なかよし2018年8月号感想
表紙は元気で華やかで目を引きます。
わかりやすい付録もいいです。
かりんちゃんねるはじめてみた!(中江みかよ)ミラクルニキ(壱コトコ/Nikki. Inc.)カードキャプターさくら(CLAMP)ゆずのどうぶつカルテ(伊藤みんご)ブラッド・ハントちゅっ(山田デイジー)キスしたいってねだってみろよ(三月トモコ)王子が私をあきらめない!(アサダニッキ)HUGっと!プリキュア(上北ふたご/東堂いづみ)先輩!今から告ります(慎本真)黒豹と16歳(鳥海ペドロ)ねこ色保健室(松本ひで吉)金髪王子のビターな秘密(小松チホ)予告
かりんちゃんねるはじめてみた!
料理人が夢の橘夏鈴ちゃんはとてもパワフル。
ある日、いじめを目撃して止めようとして逆襲されたとき、とんでもないイケメンが助けてくれた。
彼と話そうとしている時、スマホに動画投稿を利用した料理コンクールが開催されると情報が。優勝賞品はなんとレストランひとつ!さっそく応募しようとする夏鈴ちゃん…
タイトルが面白い。区切り方でいくつも読み方が考えられます。
冒頭から何かずれている感じと、とんでもないパワーを連発で感じます。
「おまえははやく嫁もらえよ」「よし反省文百枚な」が大爆笑。
…いい料理人になりたければ、図書館に山ほどあるレシピ本を暗記し、家で基礎をしっかり身につけることが一番効率がいいと思いますが…
何もかもが料理のアイデアに見える…そしてそれをとどめる理性が事実上ないと。
そして動画投稿サイト…これがどんな話に?と思ったらいじめを止める、とあちこち跳びますね。
助けてくれたのがまたとてつもないイケメン…実力がある作家は選択肢が多くて便利です。
その彼と、彼女の突拍子もないところが合わさってあちこち跳びまくるのが実に面白い。
店ひとつが商品とは豪華なものです。
世界的シェフの名前を聞いた時の彼の反応も、さりげないですがいい伏線です。…ということですよね?外れていたら大恥ですが。
前しか見えないパワフルさもよく伝わってきます。
ドライアイスを使うレシピ、面白いですね。
末尾にレシピがないというのも…料理の味じゃなくて動画を投稿してアクセス数を競う、と言うのがまた面白い。
とにかく実力だけを純粋に叩きつける、大上段から小細工なしに斬り下ろすような作品。これはこれですごい冒険です。これからが楽しみ!
ミラクルニキ
おとなしくバランスのいい感じが、暴走のあとは心地いいデザート。
大規模な展示会で情報収集、それはいいですね。
…現実でも情報を集めたければ、大規模な集まりがいいのでしょうか。
参加費用とか、お金のことを考える必要のない人たちですねえ…
ホラーじみた雰囲気も少し気が抜けました。
水着は素晴らしいサービスでした。実力の高さがよくわかります。
太っているのをごまかせる水着、それは女の子の夢でしょう。
楽しそうなのはよく伝わってきます。
真相は実にやさしいもので…
カードキャプターさくら
ここでこの情報を出す…それが何につながるのやら。
辛い話から料理…料理シーンはそれだけで心を癒すものですね。
家事は実際、高い集中力が必要なので心を癒す効果があります。
料理シーンにじっくり時間をかけているのもいいです。
ゆずのどうぶつカルテ
これまた激烈に難しい題材を…どれだけ挑戦心が強いんでしょう。
牧場実習、ありそうですねえ。
どこに行っても働くはめになる彼女w
「好きでやってるわけないでしょ」がとても正直ですね。
家畜獣医とペット獣医はいろいろと違いそうですね。
尻の穴に、というのは『北斗の人』にもありましたねえ…ビニール手袋なしでしたが。
ハードにもほどがある、そりゃそうですよねえ…
言い返しても無駄…この傷の深さがどんな…まあ、この作品なら絶対に信頼できますが。
読者はわかっていますが、大人が理解できるはずがない…来月、どんなふうに理解させることができるか…
本当に難しいことに挑戦し、毎回最高の形で解決してくれるんですよねこの作品は!
ブラッド・ハントちゅっ
いきなり超困難任務ってここは銀河パトロール隊ですか。いやあそこはめちゃくちゃな訓練と教育と別の審査で生き残ったエリートばかりなのに、素質が判明しただけの素人に…
ブラットだらけの教室、これはこれで地獄絵図ですよねえ。
いきなり金黒王子、昔の暗黒ワンパターン時代のデイジー節…強烈な不安が来てしまう…いやここしばらくの連載で大丈夫だとは思ってますよ?思ってますけど…
突然暗さが見えるのも不安ですね。
「ダメ」ばかりなのがブラットらしいですね。
特大のブラットで連絡できるとは…便利な。
「気持ちをしってることはいうなよ」…強烈に危険な能力ですね。
不審な事件、むしろ応援が必要だと思うのですが…
キスしたいってねだってみろよ
寝不足はとても体に毒ですよ。
文字に書き出す…電子機器に書くと誰にキーストロークハックされるかわかりませんが、文字も危険は危険ですねえ。
女の子たちの言葉が楽しい。
少女漫画…とても遠い目になります。
いや、好きでもない人と気がついたら、ぐらいいくらでもあるでしょう。
「自分が自分でいられなくなる」これは実に重い言葉ですね。
キスシーンを見て傷ついてしまう、これは…自分の気持ちに気づくきっかけに?
激しい言葉のやり取り、この静かでものすごい熱量の情熱…ゆっくり動く溶岩のような会話。とてつもない実力です。
そして激しいキスと、「かきみだすんだよ」という言葉…
ここまできたら別の展開を出すしかないですか。
王子が私をあきらめない!
超セレブのみの通称王学に庶民なのに入ってしまった小梅ちゃんは、ずっと王子で金持ちで天才でイケメンと全部載せな初雪くんにアプローチされている。
新連載のはずなのに25話?と思ったら廃刊で引っ越し…前もいくつもありましたね、そういうこと。
いやーもうギャグレベルの王子ぶり…でもまあ、宝塚の超級トップはもっともっともっと…
本編が始まってみれば安定したペースですね。
一言のおめでとう…そのために大陸の形ぐらい変えそうですね。あと入選取り消し…
絵を借り受けてきて美術館に、なんという羞恥。
で、二部構成?
あかり先輩のいい人さがこわいです。普通じゃなさすぎます。
で、また四天王と言うか…
地獄の特訓はありがたいと思いましょう。
椿先輩もまたカッコいい…
なんというかテンプレを必要以上に暴走暴発させることでそれ以上の効果を出している…面白いじゃないですか。
HUGっと!プリキュア
仲間が増えた…うん、何回分ものストーリーをさっぱりと省略してくださってるんですね。
また楽しいプリキュアが増えたものです。
対話できるプログラム、というなら人間だってそんなに違いないですよ。
今回は完全に紹介回でしたね。でも楽しい。
先輩!今から告ります
一人での浴衣、何か失敗してたりしないでしょうか…
真夏に一人で待ってたら脱水症状で死ぬと思います。
なんかすごい人が出てきましたね。あ、ウィッグが取れたらかなりましになりました。
みなかったことにしたいシーンは見なかったことにして、…本当に誰だろうと応答は平等なんですね。
言い訳…産まれた、そりゃ…
まあ母子とも無事でよーございました。
これほど心から喜んでもらえて、さぞ嬉しいでしょうね。
…あの、誰か信頼できる友人に連絡して、事情を告げてもらうということはかけらも考えなかったんでしょうか。
帯ぐるぐるにそんなの仕込んで、…着付けうまいんですね。
というかずいぶんと引き延ばしてくれますね。
黒豹と16歳
補助席に座るだけで何という迫力…
女の子たちに騒がれる中で肝心の話、これはこれで強心臓ですねえ。
カッコイイことを言ってくれますね。
受験…ここは爆笑。
伊勢谷の本邸に…そりゃもうみんなぶっ飛びますよねえ。
これで黒鉄も、あらためて彼女の言葉の意味が分かったようで…そう、たいがちゃんの杏璃への「好き」が本気でむちゃくちゃに重いということを。
これに協力すると…みんな本気で…家族も将来も従業員もゴミ箱にぶち込む、ということなんですけど、覚悟してるようです。
黒鉄の強烈な激しさ、すさまじいほどですね。
ねこ色保健室
僕は「枕にできた」だと覚えていましたが、落語本からかもしれません。
というか亀は肺呼吸だぞと突っ込みたく…
猫の腹は確かに元気が出ます。目を狙われますが。
両方が同じ方向を向いている時点で素人ですね。
なんかいろいろとすごすぎる救い方です。
逆にこんな感じで多数の人間を殺してしまうこともあるんでしょうね。アドルフ伍長に何の気もなく余計なことを言ったり、サラエボでオーストリア皇太子の馬車を予定外のところに行かせたり。
金髪王子のビターな秘密
碧い瞳に金髪、童話に出てくる王子様のような「アラン=レッドフィールド」くん。転入してきたイギリス人。
人相が悪くて根っからぼっちの一花さんとは接点がないはずだけど…いきなり優等生の彼女に、アランくんが頼みこんできた。
英語スピーチコンテストの代表に選ばれたが、実は彼は幼児期からずっと日本育ちで英語がまるでダメ。
力強さのあるタッチで一気に引きこまれます。
聞いてしまって、それで…なんてことを頼むのやら。彼の立場で読むとそれこそ発狂寸前が延々と続いている…爆笑。
家族全員家庭でも日本語、それで名前も人種もイギリスというのもどうなってるのやら。
スキンシップがすごく多いのも見ていて楽しいです。
「自信持ちや」と言い返す、これが実にうまい!これだけで満足できるほどです。
六甲おろし英語バージョンはうまいですね。
お姫様抱っこの強烈なシーンを入れたのも、話の中にガツンとメリハリがついて面白いです。
居心地が悪くてこれは、百倍居心地が…
ひたすら素直に気持ちを垂れ流す、なんというか彼って普通に社会生活できるか心配です。
パターン通りの、女の子に呼び出される展開、それで「おれがいっしょにいたいからおるんや」の泥臭いカッコよさ。独特の味が猛烈に口の中で暴れます。
「王子でもなんでもないし」からの気持ちの変動、試合放棄から…とんでもない公開告白!
でも結局英語の努力の成果を出さなかったのが少し残念でした。
でも圧倒的な熱さで押し切った、というのはわかります。
強烈としか言いようのないパワー、「なかよし」はなぜこれほど、描く場所のない雑誌に…それが悔しくてたまりません。
来月号は待望の美麻先生。最高傑作のあとでプレッシャーも激しいでしょうが…
そしてデビュー作と菊本先生、増刊もオムニバスコミックスさえもない、詰んでるにもほどがあります。