なかよし2018年6月号感想

甘やかな表紙、年齢層がとても低く感じるのがプラスに出るかマイナスに出るか…

付録は豪快ともいうべきものです。

カードキャプターさくら(CLAMP)ブラッド・ハントちゅっ(山田デイジー)ねこ色保健室(松本ひで吉)ミラクルニキ(壱コトコ/Nikki. Inc.)ゆずのどうぶつカルテ(伊藤みんご)青葉くんに聞きたいこと(遠山えま)HUGっと!プリキュア(上北ふたご/東堂いづみ)先輩!今から告ります(慎本真)キスしたいってねだってみろよ(三月トモコ)家政夫さんは甘くない!(伊藤里)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)わたしに××しなさい!(遠山えま)黒木くんのヒミツ(咲夜ゆき)予告

ードキャプターさくら
強敵ですか。
『魔法』と強調されると、Fate脳の読者は別の印象を持ちそうです。でも確かさくらカード編のときはFateはまだでしたよね。
自分が一番自分のことをわかっていない…それですよね。
鏡はカードとして使役していたのでは?
あ、前のカードと似ている…

ラッド・ハントちゅっ
「くわしくはココを見てな」が大爆笑。
心の声が聞こえて、「じゃまするに決まっとるやろ」…このまっすぐなパワーは気持ちいいです。
助けてからの「だいじょうぶなわけないやん」がまた素晴らしいです。
「仕事はここまでだ」という彼の態度、「仕事」と言うものの恐ろしさがはっきりわかりますね。仕事という言葉は、人間の良心をほぼ完全に消し去ることができます…「仕事」の一言で残忍なことを毎日平気でしている人がどれほど多くいるか。
それでも力になろうとして、結果的に心を浄化してしまう…失敗したら悲惨になっていますが。
「お母さんといっしょに」という言葉、わかっていますね。むしろ深い心の傷を持っているのは母親の可能性が高い…家族全体、というか家族という病理自体を治療する…
で、いきなり連行って…はは。

こ色保健室
何て無意味な星間法の規定。オーストラリア先住民にとっての国際法ぐらい心強いです。
そして猫パワーの恐ろしさ…
単に爆発物の管理が悪い。以上。地球の下士官ならブチ切れるレベル。

ラクルニキ
コーディネートがうまくてそれでクラスメートにも頼られるニキちゃん。
呼ぶ声に応えて虚空を見たとき、そこには鏡があり、豪華な服を着た自分が映っていた…
気がつくと、森の中にいて、美しい王女に呼びかけられ…

完成度が高い感じのタッチですね。
突然起こることも迫力があります。
モモちゃんの登場が少し唐突で、どんな状況なのかわかりにくいです。
頭巾をかぶりしゃべる猫と普段から暮らしているのか。などなど。
彼女の本来の世界でも猫は普通しゃべらない、と。
何もなくさまようのは、世界によっては本当に危険なんですが…問答無用で奴隷にされなくてよかったですね。
七つの国とかは、ゲームファン向けかもしれません。ゲームを知らない人にとってはかなりどうでもいい。
コーディネートがすべての基準ってどんな地獄ですかそこは。
セクシーというテーマにするのも面白いです。
というかどこに住むのか、身元保証とかお金とかその他諸々…コーデさえできればいいんですねこの世界は。

ずのどうぶつカルテ
犬の落し物、これはいつごろマナーが向上したんでしょう。
犬のしつけ教室、と思ったら警察犬に興味がある、から…忙しいのにお疲れ様です。
一般向けもあるとは、なんというか…世知辛い。
この七犬種が、日本警察後任の賢犬なんですね。
みんなが笑うことで…飼い主の怒りからの悪循環は胸が痛くなります。
「信じて」という言葉から持ち直すのがまた素敵ですね。
この状況はむしろ危険、犯人が…安全な人でよかった。…いや、おじさんもいましたか。

葉くんに聞きたいこと
「そういうこともあったけど」がしゃれにならん。
社員には条件…厄介なことで。
手をつながれたときの甘い表情がたまりません。
挑発としか言いようがない応援、言い返す…テクニカルファウルになっても文句は言えませんね。
バスケそのものもかなりカッコいいです。
そして転校、って別に一人暮らしをすればいいじゃないですか。

HUGっと!プリキュア
いろいろな仕事とは面白いことをしますね。はるか昔から、魔法少女は職業体験も魅力でした。
少年はそれが楽しめないんですよね…うん、少年がいろいろな仕事を体験したり育児したりする作品があってもいいじゃないか…
「どの子もきゃわたんv」なんて、「ゆずのどうぶつカルテ」の直後に聞いたら笑ってしまいます。どれほど過酷で苦しい現実か…と思ったらかなり過酷なことに。
僕はモール・ホームセンターの展示型ペット販売は今すぐ全面禁止しろと思っています。というかあれを見ただけで「人間なんてみんな地獄に落ちちまえ」と心が絶叫します。

輩!今から告ります
また相変わらずの…今度は占いって、「インチキだぞ」が大爆笑。
この水晶玉って、普通に買ったらとんでもない金額では。プラスチックで安いのも売っているでしょうか?いやプラスチックでも大きくて気泡ゼロだとそれなりに…
言われた通り…うわあ…当て馬の凱旋門賞。
マシュマロって、R・結城氏がよくかぶりつく、なぜか甘いジュースが出ることもある代物でしょうか。
…と思ったらいきなりキス、本当に有効でしたね。
で、「伝えるから」…何という事故フラグ。本当に死にませんように。

スしたいってねだってみろよ
ラブシーンかと思ったら練習、まあわかりやすい。
ぐいぐいこられなくて物足りない…落ち始めていますね。
その場しのぎの嘘はやめたら?というかこれで心配してタケルおじさんに直接連絡を取ろうとしない両親が腐ってます。
手伝いもしているんですね。筋肉痛…風ですね。
人がそばにいるわけでもないのに…たちの悪い監視をされているようで。
「いま話したら弱音いっちゃう」、どこまでどうしようもないんだこいつは。
…本当に単純な人たちでよかった。
「むかつくんだよ」これもどこまで本当なのやら。
看病…と思ったらちゃんと病院に運びましたか。正しい。

政夫さんは甘くない!
寮で一人暮らしをはじめるみつばちゃん。
でも炊飯器の使い方も知らない。
そこに、管理人から忘れ物を預かったと来てくれた男子に食事を作ってもらい、「わたしの家政夫になってください」と頼んでしまう。
彼は同じ学校の先輩でもあり、学校ではその関係は秘密。
ある日、自分でも何か作って感謝を伝えようとしたみつばちゃんは、雨に濡れて倒れてしまい…

おっそろしくパワフルなタッチ。
キッチンがある、逆に食事がないというのは確かに自由度は高いですが不便ですね。
というか何も知らないとわかっているならそれなりに…いや僕も最初の一人暮らし、何の訓練も教育もなくスタートしましたが。…少しは親に家事を教えてくれとか聞きましたっけ?覚えていません。
それで家政夫…
ネックレスで脅すとは汚い。そう言う知恵だけはあるんですね。
なぜ「どっかいってろ」で、「教えてやる」じゃないんでしょうねえ。
自分でやろうとして倒れてしまうのは…いやーベタって本当にいいですねえ、としか。
キスがやたらと肉感的なのも素晴らしい。

豹と16歳
なんやねんこれ。
二人とも好き、で開き直っているのが笑うしかない…
両親に会って腹を割って…いきなり恐ろしいにもほどがあることを。
「ストーキングは得意ですの」威張ることじゃないと思いますが本来ストーキングは狩猟用語。
隠れて墓参り、これがまた…男の友情がまた素晴らしい。
さて、ラスボス登場はどんな音楽がいいでしょうか。ダースベイダーか、それとも…

たしに××しなさい!
振動させてスマホを落とさせるとは…何という神業。
シャワーに映るとは…
で、また小説…
一緒に撮影するモデル、こっちがまた楽しいことに。
ラブラブと思ったら留学というお約束もまた素晴らしい。
恋人でなくなれば…なるほど。
…あんた狂校則のおぞましさなめてる。

木くんのヒミツ
男運がとても悪いゆいちゃん。
でも人懐っこく、イケメンだけど近寄りにくい黒木くんにも平気で話しかける。
そして黒木くんが守ってくれるようになり、彼の家でDVDを見て、ふと彼の部屋を見ると自分の写真がたくさん…

ひでえ、ひどすぎる…
人懐っこさの魅力が実によく出ています。
紹介してくれた男の子、またろくなことにならないだろうなと怖いです。
…これだけで逃げるとは…彼にはどんな事情があるんでしょうね、今回の残りだけでも紳士的にして次に、と考えられないとは。
家に当然入ってしまう無警戒、よく今まで無事でしたよねこの子…運がよかったんですね…
この写真は…そして声をかけられただけで山本くんが逃げたのは、つけまわされて怖かったからと。こういう細かい種明かしは面白いです。
…ええと、これハッピーエンドなんでしょうか。ものすごく違う気がするんですが。思いっきりアンハッピーエンドのホラーだと思うんですが、ものすごく。
これは実に面白い趣向です。

月号はショートギャグ特集、これはうれしい!
一時全滅していたショート・四コマもかなり復興してきたものです。
兎乃心先生の新作もとても楽しみです。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ