なかよし2023年5月号感想
表紙はすっきりして魅力的です。
付録のメモリアルは苦笑するしかないです。
パルシィのなろう系紹介作が最近多いですね。それにどんなプラスマイナスがあるか…
カードキャプターさくら(CLAMP)お金のコンパス(伊藤みんご)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)俺ともう一度、初恋(長谷垣なるみ)新婚だけど片想い(雪森さくら)ひろがるスカイ!プリキュア(上北ふたご)どうせ、恋してしまうんだ(満井春香)偽り姫の内緒ごと(桜倉メグ/雨川透子)千紘くんは、あたし中毒。(伊藤里)ひとりじめしたい、恋なんだ(夏園豪華)香るわたしにキスをして。(壱コトコ)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)金貨100枚の花嫁(三条尚/瀬尾優梨)桜が咲くころ、僕たちは(咲良香那)次号予告
カードキャプターさくら
カラー扉は実に大人っぽい。もう中学生の女子ですからそういう顔になることもあるでしょう。
時間と夢…夢は実際には時間がないような感じも。というか夢については何も…
すごく複雑な関係。
魔力が減少した、というのは気になります。
母親の友達…
書き換えられていることを伝える、それが必要だったかどうか。
失ったことを覚えていなければ不幸でしょうか?
思い出せない、というのもきつい制約。どこに突破口があるか…
お金のコンパス
宝くじ…うん、期待値という数学の言葉で終わります。要するに、同じことを千回やったら事実上絶対に大損する。還元率、で調べても一発。
まあ、宝くじの店の設備代と店員の給料どこから出てるの、で終わることです。実際にはそれよりはるかに…
いい会話ですね。
貯金一択、というのも日本の悲惨なところです。国債が低すぎ、さらに大恐慌・バブル崩壊の悲惨話が多いので株式のリスクが高いと思われてしまう。
投資…確かに一般論としてはそうなんですが、今この時代に限り、世界恐慌のリスクが大きい。あちこちにバブルの兆候があります。外れてくれと祈ってますよ。
その点では、貯金も、ドルさえ危険な感じですし、金地金すら没収の可能性が感じられるのが今の時代。
本当に金をどうすればいいか、今はとことん恐ろしい時代です。
投機とギャンブルも違う気がします。投機は胴元がいませんが宝くじや競馬は胴元がいます。やる側から見ればあまり変わりません。
200キロの米、これは素晴らしい比喩です。
宝くじは公営、寄付と思え、だから時代劇では大きい寺がやっているんですよね。
投資も「リスクはゼロではない」がちょっと小さいような。リーマンショック級でも、普段の時代なら健全な投資も泡と消えます。
株によって新しくおいしい…それも、科学技術が進歩している時代だからこそ。
もし科学技術がもう打ち止めだったら?世界一の金持ちも今は月旅行にも行けません。超音速旅客機は廃されました。新大陸が見つかることはありません。現実的な安定元素はすべて発見され研究されました。きちんと実験で検証されるような素粒子物理学の理論は、もう半世紀ありません…陽子崩壊・超対称性の否定的検証を除き。そちらの科学技術と人間圏の拡大はもう、半世紀以上止まっているんです。根本的には、電弱統一理論以上の基礎科学の実用応用が徹底して皆無だから。検証可能な理論がないから。
他の要素もあり、もう資本主義は終わった=投資は損しかない、という声も日本では多いです。
投資の一般化も面白いですね。時間が資金と同じとすれば。
知識は取り上げられない…武器は刑務所に持ち込めないけど筋肉なら取り上げられない…普通の生活では考えられませんが、財産は没収されるものと思う方が正しいんですよね…これからの日本は預金封鎖・ハイパーインフレの可能性が高いですし。
そして知識といっても、二十年後に用なしにならない知識が何なのか、がまた怖い課題です。今のチャットAIやAI生成絵などを見ていると。
宝くじは外れてよかったですよ。もし百万円ぐらいのあたりがあったら中毒になって人生台無しのリスクが大きい。
今回もめちゃくちゃに高い質でした。
ぴちぴちピッチ
楽しんで描いているのはとっても伝わります。
彼の過去も描いているのはうれしいもので。
地球で一番深い海溝、それこそ何よりも深い神秘。
…「新海」は誤変換ですよね?単行本では修正してください。
すごい絶叫。やってくれます。
さらにこちらも再登場…
しっかりリフレッシュしての再開を楽しみにしています。
俺ともう一度、初恋
いったい何が起きているんだと。
魔法使い、うまい役です。一人だけ身分がないと…でも実際にはあったりして。
まだお芝居が続いていて、心が読めると…
やっと現実に戻りましたか。
新婚だけど片想い
こりゃ傷つきますよねえ…
化粧品典、そりゃもう巨大産業ですし。
話そう、と思ったときに邪魔が入る、ここはやきもきさせます。
なぜ別の男と二人きり…
あまりにも素直に心情出してます。隙多すぎますよね。
怒らせてる、嫌いになった、ってこれも踏み込みますねえ。
激しいキスから「自分のかわいさわかってなさすぎ」…限界切れましたか。
伝えるのが下手すぎる…
ひろがるスカイ!プリキュア
それぞれ色々と動いてますね。
噂の男…とんでもないことをしたものです。とにかくまっすぐに挑戦し続ける、そりゃ文句は言えませんよ。
どうせ、恋してしまうんだ
なんで人気があるんだ、という映画もよくあります。
都合がいい男…お気の毒に。
いやもう結婚した方がいいのでは…
偽り姫の内緒ごと
ひどい虐待ですが、時代によってはそれが当たり前なだけ、ということも多いんですよねえ。
隣の何か…そこに神が入らなくてよかった。
予備…イギリスの王子の暴露本が「スペア」。実際に死亡率が高く、さらに伝染病が克服されても落馬がありますし。
皇太后には完全に読まれているようですね。踊らされていましたか。
呪殺による力、それこそ全国民を殺す気ってかなりスケールが巨大。龍さえ従えている、抵抗は無意味の域。
さらにこちらも全部読まれていた…
皆が自己犠牲ばかりですが、演技がどう台本を破るのやら。
千紘くんは、あたし中毒。
この画面は実にうまい。
女の心臓の音を確かめたら必然的に…ここで電話と来ましたか。
「「お前いつもとちげー」とか言われて追い出された」という脇筋も実にうまい。
ひとりじめしたい、恋なんだ
絶妙の平均点。
気持ちを入れ替えられるってすごいです。難しい。
髪を下ろしたのを見たら輝いている、見てしまった男心がうまい。
手櫛というのもすごい色気です。
兄弟に、これもすごい関係ですね…
ここで約束のごほうび、うまく話を切ったように。
キスされそうになるまでの描写が実に丁寧。結局ヘタレ…
中距離はまたきつい…
キスの代わりに、こうきましたか。
なんというか女を利用してまた仲良くなっているような。
どういう作品か、とにかく今までのメチャクチャな熱さと粘性から奇妙な風の感じが。湿度は高いですけど。
香るわたしにキスをして。
大正時代、そうきましたか…この時代にどんな香料技術があったのか、ひたすら水蒸気蒸留やアンフルラージュ?有害なものも多いでしょうね。
この時代にこんなことしてたら後が大変でしょう。そしてどちらも戦争で死んだのか…
ギフテッド
まあよくあることですね。
つい出てしまった言葉ですが、別に証拠とかがあるわけじゃなし…そうであったらいいな、という願望が口をついた、という可能性も。
生きることができない、すい臓がんはそりゃどうしようもないですね。
東洋医学ってそれがわかるほどのものでしょうか…
さて、四鬼くんの微妙な表情…うわ、これに虫がいるのって強烈なビジュアル。
聞く勇気、そして証拠がゼロ…東宝版のキッチュ…
金貨100枚の花嫁
ケンカ別れした幼なじみを思い出すディートリンデを訪れたのは婚約者のクリストフ。
彼女は両親を失い、叔父に預けられたが家は没落、豪商と息子と婚約し勉強してきた彼女。だが突然婚約者が従妹と結婚すると宣言。
そして次々と、金だけの婚約者を押し付けられそうに…で、金貨100枚出すからと言った人と会ったら幼なじみで超美形になっていた。
冒頭から柔らかみがあるタッチ。
最近は三誌でなろう胸糞系が多いですが、それほどひどくないのも負担が少なくていいです。
冷静な表情もとてもいい。
江戸時代の日本みたいですね、豪商が身分を得るために没落貴族家と…
いきなりの婚約白紙、またそれか…と色々覚悟していました。実際にはかなり胸糞なんですが、なぜかあっさりとした味付けで。
…男爵家の将来はどうなるんでしょう。というかトイファー家の家長が情報集めて有能なほうと結婚しろと命令できない時点で、両家とも没落でしょうね。
「ここで怒っても事態は何も変わらない」って本当は絶望とやり場のない怒りにおかしくなるところなんですがなぜこんなあっさり味に。
そして…逃げ場がない、というか父親の財産、母親の実家の援助、どちらもないんでしょーか…
また目がドル…そりゃ詐欺を疑うでしょうね。
幼なじみ、この衝撃の表情は素晴らしい。なんという子供のケンカ…
そして何だこの超絶美形は。
しかしいたたまれないというか…そういう想像をするぐらいは乙女なんですねえ。
紅茶を吹いた時点で終わってますね。
「顔見知りだしお金さえ払えば従順に」…すごくみもふたもない性格。
母親のことを言われたら思いっきり感情出すんですね…
手にキスしてのプロポーズ、ここはめちゃくちゃきれいなんですけど。
…さて、どんな溺愛が待っているのやら。そしてエルナがどう動くか…いやまあ契約結婚からの溺愛は古典がありますけど。
絵は相当好みです。
桜が咲くころ、僕たちは
彼氏との新学期に全体にピンクになっている楓華ちゃん。でもクラスは違うどころか一番遠く。不安なのは付き合って半年なのにキスもまだだから。
両親が留守の時週末、勉強教えてほしいと引っ張りこんだが、大切にしたいと…
でもクラスメートの女の子と仲良くしてる彼に不安が募る。
すごい、としか言いようがない。このストーリーを選べるのも。というかそれを認めた編集が大胆。
幸せな雰囲気はよく出ていますね。
一番遠い?…同じ階であるだけ幸せですよ。いや同じ学校と言うだけでも。それにスマホというものがあるのに…
半年ラブラブでキスもまだというのもすごい話です。
「大丈夫だよね?」と笑顔を置いて、「悪くない」と幸せを盛り上げて…そこからがうまい。
両親がいないときに勉強、もう男の夢です。それをこうして、すごい理性。
そこから別の女の子、それで不安になる…キスをしたのに、それがむしろすれ違いを深めてしまうのが実にうまい。
あっさりと解決するのはほっとしました。「オレは楓華のものだから」が強烈です。
深い愛情と、客観的にはくだらなくても本人にとっては死ぬような揺らぎを終始明るく…本当に素晴らしい。
来月号も本格的な新連載でとてもうれしいです。
とおやまつりも思いっきり力を入れている感じで。