なかよし2022年3月号感想
三誌まとめて手にして、とにかく「薄い」という印象が強い。そのくせ価格は一番高い…
表紙絵の美しさは素晴らしいんですが正直相手が悪い。
付録はとにかく華やか。
別冊付録の作家陣は…この付録のために集めたんでしょうか?すみませんが対応するエネルギーがないです。
今、もう「なかよし」の全体像がまるでわかりません。
昔は、本誌と増刊を読んでいればよかった。
少し前はオムニバスコミック。そして今はネットのコミックサイト、しょっちゅうあるネットでの様々なコンテスト…誰が「なかよし」のメンバーなのか、どれが「なかよし」の作品なのか、まったくわからなくなってしまっています。
偽り姫の内緒ごと(桜倉メグ/雨川透子)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)どうせ、恋してしまうんだ(満井春香)王子が私をあきらめない!(アサダニッキ)蝶か犯か(鳥海ペドロ)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)千紘くんは、あたし中毒。(伊藤里)カードキャプターさくら(CLAMP)新婚だけど片想い(雪森さくら)ヴァンパイア男子寮(遠山えま)東京ミュウミュウオーレ!(青月まどか)デリシャスパーティvプリキュア(上北ふたご)予告ぼっちなわたしと王子様(優姫夢)かみつかないで、キスしてよ(夏園豪華)雪の日はセンパイ日和(咲良香那)
偽り姫の内緒ごと
「宦官も入れる」という回答も…
いや皇帝の資格者が一人しかいないってそれ国家存亡の危機ですよ。…日本も笑えねえ。
舞台のため、ということを伝えられればいいんですけどね…権力闘争のことしか考えない人が多すぎるから。でもまあ、負けたら族滅勝てば国の富を独占できる、という世界では…
男装してうまく動く…いや問答無用で殺されなかっただけで甘すぎますけどね。
宮廷、という言葉自体、「偉い人の家庭」と「公官庁」の区別がないということでもあります。だから宦官外戚が権力を得るんですよね。…政治と呪術も区別なんてないですよ?占星術と公的なカレンダーつくりの区別がないように。
考えてみれば、生前の花蘭についての情報をほとんど与えないのも不思議ですね。筆跡や舞の流派などは絶対に必要がある、生前書いた手紙や日記などは渡すべきだと思いますが。
相手が何を考えているかお互い全く分かっていない、難しいものです。
秘密を知ったらそうなる、そりゃそうですが…だったら代理を立てて接するべきでしたね。寵を得る可能性を考えれば、両方と接する人間は少ないほうがいい、いや一人もいてはならない。
信頼できる部下が一人もいないとしたら無能ということです。
ぴちぴちピッチ
あんたらいくつ…なぜか宇崎月(44)という固有名詞が。
見なかったことにするしかないですね。
どうせ、恋してしまうんだ
…右ハンドルなんですね。そこまでは見栄は張らないか。
邪魔をしまくるのがなぜか大笑いします。
感染症でみんなそれぞれ苦労していますね。
一人一人が頑張っているのを丁寧に描くのも面白いです。
「わたしが気づいてないことも気づいてくれる」…ここはいいですね。
ただ、感染症の時に眼鏡なんてキス並みに感染率高いのでは?目の粘膜も感染源ですし。…だから目を触らないのは風邪もコロナもいい予防法です。
このポジションの年上男っていいですね。
王子が私をあきらめない!
大変ですねいろいろと…
記憶失ってこればそりゃ怖いでしょう。
なぜ友達が腰に手をまわしているw
「君の生き別れの兄」は大笑いしました。
専用劇場…映像記録班…こわ。
またこれから積みなおす、恐ろしい。
蝶か犯か
背中にキスマークはごまかしようがないですね。
男どもの立場からの論評は興味深いです。
邪魔が入ると思ったら本当にクリームを味わうとは。
小さい頃の彼女、これにはどんな意味があるんでしょうね。
ギフテッド
…警察は戦闘カルト教団であって部外者の参入は絶対許さないはずですよ?…たとえ実兄が警察庁刑事局長であっても現実には。
借金で居座る、ひでえ…
いきなり家政婦のナレーションがメインになる…こういう展開の唐突さも超一流脚本家の芸なんでしょうかね。
三人いる息子、それだけじゃないでしょう。…三人とも金が要る…
さらに別の人が犯人?ここで口に出すべきことじゃないですね。
千紘くんは、あたし中毒。
「食べさせて」ってとんでもないことをしますね。
いや水着のせいでしょう。…どうにかなりそう、それだけのこと…
カードキャプターさくら
昔の両親…切ない眺めです。
彼女の強すぎる魔力にはどれだけの人が気づいているでしょう?
新婚だけど片想い
つい実家の大掃除…まあ現実逃避にはよさそうです。
誕生日を忘れるような…うわあ。
孤独を実感している、このシーンは実に素晴らしい。
いいプレゼントですね、これは。
いきなり押しかけて、いいサプライズを決めてくれます。さんざんおぜん立てしてもらってですが。
「あんたのこと聞こうと思って」はまた大きい歩み寄りです。
ヴァンパイア男子寮
即座に殺さない甘さが命取り。
思いがけないところが逃げ道になりましたね。
馬のパワー・スピード感がないのが残念。
真実を知りたい、そんな簡単なことだったのに。
まあ確かに彼のせいには違いないですけどね。それで否定しきれなかった、と。
東京ミュウミュウオーレ!
そりゃ星一つまとめるなんて、地球人にはだれにもできなかったんですから。地形や地域伝染病の意地悪や、長が急死して相続会議に参加しなくちゃいけないから戻る、があるにせよ。
正当に認める純粋さがなんとも胸を打ちます。
無言を続ける、圧倒的な迫力。これは大胆です。
「どうしようもなくおまえに嫉妬している」もすごい。
「命を懸けてぼくが守る」ならかなりましではあるんですけどねえ。
これほど悔しいこともない、こんなところでは力を与えるという誘惑が怖いんですが。
デリシャスパーティvプリキュア
プリキュア新作。さて今度はどんな…お菓子系統?うまいことを考えたものです。
白御飯は糖尿病につながる麻薬…
和食ストリートと洋食ストリート、というのは面白いです。
男の幼馴染、恋愛要素もあるんでしょうか?
仲間も顔と名前を出すだけという導入、相変わらずお見事。
ぼっちなわたしと王子様
高校入学から一週間、まだ友達ができない乃愛ちゃん。
絶望していた、そのとき窓をたたかれて、木に登って教室に入ってきた男子が。
しかも名前も覚えてくれ、「声かわいいじゃん
いつもこれくらいリラックスして話せばいいのに」とも言ってくれた。
翌日、また話しかけ損ねた彼女を、彼は教室から連れ出して…
両方に動物耳をつける表現がわかりやすいです。タイトルもとてもわかりやすい。
誰にとっても他人事ではない、それも大きい事故や病気並みに絶望的な話……と思ったらとんでもない動きがある、的確に作られています。
「声かわいいじゃん」といううれしすぎる言葉!
すぐうまくいかず、またとんでもない…
普通の高校に行っていない人との接触、という大胆な動きも驚かされます。
いきなりのキスにはびっくりしました。
と思ったら額、と思わせる…それでも十分とんでもないですけど。
すごい丁寧なノート…内容をちゃんと書いてくれるのもうれしいものです。幼稚園児の読者でも、わからないなりに面白い世界があるんだな、と触れることができるでしょうし、美は感じられるでしょう。
うまく入れた、ここから何があるのかも緊張します。
そうしたら、ずっと見ていた、作戦…こうきましたか。
本当にものすごい完成度。次回作がとても楽しみです。
かみつかないで、キスしてよ
あらためてどんどん表現が切れているのがわかります。
余白が多く、表情の切れ味がものすごい。
ここで一気に踏み込んできて…
触れられることも耐えられない、それぐらい感情が強い…
ここから次々と唐突なことが起きて混乱気味です。
最後の告白はくどいまでに重さがあっていいですが。
最終回か、と思ったらもう一度…さてどれだけやってくれるか。
雪の日はセンパイ日和
「水瀬がさ
はるのことかわいいっていってたよ」それもバスケ部のエース、学校一のイケメンの水瀬先輩。
接点は少ししかなかったが…
運んでいた重いものを軽くだがその水瀬先輩にぶつけてしまい、それで保健室に送って一緒に帰ることに。
そして先輩のほうから「さっきのおわびに雪で自転車使えない日は一緒に帰ってよ」と踏み込んできた。
この冒頭はうまい!これはどうなるのかわくわくします。
回想でペースダウンするのもいいですね。しかも壁ドン…
縁を作るのもうまいやり方です。ネットがあるスポーツだと重量物を運ぶことが多いから結構危険ですね。特に中一がああいうのを運ぶことを想像すると怖いかも。
駅に向かう、微妙な距離がまた丁寧。
「前言撤回」から、「一緒に帰ってよ」は叫びそうになります。
ここで彼女の心の動きを丁寧に描いているのもいいポイント。
曜日も月でリセットされる、そうでないことがおかしいですよね?本来曜日なんて必要ない、月齢でいいですよね?西洋の、太陽暦とユダヤ教〜キリスト教由来の安息日…いや、安息日の歴史自体全体像は知りません。キリスト教以前の古代ローマは?それでわけのわからない暦法を作っただけです。中国や日本に、昔日曜休みなんてあったでしょうか?
大き目のマフラーが実にいいワンポイントになっています。
手をつなぐまでの流れも、手をつなぐかな、と期待させておいて本当につなぐ…それも彼女のほうから…
ここで「かわいいと好きはちがうじゃん」を入れてくるとは!やってくれました。
それから告白…うわあああ。
読後感がとんでもなく素晴らしい。これからがとても楽しみです。
来月号は新人新連載、とてもうれしい話です。読み切りも…増刊がないんだからこれくらいは毎回やってくれないと。