と言える小学生って、日本に何人いるのでしょうね。
高級スーパーで売っているうちの製品、これってすごくうれしいでしょうね。
陽くん…惜しい、あと一歩だったのに。やっちゃってもよかったと思いますけどね。
さて、それでどんな姑息な手が…というか盛大な墓穴が今から目に見えるようです。
あの女の娘を敵に回した時点で終わりです。

小学生のヒミツ
空手シーンの迫力も素晴らしい。頑張ってますね。
「女の子なのに強いとかかっこいいじゃん」といえるのがかっこいいです。
二人きりの帰り道、すごく距離が微妙ですね。
祭り、と絶叫するのも女の子らしいです。
祭りに誘おうとしたら後ろから…そうはさせないぞ、という叫びが聞こえるようです。
ウサギ小屋のゴミとか、クラスメートとの会話らしいですよね。
「空手の日はなんでか急いで帰るから」というのが苦笑しますね。
全然二人きりになれない…楽しすぎる。
必死で誘っているのに、「ダメだよー」とあっさり…わかってやってますよねこの子。
いきなり、もう会えなくなってしまった…こうして号泣できるのがうらやましいですよ。
すごく情熱的な二人ですね…もう爆発しそうな。
そして一瞬ためらって手をつなぐのもすごい。

出口ゼロ
棺桶にも仕掛けがあると。
「あなたに必要なのは「協調性よ」」と客観的に説明する、さすが先輩。
棺桶の中の人と話せる、というのもチートですね。
ごろごろ転がされ、引きずられながらゲームしてる中の人もある意味悲惨です。というか充電時間長いですね。
みかんの皮がこれほど強力なアイテムになるとは。
陰で空中ブランコスタントをかましている、こっちも体張ってますよね。

少女結晶ココロジカル
バレエのレッスンといっても、付け焼刃ではどうにもならないんですが…
のぞいたら…すごいことになってましたね。
「わたしがなんとかしなきゃ」というのも身の程知らずにもほどがあるというか…
湖の上での白鳥、すさまじいとしか言えないです。
劇場の変形も華やかです。
闇に落ちてしまったのは、マールさんのほう…
というかこの状況で、こころちゃんに何ができるでしょう。
バレエという、圧倒的に長時間の基礎がなければ何もできない舞踏で…

きぐるみ防衛隊
冷静にロッカーを開けているのがなんかすごい。
消すしかない、本当にどうしようも?
容赦のない攻撃、強烈ですね。
そして、結局救うことはできず…
「どうでもいいやつはどうなってもいいよ」という言葉も重いですね。
助けることはできるのでしょうか、大切な預かりものを。
おそろしく冷たく硬質な、水晶のような作品でもありますね。

かみかみかえし
そこまで…
やっと修行するんですね。
「生まれたとき炎で包まれてて、それで母ちゃんに大ケガ」…ずいぶんとオブラートに包んだ言い方ですね。
母親が死んだので父親にぶつ切りにされたんですが。
そして神束家自滅フラグ…といっても、さらに上の切り札を持っていそうですが。

塾セン
「生徒にっ」と強く突き放す言葉…
そして、紅子ちゃんのために奔走するのが、彼女のすること…
塾長のやさしさがすごくうれしいです。
そして、一気に受験シーズン…
柔らかい言葉がすごく胸を打ちます。
「わすれちゃダメなんだ」と逃げつづける男に、こんなまっすぐなぬくもり…
背中から抱きつく、というのもすごい。静かな情熱に圧倒されました。
そして、高校の三年間…充実しきっていたようですね。
記事をみつけて、それで走り出した…まだたった23歳だったんですね。
なんて温かい目と深い愛情。
…これ、2010年代前半正統派少女漫画の最高傑作だと思います。「ちゃお」「りぼん」を入れてさえも。
表現力は、三誌のどの作品も圧倒しています。
次回作がどんなすごい作品になるか…楽しみでなりません。

月号、面白いのがどんどんきますね。
科学の次は英語も、と「なかよし」が学力向上路線に出てくれるのはすごくうれしいです。
読み切りが多いのもうれしいですね。
そして山田先生が…重い作品になりそうです。

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