なかよし2025年5月号感想

完全に「しゅごきゃら」が中心の時代になっているような。
それだけの作品なんでしょうね。

「不幸令嬢ですが」こういうアンソロジーコミックはあるんですね。
増刊はない、でもネットやアンソロジーでは新人若手もそれなりに活躍している?僕があまりにも見ていないだけで。

しゅごキャラ!(PEACH-PIT)どうせ、恋してしまうんだ。(満井春香)花に噛みぐせ(壱コトコ)キミとアイドルvプリキュア(上北ふたご)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)僕らが春を告げるころ(アマノ)俺ともう一度、初恋。(長谷垣なるみ)お金のコンパス(伊藤みんご)心を操る黒伯爵は"操れない"私に骨抜きです!?(壱コトコ)ハルメイ(雨宮うり)次号予告

しゅごキャラ!
思いっきり大画面使ってますね。
本物のイクト、さらに転入も。にぎやかになります。
高等部が一人だけ、というのもすごいことをしますね。何十人も新キャラ考える必要がなくて楽ですが。
と思ったら歌唱ちゃんも…
対決がまた楽しい。
図書館というのも後どれだけ存在できるか。アメリカがすべての本を焼くのも近そうです。日本も焼けと命じられる可能性…できるだけの本を余命宣告がある人が埋めて、場所を誰にも言わずに自害する、をやっておくべきでしょう。
一応友達にできた、でもそれがどこに結びつくやら。
会いたかったと言葉にしたらあふれる、というのはかなり繊細。

どうせ、恋してしまうんだ。
のすごい画力。
「傷つけてたの」ってなる時点でとことんNoですよねえ…承知するとしてもお情け。
マンガをやめる…そういうことも…
水泳シーンも相変わらずの迫力。
退路、肩、かなり絶望的な…
「水帆だけ」って、そんな自暴自棄な努力で手に入るのでしょうか?
さて、何を選ぶのやら…本人は誰が、何が欲しいんでしょう。

花に噛みぐせ
つくづくとんでもない状態。
クルーズ、これはこれでものすごい。日本は金持ち国になった頃も、本当に世界の金持ちの文化を共有しようとはしなかったふしがあります。
気軽に行ったらびっくりするでしょうね、これ。
いろいろ面白、世界トップクラスはとんでもないんですよねえ。ボルダリングとか舞台でのショーとかカルチャースクールまで。
足の痛みに気づいてくれた…
父親と一緒だと、もう「全身を正しいに制御する義務」以外何もないでしょうね。リングで殴られているのとどちらがましだと。
久我くん、絶好の機会にどれだけ存在感を出せるか。
混乱した言葉、すごくいいです。
つい心が出てしまう、ここもお見事。
ここでガードする…

キミとアイドルvプリキュア
ものすごいダイジェスト。
いろいろと大変な苦労人ですねえ…そっち側の大人の男性、というのは今までいましたっけ?
別のアイドル、敵なのかどうか。
動きの華やかさはさすがにすごい。
新しい仲間…一度挫折してから、というのも丁寧ですね。
本当に戦場を見せて、それでも志願する人だけの軍だったらどれだけ強いか。
まあウクライナではどれほど心が強くても無駄という現実になりつつあ…

ギフテッド
西洋建築の知識があればいろいろ言えるんでしょうね。
握手した瞬間なんかすごいのが、これが役に立つのかどうか。
MIT主席卒業、でもワインバーグやウィッテンの教室落ちたからこうなった、と思ったら苦笑しかありません。
電撃、すごい表情ですね。
裏の正統な後継者、なら動くのが遅かったのでは?あと彼の両親確保しとくべきだったのでは?
これ、手帳出していい捜査なんでしょうかね。今は詐欺が多いので手帳を出されたら確認、ということです。
警視庁と警察庁、これもややこしい話です。
センサーと監視カメラ…ハマスに破られてとんでもないことに。
軍人、今暴発したら足怪我をしそう。銃は常に「今弾が出る」が前提です。たとえシリンダースイングアウトなどの状態でもうっかりがあるので例外ではない。
面白い殺し方です。首を吊るのに高さは必要ない。…なお現実には大小失禁してます…

僕らが春を告げるころ
きっぱり失恋…
しっかり落ちている。
「どこに笑うところがあったんだ」がすげえ。なんかものすごく感動。
で、本当になんでこんなことに。
距離しっかり取っている…
池に落ちて、ここからの対応はすごいとしか。
着替えるのはどこでどうやったやら。
「一生監視してる」「可愛い妹なんだ」がなんか大笑い。
「誰も見てないから」という優しさの極致。
ふられた直後でなかったら抱きしめることもできたのに…
というか彼女から見て告白を断ってから好きが大きくなる、と言うこともあり得る…それはたまらん。

俺ともう一度、初恋。
「一人にしないでくれてありがとう」と抱きしめる、恋よりむしろ孤独を埋めたかった、というのが切ない。
それでどうするか…
強引なデート、いい解決法です。
若いころの園咲さん…
「約束はなしにしてあげる」という優しさ、たまりません。
もう一周乗る、という別れ方がお見事。
今回はとことん素晴らしかったです。永久保存もの。

お金のコンパス
どうしたのやら…ああああ。
「悪いことでお金を稼ごうとする人」…前回に通じてこうきますか。
人間の心と善悪を進化から、という僕がここしばらく探求していることのひとつでも、重大です。フリーライダー。
群れに協力して苦労するのではなく、群れを食い物にする個体。それがあまりにも有利だから、本来群れは存在できない…それを押さえるのが、規範(法・道徳・宗教・魔法・評判・いじめ…あらゆる)と罰…
あと、人間は「人を食い物にする」とものすごい快感があるようなんですよね。また、良心がない人間が一定率で出る。それがまためんどくさい。
「だまされないと断言できるが」に叫び声で警戒したのがお見事。それなんですよ、詐欺や悪い宗教にとって、自分は絶対大丈夫、と言う人こそ最高のカモ。
これほど強く言うに値することです。
ラジオのやり方、これも面白いですね。ネット詐欺に集中するのも面白い選択です。たとえばアメリカ開拓時代の西部、という手もあったでしょうから。
ものすごく実戦的な詐欺講座。さらに「消費者ホットライン」までしっかり教える。
人をだまして…悪いことでお金を稼ぐ、は詐欺よりもっと恐ろしいことがたくさんあります。
奴隷。植民地搾取。征服から略奪。泥棒政治。おそらく、グローバル世界経済システム全体。
産業革命後の労働者虐待時代。今もある搾取工場。
「長く稼ぎ続けてきたのは」といういいメッセージ、これには心から感謝しています。
こうするしかない、のかもしれませんが。
そして今回は、とことん実戦に徹したことも。
今の世界のトップクラスの、とても長く操業している企業の多く…タバコ、石油、自動車、油脂、穀物、肉、魚、紙…特にタバコ業界の、タバコの害を否定し続けた、学問・人が何を信じるか、何が正しいかすら金の力でねじ曲げて何億人かける何十年分も寿命を縮めた…同様に温暖化を否定する石油企業…
そして長く繁栄している国々とその貴族、もしかしたら国民も実際には、悪の遺産で贅沢をしている悪の権化…フランスで今貧困層も餓死を免れているのは、マダガスカルの先住民を虐殺してその弾薬代を超高額な借金としてマダガスカル国に今に至るほど何百年も払わせてきた、ほぼすべての労働と資源を搾取しつくしたからでは?
本当にそれは微々たるものだったのでしょうか?『資本とイデオロギー』では、西洋の富は全世界から・国内での搾取だったようにも読めますが。
そして気候変動。オオミズナギドリの絶滅とは違い、「普通の人がむしろ貧しく生活している」が人類滅亡に向けて人類文明という船を進めている、という。

心を操る黒伯爵は"操れない"私に骨抜きです!?
原作者名がない。ストーリーも自分で、それはすごい。
支配するだけで何でも…うわあ。思い通りになる人と、ならない人。
操ったらむなしくなる、それが人間というものの面倒なところで。
そんなことに能力を使おうとするのがバカ。普通に人間らしくふるまえばいいだけなのに。
心を操れないなら、思い通りにならなくてめんどくさいだけですけどね。
どういう関係なのか、それが面白いですね。没落貴族が使用人・妾になる、は当然よくあることでしょうし。
「いつかは君も失う」と思ってしまうのがどれだけ今までひどい目にあってきたか。
自分の気持ちを疑ってしまう、という展開は面白いです。
力を失ったのは恵みでしょうね。
そして働けば豊かさを保てる社会も。報復でフルボッコではなくて。

ハルメイ
家族になる、本当にとんでもないことです。
ある世代からは相当多くができていないほどに。
すごい初登場もあったものですね。
なんともいえない関係。近所の悪評だってすごいでしょうに。
恋愛でからかう友達、楽しいです。
考えたこともなかったけど意識してしまう、これがまた楽しい。
どんどん絵が崩れていくのも楽しい。
他に好きな人がいなかった、というのも…
「会社が来い」リモート時代はなかったのでしょうか?就職したのはコロナ後?
ネクタイの嘘で関係の微妙な揺れを描くのが楽しい。
別の男もいた、うわあああ。
写真の件での話、これも面白いですね。
「柔道部部長の彼氏」は大笑いしました。…でも暴力沙汰やったら下手すりゃ廃部、確かにフィジカル最強でしょうけど…
人の縁のつながりがまた面白い。
本人が…うわお。
とんでもない状況ですね。連載が続いてくれるなら楽しみです。

月号はやまもと桃先生の新連載、なんかもうどれだけぶりでしょうか普通に所属作家の新連載があるのって。
iM:O先生の読み切りもすごく楽しみ。実力は高いのわかってますし。

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