なかよし2015年8月号感想
表紙が二人だと印象は弱まりますが、にぎやかな感じはしますね。「ちゃお」「りぼん」と面白い対照になります。
付録は意外と実用性がありそうです。読者がどこまでやるか…すごい説明書がありますが、それも必要ですよね。
柱になる連載が終わった、といってもまだまだ番外編なので、変わった感じはないです。
あと、人間として問題があるキャラの人口が増えてませんか?雑誌の雰囲気悪いですよ。
小学生のヒミツ(中江みかよ)さばげぶっ!(松本ひで吉)先パイ、教えてください(桜沢きゆ)初恋はじめました。(山田デイジー)FAIRY TAILブルー・ミストラル(渡辺留衣)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)きぐるみ防衛隊(星野リリィ)わたしに××しなさい!(遠山えま)嘘つき王子とニセモノ彼女(美麻りん)恋と軍艦(西炯子)ピンポンドライブ!(吉田はるゆき)伯爵さまは甘い夜がお好き(フクシマハルカ)プリンセスプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)七緒くんは漫画家王子さま(雪森さくら)予告
小学生のヒミツ
ニュースというのはアニメ化じゃなくノベライズですか…今はもう、幼年少女三誌からのアニメはない、と思った方がいいんでしょうね。
すごい透明感と奇妙な空気の重さ。表現力がどんどん上がってます。絵の感じがどんどん「なかよし」伝統的正統派になっているのが、すごくうれしいです。
しっかり整理していえてる、やっぱり女の子って大人です。
新くんはひたすら戸惑うばかり…「ごめん」という言葉でしたか。でもそのあと、何か思っているようですが…
あーあ、と軽く言葉にして、泣き顔をあえて見せないのがすごいですね。
思いっきり泣き腫らしてますが…
そして、素直に謝れたのはほっとしました。ここで下手にごまかしたら泥沼になりますから。
ふられたあとの態度…これは読者の参考になりそうです。
そして、花火大会に誘おうとしたところで告白を見てしまう…たまりませんね。
いきなり独占欲を出してくるのはうわ、とびっくりしました。
そして、ここで大泣き…
新くんの、それが素直な気持ちとは。そしてこの大声…彼も必死で自分の気持ちに向き合って、泥海の中の宝探しのようなことをやってたんでしょうね。
「好きだ」と大声で叫んでから連発するのがものすごいです。
キスが額なのもたまりません。
正統派ってやっぱりいいなあ…
さばげぶっ!
こうして威張っているとかわいいですね。やられたら憎らしいでしょうが。
後ろのみんな、けっこう同情心豊かなんですね…マヤさん以外はそうは見えませんが。
このイメージシーン、かなりきますね。
そして本当に来てくれたけど、間違った方向に暴走していそうです。
思いきりテンションが上がってるモモカちゃん、喜んではいます…ここでやめておけば後の悲惨を見ないですむのでしょうね。
でもどんなオチが来るか見る。
「だれがババアだコラ」って反応したのはそれですけどね。
「我々の出番はなさそうだな」ってそのお弁当どうするんでしょう。…と思ったら通報というオチでしたか!やりやがったとしか言いようがありません。見事に意表を突かれました。
プライベートプールに百円…何を考えてるんでしょうね。
さんざん遊んだら消毒槽、それは贅沢…でも多少目に入ってますよねこれ。
ひたすら腹に力を入れていたら、まあ少しは痩せるでしょう。
沈んでる、ってそっちですか。ローンサバイバーだけでなく、アメリカンスナイパーもSEALsであれの経験者ですよ。
水上を走る…ああ、あれですな。メンコを水面に投じて、沈むより早く次の足を出す…民明書房…
それって止まれば沈みますし、それ以前にビート版の上に止まっていられるマヤさん…
夏らしいメニュー、でもちゃんとフランス料理の最上の素材と製法で作ったらすごくおいしいものになると思いますよ?
塩がゲランドで、鳥にガーリックハーブを使っていれば。
…そう、ソースって「十種の野菜と果実の熟成」なんですよね、実際にはすごい贅沢な代物です。
それにしてもこんな美少女ばかりでプールなんてもったいない。周囲の男子は何をやっているのやら…
先パイ、教えてください
男の子に、「いつも笑顔で」という言葉と小さなクマのぬいぐるみをもらった思い出…大切に抱きしめている白雪アリスちゃん、今日から高校生!…となりのランドセルの子と同じサイズだけど。
入学するのは寮のある名門校で、年に一組最高の男女が選ばれ、『本物のお姫さま(ルビ:ブライアローズ)』『本物の王子さま(ルビ:ロイヤルロード)』という称号が与えられる。
そして、昔遊んでくれた男の子は引っ越す時、「『本物のお姫さま』になれたら『本物の王子さま」になってきみを迎えに行く」と言ってくれた、その約束を支えに努力してきた…
そして、何となく迷って、黒髪の美形にぶつかり白髪の美形に助け起こされ…
アリスを強調した扉絵は古典だからこそ有効。あとなんともいえず「カードキャプターさくら」の香りがするのはなぜ…
こうしてかばんにつけていて、よく十年間汚れたりなくしたりしなかったものです。
この回想シーンも、完璧なまでに王道少女マンガの真ん中だけをぶち抜いていってます。ため息が出そう。
黒髪の美形に「迷子の小学生」呼ばわり、そして白の美形に…いやーもうなんてわかりやすいアンソニー&テリィ。
ハート、スペード…トランプのスーツが寮名ですか。公文書が大変でしょうね。
フレールとか、どちらかというと百合マンガの言葉の使い方を借用してるようですね。まあ『フィフティ・シェイズ』シリーズがボーイズラブの一ジャンルの変形であるようなものでしょう(違うと思いますが日本人の目から見れば)。
ほとんどそのまま結婚とか、もう「りぼん」でつい最近までやってた話のような…そういうあざといまでの正統派が桜沢先生の最大の魅力なんですけどね。
鳳エリカさんの美しさは恐ろしいほどですね。
そしてバッジが二つ…「欠員が一名出てしまった」というのも後から出てきそうで楽しみな伏線です。
もちろん、二枚のバッジは二人のエース…うわお。
授業中と寝る時以外…風呂とトイレも?
ちゃんと頑張っている、ほかの女子たちもそれを見て嫉妬してますが…そんな暇があったら自分も頑張ったら?
ワインがかかったのは、誰かの策謀でしょうか?このウェイターの男はわざとやったように見えますが。
鏡夜先輩の言葉、厳しいですけど…ミニスカートにしてからの鋭い美しさは見事なギャップです。
とことん正統派、これこそ少女マンガ!これ以上楽しみなものはありません。
初恋はじめました。
何をやってるんだか。
朝からいきなりなにこの近さ…キス同然じゃないですか。
「ほしいモノ」で「センパイがいいです」は笑うしかありません。正直すぎます。
やんなきゃいけないことが増える…それが世間のしがらみというものですね、人間の精神はいくつものモジュールに分かれていて、貸し借りの計算は特に重大なもののひとつだそうです。
転入生が…なんというか、それをやるか…としか言いようがない。笑い転げてます。
いきなり姫子ちゃんを引っ張り出す、いやー…王道をぶっぱなしてくれてます。
こうして言葉にされてみると、どれほど異常な思考回路なのかはよくわかりますね。
「自分がたいしたことないって思い知ればいいわ」…さて、何ができるのやら。人を支配する人間のパワーは思いがけないものがありますが…
「やってしまったことはしかたない」と、さっさと気持ちを切り替えられるのはそれはそれですごい精神力かも。これほど人生経験少ないのに妙に精神力強いですよね、この子。
…で、マネージャーに…うん、この学校の生徒みんな楽しくてしょうがないでしょうね。
あっさりと記録を破ってしまう、実力もそれなりにある…まあ陸上界は喜ぶでしょうね。
「実力あるのに」…結構鋭いこといいますね。
「女の子だって自覚してください」は胸が熱くなりますね。…というか、壁ドン二連発をやりたいだけだったのかも…
いきなり勝負とか、少年誌の世界に入りつつありますが…
FAIRY TAILブルー・ミストラル
二度目はない、と上官に言われたら素直にそう受け取るべきでしょうね。
すっかりなじんでいますが…
いや、上官に禁じられてるんですが、確かめにいくのは。もっと味方を増やしてからのほうが…
見張りも何も、魔法がある世界で見張りは関係ないのでは。
木登りとか、どういう子供だったのかはっきりわかりますね。
警備兵が建物に入れない…確かに火事の時などはとても不便ですね。
町を守りたい…それが人間の、もっとも素直な感情ですね。
シャルル、それに行方不明の人たち…いることを確認したら一度脱出して、何とかより上を動かすべきです。
魔法で操られている…ウェンディもあっさり操られるとは。
そしてミンクくんと隊長の剣闘とか?いや仲間たちが強引に出番を要求するとか…カッコいいことになりそうですね。
出口ゼロ
結局は支配されています…信じすぎるのも、裏切られたと思って激しく憎むのも。
冷静な部分があったから、これまでの試練では切り抜けてきたのに…
前回のすごろくでパーフェクトゲームをもたらしたのが、何だったのかを思い出してほしいですね。
きぐるみ防衛隊
いったい何が起きているのやら。
ハードが失われて抜け殻に…結構リスクのあることをやってますね。むしろファフナーに近い…?
いきなり「怖い話」は苦笑するしかないです。
わたしに××しなさい!
学校で何が話題になるか、という視点はこれまでありませんでしたね。
そして晶くん…おひ、とつっこみたくなります。
晶くんと進展がない、なにをやってるんですか。
クリスマス…はいはい、レストランとホテル、ついでに式場取っときますのでごゆっくり。
勝負下着…さすがは大人の女性。父親も大変ですね。
その両親を、うまく利用したものです。
いっしょにすごしたい人?さて…
「ちなみにわたしは時雨とすごすぞ」が「あっそ」になるって…
「家にいきます
ことわられたのにね!」は大笑いしました。よしもっとやれ。
イギリスから来てる祖父母…ははは、うまい落ちです。
そしてひーくんもこれをやってくれたとは。
「時雨ざまぁ」は大笑いしました。
長期戦、ってどうなるんでしょうね。僕はとことん晶&マミ応援ですが。
嘘つき王子とニセモノ彼女
きらわれた、それが心のすべてになってしまう…包み込んでくれる、でもこれも嘘だとわかっているから、見ていて胸が悪くなります。
あの写真の女の子?えらくややこしい裏がありますね。
研修旅行…なにこれ。
しっかり救命ボートが描かれているのがいいですね。
気まずいですね、この状況は。
「先パイがオレといるかぎり」って完全に脅迫なんですが…
「だいじょうぶ?」と、完全に他人としての対応…あまりの冷酷非情に心が砕けそうになります。
スマホを投げつけるってかなり危険だと思いますけど。キャッチミスしたら、失明できるだけの運動エネルギーはあると思います。
とびつくのも、海に落ちたのが彼女自身で運がいい方…ほかの子を、それも救助が可能な海ではなく、十階ビルの高さから甲板に落としていたら死人が出てます。
「この島あって助かった」って動力つきの救急ボートはないんですか?一瞬だけ、今まで通りに戻っています。
島で二人きり…「最後の…ニセカノ仕事だと思ってください」と敬語になっているのが胸を突かれます。
こうして抱きしめるのも、DV男と同じ、時々持ち上げては突き落す…としか思えないです。
もう、この作品には誰一人信頼できる人間はいない…『出口ゼロ』と同様に。
恋と軍艦
二階堂さんから電話?いったい何が…
いやーものすごい美少女です。
「なんでもできる」…どんな世界的コンクールで優勝しました?勉強?リーマン予想やP=NP予想を証明したんですか?ほかにも数学には未解決問題が山ほどありますが?
悩んだり努力したりできない…
えらく唐突な言動に呆然としていたら、いきなり時が流れ…なにをするかわからない作品です。
みんな元気そうです。
陽くん、さらに美しくなったようで笑うしかないです。
そして二人とも…すごく幸せそうなのが伝わってきます。
とにかくお疲れさまでした。少女たちに本物を与えたい、という気持ちがとても伝わってきました。
この作品に触れた読者たちは運がいい、そう思います。
素敵なプレゼントをありがとう…全国の読者・その保護者にかわって感謝を。
ピンポンドライブ!
絵が一気に化けてきましたね。
台に六人集まる団体戦、それはそれで楽しそうです。というか審判が死ぬ。ボールも多数?カオスですね。
というか剣道もそうですが、一対一競技の「団体戦」って何か意味があるんでしょうか。
あ、ダブルスはわかります。
「泣かれなくてよかった」ってこんな女の子扱いされていいんでしょうか?
いろいろ考えすぎている、でもそれは強みでもありますよね。
後ろに下がる…まあひっかけられたら終わりますね。
データを集める…どれだけ役に立っているのやら。まあ、やっているということでしょうね。
トレーニングはしっかりやっているようですね。まあ女子の体というハンデはあっても、若いのですから成長できるでしょう。
…でも「たおれたくない」が問題になるレベルですか…まあ期間がまだ短いですからね。
五対一、って絶対五人の方が不利だと思います。ダブルスでさえ最初はあれだけ戸惑ったのですから。単にもっとレベルが上の人と練習すればいいだけですよ。
なんか少年マンガ並みにわかりやすいです。
伯爵さまは甘い夜がお好き
純日本人…確かにこの時代にはそれも重くなりますね。
誠二郎がどうあがいても無駄でしたね。
氷式の冷蔵庫が普及したのはいつごろでしたっけ…池の氷を氷室で保存する方法でも可能ですがとんでもない金額になる、電気コンプレッサーや火を利用して冷却する技術ができなければ実用的ではないです。
今の製菓技術って、とことん冷却技術に依存しているんですね…
元の時代に戻りたい…戻る手段があれば、戻りたいでしょうか?
今まで考えてもいなかったのでしょうね。
そして召し使い…本格的に身分制度が動き始めますが、どうなるんでしょうね。とことん読者に嫌な思いをさせる現実路線か、それともフクシマ先生らしく、歴史考証なんか吹っ飛ばして楽しくやるか…後者のほうが僕は好きです。
嫌な思いをしたくて雑誌買ってるわけじゃないので。
プリンセスプリキュア!
乗馬とは贅沢な趣味を…本当に馬を描くのが好きで、得意なんですね。
手綱を放して休んで大丈夫でしょうか?
巨大な馬と真のプリンセス、すごい迫力ですね。
鞭ではなく先に水に入って馬を導く、これは認められますね。
西洋の貴族は「自分は特別」という傲慢さと、「自分ができないことを部下にさせてはならない、戦場で伏せるのは最後」という士官としての自分を律する気持ちの両方があるんですよね…
七緒くんは漫画家王子さま
いきなり「キスしていい?」…受け入れ体勢の星ヶ丘えなちゃんをよそに、七緒瑞希くんはマンガを描き始めた。
七緒くんは単行本も出た男子高生少女マンガ家、えなちゃんは彼が好きで、モデルをやっている…
壁ドンなどをやってもらって目いっぱいドキドキするけど、それ以上の進展はない日々。
締切がかなり近くて、手伝いに行くことにしたえなちゃん。仕事は済んで、連載の話があると聞く。それがリアルな恋だから困っているという彼に、「わたしでよければ恋人になるよ」と言ったけど、彼は「だれにでもいわないほうがいい」と拒絶する…
冒頭から「キスしていい」はびっくりしました。
そしてじっくりとキス前を描いてから、マンガというオチ…楽しませ、引き込んでくれます。
じっくり描かれる回想もわかりやすいです。
壁ドンで、「息かかりそう」とか「うでが体に」とかかなり生々しくやってますね。…口臭があったら終わりますね…恐ろしい。
作業部屋がとても印象的です。空間の広がりとえなちゃんの感情がとてもよく伝わってきて。
そして床ドン…というか本が頭に当たるより床に後頭部を叩きつける方が危ないですよね。
「かわいいと思うけど」って、読み返せば告白だとわかります。
初のアシスタントで大きなミスがなかったのは、話のテンポをよくするためでしょうか。
「偽物だった恋人同士が本物の恋に」…『ニセコイ』ってタイトルじゃないですよね?
「わたしでよければ」といわれて、この返事は…お互いもう一言足りないんですよね。そのすれ違いのもどかしさがたまらないです。
そしてついに「ほんとに好きなのに」と言ってしまって…
母親が楽しんでますが、さてどう言ったのやら。
そしてもう一通のメール、って18:51分に起きてからスカイタワーに行くまで、まして女の子…出発まででも時間かかるでしょう。僕だって休日惰眠をむさぼっていて、突然美女に呼ばれたら…シャワー・着替え・歯磨きに20分、途中駅で降りて10分散髪、合計40分近くのロスタイムになります。
待っていてくれた彼に会ったときのえなちゃんの表情と体の質感が素晴らしいです。激しい呼吸が目に見えるようです。
展望台で「読んで」とか、相変わらずですね。えなちゃんのころころ変わる表情が面白いです。
本編をなぞるようなネーム、でも彼の心の声が加わっている…その手があったか、です。
相変わらず無表情での告白…
「もっとしていい?」で、マンガだと思われた…自業自得ですが、彼は内心それは口実で拒まれたのかな、とも思ったでしょうか。
…男の立場で読み返すと、男としては被害者意識すら感じるかも。
ストレートな少女マンガらしい少女マンガで、すごく楽しめました。どんな形でまた出てくるにしても楽しみにしてます。
来月号は鳥海先生…なんというか、「いつもどおり」なのは予告カットだけでもわかります。
リオコ・長谷垣両先生の読み切りは実にうれしい!もっと本誌に読み切り枠を確保してほしいです。