なかよし2015年4月号感想

なんて懐かしく素晴らしいポスター…裏の豪華さもまたすごい。

初恋はじめました。(山田デイジー)恋と軍艦(西炯子)嘘つき王子とニセモノ彼女(美麻りん)わたしに××しなさい!(遠山えま)プリンセスプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)小学生のヒミツ(中江みかよ)さばげぶっ!(松本ひで吉)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)2.5次元彼氏(あおいみつ)百鬼恋乱(鳥海ペドロ)伯爵さまは甘い夜がお好き(フクシマハルカ)利根川りりかの実験室(長谷垣なるみ)FAIRY TAILブルー・ミストラル(渡辺留衣)かみかみかえし(遠山えま)予告

初恋はじめました。
「センパイのこと…好きになってもいいですか?」
ずっとスクールカーストの底辺で本を読んでいる姫子ちゃん(高二)は、恋愛が大嫌い。
リア充にデビューした幼馴染、心愛ちゃんに恋の話をされては拒否している。
心愛ちゃんに引っ張られて、全国大会一位常連のハルキくん(中等部)を見に陸上部の練習を見る。
そしてのんびり、桜の下で本を読んでいたら…
突然、塀をとびこえたハルキくんに潰された。そして彼は泣いていた…
彼も同じ人間で、スランプにもなる。それを見た姫子ちゃんは思わず大声で…見事に飛んだ彼は、冒頭の一言を。

さて、今回はどっちでしょう。以前の「いつもの」か、それとも前回の「恋ブル」で脱「いつもの」を成し遂げたのは本物なのか…
印象的な冒頭。まあ言葉としては間違ってる気がしますけど…ダメといわれて好きをやめられるものでもない、というかそう聞いた時点ですでに好きです。
そしてすぐ不快そうな表情から、驚かせてくれます。
高二だったら、もう恋愛は経験してますよね?
「三日から三か月でわかれる心愛なら」…はは。
スクールカースト…重い話になるんでしょうか。でも、上のランクに行った心愛ちゃんがまだ仲良くしてくれる…
実際には、底辺だといじめられるのでは?
頂点だから大変そう…確かに。でもまあ、ピラミッドの上に行きたい、は人類という動物の重要な本能ですが。
飛ぶシーンの迫力は強烈ですね。魔術じみた開放感。
桜の下でのんびり読書、なんて…なんて平和な世界。いじめがこの学校にはないのでしょうか…この作品の舞台は、実は地球ではなかったんですね。
のんびりおにぎりをぱくついている表情がすごいですね。そして春のにおいを堪能しているところの色香…
そしてなぜこんな主張になってしまうのやら。結構熱いところもある子です。
いきなりの出会いは結構遅いですね…そしてザ・お約束。脂がのったサバ塩焼き定食、定番中の定番の味ですね。
いきなり泣いている…何があったのでしょう?
「今だけほっといてくれ」ってどういう本なんでしょう。
「同じ人間だもんね」という一言、これがうまくテーマになればすごい作品になるでしょう。
「自分がなんのためにがんばってるかわかってる」という言葉…こりゃたまりませんね。
「この人たちはなにをいっているの?」と感じるのはとてもわかります。でもこの人たちも、実は同じ人間だったりします。
そして大声で…そしてまた、抜けるようなジャンプシーン!
で…ああああ。相手が中学生男子だということを忘れてましたね、彼女…
これ、うまくいけばものすごい名作になります。失敗したら「いつもの」になりかねない…うわああ何という恐ろしい作品。

恋と軍艦
大人たちの世界という巨大な壁にぶつかっている…恐ろしい苦しみを、実に簡潔に描くものです。
そして「なんとも思ってない…とはいえない」と、言ってしまえる正直さ。
陽くんの気持ちも描いているのがすごいです。
「ガキどもがおまえを擁護しとるぞ」…八分の身でどんな情報網が?
ロシア語での言葉が重いですね。
ロシア料理名とその日本語、この簡潔さがたまりません。
キスのこともばれて、どんどん悪者にされてきますよね。
「陽くんを苦しめるのはやめようよ」…言葉だけだと思いやりに思えますが…それとも本当に策略でしょうか?
すれ違いが、どこに行きつけるのやら。
実に水準の高い作品です。

嘘つき王子とニセモノ彼女
ニセカノ交替…それはそれで話題にはなりそうです。
みんなで遊園地、といっても分限はわきまえたほうがよさそうですが…
いつもと違うペアで、どんなことが起きるでしょう。
「ニセカノクビ」で頭がいっぱいで、絶叫コースターも平気とか…乙女心でできてますね、この子。
優しくしてもある意味無駄ですけど、まあ女の子に約束するのはそれ自体が楽しいので。
ゾンビがおびえてしまうのは苦笑しました。
「なーにやってんだよあいつ」の笑顔…そりゃもう脅威ですよね。さらに足までひねってお姫さま抱っこ強制とは。
そして、優しく送り出してくれる隼人くん…優しすぎて気の毒になります。
逆壁ドンは笑えました。
どちらも一番にはなれない、別に誰かいる?

わたしに××しなさい!
素顔をさらして…余裕ですね、氷雨。
徹底的に論破しようとする…なんか文学論になってしまっていますね。
現実と小説…つながりがあるのかないのか。かなり重要な、古くからあるテーマかもしれません。
さて、時雨がどう動くか…
まあこっちはどうでもいいので晶くんとマミちゃんのラブいちゃをガンガンやってください。

プリンセスプリキュア!
朝から鏡が割れて「何か騒動を」…恐ろしい。
「千倍カワイイよ」…女ってそういう生きものなんですね。
なんとか友達の力になろうとする、いい子ばかりですね。
今回は敵は登場していないですね。前は敵を一切出さないシリーズもありましたし、いいと思います。

小学生のヒミツ
ほかの男の子も…罪な子ですね。
「こいつがそんなことするわけねーだろ」…バクハツしろ、にとても同感。
「ほかの男子とはなかよくしちゃいけないの」これ結構重い問題ですよね。
変な話で机をぶつけて「うるさかった?」と笑顔、優しい男ですね。
でも、彼女が別の男に笑顔を向けるのを見たら、そりゃ複雑でしょう。
思いやりで嘘をついてしまう…これ絶叫したいです。
そして逆切れで「大っキライ」…まあこういう感情だけの言葉は無視するのが一番です。
西原くん、この大チャンスに励ますことを選ぶとは…すごいですね。男の中の男。
ただ一言、たまりません。

さばげぶっ!
…警察に連絡しましょう。持って帰った時点で完璧に犯罪です。
なぜ母親にごまかすのでしょうか。
この面倒さ、本当によくもまあ…親孝行しなければ。
「あの自分以外の人間には」「あの己の快楽の」「自分さえよければ」…わかってますねえみんな。なんでつきあってるんでしょう。
この優越感の目、そりゃ中毒しますよね。
で、赤ちゃん行方不明事件…そりゃそうです。
そしてモカ母、さすが本物。というかこのベビーカー、どうやって無事に止まったんでしょう。
よくまあこんな重大犯罪がなんてことなくすんだものです…

マヤさんのために、ケーキやごちそう…人の為と書いて偽り。
いやこの布を引っこ抜く…すごすぎる。物理学的にありえないの域。
この二人が酔ったら、こうなるんですね。
…ひどいのモモカちゃんだけじゃないですね。

出口ゼロ
「失っていい仲間に」…さすがの名演。
部屋で配薬が決まる…
監獄生活…スタンフォード監獄実験でしょうか。
指揮権を預けられる、というのも大胆です。
そしてこのとんでもない再会…さて、まともに演技ができるでしょうか。
それにしても、この作品はできることの幅が実に広い…「囚人もの」も娯楽の重要なジャンルですからね。

2.5次元彼氏
なにこの夢。
オタクなのにありえない、でもうパニック以上…
おふろポスターとか、何というか恐ろしい時代です。
で、それを見られる方が、ブラ紐見られるより…
責任はとる、と言ってくれたのがまた強烈でした。
好き好き光線出しまくりの男の魅力がまたとんでもない。
同じ差出人から…それ、ストーカーじゃ?
…というかそのひどい話を聞きながら、それが普通だと思ってしまうのがオタクなんですね。夢小説とか。
「ついやってること」はもう笑うしかないです。
しかも出しているのがアイドル、という暴走の仕方がいっそ潔いです。
さらにもうホラーのノリになってくる、どこまで超人ですかこの先輩は。
しかもそれを乙女ゲー的に予測できてしまう…
で、半ば人助けでの恋人宣言…リア充にようこそ、ご愁傷様…
今回、面白すぎるんですがいろいろと。

百鬼恋乱
動きの迫力はすさまじいですね。静から動、そして静…
ゆのんちゃんといる…うまいこと考えましたね。というかこれで動けるのがすごい。
勝利、でも殺してはいない…思ったより引き際がいいですね。
そして、消滅は避けられない…こう来るとは。
さて、どんな最終話が待っているのでしょう。

伯爵さまは甘い夜がお好き
扉の絵が一瞬別人に思えました。
目隠しして洗ってあげるとか、どんな…で、当然びしょぬれ…いやこのバカエロこそフクシマハルカ(ほめ言葉です)。
現代?あなた方には想像もできないぐらい乱れてます。まあ江戸時代は一部武家以外は性におおらか、それが薩長のバカどもがキリスト教自体は入れないのにキリスト教性道徳だけ武家の一部の倫理とくっつけて全員に強制しやがって…
和菓子もできるんですか…すごい。
たかしさんも脱ぐとか…男がお色気担当なのがすごいところです。
薪ストーブがあるとは、すごい本格的な洋風建築です。どんな親なんでしょう、この家は。
セイくんもこれから活躍しそうですね。
というか始めて使った薪ストーブで成功って、天才通りこして神。
シュー・ア・ラ・クレームを…
すごく心が温かくなる、いいシーンでした。
帰りに手をつなぐのも、心の通い合いがよく出ていて素敵です。
セイさんの正体はそれ?
さてどんなことになるのやら…まあお菓子で解決なのは見えていますが。
本当に表現力が高いですね、これ。

利根川りりかの実験室
なんという夢でしょうね。
なかなか素直になれないですね。
ダ・ヴィンチ展なら美術部とも共同でやれそうです。
本人が出てこない…どうしたんでしょう。
で、本物をルーブルから呼び出す…えらいことをやってしまいました。というか保管!日本の気候はやばすぎる!
みんながいるのに手を握る、って大胆ですねえ。
ヘリコプター模型とか…なんかもう世界中の博物館でパニックが起きそうなことになっているんですが。
兵器の模型、そして記憶にそんな科学者は存在しない…どんな謎があるのでしょう。
モナリザの瞳に二次元コード、さらに数式…でも今、核以上の兵器は何がありえるでしょう。
すごくハラハラする展開です。

FAIRY TAILブルー・ミストラル
魔法が解けて、嘘…さて真相は?
木の病気は本当に恐ろしいです。マツ、ニレ、クリ…コロンブスの交換から、二つの大陸でどれほど多くの素晴らしい木が枯れて行ったことか。
魔法で閉じこめて免疫ができるのを待つ…まあ、正しい解決策ではありましたね。
森のみんなが力を貸してくれるシーンはさすがに素晴らしいです。
一人では解決できない、ってどんな事件でもそうですね。
って、フェアリーテイルのみんな、ウェンディの行方不明には関心なかったんかい…
また連載再開はうれしいです。人気が出るのも当然ですよ。
リフレッシュして、また面白い話を楽しみにしています。

かみかみかえし
本気出したらこれですか…修業初めて少しだけだったのに。
ニニギ様が出てきたら、そりゃイワナガさまは切れますよねえ。
本当に「きみが神束家を継ぐ」しかないのでしょうか…おばさんを改心させる、はなし?
こうして選択肢を狭める相手がやばいんですよね。
いや、操りたい気配が強すぎて、速攻で殺しておきたいです。

田先生の新連載…新しい作家の連載ってどれだけぶりでしょう。完成度も高いようですし、楽しみです。

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