なかよし2019年6月号感想
表紙はすっきりしてとても落ち着きます。表現の幅が広いこともわかります。
かなり量のある付録も楽しい。
星くんは恋を忘れてる（甘里シュガー）シーク様とハーレムで（美麻りん）ヴァンパイア男子寮（遠山えま）王子が私をあきらめない！（アサダニッキ）ゆずのどうぶつカルテ（伊藤みんご）カードキャプターさくら（CLAMP）大地先輩はズルすぎます！（雨玉さき）かりんちゃんねるはじめてみた！（中江みかよ）ねこ色保健室（松本ひで吉）先輩！今から告ります（慎本真）トゥインクルプリキュア（上北ふたご／東堂いづみ）ほっとけねえよ、お嬢さま（かえで）予告
星くんは恋を忘れてる
幼なじみの男女、広瀬風太くんと天沢そらちゃんは高校生になってもペアルックに間接キスと仲が良すぎるのにつきあっていない。
だがペルセウス流星群を観測に行ったとき、先輩カップルの濃厚なキスを見てしまい…
そらちゃんは「またしたいなあ」と爆弾発言。彼女には昔の初恋がある…
パワフルなタッチですね。
冒頭部のわかりやすさはずぬけています。
カップルをのぞく…うわあ。ここのなんともいえない空気、すごい伝え力。
昔の、結構重い…日本の加害者家族迫害はひどすぎますよ。
そして回想、彼女の危険が結構大きいのには…
告白の言葉もすごいとしか言いようがないです。
そして彼を身長だけ、顔を出さずにひっぱるのがまた見事。
一つ一つの感情がかなり激しい、そしてストーリーはとことんまっとうな少女漫画。
これが少女漫画だ、というものを期待しています。
シーク様とハーレムで
体に聞く、という言葉にどれほどの恐怖感が走っているか…あえてタッチも、やることも抑制しているんでしょう。
リアルにこの状況を描写したら、読んでいるだけなのに実際に怪我をするのと同じように脳にストレスが走ることになるでしょう。できる実力はあるけれど読者を思いやって加減してくれている、僕はそう思っています。
この彼が熱で…約束は破ってしまった、でも実戦ではあらゆる偶発事態はありますからね。
情けをかけてしまって、というのもパターン通り、だからこそよいもので。
後悔…それほど重いものはないです。冷たく全身がしびれるような感じ…
珍獣として首輪とは意外なことを。でも人に首輪をしたら実際には重くて擦れてかなりの拷問だと思います。
そういう愛し方しかできない悲しさ、というのはかなり読者に読解力を求めているかも。
馬で飛びこんできて決闘は笑うしかない…
いやーお約束って、本当にいいものですねえ。
ヴァンパイア男子寮
徹底して食物扱いがなぜこんな耽美に。
ベッドに押し倒される図はエロすぎ。
女の子たち…なんかすごく怖いものを感じるのですが。
この相談に応援宣言、いやー素晴らしい泥沼ですなあ。
あいつって…公衆の面前では？
…この作品、ネットの広告でも最近よく見るんですよね。
王子が私をあきらめない！
ティアラのことを彼女に聞くか、これだから天然は…
「身の程をわきまえずに」「いやです」ここはとてもカッコいいシーン。
そしてなぜこんな売り言葉に買い言葉…
通りすがりのコーチ陣は大爆笑。
ゆずのどうぶつカルテ
介助犬も厳しい訓練が必要なんですよね…「テイクスマホ」は実に重要な役割でしょう。
車いす生活で一人でできる、って考えただけでも胸が痛む言葉です。
僕も今夜寝て、いきなり激しい頭痛で起きて下半身が動かなかったら？それからのことを想像すると…まずトイレ、119ができてもどうやってこんな重いものを運び出すか…
空き缶なら一瞬で…
この人と犬の間にどんなすれ違いが？
段差、これは詰みますよね。
感動的ではありますが、ここで介助犬が引っ張るのは危険に思えます。最悪転倒して引かれることに…
トラックが徐行すればいいのですが。
…今回は動物の事情だけでなく、身障者の事情まで描いてくれた…あらためてこの作品のすごさに嘆息しています。
カードキャプターさくら
見どころ満載…相変わらずです。
「何でもならんことがあったら」ってそれこそ某校長…取り返しがつかないことになるでしょう。
おでんをうどんにすることにここまで力を入れるとは。
山崎君、やってくれました。
やっとピンチらしいピンチ。…プールでこういうことがあってお色気が一切起きないのもこの作品らしいですね。
大地先輩はズルすぎます！
幼なじみ…はは。
これほど巨大な爆弾が置かれているのに、のんびりと文化祭…ああ導火線を見るのって本当に楽しい。
…男にこんな話を延々とするというのもとんでもないことですよね。ああ…なんて素敵な爆弾だ…
え？見られて誤解されるんじゃなくて素直に嫉妬してましたと言いに行く？
いや一度こけさせてから改めで特大の核爆弾を準備しているに違いない！
脱いだと思ったらこれ…うわあ甘さの爆弾。
最後にちらりとやってくれたのがまたたまりません。
かりんちゃんねるはじめてみた！
いきなり圏外…そして突然登場した…
さらにいきなり天馬くんがいなくなる、唐突さをじっくりと出しているのがたまりません。
それで完全に壊れる…そこをこうして支えてくれる。…父親をどれだけ苦労して支えてきたかとてもよくわかります。
そして動画が爆発して…これまでの対戦相手も。これは盛り上げてくれます。
正体は、あまりにも予想通り過ぎて大笑いしました。なんという……いや巨人の星は原作もアニメも通しては一度も見てないのですが。
ねこ色保健室
恐ろしい対決ですねえ。
そんな仕事をしていたとは…これは楽しい。
でも、ちょうど踏むところに吐いたり糞をしたりという一撃必殺攻撃まではないですね。
容赦なく爪で目を…すごい猫。
とても似ていますね…
先輩！今から告ります
彼の意思のない同棲…うわお。というかなんという都合のいい話でしょう。彼の家族も二つ返事ですし。
企画開発志望が営業、まあよくある悲劇ですね。自動車会社や出版社の営業…
というかこれまで籍を入れなかったことの方がおかしいです。
最後にドキッとさせて甘く、まったく…
やはり結婚指輪は立爪ダイヤ一石に限りますね。つかこれ何カラット…
なんというかすごい作品でした。くっついてからが長かったのがとてもうれしいですし、四コマも楽しかったです。
結構長い間雑誌をしっかり支えてくれたと思います。
トゥインクルプリキュア
宇宙服がいらない、…どんな環境でも？金星でも？セレスでも？
宇宙人に文化って、もし偶像崇拝厳禁だったら…まあ相手によってはどれだけ配慮しても同じですね。
逆にこれが可愛い、というのも当然のことです。
…外国人との接触は気をつけましょう。どこにどんな爆弾があるか…いや、同国同郷でも、誰にどんな地雷があるか…
ほっとけねえよ、お嬢さま
チビ色白女顔、それで絡まれるからこそケンカは強い麻生トモヤくん。
不良を極めるため、なぜかセレブの家の執事に…裏社会とつながりがあるから。
ある日、その家の娘の美愛ちゃん（絶対彼氏に騙されている）を護衛して外出するが、次々と変なのが寄ってきては撃退される。
そしてあまりにバカなので思い通りにならない…
さらに泣いている彼女を目にしてしまったトモヤくんは女装して夜の街に出て、彼氏をだまして…そこで彼女が飛んできた。
とにかくテンポと、流れていると感じる背景曲がたまりません。
そりゃこういういじめっ子はいるでしょうし、生きているだけでも大変でしょう。
時計を隠して出すというのは裏社会の大物をなめすぎていると思いましたが、ラストで思いがけない使われ方をしました。
とことんアメリカンな雰囲気の親子が何とも面白いです。
いきなり拳銃を口に突っ込むとはすごいことを…いや警察に見られたら、おもちゃでも十分…
「ミラクルニキ読んでなかったのか」というネタは苦笑。
すごく優しい言葉に「ムリタイプじゃないわ」と、ここのとんでもない顔はすごいとしか。
「こんなキレイな涙」はかっこよすぎました。
そして女装して、ここはすごかった…
美女から極悪不良の変身ぶりがまた見事。と言ってもこの男も、相手がどんな家だかわかってこんなバカなことをしているという…いやまあ心底バカというだけですか…
そしてしっかり弱みを握られていた、この落ちもたまりません。
すごくスピーディな映像のような感じ、背後から響く強烈な音楽。
ものすごく独自の世界…これからがとても楽しみです。
来月号は伊藤里先生と、謎の作家…新連載がどこどこ来ますね。とてもうれしいですし楽しみです。