ちゃお2004年10月号感想
少しずつでもポストミルモが見えてきているでしょうか。
もちろんミルモが大好きなので、感情としては考えたくないのですが篠塚先生が休めない現状を思うと…そして「ちゃお」そのものの未来を考えると、必要なことでしょう。
新人作家も少しずつ頑張っているようでし、最近まんがスクールの入賞者の絵のレベルが急に上がっていますので、それも長い目で見守りましょう。
底ヂカラ キケン地帯 きらレボ モンキャン BP みい子 キス ミルモ ぷくぷく シンコレ ララナギ もも らぶデコ コンビー 予告
恋の底ヂカラ
これは別冊表紙のカラーが当たりです!気恥ずかしくなるような、ボーイッシュでかわいらしい感じがよく伝わってきます。
そして、二転三転するストーリーとトリックのうまさは素晴らしかったです。
冒頭は少し極端なぐらい、春ちゃんの元気さとパワーが伝わってきます。こういうコミュニケーションがあれば楽しいでしょうね…ただ、男子は女の子の顔を殴るのは難しいので、本気を出していないのかもしれませんが。
渡り廊下の伝説というのはすごく魅力的な設定ですね。
授業中に抜け出して、というのはうまいですが、これ…この渡り廊下は教室から見えているのですから、ばれるのでは?
もっとすごいばれ方しましたけど。
それで、僕も同じ妄想をして、「椎名のこと嫌いだから」でひっくり返りました。
皆にばれたのは…渡り廊下が見えていたからでしょうね。
渡り廊下をうらむのも分かります。で、神がいきなり「ざまあみろ」は思い切り笑えました!まあ日本の本来の神道の神にはそういうことがあってもおかしくありません。
それで、リサーチからの変身はすごい!やればできるじゃないですか。
お弁当がぐちゃっとしているのは仕方ないですが…壊れたのは笑えます。
「悪いけど俺…ダメなんだ」という言葉は、初読時には本当にわけが分かりませんでした。うまい。
それでつかまえて、強引に…ここの展開はお見事!「好きな女一人守れねぇでこれ以上の不幸があるかよ」はしびれるぐらいカッコいい台詞です!
春ちゃんが指を鳴らしていくのは…かなり迫力あります。そして、この正体が見事でした!
それに泣きながら走っていって「バーカ」と舌を出してまた逃げるのは、憎々しさと愛嬌のいいバランスだと思います。
それでふと、自分たちの恥ずかしい状態に気がついて…ここは転がるほかありません。
ぎゅっと抱き寄せるシーンなんかもう…あ、ここは渡り廊下ですから、皆に見られているのでは?
洋太くんも真っ赤になっているのがすごく可愛い、というかうらやましいです。
そして…この伝説の修正が素敵ですね。
こういう試練のある恋って素晴らしいです!やはり…皮肉な話ですが、逆境の恋はより輝きを増すんですよね。しかもそれがハッピーエンドなんですからもっと素敵です。
彼氏キケン地帯
定番定食ですが、それだけにすっきり読めました。いわおか先生の作風自体も大きく成長していて、キャラクターの持ち味をうまく引き出しています。
冒頭での亜子ちゃんは…なんか印象が幼くて、少し変な意味でびっくりしました。もし本当に先生とうまくいってしまったら犯罪的です(容姿がどうあれまずいですが)。
友達もすごくはっきりしたキャラで、見ていて面白いです。
そして…何が来るのか、とハラハラさせるのはうまい。
いきなりバイクで突進してきたのはびっくりしました、さすがに。
で、ラブレターを渡す形になってしまったのは…期待通りですごく嬉しい展開です。
「いいぜ」の邪悪な表情は、ここでは…パターンを読みきっているすれた読者以外には…かなり恐怖感を与えたと思います。
「正直に話してみる」ができるはずがない、とわかっているのが面白いです。で…子の過激な行動…
今どきゲームセンターが不良とは、かなり古い世界観のような。今どきのゲームセンターはどれもこれも、一階はUFOキャッチャーとプリクラの類で女の子いらっしゃいですから…
絡んでくる男を痛めつけるシーンの血しぶきはかなり強烈でした。ここで「亜子が言うならやめるよ」と素直なのは…わかってはいますがうまい。
補導員を殴ってすっとばすのはすごい…それとウサギのぬいぐるみを手に入れてくれる優しさのギャップも分かりやすくて素晴らしいです。
先輩が、どこで亜子ちゃんがウサギが好きなのかを知ったのかも気になります…ウサギにこだわるのがかわいらしい雰囲気と、先輩の乱暴な雰囲気をうまく混ぜて面白いムードを作っていますね。
ちゃんと告白しよう、といういっしょうけんめいさもよく伝えています。
そして、教室から皆を追い出して…キスを迫るところはちょっとびっくりさせられました。ここまで先輩は根はいい人だと、パターンから信頼しきっていたので。
でもそれに対する拒否から、いえなかったことが言えたというのは見事!
そして先輩の行動もすっきりしました。
ここからの亜子ちゃんの気持ちの動きは見事です…パターンでは吉田先生を悪人にすることも多いのですが、それがないのも無理がなくていいです。
元気で動きが大きくて、すごく面白い作品でした。早く本誌に出てきて欲しいです。
きらりん☆レボリューション
これからの主役になれるかどうか、楽しみな作品です。
別冊のおまけで、宙人がヒーロー扱いにされているのがむしろ笑えました。
普段の大食いの彼女と、アイドルとしての彼女のギャップをいきなり爆発させる冒頭はお見事。
転校までするとは、なぜかなと思ったら…SHIPSのふたりをクラスメートにするためとは。まあクラスは別ですが。これでもう、接近するという目的はかなり果たしているのでは…
「妄想の中でおそわれてるぞ」が笑えます。
なーさん、ますますすごくなっていますね。ただ、この数式がよくわからない二人の学力は少し心配ですが…大学以上で使う記号は特に混じっていません。
エリナちゃんはもう災難ですね、きらりちゃんの編入は。
そして、フグとかタコとかの海産物系ギャグの連打はすごく面白い!フグをかじるのは無茶ですよ、いくらなんでも。
エリナちゃんのやる気まんまんな準備、「瞳を見て信じてください」にはもう笑うほかありません。ゴキブリや手榴弾やヘビはどこから調達したのやら。
宙人くんまで被害にあうのは笑えました…女子にとってはこれ、大喜びでしょうね。
カメさんがこれは、ツッコミがいのある二人です。
生放送で…守る以前に、自分たちにも火の粉はかかっているのですが…
このチェーンベルトを付録にするのはうまい商売です。
こうして歌っているシーンでは、彼女が音痴であることは忘れますね…
衣服を切り裂かれるのは…思いがけないハプニングというか、期末の特番で流されそうですね。
この変身は見事でした。華麗さもあります。
で、犯人を捕まえたと思ったらなーさんそっくりなサル…ちょっと力が抜けて、それで…まあ納得できる展開です。ここからどんな意外性を出してくるか、楽しみにしていましょう。
モンスター・キャンディー
いきなり大暴走という感じです。
姉御から親分、「プリティー赤井」はまあいいつかみです。
すごく傷ついているのはみていてよくわかります…
で、この展開はなんだか、開いた口がふさがりませんでした。
この校長室のマルチディスプレイはどういう技術…あ、チャイブの星からの技術供与ですか。
「だましだまし交渉を引き延ばすぐらいしかできることもなく」と、チャイブの目の前で言うこともないでしょうに。
ママの発言はちょっとありえないです。
いきなり学園生活はどこかに吹っ飛んで、こういうことになるのは…目が回ります。
「同じごはんでも」発言はなんとなく納得。でも結構非合理的なことがある星ですね。
原理を理解するだけでも…せっかくだから教えてもらえばいいのに。僕ならリーマン予想の証明と引き換えに…いや、宇宙人の証明を聞くのは癪に障る…でも解けているかどうかだけでも聞きたい…
宇宙旅行の楽しさはよく伝わってきます。その中での口説き文句から、事実上エッチシーンの血を吸う描写は…ちょっとやばいかも。
というかここまで、事実上のエッチシーンを延々と…落ちるって、それ…ああああ。
ずっとそばに、その代わり宇宙規模の贅沢…ある意味シンデレラの夢がかなうようなものですね。
さて、学園モノに帰れる日は来るのでしょうか。
ビューティーポップ
番外編は見事な小ネタでした。
関さん期待通りの登場はすごく嬉しかったです。
というかどうやってこんな大舞台を…大げさな…
完全に新井田有利のルール、もっとそこにツッコミを入れたほうがいいと思うのですが…最悪の場合、結果に関わらず審査員もお手盛りで新井田勝利という可能性もあります。
甘皮の処置は読者にとってかなり参考になると思います。
アロマテラピーで、カモミールという名前が出た瞬間価格を思い出してぎくっとしました。
関さんの登場は見事なインパクトです!待ってました、と声をかけたくなります。
この鮮やかなゴッドハンドも予想以上の面白さ、そして…傍若無人なぐらいの腰の低さで怪我がばれる展開もまたわかりやすいです。
あ、今回…綺里ちゃんの影がめちゃくちゃ薄かった…ま、次回に実力を見せてくれるでしょう。
こっちむいて!みい子
思いがけないカップルの芽が育っているようですね。
そして、さりげなく描かれた子供の等身大の問題もたまらないです。
赤点のみい子ちゃんを後ろから見ている吉田くんの目、色々言いたいけれどいえないことが溜まってるのがわかって、すごく切なくなります。
竜平くん、こればかりはどうしようもないですね。
まりちゃんの研究熱心はすごい。
こうしてできるクラスメートができない子を教える、というのは一番理想的ですね。日本の公教育が平等主義なのも、こういう形になるのを理想としてなのですが…実際には難しいです。
皆にこうして教えるのが本人の順位を落としたのは不思議です。本来、他人に教えるのはいい復習になるのですが…
見事に図星を突かれ、それで壁が崩れるように「こんなにおちこむ自分がいやなんだ」と心を開いてしまうのが見ていて面白いです。
そしてまりちゃんの優しさと強さはじーんとします。しっかりした芯があるってすごいですね。
それでこのお礼も微笑ましいです。
さてどうなるやら…すごく心が暖まる話でした。
キス〓キス
番外編は爆笑!影が薄かった瑞希くんがせっかく活躍、と思ったら…
謎が解けてから読み返すと、女の子たちの視線の意味がわかって…もう全身がかゆくなります。
必死で食べているのもリズムよくかわいらしく伝わってきますし、とても楽しい作品でした。
この美少年ぞろいの作品はそっちの方向に行ったほうが人気は出るな、と確信させられました。
さて本編、今回ははっきりと奈緒ちゃんの気持ちの顕在化に話を集中させていて、すごく読みごたえがありました。一つ一つの気持ちの動きを丁寧に描いているからこそ、ですね。
「やきもちやきの彼女」って、その台詞…やぶへびって言葉、知ってます?
女子たちの荒れまくりは見ていて笑えます。というか、この状況自体「一人の女の子を特別扱いしない」ルールを破りまくっているのでは?
いつの間にかしがみついている奈緒ちゃんが可愛いです。で、こうして怒っているのを…笑って受け止めているのは、もうここまでされちゃ女の子のほうの負けですね。
それで、子供扱いしながらもいとしさに爆発しそうになる拓夢…奈緒ちゃんも深いところで想いが…たまらないです。
和哉さんの「オレ奈緒チャンに告ったから」は、もう確信犯のやぶへびですね。
この親衛隊の運動は笑うほかありません。
それで…ちょっとした「やいてるの?」という言葉から心が動いて、でも考えるより先に行動してしまう…奈緒ちゃんらしいな、となんだか可愛いです。
そして、「自分でもよく…わかんないけど… 顔 みたくて…話したくて…」ここはもう、息を呑むぐらいうまいです。わけのわからない想いが恋という形を取る瞬間を、ここまで丁寧に描く作品はここしばらくお目にかかっていませんから…
それでこの誤解とは、もう…鈍感!
まあそこからの展開はなんだそりゃ、ですが…ま、大きな流れはできていますし。
こういううまさがあったのは正直意外なぐらいでした。
ミルモでポン!
うわ〜今回は感動でした!こうしてじっくり妖精とパートナーの絆を描く形にするなんて。
そういえばリルムちゃんと結木くん、ムルモちゃんと松竹くんの絆はあまり描かれていないような…パピィちゃんと住田くんの絆はしっかり描かれていますけど。
これからはそっちも楽しみにしたいです。
日高さんはショックは受けていますが、まあすぐ認めてくれる…と思ったらこうなるとは!
結木くんが蚊帳の外になるのはちょっと納得いかないですが(ここは押し弱いぞ)…
ミルモとムルモの置手紙の冷たさは爆笑!「死なないでくだしゃいね」はもう…ひどい。
で…この決闘は面白いですが、非常に冷酷な気がします。恋心などは形にならない、量れないから価値があるのであって…仮に信仰や愛国心を量ってしまえる機械や魔法があったら、世界はどんなに恐ろしいものになるか!
結木くんの妖精姿は…ちょっと間抜けな感じです。可愛い、と思うのもわかりますが。
ミルモたちが緊張感を女装で和らげたり、あきたとバレーボールをはじめたりするのは笑えました。あ、ヤシチの女装は初めてですね。
緊張感はかなりありましたが、「いつ飛ぶかわからないからこわいな…」というのはなんだか納得。
これで心が通い合ってしまうのは、なんだか燃えました。ただ、結木くんこれで傷つかないでしょうか…本当は怒っているかも。
ヤシチ、これじゃ帰れないですね…「何回でもトイレに流されて」というのはすごい覚悟です。
そして…ハンゾーが悲しみに反応して、サスケまで泣き出すシーンはものすごく感動しました。妖精、しかも子供がこんなに素敵な存在だなんて…胸が痛くなります。
安純にとって、これがどんなに大きな救いになったでしょう…
それで反省したヤシチの決意もすごい…そこまでするとは…
もし、ここで「恋をかなえる」魔法がここまで取り返しのつかない代償を払わなくてもできるなら、安純ちゃんはやったでしょうか?いや…たぶんやらなかったと思います、これまでの年月で、そしてあの決闘で…楓ちゃんの思いも伝わっていたはずですから。
あっさりと戻すことに使ったのはすごく心が明るくなりました。
「結木くんの気持ちにはうすうす気づいてたし」はやっぱり、です。
いや本当に今回は素敵な話でした!ひたすら感動です。
ぷくぷく天然かいらんばん
今回、読者のお母様たちみんな身につまされたのでは?というか…身に覚えがあるのでは?
ご機嫌につれだして、つい誘惑に負けてケーキを…まあ普段大変なのは分かりますが。
「ちょっと闘ってくるから」という言葉と迫力は笑えます!まさに戦争です…
ちゃんと見張り番、「マテ」ができるかは犬としては期末テストより大切な試練でしょうか。
遊びの誘惑、そして退屈…よくスーパーの近くでつながれている犬もこんな感じなのでしょうね。
バーゲンに浮かれてぷくぷくのことを忘れてしまい、そのまま友達とお茶…もう腹立つの通り越して笑うほかないです。
とりかえしにいくのと「マテ」の命令で悩むのはすごく犬らしいです。人間も忠実な兵士などの場合は本質的に同じでしょう…
家に帰って初めて思い出して、このママさんの罪悪感は…今更遅いって。
心配しすぎて抱きしめるのは感動ですが…「忘れてた」には…もうこうなると笑うほかありません。そして言い訳があっさりばれて、子供に怒られるのは…もう本当に笑えます。
そうか、結局…いちばんぷくぷくといつも一緒にいる人間はママさんなんですね…
で、ぽんたくんもママさんだけは怖い、というおまけがまたすごく面白いです。
シンデレラコレクション
ううむ、こういう展開が起きるとは。
カタログモデルはワンランク上なんですね。そして背景も理解して責任を実感するのは見事。
で…木の上からとか、こういう余計なことしていつも遅刻するんだよなこの子は…仕事最優先しろって。
本の話をしているうちに、いつの間にか肝心のブルークロスもメゾピアノの仕事もすっかりどっかにいってしまったようですね。本当に…目の前のことに集中し過ぎるんですね…それはモデルとしての仕事では強力な武器なのですが、社会人としては…
これまで出てきたキャラが再登場するのは心地いいです。
冬物で花?とつい思ってしまうのが、そういうファッションカタログに興味がないのを暴露してしまいます。
他の子の行動力にコンプレックスを感じるのはかなり重いシーンですね。
光を軸に思い出した「表現力」を絵でこうして描く表現力はさすがです。
で、今度はアイドルがこうして関わってくるとは…彼氏、といわれて旭くんを思い出してしまったのはちょっと電撃きました。
強引というか突然というか積極的というか、これは…ガンバレ旭。
スパーク!!ララナギはりけ〜ん
これは予想していませんでした!お見事。
二人ともエース、といっても…エースって何なのでしょう。六人がそれぞれの仕事をする、しかも確かバレーボールはローテーションがあって、誰もがどのポジションもできなければならないのでは?
もう、エースがどうこうというか…試合自体が怖い、というのは克服したようですね。
切り札は…予想通り!でもこれが来たのはすごく嬉しかったです。もう宝塚で、ここでお目当てのスターが出てくると分かっていて、息を呑んでオペラグラス奪い取って手にクリーム塗って構えて、出た!とその瞬間目を凝らし、悲鳴を上げたいぐらいの想いを全身の力で拍手に変えて…そんな感じです。
バラを出して「乙女の鉄壁ブローック!!!」は、予想していたのに予想以上の威力でした。
昨日起きた出来事が、まさか本当に予想通りだったとは…ああああああ。というか結晶前日に徹夜なんて余裕ですね。
刃や隕石も通用しないとは、まさに鉄壁。
で、合体技という少年誌な発想は爆笑しました。
きれいな二人の友情と思ったら…腹黒いものが流れ込んでくるのはもう、笑って笑って崩れそうです。
で、笑いながら見ていたら最後の最後でこんな、一気にシリアスになるなんて…ギャップで動けませんでした。
審判の判定は絶対、という言葉がずしっと重いです。タンポポの人も、本当は負けと認める潔さがあるのはほっとしましたが…これはこっちも後味が悪いでしょうね…
そして、あの男の子が…なぜそのままなのか、というので…あ、石の男の子の話を聞いたときにナギちゃんがあんなに真剣に謝り、命がけで石を探したのは…あまりに見事な伏線とミスリードに言葉もありません。
で…レズ落ち?
さて、この四天王がこれからどうなるやら…楽しみです。
でも、サーブとトスの特殊能力がなくて大丈夫でしょうか?チームとしてはその二人も入れて…って、六人はちょうどいい呼称がないんですよね。
ももももピーチ
う〜ん…どっちにいくのやら。
真姫ちゃんが敵だと分かっていてこういう和気藹々ムードを見ているのって、ちょっと痛みがあります。
一平くんの優しさはほっとしますね。告白の決意を言うシーンはさすがに思いをうまく伝えています。
そして…観覧車という絶好のチャンスに告白できない、でも…あ、両想いについて魔物を頼る気持ちはここで自然に抜けていますね。
で…惜しい、と言おうと思ったらしっかり言ってしまったとは!むしろ驚きました。
返事を聞けなかったのは惜しいのですが…充分ですね。
この誘導はうまい。
で、この危機でルイちゃんより百桃ちゃんを優先するのは、とっさとはいえ…なんか納得行かない気がします。
そして…一平くんには全部ばれちゃったようですが…ここからは元に戻すための冒険が中心になるのでしょうか。返事はそれからですね。
というか、ここでわざわざ敵を作らなくても…元に戻して記憶を消すか、またはみんなまとめて事故死したことにすればいいのに、この魔物も馬鹿ですね。
らぶり〜vデコレーション!!
うん、お約束どおりですごくおいしかったです。というか扉ではいつもあんずちゃん、顔にクリームをつけていますけど…変な狙いでもあるのでしょうか?
子供たちを手伝いに使うというのは…多分計算してでしょうね、二人ででも充分作れるけれど…
サツマイモを使うのは難しいのでは?
「空手のとき以上に」というのはどうかな、ちょっとお菓子つくりというのを高く見るのはいいのですが、空手を貶めることはないのでは…と疑問に思えます。
このケーキはすごくかわいらしい、子供のセンスが光っています。こういう発想は大人にはできないでしょう。
式自体が感動だった分、彼がお礼を言いに来るのは少し余計だった気もしますが…まあいい後味です。
で、今度はライバル店と…本気で店を潰す気か、オヤジさんは…
コンプレックスvビーナス
なんともいえない噛みごたえのあるタッチです。忘れられないタイプですね。
背が高いからお姫様抱っこは無理、とテーマがはっきりしていますし、そして麻綾ちゃんの性格もわかりやすいです。
椎葉くんのやさしさはちょっと微笑ましいです。
そして、逆に女の子がお姫様抱っこにはびっくりしました。まあこれでも、伝説の条件は成立していますね…冒頭の伝説には、どこにも女の子がお姫様抱っこしてもらうと、とは書かれていません。
頭部の、特に切り傷は出血が多いし急所でもあるのであわてることが多いですが、冷静に圧迫すれば大丈夫です。むしろ頭蓋骨骨折の有無、目など主要器官が無事かをチェックする必要があります。
こうしてぐたっと安心してもらえるのは、男冥利に尽きるでしょうね…椎葉くんの思いもしっかり描かれているのがいいです。
先生もしっかり色々設定をつけている凝りかたがいいです。
で…すごいご褒美ですね。
流布の邪悪さを、冒頭では軽い良心のなさとしか見せていなかったのが、どんどんエスカレートしていくのが実にうまい。
「そんなんじゃダメだね」という言葉、そして冷たい声に秘められた思い…でもうらやましいです、こうして想いを自分で理解して制御できるなんて。中学時代の僕にはそれができなかった…このときの彼と同じ、好きな子に間違ったことはして欲しくない、と伝えたかっただけなのに…伝えられなかった…
積極的に「キレイな人だよ?」と伝えられるのがすごくうらやましいです。
「オレの好きな麻綾ちゃんを「ダメ」なんて言わないで」はもう爆発でした!本来ならクライマックスに持っていくべき告白を、この中盤で出してしまうのは大胆な構成ですね。
そして…本当のクライマックス、麻綾ちゃんの美しさの表現は…告白シーンの大胆さと迫力に比べ、少し弱い気がしました。ここは次以降頑張って欲しいです。
ちなみに背が高いと言うのは、モデルとしては最強の武器の一つです。
流布の邪悪さとその制裁はぞくっとするほどカッコよかったです。
で…「『ダメ』はもう言わない 今度言ったら何度でも口ふさいじゃうからねv」はもうのたうちまわりました!そういえば、麻綾ちゃんは好きって言っていないですが…ま、必要ないですね。
このキスなんか大舞台でですし!もうたまらないです。
すごくキャラクターつくりと構成がうまい、そして絵も印象的です…これからどう伸びるか、楽しみな逸材です。
来月号…宮脇先生の作品は、まあいつも通りだろうな…と楽しみというかいまから疲れるというか。
小原先生の作品はタイムスリップもののようで、非常に難しいと思います…とにかく楽しければいいです、時代考証がどんないいかげんでも。
本音をいえば時代考証がしっかりした、できればちゃんと原作のある(山本周五郎とかの人情系?)時代物を読んでみたいのですが、まあそれは次の機会にでも。