なかよし2016年7月号感想

入手困難。
せっかく一瞬でも売れるんですから、それを活用しようという視点はないのでしょうか。
単に、三カ月ぐらい前から三か月後までかけて、天才だけを集める。誰が天才かは、講談社の別の漫画雑誌の編集部に、動ける作家全員の代表作を見せて調べる。それだけです。

キャラ総選挙、って…ここには「日本歴代アニメ・漫画全部のキャラクター」で選挙してもベスト10には入る人が約一名いるんですが。
「最も可愛いキャラクター」では間違いなく一位ぶっちぎり。

カードは面白い工夫です。安全かどうかちょっと不安ですが。

「これはきっと恋じゃない(立樹まや)」も、事実上本誌連載と変わらない扱いですね。よかった。

「ボクの恋は3分しかもたない」はショートなので感想は書きません。
でも短いのが残念な、すごく面白い作品です。

今月号は、ほかの連載作品もすごく力を入れています。…とんでもないどんでん返しがいくつもあり、心臓に悪いほどです。

カードキャプターさくら(CLAMP)さばげぶっ!(松本ひで吉)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)小学生のヒミツ(中江みかよ)同級生に恋をした(美麻りん)青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)出口ゼロ(瀬田ハルヒ)初恋はじめました。(山田デイジー)九十九くんの愛はまちがっている(雪森さくら)魔法つかいプリキュア!(上北ふたご/東堂いづみ)探偵チームKZ事件ノート(桜倉メグ)ピンポンドライブ!(吉田はるゆき)10年彼氏と14歳(三月トモコ)予告

カードキャプターさくら
あらすじはまあ親切ですが、あの規模の作品をこれにまとめるのはもともと無謀。
終わりへの始まり…不吉ですね。不幸になってほしくはないのですが。
相変わらずのかわいらしさに、成長した美しさまで加わって…想像以上のすばらしさ。
この一家の関係も相変わらず、というか懐かしさに口元がほころびます。
小狼くんとの再会、暑い抱擁…胸がいっぱいになりますね。
あ、いましたか。
「でもちがってもいい」…高望みしない子ですね。そうなんですよね、同じ学校という幸せから見れば、クラスが違うとか席が隣じゃないなんてどんなにどうでもいいことか。
ラブラブするとすぐ撮り始める、というかそうしなければどこまで暴走するかわかりませんからね。
利佳ちゃんは学校が違うんですか。
権利とか何とかする、ってとても面倒くさくてカネがかかる話なんですよね。
そして透明なカード…透明、というのは魔術的にはどんな意味があるんでしょう。
ガラスの破片のようななにかの向こう、そして異変があったカード…
わかっていましたが完全無欠な始まり方。楽しみも何も、どれだけ面白いかはよくわかっています。

さばげぶっ!
この人々なら厳重なセキュリティも可能でしょうに。
犯人なのにおーっ手を挙げてる、ゲスじゃなくてサイコ…
いきなり殺人事件?
いもけんぴはネットで大いに話題になってますね。
「おやつのいもけんぴ」と迫るホラーテンプレの見事さ。
こらしめのつもりが…はは、いい落ちです。

何度言ってもピザとなるほど頭がピザ…
先生の酒の…うん、チーズがある。アンチョビがある。サラミとハムがある。あとはケチャップかミートソースでもあれば十分ですね。
粉をばらまいたら粉塵爆発の危険が…
顔濃いめは大笑いしました。
入らないなら、包んで灰に埋めるという手もありますけどね。
みんなでデリバリーピザ…体重が増えて財布がとても軽くなりますね。まあ部長がいるから金銭的には無問題ですが。

黒豹と16歳
カラー扉の豪華さときたら。
デートに誘ってバッサリと…こりゃ屋上に頭を叩きつけるしかないですね。
好きな人のふりむかせ方、でなぜこんな大邸宅でのパーティになるんでしょう。
ワインの銘柄はわかりませんでした。1868という時点で貴腐ワインにほぼ限定されます。とてつもない金額の。
こんなパーティに黒鉄が?
いきなり樹人くんの、気に入らない…でも面と向かって言ってくれるだけいいですね。
みんな、黒鉄も想像を絶する超大物…
で、ここで動いてしまうのがたいがちゃん…何百人の、神々のような有名人ゲストを無視して感情のままに動けるってそれだけでも常人じゃないですよね。
「三人はこんなマネしねぇよ」…ははは。
こんなところで、大声で「女装キレイだったもん」…はは。
拒絶されそうになったのをしっかりとつかまえて、全力で訴える、ここはしっかり心を打ってきました。
黒鉄の悩みが嫉妬だったとは。
さて、パーティはまだ続く…どうなるのやら。

小学生のヒミツ
な、なんってかわいい三角関係…
男の子に棒を渡してはいけません。こうなります。
腕で受け止めるシーン、小学生とは思えないカッコよさ。
ふ、と二人の世界ができてしまう、これはすごいですね。
いいところばかりの高松くん、動揺させられるてっちゃん…うーん、王道って、ほんっとうにいいですねえ。
本番でも声が出ない…ここで無数の紙にかかれたメモ、すごく感動的です。
お礼を言おうと思った時に高松くんから、このタイミングも完璧!
ああ…本当に少女漫画って素晴らしいです。
さくら目当てに買った人にも、これはかなりのアピールになると思いますよ。

同級生に恋をした
「くじか〜」なぜか「Dr.スランプ」の、「もうくじ…もくじ…なんちゃって しょーもな」というのを思い出しました。
いきなりのダブルデート、お気の毒に。アンケートを根拠にするのって、強引というか論理になってませんよね。
しかも自分は参加できないのでピンチヒッター…そりゃ帰りますよ。
「小原のための特訓」というのはうまい。さらに脅迫まで。
絶叫マシンでの、落ちていくときの演出が見事。
二人でゆっくり休む、それも距離をとって…優しいですね。「泉くんの思いやり方ってほっとする」というのが、それが伝わっているのがわかってほっとします。
自分の苦悩だけで完結してしまわない、相手の思いやりを理解できる…
いきなり肩を抱かれる荒療治、顔もすごい。
聖奈ちゃんも、感情を爆発させるのはTPOを選んだ方がよかったですね。
墓石を持ちあげたのはすごいですし、そして登場する男二人のカッコよさ…まあ、石ではなく固いコーティングをした発泡スチロールなどでしょう。
期限を決める、というのは最初にやっておいた方がよかったことですよね。
…一年ぐらいにするとか。卒業までとか。

青葉くんに聞きたいこと
ハーレムラブコメ最終兵器、難聴が来るとは。
みんなでお出かけ…すごいことになりましたね。
「わたし、なんでも聞きますから」…また一人落としたか。なんというチョロ逆ハー。
大雨で、いきなり「わたしの家…ここから近いんですけど」には呆然としました。しかもびしょぬれ=服透け。
さらに「夜までお母さん仕事でいない」笑いが止まりません。
普通の男子なら何このエロゲって思いますから。
逆に彼が話を聞いてくれる…
さて、告白も断られて、新しい美少女…面白いことになりそうです。
というかバスケシーンがすごく楽しみなんですが。

出口ゼロ
講師も真剣に即興を始めている、というか何か間違ったら最高の女優でも死ぬ可能性あるんですよねここ。
あくまでイエス・アンドというのが面白いです。
「炎に焼かれるわよ」というだけで背景に炎が見えてしまう演技力、圧倒的です。
演技だけで炎の体感を起こせる…というか、この状況に流されずに人を退学にできる着ぐるみたちがすごいです。
存在しないヘリを見せる夕日ちゃんの演技力。これはエクセレント出ますよね。
そして本当に窓から飛んでしまう…
夕日ちゃんの能力が高すぎたことが起こしてしまった悲劇。
非常に大きなどんでん返しです。

初恋はじめました。
夏休みがほとんど空いていない…それが部活というものなんですよね。
楽しむ努力…さて、どんな服なのやら。
「あそこに近づく勇気がでない」は大笑いしました。
そして「いきなりかわいすぎません?」…いやそっちも事実なんですけどね。
本屋、というのはデートとしてはほぼ嫌がらせなのに迷わず「じゃあいきましょう」…イケメン力が53万から第三段階まで変身している…
本の楽しさ、互いに面白い本を教え合う、これも理想的なデートですよね。
映画に夢中になっている、それを見て楽しんでいる…いいデートですね。
彼が疲れているだろう、と思いやれる…とにかく彼女に楽しんでもらいたい彼、お互いに思いやりすぎてすれ違う、これじゃ賢者の贈り物です。
人に酔って気持ち悪くなる、それはちゃんと見てくれましたが…
「二人ともたのしくないならわたしはたのしくない」…どうすればいいんでしょうね。
そして最後の「このときこたえをまちがえることはなかったのに」という、突き刺さるような一言。
この素敵な話が、どこに転がるのか…心臓が止まりそうです。

九十九くんの愛はまちがっている
やっと自分の生活が再開できる…やはり火災保険はとても素晴らしい発明です。
…で、家を出ただけで同棲は変わらない、と。ははは。
そして翼くんも、しっかりと馬を射ている。
嫌ではない、とよく感じられるものです。
まあ慣れというものもあるのでしょうね。
幸せな家族すぎるのもちょっと不安になるんですが…
ちゃんと誕生日の準備もしてくれて…そして約束だけですがプロポーズを受け入れて、…こうくるとは。
さて、どんな行動をとるか…いやー王道少女漫画って、ほんっとうにいいですねえ。

魔法つかいプリキュア!
こちらの世界にも順応する…数学は記号体系が違ったりしたら、どれぐらい順応に時間がかかるでしょう。
「わたしだけよね」というのがちょっと不安です。独占欲が某蔵するのではと。
そして、嫉妬心だと見抜いていってくれる存在がいる…
魔法での星屑の言葉はすごいです。…大呪文すぎていろいろ不安ですが。

探偵チームKZ事件ノート
また、若武くんが暴走して…信じろといっても、どうやって信じれば。
真相は、共犯?
というか、二人ともとんでもない水準の聖人…
告白ラッシュ、さらにニューヨーク…「でもやめた」には崩れました。
桜倉先生の実力自体は桁外れです。これからも、たとえ「なかよし」でなくても活躍してほしい…そう願ってやみません。

ピンポンドライブ!
楽しい卓球…ぞく、とする一コマの質の高さ、リズム。
手首の痛み…「歩が決めてください」という言葉の重さ。
彼女の望みは、最後まで楽しむこと…相手もちゃんと応えてくれる、なんてパワー。
最後の瞬間までの、強烈な華と楽しみ。わずかに届かない、なんて素晴らしい敗北。
一年後のあっさりとしたエピローグも素敵です。
何から何まで、なんて圧倒的な実力。
これほどの作品が連載されたこと自体が信じられません。
もっと話題になってほしかった…
そして次回作、この実力なら何の不安もありません。ひたすら楽しみにしています。

10年彼氏と14歳
わたしにはつきあって10年になる彼氏がいる…幼稚園のころとほとんど関係が変わっていない。
もう友達は一万回は聞いている「こうさいしょうめいしょ」の話とか。
もちろん、キスなど一度もしたことはない。
それでみんなに言われ、気持ちを確かめようと「こうさいしょうめいしょ」の話をしたら、彼は「なかったことにしない?」と…

扉のわかりやすさ、つかみは見事。
さらにパンツ騒ぎの楽しさときたら!
こうさいしょうめいしょ…これは楽しい。
はしごで行き来できる、って十分危険です。止めろ親。
キスの話から、「ホントにつきあってるの」…まさに王道展開。
そしてこうさいしょうめいしょをなかったことに…ああ、素敵なすれちがいです。
「きもちをおわらせればいい?」と苦悩するところがあっさりしていますが素晴らしいですね。
そのために裏山に行ったら…ものすごくストレートにあっさりと解決しましたね。
「まなをしりたい」…聖書の文脈の知るですねわかります。
「ガマンしないよ?」でまってまって、となるのは笑うしかないです。
完璧な王道少女漫画。本当にオムニバス組の実力はものすごいものがあります。
もっともっと本誌に出せもったいない!

マホタン、やはり連載でしたか。非常に面白い作品だったので期待できます。
花と忍びも、安定した作品です。
瑞樹しずか先生の登場はものすごくうれしいです!オムニバス組の桁外れの実力をまた拝めるなんて。しかもホラーじゃない…いやこの予告カットと予告文でホラーだったら死ぬほど怖いんですが、嫌そうだとしても素晴らしいものになるのは保証付きですよ!…ホラーではありませんように。

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