なかよし2022年8月号感想

この表紙を見ると、つくづく征海先生のご逝去が悲しくてやりきれません。

クリアファイルセットなら大きめのイラストを複数入れることができる、確かに…ただ付録も含めた雑誌全体がすごく薄くなる…

すみません、「五分後」はショートなので感想は見送ります。

カードキャプターさくら(CLAMP)新婚だけど片想い(雪森さくら)どうせ、恋してしまうんだ(満井春香)偽り姫の内緒ごと(桜倉メグ/雨川透子)ヴァンパイア男子寮(遠山えま)千紘くんは、あたし中毒(伊藤里)王子が私をあきらめない!(アサダニッキ)香るわたしにキスをして。(壱コトコ)東京ミュウミュウオーレ!(青月まどか)デリシャスパーティvプリキュア(上北ふたご)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)羊と狼(日向まれ)次号予告

カードキャプターさくら
守るためなら舞台にでも出る、なんでもする、という決意。ただ、それで守れるかどうか…
薔薇…ばら戦争。時計…
「ゆき」の一言で力を使う、もう魔法使いたちが好き勝手に…時を止められるって…
ずっと母と話していた、いやもう…というか今までの話でもダンブルドア校長状態だった?
いや本気で九族まで抹殺されないのが不思議な…

新婚だけど片想い
夢か現実か…つくづくいい生活してます。

どうせ、恋してしまうんだ
地面での焚火が事実上なくなったのも大きな変化かもしれません。
望みが見える…何でしょうね。
いつも譲ってくれる…
携帯電話を探す一番いい方法は誰かに鳴らしてもらうこと、と。
二人で上着をかぶるというのもなんとも。
「このままでなんていられない」という残酷な言葉…
ごめんと電話してキス、これも衝撃的ですね。

偽り姫の内緒ごと
うわ、こういう番外も…普通の正統派学園読みたい。
現代の高校生だったら…現代の高校生の生活が、ウクライナでは突然地獄になりました。他にもイラン、アフガニスタン、シリアなど…
日本だっていつどうなるか。このインフレが世界恐慌になり…大正の高校生が特高警察に拷問された…ということだってあるかもしれません。

ヴァンパイア男子寮
あちこち幸せそうで…
両親まで助けるとは。
夫と紹介されてカチコチになっているのが大笑いしました。
さらに密告まで…
それでいやおうなしに吸血鬼にすると。それはよかったけれど欲望が…そうきましたか。
ここでエロを突き詰めるとは…
さらに伏線置いて冬まで、どうなるんでしょうね。というか当分この作品に頼るのか…これでアニメ化とかが全くないというのがひどい時代…
それもこれも少子化無策を選んだ政権、ひいては国民が悪い。

千紘くんは、あたし中毒
汚したりしたら大変そうな服ですね…
誰の服か、で自分が違う、というのも面白いものです。
面白い客との出会い、ただバイト初日でこれは荷が重いです。
どんな意外な才能を引き出されるか…

王子が私をあきらめない!
この作品も実に長かった…雑誌整理によってやってきた作品ですが、思わぬ形で長いこと「なかよし」を支えてくれたのでしょう。
穏やかな雰囲気は実に交換がいいです。
二人きりでゆっくり、いい時間ですね。
自信をつけて…相手は超人なので難しいかもしれませんが。
楽団…うわあ。
そしてプロポーズ…この楽団も実に大変ですね。
巨大ダイヤどころかダイヤモンド鉱山の権利書…さすが。ボツワナならブラッドではないと思いますが…
さらに会場に実況中継は大笑いしました。
本当にお疲れさまでした。次回作はどうなるのやら、別の雑誌でも…

香るわたしにキスをして。
冒頭から激しいですね。
いつもとってめちゃくちゃないつも…
穴場の公園、というと悪い人がいないか心配になりますが。
ベンチに背もたれがなければもろに「La La Land」…
夜空、曲が「プラネタリウム」に…
欲望丸出しですけどしっかり告白…これはこれでいいですね。

東京ミュウミュウオーレ!
間違いは許されぬ、という発想が人間らしい間違いなんですよ。『三体シリーズ』の地球人と同じく。多数あちこちにばらまくr戦略なら、間違えてもいい。
中から出てくる…この強烈な強さの表情は息を?みます。
「人の変われる力を」昔はたくさんの人が期待し、求めました。今、アーノルド・J・トインビーの「歴史の研究」を読んでいて、そういう希望にどっぷりつかっているところです。今の人は徹底的にあきらめているようですが。加速主義とか変なのはいても。
刺されながら「きいて…やってくれないか」、敵とすら考えていない、諦めることがない…
未来、この情景がまたすごい。
少なくとも人類も、70年以上核戦争を起こさず持ちこたえるという偉業はやってますね。さらにスティーブン・ピンカーに言わせれば世界から暴力は減っている、と。ウクライナ侵略でどう変わるかわかりませんが。コップに半分水がある、と考えるなら…

デリシャスパーティvプリキュア
流しそうめんというのも変な楽しみですね。
船で世界を…多くの種を絶滅に追い込んでいるともいうのでわ…
コショウというのは結構強烈な調味料です。お湯に、ごくわずかな塩と、ミルに入った粒コショウをほんのわずかに挽き入れて飲んでみてください…強烈な辛みと香りに仰天しますよ。
今はLED化で明かりのコストが大きく下がっていますね。また、熱もないので植物に負担がないし火災リスクも低減と、かなり違っています。

ギフテッド
犯人を逮捕して終わりではない、犯人にも周囲の人間にもそれからの人生がある…特に日本は世間が強いので関係がない加害者家族さえ地獄、さらにネットで何十年経っても社会的制裁が続くし刑期も恩赦もない…
動機がとてもあるけど黒いのだけはない、じゃあ黒いのすらどうにかする方法があるとか…
三人に人を殺した経験があるってなんだそりゃと苦笑します。
忍者は戦争とは違う?
本当の秘密から解放されたともいえるのに…
問題は、日本刀で人を切り殺すのはめちゃくちゃ難しいということでしょうか。素人がやろうとしたら自分が大怪我してDNA残すのがオチ。

ぴちぴちピッチ
母親世代も…
いろいろとお久しぶりです。
なぜか深いため息が。

羊と狼
狼族と羊族、二種類の人獣による世界。弱者が強者を食らう世界から共生のためにと作られた学園。
好きだよ、嘘だよ、という羊族のユノ、だまされる狼族のリオ…

とんでもない作品。絶叫するほどすごい。
タッチも完成度が高く魅力的、両方男、同性愛か?と思わせて混乱することも。
第一印象として、耳や尾があまり気にならないこともあります。
弱者が強者を食う…まさに人間そのもの。もし人類に、一方を食料とみなすほどの人種差があったら…これほど食人タブーが強くなければ…ただ実際の差別と奴隷はもっとひどい…
読んでいくにつれて、男という強者が女という弱者を踏みにじってしまう、それこそ生来の脳の差異にインプットされた暴力性という恐ろしいテーマに踏み込んでいることがわかってくる…
一番でかい、リーダーの素質がある…狼も羊も群れ動物…
恋愛面でもてあそび続けるユノの描写に恐ろしくなります。蠱惑、という言葉そのもの。
別ポケット、あるいは足首にでも多少の金と予備鍵はあったほうがいいですよね。
食べたい、と衝動になる…男の性衝動、暴力衝動と、肉食獣の本能をうまく対応させる、ここの描写がまた素晴らしい。
さらに情けがある、だから辛い…男にはどうしてもある問題でもありますし、それこそ今も動物を殺して食べている人間の業でもある…
羊側からの心情があるのも面白いです。
「親切な羊さんが教えてくれた」…羊も群れ動物であり、異物を容赦なく排除するという恐ろしさがさりげなく。
ラストももう恐ろしいとしか言いようがない。
とんでもないデビュー作もあったものです。
これからどんな作品を描いてくれるものか…

月号は色々と新しいのが。そりゃ主力がいくつも抜けていたら、雑誌も変わるしかないでしょう。
スパンクは思わず絶叫しました。うれしすぎます。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ