ちゃお2004年4月号感想
……とにかくちゃおのキャラには「大人に相談する」という選択肢はないようです。
子供が子供だけの世界を大切にし、自分たちで問題を解決することに憧れるのはわかりますが、現実には今月号の多くの作品で起きる状況は大人に相談すべきものです。
巨乳ネタでなかよしと正面対決したのは笑えました。何を考えているのでしょう、両方。本当に偶然でしょうか…
キス BP ミルモ ミニモニ。 きらりん シンデレラ ぷくぷく でじこ みい子 プリわん エンハン ときめき 魔的 サクラ 予告
キスキス
絵はますます、ゲームを思わせることは確かですがゲーム業界と比べてもレベルアップしていると思います。無駄がなくなっていつの間にか化けたな、という感じです。
とてもわかりやすい冒頭設定、それがどんどんスケールアップしていくのが面白いです。ヒーローのはずの瑞樹くんが目立たないのが困った点ですが、はっきり言って相手が悪いですね。
みんな持っているんですね、この変な名刺。
いきなりピンチ、それも別の侵入者、美形、脱ぐ…とエスカレートしていくやりかた、すごくおいしいです。
超一流カメラマンの腕と、確実に証拠をつかむ能力は違う気がしますが…パパラッチとしても一流なのでしょうか?
このわかりやすいカッコよさは最高!
「たしかにオレは顔がいいよ」からの台詞、結構しびれました。いい男の造形は本当にうまい。
ただし、ストーカーを止めるのはそんなに簡単ではありません。これで諦めるか…殺人かでしょう。その対策はあるのでしょうか。
女の子の見方のナイト集団、って考えてみるとなぜ現実にはないのでしょうか…
いきなり「彼女にしてください」は驚きました。普通これだけのレベルの高さを見たら…いや、そこまで自分を引き上げてしまうのが思春期というものです。
さてこれからどんな事件がおきるのか、楽しみです。
ビューティーポップ
人の話を聞かないですね、みんな。
ローズの匂いとは、高いものを…
綺里ちゃんのクールさがどこから出ているのか、これから判明するのが楽しみです。
香りで人をコントロールするのはちょっとやりすぎかも。
なんかナルナル、ひたすらいじめられキャラになっているような。実に楽しいです。
何でこんなに荒れているのか…あ、負けたからですね(本人に面と向かって言ったら殺されるだろうな)…
ウソばかりのメールで、いきなりとんでもないことに…というかナルナルの親とどんな因縁があるのかも楽しみです。
こういうハイテンションは好きです。
ミルモでポン!
小学館漫画賞受賞、おめでとうございます。
受賞の言葉もすごく印象に残りました。
本編は意外な展開になりましたね。新学期早々ハードです。
クラス替えの結果、一ヶ月間固唾を呑んでいましたが…見事に外れましたね。むしろ意外でした。
安純ちゃんも結構ミーハーですね。
ムルモ、女の子の視線って…自分たちは人間の目に見えないのですから、元々無理ですよ。
ミルモはムルモより幼稚かい!
その美形がいきなり楓ちゃんに目をつけるのはびっくりしました。
考えてみると本当に楓ちゃんってもてもてですよ…女子全員敵に回していてもおかしくないほど。
ヤシチが珍しく余裕なのが笑えます。
リルムちゃんの「南はオレのものだー」は本当に言って欲しいです!
いやがらせってそういう…セコイけれど結構ダメージは大きいでしょうね。
マイクで大きくおなかの音は爆笑!これは恥ずかしいです。というかこういう美形じゃなかったらいじめのきっかけになりかねません。結構悪質ですね。
「あいつら」で彼も妖精が見えることがわかって、彼の怒りははっきりわかりました。
で、ナルシーですか彼は…
「最初っから見えてんだよバカ兄弟が!!」はなんか気持ちいい感じさえしました。あまりにもミルモとムルモの嫌がらせが大人気なかったので…
まあ重大なピンチには違いないでしょうが。
そして、ここを結木君が見ているのでしょうね…それを想像しただけで電気椅子状態です。
やはりダアク本人でしょうか、彼は…別の何か?そしてこれからどんな方向に向かうのかもドキドキします。
ミニモニ。やるのだぴょん!
絵に描いたような花より団子ですね…
場所取りをさせておけばつまみ食いができない、というのはうまい!一本とられました。
つまみぐいはできなくても買い食いはできそうですが。
最後の押し花はとても素敵でした。
きらりん☆レボリューション
すごいハイテンション!SHIPSの二人の個性も際立っています。
宙人くん、ずいぶんと親切というかなんと言うか…大変ですね。
大作戦は爆笑!正統派に色々習ったほうがいいと思いますよ。3のカリスマプロデューサーの誘惑のほうが現実に成功率が高いかもしれませんが、本末転倒です。
全員男子のオーディションは爆笑でした!ここまでバカとは、というか他の応募者が気の毒になってきます。
さりげなく宙人の面影も浮かんでくるのが燃えます!
そして、まるで保護者のようにいつもフォローしてくれる…どうなっているのやら。
「滅多にねーよあんなこと!」というツッコミがなんか爆笑しました。
さぞ普段テレビやラジオ、ライブなどですごい漫才をやっているのでしょうね…
男装はすごい魅力です。
宙くんの「半端に期待させるほうがかわいそー」よいう優しさがまた素晴らしい。
あの、このオーディション、書類審査ないのでしょうか?
「やーぼく男には興味ないんだけどな」「ツッコミどころはそこじゃねーだろ」がまた笑えた笑えた…
存在を忘れられていた社長がまた笑えます。というか、前のコンサートであれだけの騒ぎ=話題を作った存在を見逃すほうがバカでしょう。
この変なデブ男、わかりやすい造形なのは頭では理解できるのですが…昔太っていて(最近戻りつつあるかも)どちらかというとこちらの側にいた僕には、素直に楽しめません。
確かに太っている男は女子にもてないため、逆に想像の世界でとんでもないことになる可能性があるのですが…
この太さの木の枝はそう簡単には折れませんので悪しからず。
守ってくれたのは宙人くん、というのがまた燃えますね。
シンデレラコレクション
ずいぶんすごい学校ですね…ヒロたんといい…
天の太陽は誰にも手が届きませんが、地上の太陽は誰もが食べようと牙をむくのが現実でしょうか…それをも吸収してますます肥大するのが本当のカリスマなのでしょうか。
いじめられがちな女の子、ということで始めは同情していましたが…すぐ危ない雰囲気には気がつきました。
人格をさりげなく描くのが本当にうまいです。
犬まで合わせる時点で、もう怖いなという感じはしたでしょう。
これからのエスカレート、ほとんどホラーですね。
ヒロたんと旭の相談には頭が下がります。最強ですね、この二人の見方。
ホラーな雰囲気の出し方はすごい…いや、下手な血みどろホラーよりこういうのは怖いです。
ヒロたんの「とにかくあたしと旭は何があってもあんたの味方だから」って、まあ過去はともかくとてもかっこよいです。
この陰謀に誰か気がつく大人はいないのでしょうか?
「ドジなんだから」という笑顔で、心の中が真相に気がつく…けれどもそれを否定しようとする…ここの恐怖描写はお見事。
ニーナになる…狂気の一つの形ですね。さて、肝心なときにヒロたんや旭…というか周りの大人や先輩、気づけって。
ぷくぷく天然かいらんばん
人騒がせなエイプリルフールでした。
ぐるぐる踊っているぷくぷくを見ているぽんたの楽しそうな表情が笑えます!
みんなが笑っているウソ、それが本当になっていく…これはショックでした。
犬にとって、家の引越しとはどんなことなのでしょう。僕の犬にとっては…ほとんど生まれたときから慣れ親しんだ縁側やコンクリートの縁側、庭の自分で掘ったあちこちのくぼみ、近所の散歩慣れした空き地など全てが突然なくなり、姉妹を含む知っている犬、なでてくれる近所の人とも突然二度と会えない…理解できるのでしょうか。
マンションという言葉には一瞬背筋が寒くなりましたが、まあ「宝物も荷造りした」ということは連れて行ってもらえるのでしょう。
みんなで泣き出すのがたまらないです。それが素直な気持ちでしょうが…
鯛鰤鮪の魚三段重ねはちょっとびびりました。値段以前に重量がすごいでしょう。
ぽんたとの別れは特にぐっとくるものがあります。
オチはほっとしました…でも、ぽんたと隣同士でなくなるのは…あ、リフォーム中だけですか。
本当によかったです。
デ・ジ・キャラットにょ
テレビを見ていればそうでもありませんが、本当に突然ですね。
しかしぷくぷくに比べてあっさりした別れです。
で…素直なうさだには爆発しました!ファンには多分たまらないでしょう。
こういう終わり方もあり、でしょうか…水瀬先生がオリジナルのいい作品で再登場するのを楽しみにしています。
こっちむいて!みい子
親父さん、情けないですよ…
冒頭の高校生のお姉さんが結婚、というのはうまいです。
親に言えばすぐ嘘だとわかったでしょうけど…一人でめかしこんで出かけてしまうのが笑えました。
こういうしっかりした服も持っているんですね。
しっかりしているまもるくんでも、こういうのに引っかかってしまうとは…人間の心理の面白さです。
仕事中に叫んでしまう親父さんには脱力しました。
「悪いなトドロキの試合…」で、てっきりわかっているものとばかり思って…完全にだまされているのには笑えました。
というか母親は気づけって。
家を球場にする罰は笑えましたし、心温まるものがあります。
プリンセスVer.1
さて、とんでもないことに…
必死で茉莉乃ちゃんを抱きしめ、支えようとしている…そこで突然、あまりにも衝撃的な言葉!胸がぎゅっと痛くなりました。
見ていることしかできない、しかも決定的な言葉も聞いてしまった千早くんがあまりにも…可哀想というには感情移入しすぎています。
昔のお見合いで悠が彼女を助けたのは、確かに男の子の正義感としてはわかりますが…最悪の結果だったようです。それ以前に、この年齢での婚約は法的には絶対無効ですよ。
子どもの幼い恋、両親もそれをどうするか慎重に考えるべきでした…考えなしとしか言いようがないです。
子どもにも心があることを全く忘れている、犬の子としか思っていないのでしょう。自分たちも同じように結婚したからそれが当たり前なのかもしれませんが、時代が違います。両親の考えなしが悪い、といってやりたいものです。
恋の神社や幼い駆け落ちなど、この一番純粋な要素が見ていて辛いものがあります。
あ、結局悠は事故(すっぽかし)の真実は知らないのでしょうか?今の話も聞かないよう席を外しています。この話を立ち聞きしていた可能性も高い…というか悠と千早くんの話からみて立ち聞きしていたようです。またはもっと以前に知っていたか。彼の罪悪感も凄まじいものがあったでしょう…少なくとも茉莉乃の両親がその日に事故死したことはわかるはずですし、それがどんな意味かは考えればわかることです。
「罪を背負うのは俺一人でいい」それは…男としては理解できますが、ならばあんなに必死で彼女のことを守るべきではなかった!彼女と再会してすぐ、どんな形ででも(父親に自分の思いを話して)姿を消すべきでした。また彼女に恋してしまうとは思っていなかったのかもしれませんが…特に守れなかった無力感が大きいのでしょう。彼がぐれたりしていないのが不思議なほどに…
パーティからの脱走が間違った形になっていたかもしれませんが、千早くんにもっと早く託して自分は消えていれば…衝動に負けてキスなどしていなければ!
なぜ二人が結ばれてはいけないのか、それでこれからどうすればいいのでしょう。
ストーリーとしてはほぼ間違いなく、曲折はあれ悠と結ばれるでしょうが…
そのためには、両親に対する罪悪感を処理しなければならないです。その処理は一つしかありません、政略結婚を強要する「家制度」、自分の家そのものをとことん憎むことです。もちろん財産を含む相続拒否は当然のことです、早めにきちんとすれば、親族の側も処置が取りやすいでしょう。
この若さでは両親のいい面と悪い面を分離することも難しいですし、矛盾をそのまま受け入れることもできませんから両親も自分と悠を運命レベルで引き裂こうとする、自分を壊す存在として憎むほかないかもしれません。
ただ、そうでない選択肢も二つあります。
一つは罪悪感から逃れるための最も簡単な方法…両親が望んだ通り「家」に完全に服従することです。すなわち…聖のほうがいいでしょうか、政略結婚を受け入れて心を殺し、家のために命も人生も全てささげることです。これは戦後の価値観、恋愛教とも言われる「恋愛結婚の理想」に反しているため、直感的には正義に反するように思えます。でも、つい数十年前まで家に対する忠誠は当然であり正しいことでした。現在でも欧米以外の社会では家に対する忠誠が恋愛より優先されるのは常識ですし、現実には日本でも欧米でも見合い結婚は少なくありません。恋愛結婚なら幸福で見合い結婚、政略結婚では不幸というのは残念ながら現実には違うのです。どちらで結婚しても結婚相手として相性がよければ幸福、悪ければ不幸で、情熱恋愛と結婚の相性は必ずしも一致しません。恋愛教も封建主義も、どちらも極端すぎて絶対真理とするのは危険なのです。
もう一つは千早に支えてもらい、全てを忘れることです。両親に対する罪悪感も、悠に対する思いも全て。彼の暖かさに包まれていれば、きっとどんな思いも薄れていくことでしょう。一つの恋だけが絶対ではない、時間をかければそれも変わっていくでしょう。特に事実上結婚生活に入っていけば、生活そのものが恋愛とは別の深い愛を育むこともありえます。個人的にはこちらを推薦したいですが…運命的な、幼児から約束された恋は少女マンガでは絶対ですからね。
ところで、逆に茉莉乃の両親や親戚の立場から言えば、どうすればこのわがまま娘に政略結婚を受け入れさせることができたでしょうか?あまりにも稚拙な気がするのです、両親も第一回で出た親戚も。突然強要するのではなく、時間をかけることはできなかったのでしょうか?
政略結婚が必要であることはもっと以前からわかっていたでしょう。
いや、それ以前に情報不足なのが、どうしてそこまで政略結婚が必要かです。娘一人だけで子どもを産めなくなった、だから跡継ぎが必要…だとすれば社交界デビューを待ち、上流階級で相手を選ばせるのが最善です。ある程度以上の家柄人格の男なら誰でもいいのですから。借金など大きな不利があり、それを解決するには聖兄弟との政略結婚が不可欠だとしたら、ここまで…以前から十年以上の長期にわたってこの話を進める理由がわかりません。
そして政略結婚を納得させる、さまざまな手があったはずです。
例えば幼い頃から白馬の王子様が迎えに来てくれる、と言いきかせて遠くからちらりと会わせるか、幼稚園からずっと同クラスになるように仕組むなどロマンチックなセッティングを積み重ねれば自然に受け入れたかもしれません。
恋愛し、駆け落ちなどをする前にというなら、禁止は逆効果です。ロミオとジュリエット状態は恋愛感情を増幅するのは古今東西変わりません…むしろ自然に火が冷めるのを待つほうが賢明でしょう。どんな恋も数年しか情熱は燃え続けないのですから。
悠との関係も逆にきちんとすることを条件に許しておけば、子どもから大人への年月と成長が与える試練を全部乗り切れる可能性は限りなく低いのです。悠を留学させるのは…逆効果の可能性が高いですね。自然に別れるほうがどちらも傷は小さく、そして恋愛を相対化できるようになれば素直に政略結婚にも応じるでしょう。
また政略結婚の約束については事実上伏せ、その上で上流階級の社交界で恋愛遊戯を積ませれば一つの恋愛が絶対ではないし、恋愛と結婚は区別できるという価値観を受け入れて政略結婚にも応じるかもしれません。恋愛遊戯の訓練として、幅広く多数の本を読ませることもかなり有効でしょう。恋愛が奇麗事だけではない、とわかるように選びながら…
また幼い頃から家中心の価値観で洗脳し、世間やテレビはどうあれ恋愛教は間違いだし不幸の元になると刷り込んでおくのもある程度は有効だったでしょう。無知な状態にするか、または恋愛教を相対化できるほど経験と知識を積ませるかは難しいところですが。
親戚はタイミングが最悪でした。現代の恋愛教価値観でわがままに育ち、最も恋に恋していて恋を知らない、しかも自分の感情を十分コントロールできない年齢の彼女にお前は恋の幸せとは生まれつき無縁だと強要したのですから!
日本においては欧米上流階級のように、セックスがない結婚前社交界での恋愛遊戯と政略結婚の両立、結婚後の宮廷恋愛などが歴史的にほとんど存在せず、女性は完全に家のためのモノ…結婚前も含む精神肉体両方の貞節の強制、生涯恋愛感情の全面禁止…であったため、現代のように恋愛教が全盛の社会では家のモノとして恋愛禁止を強要されたら一方的に損をしていると感じるでしょう。そこをうまく調整し、本人も幸せで家も安泰とするのが腕だと思うのですが、両親も親戚も本人の人格や考えには無関心だった…自業自得としか言いようがないです。
そして、ふと気がついたのは…千早くんはどうするのでしょう。悠と茉莉乃が運命的なまでに愛し合っていて、それでも結ばれてはならないと両方思い込んでいる…そこで悠に託されたとしても、素直に受け入れられるでしょうか。茉莉乃のことを思えば、少なくとも両親の死についての傷が癒えるまでは支えてやるべきなのですが…一度はプライドを捨てたとはいえ、ちょっと質的に違うかもしれません。また、茉莉乃の幸福を優先したいという思いから悠と茉莉乃が結ばれるように動いてしまうかもしれません。
エンジェルハント
ますます重い話になってきました。
前の夢とどうつながるのかちょっとわかりにくいです。今回の回想では、天音ちゃんと浜崎の前世以外のメンバーが出てきていないですし。
しかし、このドリューとイェルカの話もハードですね。部屋から出されても孤独であることは本質的には変わらない…彼女はイェルカを得ることはできましたが、「史記」で絶対者にこんな幸運は普通ないです。
もしもしイェルカをここで帰していたら…うばやのクーデターであっさりドリューに裏切られ、絶望していたでしょう。でもそのほうが苦は少なかったかも、終始誰も信じないままで植物のようにいられるのですから。
人として、どんどん悪いほうに向かっていくエチェの姿は恐怖さえ感じます。子どもの狭い世界ではたった一人の人が世界そのものになるのは仕方ないですし、ドリューも将来を考えれば佞臣としてですが合理的なことをしているのです。
ドリューの本音は苦笑するほかありません。
ここで、なぜエチェの言葉がまるでテレパシーのような表現になっているのでしょう。ちょっと気になります。
自分の圧倒的な力におびえ、イェルカを突き放そうとするのは哀しすぎます…そういわれて離れられる人はいないでしょう。
素直になれず嫌がらせを重ねている、ひずみがずっと残ってしまっているのが見ていてたまらなく悲しいです。この罪を償う必要はないのでしょうか。
うばやのクーデターはびっくりしましたが、非常にリアルでした。
そして、大きすぎる力を食らって破綻してしまったうばや…不思議なのが、なぜエチェも食わなかったかです。さすがにそこまでしたら即パンクするからでしょうか?でも、そうであればずっと…エチェの居場所を突き止め、無力なのをいいことに食らってうばや自身以上の力をつける存在に脅えていなければならないでしょう。
まあ、それが力を求めるものの愚かしさですが…
ここで「もう容赦しません!」と、最後までいってしまったのが沸騰ものでした。今時の読者はませていますから、わかっているのではないでしょうか?というか新王、それくらいの意図は読めって。
あ、「エンジェル」という存在自体アブラハム・イザク・ヤコブの神からきたのではなく、この新しい破綻した王から来たのですか…だとしたら全て新王を倒せば解決するようですね。彼女の力ならできるのですから。
相手が倒すことができないアブラハム・イザク・ヤコブの神でなくてよかったです。だとしたら堕天である天音は逃れようがありませんから。
というか、この世界…人間の教会があがめているのは誰でしょう。アブラハム・イザク・ヤコブの神とその天使があり、新王中心のエンジェルハントシステムは別に動いているのか、それともエンジェルハントシステムを支配している新王が神そのものなのか、以前の王が神なのか…
まあこれでどちらが堕天は解決、あとは三角関係だけですね。そっちのほうが大変かも。
ときめき☆ぽよよんガール
非常に古いタッチとおバカな内容のギャップが面白いです。
いきなり乳がずり落ちる冒頭はびっくりしました。偽乳の作り方は八色日向さんに習えばいいのに。
前と後ろのギャグは笑えました!
いきなりこの運命の出会い…ドキドキから期待以上の爆発!頭を抱えるほかありません。
あ、運命の人とサヨナラしても、また別の人と出会えばいいのですか…それって「運命」とは無関係ですよね。ただ恋をすれば胸がふくらむだけ、ただ文字通りに。
一月以内に恋をかなえないと一生ぺちゃぱいだと思っていました。
男子の目がああなるのはよくわかります。
抱きついて胸を押し付けるのは…凶悪すぎる攻撃ですよ。男としては素直にうらやましいです。
いちいち胸が変化するのが笑えます。
「女はオレのこと怖いっつって近寄ってこない」のは違うでしょう!女の子は常に不良を好むものです。
だんだん彼のことが心配になっていく、ここで「おっぱいがなくなっちゃう」と爆発してしまうのが脱力…あとはもう、パターンどおりですがそれだけに十分楽しめました。そう、この作品って胸でなかったらひたすらパターンどおりの正統派少女マンガなんですね…
最後の胸の爆発で吹っ飛んだのはばかばかしすぎて何も言えません。「見んな!!こいつはオレのだ」は別の意味で爆発しました。うらやましいやつ…
う〜ん、「きょにゅう☆刑事」とどちらが面白かったか…どちらもとことんおバカで、別の面白さなのでなんともいえません。
ここまでやってしまって、次にどんな作品が作れるのか…本来はとことん正統派だと思うのですが。
魔的***が〜るふれんど
みんな役立たずすぎ。雑魚というか飲茶というか。
「オレは虹色が元に戻ったならそれでいい」という台詞が爆発ものでした。
何より、ここで先生に相談しなかったのがバカです。
確かに証拠がないから信じてもらえないかもしれない、なら証拠を得ればいい。具体的には作戦行動のとき、先生に隠れて聞いてもらえば嫌でも信じるほかないです。
それに茜ちゃんが記憶の一部を失っていることは事実ですし、その原因を魔法で解析すれば証拠が得られる可能性もあります。
泳がせて証拠をつかむという手もあります。
自分たちだけで何とかしようとして人質では…ひたすらバカです。
金色の光…結局それで何とかする気でしょうか…だとしたらちょっと魔法に頼りすぎです。
まず説得してみんな…あまりの馬鹿さ加減にあいた口がふさがりません。魔法が解かれたことを知らないという切り札は、切ってしまったら最後です…
また全員で襲うのが間違い、藍ちゃんあたりが待機、天沢が全てを白状している音と映像を先生方、というか試験会場自体に流せば動かぬ証拠になり、天沢も学校全員には勝てないでしょう…
この憎悪はある意味よくあることです。ただ、本当に都黄への復讐が完結してしまえば…その後には底抜けの空虚しかないでしょう。
おまえさえいなければではなく、親がまともならです。まあこの間違いは、親への愛情は悲劇的にも絶対的ですから誰でも避けられないですが。
あっさりつかまってしまう、束になってもかなわないみんなの弱さが脱力モノです…せめて天沢の実力を理解してから行動すべきでした。彼を知り己を知れば百戦して…見事に逆です。
別に指輪を渡しても、世界が滅びるわけではないのですからいいのでは…いや、滅びるかもしれません。復讐を果たした後の空虚に、過剰な力があれば。
まったく自業自得です。
あ、茜ちゃんが都黄のことだけ忘れているということはきれいに…まあ、次に金色の光でなんとかなるでしょう。
サクラさらさら見る夢は…
とても丁寧に成長を描いていますね。
優しさに恋心がどんどん成長していく序盤、先輩に彼女がいることを知って思いがより強くなる展開、この流れるような成長が見事。
清田先輩の彼女…加奈子さんの立場で読んでも話が一貫しているのがいいです。
「泣きたいのはこっちだよ」なんて、加奈子さんから見ればたまらないでしょう。
こうして「これ以上近づかないで!」と言ったのは、もうプライドも何もかなぐり捨ててすごく辛いことだったはずです。
「優しすぎるのって…本当は優しくない」という言葉がとても印象に残ります。
そして、まさか「僕の彼女になってくれる……?」なんて…そういえばこの二人がぎくしゃくしたのはなぜでしょう。美晴ちゃんの登場からでしょうか?いや、関係ない気がします。加奈子さんのほうが美晴ちゃんに過剰反応をして、かえって傷つけあって…小さな傷がキャッチボールで拡大したのでしょうか。
「心の入っていない優しさは人を傷つける」という結論が実に重いです。
優しくしようとしたのに人を傷つけてしまったとしたら…心がない、自分の心そのものがどうしようもなく邪悪で冷たいからだと思ってしまいそうですから。
問題なのは、恋愛における同情の危険性です。本質的な隣人愛、キリスト教的な優しさは愛するよう祈り心がけ、行動することのほうが優先です。心から隣人を愛することができないから目の前の小さいイエスを助けないのは間違い、心がどうあれ実行すべきです。そうすればあくまで恵みとして、心もついてくるものですから。
「痛くて痛くてたまらないよ…」と見上げる空を空白で表現するのもいいです。
この告白はとてもさわやかで素敵でした。彼女が本当に成長したということがはっきり伝わってきます。
次の恋が幸せになりますように…
小さい子にとって、とても糧になる作品だと思います。次の登場がとても楽しみです。
来月号はもり先生の…いやもう、完璧な設定です!どれだけ身長差を活かせるか、楽しみです。
小原ショウ先生の作品も面白そうです。どんな感じになっているか。