なかよし2015年7月号感想
表紙の、作中でのキャラとのギャップはわざとやってるのか水準です。
むしろ付録が主役ですね。
ナフタレン先生の登場はめちゃくちゃうれしい!面白さも相変わらずです。
長く「なかよし」を支えてきた作品の最終回…いやおうなしに、何らかの変化はあるでしょう。
どんな変化なのやら…
デビュー人数三人は、正気ですかとしか言いようがないです。
増刊もないんですよ。育成畑がまるでないのに。
花風先生なんて、掲載が秋ごろ?なにそのとんでもない不条理劇。
伯爵さまは甘い夜がお好き(フクシマハルカ)初恋はじめました。(山田デイジー)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)小学生のヒミツ(中江みかよ)プリンセスプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)恋と軍艦(西炯子)嘘つき王子とニセモノ彼女(美麻りん)わたしに××しなさい!(遠山えま)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)ピンポンドライブ!(吉田はるゆき)FAIRY TAILブルー・ミストラル(渡辺留衣)さばげぶっ!(松本ひで吉)2.5次元彼氏(あおいみつ)かみかみかえし(遠山えま)先生、教えてください(桜沢きゆ)予告
伯爵さまは甘い夜がお好き
まあ今までこうならずに好き勝手やってたのがおかしいというだけで…親戚も近所も何もないなんてありえないです。昔は余計に、「世間」で生きてきたのですから。
冒頭から甘いにも…
代わりに仕事をしている、ってどんな仕事なんでしょう。
バースデーケーキ、この時代に材料をそろえるのは大変でしょうね。
「撫子ちゃんもいっしょに」は甘く見えますけど、相手から見れば腕を見せつけて優位に立つ気か、としか思えませんよね。
というかずっと同じ服ですが、この時代の作業用の服はもらっていないんでしょうか…それ以前に、料理するなら髪とかいろいろ…
ちゃんと着替えると素晴らしいですね。
これをパーティーに持って行ってくれる女主人、素晴らしい手腕です。
「一歳の僕からのキス」…えげつないまでの甘さ、だからこそおばあさまの不快感が強調される…うまい。
初恋はじめました。
「勝つって決まってたんだ」…いや、勝つと信じて作るという…負けることを考えないのが旧日本軍と発想同じ…
噂のあいつがまた出てくるとは。
みんなが応援に徹するのは、あえて話を楽しくするためにリアリティを捨てている…楽しいからよしと。
また一人男の子が出てくる…さあどうなるか、わくわくで座ってられません。
スペシャルイベント、いつもよりおしゃれ…いい友達を持ちましたね。笑うしかありません。
年下というのを忘れさせてくれますね、この態度は。
「意識してるのがわたしだけだとしたら」…もう落ちてますね。ここまで甘いのが二連発だと口が砂で…
ワリカンにこだわったりとかするのがまたかわいいです。
コースターをファイルしてしまうしぐさを強調するのがすごくうまいです。女性的な魅力がすごく出ていて。
「いま読み返してみてやっと理解できることが」…そう振り返ってほしい、という作者自身の思いなのか、それとも今昔の名作を読み返してそう思っているのか…すごく心情を想像してしまいます。
「引いてる」と、それを期待してどんどん自分の本質を見せて…墓穴の予感。
転びそうになるのを助けて、そして憧れの…これで惚れない女の子なんていないですよね。
明日から楽しみ、って…まあ、ここまでが最高でしたから、次以降多少負担の大きい展開になっても…
出口ゼロ
コントロールできていない何かがあるようです。
咲良くんを信じすぎている、自分の直感が弱まっているのも不安点です。
達成率に一喜一憂しているのも…達成率が重要かどうかもわかっていないのに。
前の課題が実質パーフェクトゲームで終わった、それが読者にとってもうぬぼれになってしまいそうです。
この作品に甘さはありえないのに。
小学生のヒミツ
また絵柄をすっきりさせましたね。一巻とは雲泥の差です。
七夕を利用した告白イベントとは、面白いですね。
顔が近くてドキドキするとか、こういう細かいところがかわいいんですよ。
新くんも意識してくれてますし…
そしていきなり過去が暴かれて…あーあ。言霊って恐ろしいです。
「なかがよすぎだと思う」…ええと、何といっていいやら。女って怖い。
お見舞いでここまでやることないのに…「気を使う南」の連発は笑えました。
「新のためになにかしたかったから」とストレートに言えたのはうれしかったです。すごくカッコいいです。
しおりんの「新くんのこと好きになっちゃったの」…すごく大きい釘ですね。『星の瞳のシルエット』という言葉が頭に浮かんでしまいます。
告白につながる展開は実にうまい。
いやもう…正統派としての質がすごく高いです。
プリンセスプリキュア!
華やかですねえ。
みんな本当に華やかな世界で、それにふさわしく頑張っている…
だからこそつらいこともあるけれど、自分を曲げない。わかりやすくまっすぐなメッセージです。
これは相手役の男性モデルが優れているからこそ、です。見事に相手の意志を見抜き、最高の演技をしてくれました。
恋と軍艦
時は流れ…香菜ちゃん、お変わりないようで…陽くんの胃が心配です。
三十本書き続けられるのがすごいですね。
陽くん、かっこよくなりすぎでしょう。大笑いしました。
ものすごい美少女といっしょになり、しかもそれが投稿者仲間…
十四年目の人がいる、というのがなんだかリアリティあります。そういう世界なんでしょう。
強烈なパンチの嵐…課題が絵だとわかっているのなら、そちらに努力を集中することはできるのでは?
しかもあの美しいおじょうさまが超絶プロ級…何もかも持っている天才、というのは、そりゃ「なんかでてる」ことにもなりますよ。
このどん底から、どう立ち上がるか。現実を描き続けた作品の、本当のフィナーレ…楽しみにしています。
嘘つき王子とニセモノ彼女
強引なデート、楽しいでしょうね。
「熱でもあんの」…天然でこれですか。…嫌悪感感じてないんですね…
そして変装で…この服装がどう評価されるのかは、男物と女物の区別がつかない僕にはわかりません。
なぜ泣く…「友だちとあそぶって」って、それが夢だとか…というか、シェアハウスでの一年も、そう言う意味では何でもなかった…
「やさしいよね」と、そう見てしまうのが甘いというか…気の毒です。
みんなはどう挽回するか考えているようですが…あっさり切り捨てられてしまいましたか。といっても、無策だった彼が悪いんですがね。
というか…この世界って、「出口ゼロ」より荒涼としています。「出口ゼロ」はポイントが切れるまでチャンスがあり、退学になっても悲惨であっても別の人生があります。
ここでは一つでもミスをしたら何もない…
特に彼女は、家族も「心配をかけてはならない」存在でしかない、信頼できる人間がだれ一人いない…それこそ『マルドゥック・スクランブル』の「ノーバディ・ノーホエア」…兄を失うときの、味方、頼れる人間、甘えられる人はこの世にだれ一人いない、という…
なぜこれほど荒涼とした精神世界にいるのでしょう。
そして、ジーニアスのメンバーだって彼女にとって、ここは住む場所だということを理解しているはず…ここに行けというケアもなしに追いだすなど、人間のすることではないです。
この作品は…要するに人間らしさはあってはならない、人間はすべて道具で、自分もミスをすればゴミになる、という荒涼とした世界なんでしょうか。
さて、それで…まったく先が読めません。見事な暗闇ジェットコースター。
わたしに××しなさい!
「いや十回…もっとたくさん!」は笑うしかありませんでした。
「はずかしすぎて何度やめよーかと思ったか」も爆笑。
マミちゃんに、やっと謝ることができた…マミちゃんと晶くんの関係も面白いですね。
遠まわしにふられている、でもマミちゃんはあきらめる気ゼロ…そして氷雨くんも…うわぉ。
「三角関係はもうコリゴリ」って自分がまいた種です。
文章を覚えてる、ってさすがの記憶力。
キスの連発、しっとりした抱擁…実力のすべてを奔放に出してますね。
まあラブラブでいいんですが…ええと、レーベル移るんですね?エロ小説の世界に…まあがんばってねー。
そおして来月から、マミちゃんと晶くんのラブラブが…待ちに待ってました。さあどんどんやってくれ!何をしてもかまわん、もろ本番シーンがあっても許す!そっちが全三十巻になってもかまいませんよー。
きぐるみ防衛隊
今回はギャグ?
パートナー以外とのリパーツ、それはそれで面白そうです。
なんか一瞬のショートでしたね。
…ストーリー追えてる読者いるんでしょうか。ああ、俳句みたいなもの…一瞬のきらめきだけでストーリーも何もない…
ピンポンドライブ!
扉の食物がやたらとうまそう。こういうところに力を入れるのってすごいですね。
あと二人…また癖の強い人でしょうね。
…想像以上に強烈なチャラ男、さらにヘリ…ああ、これギャグマンガだったんですね。
両方とんでもないキャラで、結局根性だけと…
市大会、いきなりエースを根こそぎ奪った、といっても本当に実力がある人は取ってないですよね。
…まあ、まともな人だけを奪ったんですね…
思ったより変な作品になるようで、実に楽しいです。
FAIRY TAILブルー・ミストラル
この格好が妙に似合います。入隊儀式とか、ほっこりさせますね。
悲しい事故が、この事件とどうかかわっているのやら。
「お風呂はいったりしてるよ」…ここは大笑いしました。それはうらやましい。
ミンクさんにドキドキしてしまうとか、結構厄介な事件になりそうですね。
風呂…って、西洋の中世はあれですし(『図説
不潔の歴史』キャスリン アシェンバーグ)、日本でも毎日入れるのは総統豊かな層ですよ。薪以外の燃料は事実上ない、石炭があるとしても制約は大きいでしょう。
資料整理とか、読み書きも優れているんですね。
そして女装して潜入とか…というかもっとなじんでから動いた方がいいと思うんですが…
かなり早くばれてしまいましたし。
ビオラさんも善人でよかったですが、あの鎖とかいろいろ不安はあります。
どんな秘密があるのか…というかこうして、人を裏切って潜入している、ということ自体少し胸が痛みますね。
さばげぶっ!
お見事…モモカさんが尊敬するのもわかります。そこまで分析するモモカさんもすごいですが。
そして、やり取りを見てあっさりと仮面を脱ぎすててしまう矢野さん…
というか、その社長を部長が潰せば問題は消えるのでは?
脅迫される隙を見せてしまうとは、マスターらしくもないミスでした。
「尊敬とゲス心のはざまで」…
そして、…まさかこういうことになるとは。マヤさんのとんでもないふるまいの数々…男性ファンの夢も希望も木端微塵にしてくれてますね。
「キミの瞳に完敗」とやる社長の表情、男のいやらしさがいやというほど出てます。
チームB(ブラヴォー)とか、そういうのも楽しんでます。
「タイプじゃない」…これは崩されましたね。
師匠の「これでよし」…全部計算済み…この落ちは笑い転げました。さすがモモカちゃんが師匠と慕うだけのことはある…
髪が長くて癖があったら…ってこれはやばいにもほどが。
マトモ…ええと、ありがたやありがたやと拝むだけです。男としては。
クマと友情が芽生えるまで殴り合う…某世界王者にすらできなかったのに…
傘に仕込み刀があるのは実在するそうです。今購入は無理でしょうが。
2.5次元彼氏
ストレートな告白…そりゃ言葉は出てこないですよね。
「好きな人にっ拒絶されるのが」…ここの涙はさすがの表現力。
…「オタクは一生オタクから脱することができぬ」…ああ、まさに真理ですね。業が深い。
でも現実の恋愛はやり直せない…時生くんも辛そうです。
彼の激しい苦悩を描くのが素晴らしいです。
アレルギーと向き合う…恐ろしい決意ですね。
根本的な…ゴールデンウィークや年末などの休日には、剣道も大きい行事や大会があるから絶対両立できない、というツッコミはどこかに置いておきます。
オンリーイベント…ビッグサイト開催とは大きい。それからここにはしごですか…ファンにとっても大変な一日です。
そして、写真から時生くん…というか「オタクらしき集団…ついていってみよう」でよくここに。
ファンのみなさん、実に親切ですね。まあ、自分が好きなものを熱く語るのは、こちらから金を払ってもやりたいぐらいのことですし。
そしていきなりコスプレ…トラウマと向き合うにしても何という荒療治。
みんなの熱さに触れて…そこに恋乃ちゃんが飛んできて、ここは胸が熱くなりますね。
純粋な情熱を理解するだけの心の豊かさはあったんですね。
なんというか、よくもまあここまで見事に描き切ったものです。
やっぱり実力は圧倒的ですよ。次回作もものすごく楽しみにしてます!
かみかみかえし
別の選択肢もある…でもそれを考える余裕が、というかこの年齢では判断は無理、ひたすら突っ走るだけが当然ですよね。
周囲がサポートすべきです。
分家たちに逆に支配されてますよね。それを変えるのは、現実には不可能…というかもっと悲惨な虐殺をやらかしかねないです。
顔を隠して潜入とか…そのどたばたは少し楽しいです。
そして心をはがされたタケミカ、まあ王道はそれ自体楽しいものです。
先生、教えてください
春野ひなき(中三)、おしゃれ大好きで…九九も覚えてない…彼女のところに全国トップの講談高校から家庭教師が来ることに。
むちゃくちゃイケメンで一目ぼれ、猛アタックするけど相手にしてもらえない…。
それで「センセーの高校受かったらつきあってくれる?」と宣言し、猛勉強を始めて少しずつ…
むしろ懐かしいですよ、ニコニコで半年前に何度も読んだ作品ですから。
やっぱりかわいらしさと完成度には圧倒されます。
いやーこの超絶なイケメン。そしてわかりやすい反応。
そしてスペシャルコーヒーを飲んでくれるとか、中身の質も高いとは。
ちゃんと好きなのは伝わります。
40…偏差値は25から75…
そして本当に勉強を始めてしまう、結構しっかり描かれてますね。
少しずつ成績が上がっているのも。
彼も少しずつドキドキしている…それを強引に、先生と生徒の関係にしてごまかしてる…彼の気持ちもしっかり描いているのがまたいいです。
そして彼の学校に押しかけて…いや、単に守衛か、来賓昇降口からすぐの部屋の大人に用件を伝えればいいだけなんですが。
女子の制服もしっかりあるんですね。
後ろからぐりぐりは楽しかったです。ずいぶん仲良くなってますよねこれ。
そして制服を着せて抱きしめて…強烈。
さらにキス…頭がとろけるぐらい圧倒されてます。
「必死にガマンしてた」のも、読み返せば一目瞭然です。
両想いにはなれたけど…はは、そりゃそうですよね。
「今夜は寝かさないぜ」…一番うれしいドキドキセリフが、違う意味で…
面白いものは面白いです。やはり王道はいいですねえ。
新連載は桜沢先生の…「先生」の続きじゃなかったのは少し残念です。でも実力には定評のある作家なので、安心して楽しみにできます。
そしてまた、名前に聞き覚えがない作家が…まあ予告カット自体はかわいいですし、作家本人に罪はないにしても…
今月号でデビューした三人の新人の運命はどうなる。育てる気がないならデビュー人数絞れっての。