なかよし2025年6月号感想
男が強いのは仕方ないですが力強くて目立つ表紙。
ファイルもサイズが大きいです。薄い印象は強いですが。
どうせ、恋してしまうんだ。(満井春香)しゅごキャラ!(PEACH-PIT)御影くんは推しがつよい(やまもと桃)ぴちぴちピッチ(花森ぴんく)ギフテッド(雨宮理真/天樹征丸)俺ともう一度、初恋。(長谷垣なるみ)キミとアイドルvプリキュア(上北ふたご)僕らが春を告げるころ(アマノ)お金のコンパス(伊藤みんご)ハルメイ(雨宮うり)華織胡りみのキュンとさせられプリンセス事情(iM:O)次号予告
どうせ、恋してしまうんだ。
アニメ二期決定、人気があったんですねえ。
いろいろなものを返す、興味深い儀式です。
膨大な思い出。
「応えられない」というためにこれほど…
見開きの二人は衝撃的なほど。
そのあとの余韻も素晴らしい。
本当に技術水準の高い作品です。
しゅごキャラ!
学園創立、今度は何があるのやら。
考えてみると少女マンガって、創立からそれほど年月がない超名門校が多いですよね。実際には年月がすべてなのに。
ティーパーティー…若いっていいなあ。健康診断の数値に、一喜一憂じゃなく百憂するなんてないんでしょうね。
すべてがあむちゃんのため、と。
メイク、ですっ飛んだ、この出会いがどうなるやら。
男女の同居というとんでもない、そしてまっかになってる、ここは苦笑。
多くのキャラに見せ場を作っているのもわかります。
御影くんは推しがつよい
男子Vtuberの天海ヨウ推しの陽菜ちゃんは、親の都合で入学直後に近いけど転校。
学校に行ったら極道の息子という噂の男子がいた。そして自己紹介で、スマホを落とした拍子に「ヨウ様の配信が私の青春です」と声が。
悪い空気になったところを、極道の息子が壁を殴り破壊して止めてくれた…
スタンダードで面白い、正直第一話でここまでやるかと。
大阪から兵庫なら通えるような気もしますが、どちらも広いですから。
早くも友達がいる、すごい。スマホというのも人の差を広げますね。文字に反対した昔の人も、人の差が広がることが怖かった?
極道の少年、これは怖い。でも大阪にも怖い地域はたくさんあるのでは。
スマホを落とす…二年返却、というものがあると知った今は恐怖に叫びそうになります。高い保険を出すか、落としたら十万かという世界。
拳でコンクリートを壊せる…なにか握りこんでません?鋼でできたタガネとか?すごい迫力ですが。
屋上行ったら大口開いてる、これもお約束だからこそうまい。
ここでちゃんとお礼を言えるのは素晴らしい。そして壁ドン、それでも壁を壊せる…天然…
すでに浮いているので手遅れ、と思うのは…
話しかけようとしたらチューバーの話題だけだった、というのもうまいというか苦笑というか自然というか。
わずかに照れているドアップもすごい。
ここで背後から組長に話しかけられる、これは怖い。
さらに別の組に…すごい展開です。「しょーもない人間ちゃう」というカッコよさ。
コンクリートを砕く拳で殴られたら死ぬんじゃ。
急な拉致、そしてわかりやすい極道の家で…もう先は読めましたが。
ヘッドホンのブランドもわかりやすい。
いや、第一回で正体ばらしまでやるか、というのがむしろ驚きです。
彼の心情説明も丁寧。
それで青春を…これまた面白い。お約束、現代の要素、そこから思いがけないものを作り出そうとしている…楽しみです。
ぴちぴちピッチ
あっさりと仲間に…はは。
女湯って水着着てるんだから、と思うのは…いやこの貝は読者に隠してるだけ?
サーフィンのシーンは迫力。
雨で濡れたのを拭いているだけなのに横向きなのでただのベッドシーンという。
思いがけないトラップ、でも女子みんな風邪ひきそう。
ギフテッド
えぐい運動してますね…倒立だけでもものすごい運動。まして腕曲げ伸ばしだなんて。
この作品、古武術についてはマンガと実際に言われることを絶妙に混ぜているから解釈が難しい。
ドレスの紛失…関係あるんでしょうかね。
実際には首を吊ると失禁があるんですが。匂いもあるでしょう。
ここ、日本政府の管轄権ありましたっけ?米軍領では?まあそれを言うなら米軍関係の何かがあれば即座に日本のどこでもアメリカ領土、いやアメリカ国内法にもアメリカ軍法にも縛られない、法の外の超絶支配下になるんですが。日本人などいかなる権利もない、米軍最下兵の飼う犬よりはるかに下。
まあ今はアメリカでも権利や法なんて古語辞典に消えたらしいですがね。
自殺か他殺か、犯人が誰か、そんなの警察が決めることです。日本警察は、誰からでもどんな自白でも取れますし、裁判所は警察が出した証拠だけで実質100%有罪判決を出します。
俺ともう一度、初恋。
みんなが変わっていく…トランプを終わらせたくないほど愛情が強い…
ものすごい、としか。感想を書きようがないのが今回。
キミとアイドルvプリキュア
CDっていつまであるんでしょうね。というかなんでブルーレイでハイレゾ収録というのをやらないのでしょう。光学ディスクやその機材の生産から撤退、という話も結構聞きますが。
「さよならミニスカート」を思い出してしまうとこの活動すべてが悪に思えてしまう…
何かが来た…楽しみにさせてくれます。
僕らが春を告げるころ
何この花。
赤点防止はそりゃ必要ですよね。
「何が分からないのか分からない」…まず、大きい本屋で小学校一年から今の学年までの全学科ドリル買ってこい、と言いたくなりましたがそうすると結構高いですよね。ドリルだと学期ごとで三倍になる?
その問題の十分の一ずつ集めて全科目一冊にしたのがあれば便利では?
天才じゃない、と自覚して、それでも頑張ることができるってのはなんでもなく結構大きいですよね。
さぼらず努力してるのを認めてくれている…
あ、こっちも実質失恋してる…
「何もできない訳じゃない」、実際に、絶望的な状態で努力し続けてきた、実際にやった…
「鈍いのはどっちだ」おひ。やってもーた。
お金のコンパス
最終回…相当なショックです。
多画面リモート、これもできる人はものすごく仕事量増やしたでしょう。
「なんで働いてるの」という根本的な話。
今の世界の大半、過去のすべてで、「餓死したくないから」。働かなければ餓死する、それは徹底した当たり前でした。大半は。
ですが、少なくとも福祉国家はそうではない。ならなぜ働くか…さらにそれなりにいる、利子で一生食える人は…
昔の欧米文明では働かずに一生食えるほど豊かな人たちは、公に奉仕するのが義務でした。中国や日本、インド、イスラム、インカなどについては知りません。
古代ギリシャでは奴隷に働かせて、働く必要がない市民(無論男)が都市の広場に集まり、政治や哲学を議論し、劇や宗教儀式をし、自分で武器や鎧を買って集まって都市国家のために戦いました。名誉のために。公のために。
古代ローマは本来そうでありたいのに、征服で帝国が巨大化し、特に強い人が広い農地と多数の奴隷を集めてけた外れに金が入り、ローマから離れたところで自分の軍を持つようになって、そんな政治が無理になりました。ローマに集会に行こうとしてもイギリスやトルコから帰るのに何か月もかかる、とかで。アメリカ大統領選制度は、馬で移動することを前提にした時代の決まりが残ったりしています。
昔のイギリスでも、古典ミステリでよくあるように利子で使用人を雇って自分では働かずに生活できる人たちはいます。トミー・タペンス夫婦はそんな身分になり、だからこそ諜報員として国に奉仕する仕事を求めました。なんの報酬もなくても。治安判事、というのもそういう人たちでした。
今は?ビル・ゲイツは世界の伝染病やトイレ、温暖化などのために莫大な寄付をし、多くの本を読み、働いています。昔ながらの、公に奉仕する貴族の後継者です。それ以外の超金持ちたちは?
気になることを聞きに来れる、これがどれほど大きいことか。
この話を体験する、やっている仕事は同じだけれど、言葉が全然違う。
ふふ、三番目は「神に仕えるため」でしょうね、本来は。
自分自身で考え、自分自身で動機を持たせる…それが近代のすごいところであり、恐ろしいところでもあります。人を動かす、「動機」、支配システムとして、「近代」がどれほどすさまじいか…いや僕自身がこうしてこの感想を書いていて、そういうことだったのか、と気がつきました。
昔の奴隷より、今の近代社会の労働者のほうが、ずっと一生懸命に働く、と聞いたことがあります。
また、近代の国民国家の時代の徴兵された兵士は、昔の傭兵や実質さらわれた農民兵より、ずっと逃げずに戦い抜いた、だから強かった、とも。
家族も持てず、サボると鞭打たれ殺される、だから働く、人の三倍働いてもなんの報酬もない、むしろ目立つと危険視され罰され殺される、奴隷より。結婚が許されない昔の兵より…聖バレンタインが殉教、宗教のために死刑にされたのは、ローマ軍は結婚禁止だったのに兵士を結婚させたから、と聞いたことがあります。
給料を受け取って家族のために働く。会社のために働く。
国家という偉大な存在の一員として、国歌を共に歌い、同じ国語を叩き込まれて話し、同じ歴史を叩き込まれた国民仲間のために、家族を守るために戦う…昔の日本では「皇恩」のために。それがどれほど強烈に人の心を支配し、「動機」を持たせるか。
そしてこれからの、人工知能が発達する…今の時点でも、国家やIT企業が認知革命後の心理学・脳科学を使いこなしている…「自分の心に従って」決めているつもりでも、実際には支配されていることが十分にあり得る。それが恐ろしい。
『宇宙軍士官学校』で、本当に人にあることを信じさせたいなら、自分で考えてその結論に達した、とさせればいい、と読んだ覚えが。自分で考えさせる。だからこそ「動機」が強烈。近代世界に対するすさまじい忠誠を作っている…
では、その近代世界は、本当に正義?仕えるに値する良い主人?他の選択肢がないことは事実。でも、あまりに多くの罪が、血の海が、原爆のキノコ雲が、奴隷の鞭の跡が、絶滅したドードーが、強制収容所が「近代」を、欧米日を呪って叫んでいる…無論近代でない世界も残酷は無数に…
確かにこの、自分の心に従って、というのは近代の最高のメッセージではあります。しかし…
また、今後は?…近代の労働者が熱心に働いたのは、経済成長で豊かになれたから…科学技術、特に素材やエネルギーが今が限度なのであれば、もうそれはない。明日は貧しくなるだけ。それでも、労働者であるだけで熱心に働くでしょうか?それほど近代の洗脳力は強いでしょうか?
さらに、近代世界に奉仕して心から熱心に働く、それは地球人の、地球生命の滅亡につながるのか、存続につながるのか。世界各地の残虐な悲惨労働や拷問を増やすのか減らすのか。
世界はよくなっているしよくなっていくのか、世界は極悪でどんどん拷問される人が増えるのか、世界は膨大な人の悲惨な死の末に滅びるのか。
それすら確定できないと感じています。
何が究極的な善なのか。この「近代世界」それ自体が完全な善とは思えない、あまりに多くの悪がある。ただし、それにかわるものはない…共産主義はダメだった。斎藤幸平でうまくいくとも思えない。ガンジーも、独立したインド政府は近代工業全否定をやらなかったしやっていたらほぼ確実に北朝鮮にすらなれなかった。
人類の存続、としても「近代世界」の発達でしかありえないと思っている。でも、「近代世界」の延長は、滅亡になる可能性もあまりに高い。
善悪。存続と滅亡。それと「近代世界」…
振り返る、無数の原材料それぞれ。僕も多くの「原材料」それぞれについて知りたい方で、歴史・実際の生産地・加工法など多くの知識があると思います。
「たくさんの「人」がつくってくれてる」この世界。「お金はあくまで「手段」」。
…でも、実際には今の世界の力がある少数の人間集団、それぞれがひたすらお金の数字を増やすことを目的に結束しているとしか思えません。有力者皆が富裕層を減税し公教育予算を減らす候補者を金の力で勝たせ、結果止まりようがないと思える格差拡大。おそらく、妻の姉の夫より大きい車、大きい家、多くの資産を持っていなければ耐えられない、その妻の姉夫婦も同じ、それ以上はない。今自分がいる階級にとどまりたい、今の仲間に馬鹿にされたくない。より上の階級に行きたい。自分の子をハーバードに行かせて成功させたい。そのためには際限なく金が必要。それだけ。
同時に、おそらくは、意識していないほど深く「資本主義」「(経済的、をつけるべき)自由主義」というキリスト教やイスラム教よりも強力に人の心を支配するイデオロギーに支配されて。「自由主義」はアイルランドで百万人が餓死しても、援助しようという惻隠を反駁し否決させた、残酷極まりないイデオロギーでもあるのです。
それが圧倒的に強すぎ、しかもそれに反対する人も間違った方向にばかり力を出していると感じています。
僕は正しいと思える方向を思想しています、科学技術の進歩に全力+全世界無条件の最低生活+市民的自由。誰も耳を貸しませんが。
「働くようになったら
だれかをつないでいく」…本当にそうなるでしょうか?99%は無用者階級、いやどんな天才でも不要、が未来である可能性も大きい。ここ数十年、とんでもなく知能が高い子供たちは科学者ではなくタレントやチェス、と聞きます。さらに、本当に、この「近代世界」に加わることが…
それでも、考える、それが唯一、近代に対峙し、幸せになり、人類の存続や、世界の悲惨の減少につながる道だ…そう信じたいです。願望です。
大好きなものがある、「自分の信じた道がきっと正解だから」…本当に素晴らしいメッセージ。
ただし『啓蒙思想2.0』でそれを批判しているのも思い出しますが、考えるだけでは十分ではない、人はどれほど環境と統合され操られているか知れ、と。また、多くの左派知識人もこのメッセージを否定するでしょうが…近代世界は悪そのものだ、それにご奉仕するのは悪だ、と。
終わってしまうのがものすごくショックです。正直なぜ、と思ってます。というか大きい書店で貨幣や金利の特集コーナーを見るたびになぜこの本がないんだ、と怒鳴りたくなります。
お疲れさまでした…どれほど膨大な力が必要だったか。なんというとんでもない作品を描いたことか。僕自身はいろいろ考えている、でも今、読者たちに届けるべき最高のメッセージであることは間違いないと確信できます。
この作品だけでも、「なかよし」が少なくとも今月号まで続いた価値はあるでしょう。あと「わんころべえ」。
ハルメイ
年頃になって感慨深いという兄モード。だからこの変な行動。
「今はこれしかできないんだよ」結婚式で、自分とは別の花婿と幸せになる彼女を見送り号泣する気満々なのがよく伝わります。
心配性…お父さんは、って読んでないんですけどねまる子コラボ以外。
昔っから何で宇宙人というと先端が丸いアンテナが頭に二つなんでしょう。則巻ガジラより以前にあったでしょうか?あれ宇宙人じゃなくて破壊天使でしたが。
玉ねぎを炒めてカレーを作ってる…恐ろしい子。
「スッと」…いまのあんたらやろがい。
「全部答えなきゃだめ?」がきつい。
母親もいいですねえ。
弁当、そりゃ引き取りますよねえ。
さらにデートまでもぎ取るとは素晴らしい。
実に嬉しいです。
華織胡りみのキュンとさせられプリンセス事情
いろいろ略美少女の華織胡りみちゃんに落ちない唯一の男、将(字体コード略)影れん。彼に笑いかけられるたびにきゅんとするが…
彼女の趣味はキックボクシング。部屋のサンドバッグを蹴ってストレス解消している。
ランニング中会って、いろいろあって海に誘えたが…
よーこんな話をここまで、というぐらい…いや唐揚げ定食を何の料理か分からないぐらい装飾しまくったような…腎臓と血糖値が即死しそう…
冒頭からのツンデレの極み。そしてものすごい男の造形。
重さがあるどっしりした美貌。
骨格を強調するとかレンズマンかあんたは、というセンスのすごさ。
そしてその男…どういう上半身の幅だ、と叫びたいぐらいものすごい存在。ボディビルダーというより戸愚呂弟45%ぐらいじゃないかと。
ひたすらキュンキュンしまくり…
かわいい、と思ったらいきなりサンドバッグ。強烈。趣味がキックボクシングなんてすごくダイエットによさそうで、しかもきっちり体幹筋肉がある健康的な美ボディになりそう。
回想もなんでこんなという…お姫様抱っこも実際にはお約束。
なぜ好きな小説家の本…司馬遼太郎だとエッセイ系、隆慶一郎は別名義の戯曲が読むの無理なぐらい大量に…
体の描写が本当にものすごい。
「好きだわ」ときましたか…実際には誰が見ても付き合ってる状態じゃあ…
海に誘ってあっさり、彼もすごく好き…
列車で画面を区切るのもいい。
壁ドンからきゅんとした彼女のちびキャラ、この繰り返しも素晴らしい。
手をつないで幸せ、そして…お約束のナンパから、抱き上げる彼の背中の筋肉のすごさ。こりゃ逃げます。
普通に特濃のイチャイチャなだけなのに、なんでこんな別ジャンルの料理のような感じがあるんでしょう。
…冒頭に言った唐揚げ定食、ってただの唐揚げ定食じゃなくて、もも肉3キロ+鳥皮2キロを、肉を皮ごと追加皮で厚くくるんで揚げて、さらに一升飯と、出汁だけでも箸が立つ極濃ラーメン用豚骨魚粉スープに味噌1キロ溶かしたドンブリ味噌汁ついて、さらにそれに膨大なニンニクと飾り食材を原型がなくなるぐらい…死ぬって。(絶対に実行しないでください)
なんだこりゃ。すげえ。としか言いようがない。
来月号はホラー…ホラー自体は嬉しいです。作家の実力になるので。
でも嫌だったら感想は書きません。