なかよし2017年11月号感想
隣と姉妹のような表紙でしたが、編集部同士やりとりし、下書きを交換してやったんでしょうか。
なら仲間外れは何があったのやら…
このポーチは実に立派ですが、どう使うのかが…
やっぱり12ページショートは感想なし。すごく面白いんですが。
四コマがいくつもあるのもうれしいです。
キミと最後の初恋を(中江みかよ)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)同級生に恋をした(美麻りん)先輩!今から告ります(慎本真)今日アイドルと恋します(恋仲あお)カードキャプターさくら(CLAMP)キスする街角(西炯子)プリキュアアラモード(上北ふたご/東堂いづみ)ゆずのどうぶつカルテ(伊藤みんご)はちみつトラップ(甘里シュガー)ねこ色保健室(松本ひで吉)樹くんのとなりっ!(雨玉さき)予告
キミと最後の初恋を
加害者の側にも悲劇があり、しかも…とんでもない因縁が絡み合うようです。
明るくふるまう、という決意は胸が詰まります。
長い時間、余命のうちのどれほどでしょう。
一人だけだと思って、ついに本音…
そこで運転手の娘…
「自分のせいでめいわくをかけることがあったとしても」、そりゃまあここまでの事をやってますから説得力ありすぎますけどねえ。
というか、運転手の父親の容態はどうなんでしょう。一か月間入院はかなり長いと思うのですが。
記憶喪失はそこまでやるかと叫ぶしかないです。
…下手をすると、昔結構あった、また少し上の年齢層の雑誌で大流行りした、完全にケータイ小説のノリ…過激な不幸をてんこ盛りにするだけの無内容な作品になっていたと思います。
でもこの作品は、キャラ一人一人にしっかり血が通っているから、濃いけれど変な味ではなくしっかり食べられるんですよ。
いい肉と野菜をしっかり長時間煮込んだ、重いけれどおいしいシチューのように。
黒豹と16歳
制服でこんなジャンプしてズボンの縫い目が心配です。まあズボンの生地も縫製も金持ち仕様で、フルに試合をしても普通のジャージよりも破れず妨げないのでしょう。
指輪、そりゃ自慢していいでしょうねえ。というかこの指輪下手しなくても億です。中の石が一つなら二桁カラット。学校につけてくんな。保険入れ。
「どっち選ぶの」は今更ですよねえ。
同じチケット、十分ラブラブですね。
指輪をなくす、そりゃそうですよ…絶対指輪をなくさない方法ってあるでしょうか。あ、太る。
メイクで時間を稼ぐ…どんな罠があるのやら。
…よく誰も気がつかなかったものです。家一軒買えるであろう品、というか単に嫉妬だけでも…
いや、すごすぎておもちゃだと思ったんでしょうね。僕もトイレの洗面所にハリーウィンストンのあれとかグラフのそれとかが転がってたらおもちゃだと思って、鏡を傷つけてみて……
青葉くんに聞きたいこと
「ぜったいに捨てさせない」って、もう妄執になりかかってますね。
キスで励ますというのもすごいことに。
全員がしっかり活躍しているのが素晴らしい。
「がんばってる人がせめられなくちゃ」…人間は、一度排除するともう人間じゃないと思ってしまう、無限の悪意の塊になってしまう…
母親を呼ぶ、ってそこまで…
底なしの悪意ですねえ。
同級生に恋をした
「聖奈しかいないよ」…なんという説得力のない言葉。
しっかり仕事はしてくれたようですね。もう半金の50両、確かに渡しましたよ。また仕掛があれば、同じところにつなぎを…
「こわくなかった」「あやういかんじが」…まったく、見事な描写。
バンドでベース、ますますカッコいいです。
どんな話をするんでしょうね、爆弾処理もせずに。
そして倒れてしまって話が流れる、そうきたか…
見事に引っ張りますね。
先輩!今から告ります
ぬいぐるみの材料はどこで調達したんでしょう。
ここで告白できたら勇者王です。
そしてテレビで告白、すごい応援もあったものです。
放送に合わせての告白はお見事。さあ母親の予言はどうなる!
ああ、彼に蓮川一也くんを引き合わせて如月の旅館の予約を取っておいてやりてえ…
今日アイドルと恋します
平凡な永野エナちゃんは、舞台監督をしている父親の仕事の都合でトップアイドル(男)の花森高良くんと同居することに。
でも彼の態度はとても冷たくて…
ある日彼の疲労に気がつき、CMを真似したら彼は笑ってくれた。そして素を出してくれる。
さらにデートを頼まれて…
冒頭のインパクトの激烈さは強烈ですね。あえて主人公の名前を出すのを遅らせてまで。
牛乳の掃除は大変そうです。いや紙パックならほかにも…コーヒー、野菜果物ジュース、…事実上何であっても地獄です。
監督を無視するのはどうなんでしょうね。立場が強いんでしょう。
彼が笑ってくれる前に、彼の疲労に気がつくのはとても丁寧な気持ちの積み重ねです。
説明なしでデート、それであわてるって、笑うしかないぐらいのすごさ。
というかこれバレバレにもほどがあるんですが。ちゃんと変装しろって。
刃ってまさか、コナンの作者の前作じゃないですよね…なら二刀か。
手をつないだ時の描写の柔らかな細かさは素晴らしいものです。
彼が「役の気持ち」ということで、全部が壊れてしまう、ここも見事でした。
そして舞台に言って、文句を言うファンに「舞台見てる間のヒロインはきっと自分」、このセリフは表情ともどもすばらしいものです。
ラストはかなりあっさりしていますが…というか余計なことを徹底的に省いたようですね、彼の気持ちの動きとか。
ただしその分のどごしはとてもいいものです。
桁外れの実力。次回作も楽しみです。
カードキャプターさくら
強大な魔力…彼はさくらちゃんの味方でいいのでしょうか、それとも必要があれば殺す覚悟をしている側か…
バターを入れたらおいしい、実にうまいシーンです。しぐさも可愛いですし。
久しぶりに…本当にきれいになったもので。二人とも。
今回は本当にさくらちゃんの表情が豊かで魅力的です。
このウサギも使い魔でしたか。大きくなったらどうなるんでしょう…美女?
キスする街角
ものすごい表情。それぞれの少女漫画がどんな作品なのか気になります。
水夢とかにゃんころべえとかはわかりやすいのに。
『漱』は確かに使わない漢字ですね。今や夏目漱石専門。「すすぐ」としても出てきません(枕石漱流=石を枕にし流れで口をすすぐ、清貧を意味する熟語を間違えて、漱石枕流=石で口をすすぎ流れを枕にする、となってしまい、間違いを認めずに耳を洗い石で歯を磨くんだ、と言ったとか)。
エロ本での嫌がらせはどうしてそんなに楽しいんでしょうね。やられる側の僕にはわかりません。
女と男、それぞれの気持ちの積み重ねがとてもさりげなくて見事。淡い淡い描写。
そしてパンツをのぞいたと誤解され…
保健の話も面白いです。意外と冷静。
翻訳家と検察官…すごい家庭もあったものです。でもこんな会話が許される程度の…というかすごい構図。
机の下での足の会話が実にいい夫婦だと伝えてくれます。
倒れてキスしそうになる、ここで絵が丁寧になるのもお約束でお見事。
恋に落ちるのが簡単すぎて大笑い。
閉じ込められて、しかもマイクがある状態で「ヘンタイととじこめられた」…
彼の潔さはお見事でした。
そして両親の昔の姿、父親も…なんていい両親。これだけでものすごく幸せですよ。
最後、キスをしないで手をつなぐだけなのがまた素晴らしいです。
大人のすばらしさが胸を打つのがこのシリーズの凄み。
プリキュアアラモード
道は厳しいですねえ。パリでの天才…さぞすごい…
意外な人に道を聞き、ちゃんと答えてくれましたね。
二本立ても楽しいです。
ゆずのどうぶつカルテ
小鳥、獣医というものも範囲が広いものです。
学生と若いですが、柚ちゃんから見れば十分年上。
いきなり話題になってしまって…そして生活リズムが狂っての病気、まさに炭鉱のカナリアですね。
カラスや猫にも気をつけなければならない、というのも大変でしょうね。親戚が小鳥を飼っていましたから、それほど苦労したのかと思うと…
相変わらずとことん素敵な話です。
はちみつトラップ
これをハニートラップなんて言われたらプロたちが切れますよ。まさに井の中の蛙。日本の中学市大会優勝ぐらいのバスケ選手とNBAレギュラー。
あまりのバカさは見ていて実に楽しいものです。
仕事はちゃんとやってしかも努力はしてるんですよね。それがただのバカではない点で。
包丁で縫うほどの怪我というのは大きいですよね…
後ろを閉めてくれる、というのはすごい色気のあるシーンです。
みんなすごくつまらなそうな、何の実もない…虚だけのパーティ、ここで彼の気持ちがしっかり伝わります。
そしてあえて雨の中走ってまで急ぐ…
「お金だって成瀬くんの才能のうちじゃん」という言葉が面白いですね。
実にテンポが楽しいです。
ねこ色保健室
悩み相談…どんなことをしているのやら。警察沙汰になっていないといいんですが。
無数の闇の住人がなんかすごい。
文字通り猫の手を…ネコらしい解決は大笑いします。確かにカナブンをとるのはいい気分転換になりそうですね。職を失うかもしれませんが。
そして結果的な解決の数々、お約束としか言いようがないですが、お約束をしっかりやることこそ実力。
樹くんのとなりっ!
とろっとろに仲のいい幼なじみ男女の樹くんとチカちゃん。
全校男子人気投票で樹くんが二位になった、というのでなんとなく、一位の斎藤先輩が好き、と嘘を言ってしまう…
なんという甘い幼なじみ。…これにあこがれていいのは美男美女だけです。とくに精神が美しいこと。ちゃんとスクールカーストを自覚しないと相手も傷つけます。
そしてばかばかしい嘘、ここからどう話を展開させるのか、見事な起承転結が期待できます。
「先輩に話つけといたから」、まさに期待通り。さああとは先輩が善人か悪人かどっちだ。
とことんデートに協力してくれる樹くん…もうわくわくしすぎて頭が煮えそう。
なかなかデートにならない、先輩もこれは大変でしょうね。
そして樹くんの話題が唯一共通の話題…というかバスケの話題はないのか、樹くんもバスケ部なのに…
さらに樹くんが誤解で「ぶんなぐりますよ」…もう笑いが止まりません。というか斎藤先輩、そこまで展開読んで操ってません?「おまえの話しただけだよ」が、嘘は言っていないが事実すべてではない、展開を操るため…神と呼ばせてください。
そして試合とか、僕を萌え殺す気ですか。
さらに「ちゃんと告白しろよ」……あかん死んだ。
先輩どころかみんなも気づいていた、そりゃもう…たまらなく面白かったでしょうね。
いやー面白さが超絶に突き抜けていました。次回作が楽しみで正座して待ってます。
来月号も読み切りラッシュ…本格的にそれしかなくなるようです。あくまでオムニバスがないですし。
久世みずき先生の名前はぶっ飛びました。かなりファンですよ、単行本も全部じゃないですが数冊買ったほど。