ちゃお2005年10月号感想

ついにアニメのミルモが最終回を…原作も、でしょうか…一時代の終わりですね。
寂しいことですが、それがなければ新しい芽も出てきません。
それに篠塚先生もちゃんと休んでほしいですし、新しい作品でその真価を発揮してほしいです。
そういえば、長いこと主力だったのにミルモが表紙、巻頭カラーになることはほとんどありませんでした。

今回の付録は無駄がなくて品もあり、悪くないです。

ミルモでポン!(篠塚ひろむ)楽園☆キッズ(こはら裕子)きらりん☆レボリューション(中原杏)ボクのプラチナレディー(八神千歳)Cafe de ロマンス(宮脇ゆきの) ビューティーポップ(あらいきよこ)オートフォーカス(小金沢めい)スパーク!ララナギはりけ〜ん(もりちかこ)ふしぎ星のふたご姫(阿南まゆき) 輝け!青葉(今井康絵) こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

ミルモでポン!
お菓子の国、家の本質は、物質的な…肉体の望みが満たされる場…特に飢餓が当たりまえだった昔や現在の世界の過半数にとって、それが一番の望み…なんにも不自由することなく平和に生きていける…
しかもひとりだけで?
消えたいと望むと本当に消えてしまう、としたら今この世界からはどれだけの人が消えてしまうでしょう。さらに、もし徹底した脱洗脳が行われたら。
引きこもりの状態も、それに近いかもしれません。でもそれは、そのお菓子は親の負担ですが。
さらに将来、脳とコンピューターを直接接続できるようになったら、現実と区別がつかない幻の中ですべての欲望が満たされる状態も作り出せるかもしれません。
僕にとってもその誘惑は相当大きいです。
自分を否定的に振り返っているのも、すごくわかる心の動きで辛いです。
強引にマルモ国王に押しつけられるところはちょっと苦笑します。サリア様の怖さも、世界を滅ぼしかねないアニメ以上に強烈ですね。
この手紙はすごく心温まるものがあります。
アルモ…どんな歴史があったのかもちょっと気になりますが。
そして、いきなり結婚式?さてそれが最終回に?で…ちょっと待った、楓と結木のファーストキスは?楓と結木の結婚式は「なかよし」の『ゴックン!ぷ〜ちょ』で先を越されているからやりにくいかも。
まあそれはあまり考えず、ただ楽しみにしていましょう。

楽園☆キッズ
難しい、どう評価していいかわからない話です。かなり過激で賛否両論に分かれるはずです。
現代で子どもを失った親がまた子どもを作ることがどれくらいあるか…また、もしその子が失った子の生まれ変わりだとわかったとしても、それは死んだ子が生き返ったのと同じく嬉しいことか…親も子どもも本当にそれで幸せなのか…
僕だったら、試験に合格したらまた来世で前と同じ両親の生まれ変わりの子どもに生まれることができる、とするでしょう。
元気すぎて大変ですね、みんな。それぞれの個性も見ていて楽しいです。
天国で嘆いている子の姿は、最近家族を失った人にはきついのでは?
四人一組で一人でも落第すると全員失格…SAS(英軍特殊部隊)の試験ですね…というか勉強って何を学ぶのでしょう。
地獄の穴と言うのもひどい話ですね。
風次郎が落第してばかり、というのはなぜか…この世が彼にとってはいいところではなかった…そういう子も多いはずですね、考えてみると。
たとえばアフリカの少年兵で、武装集団にさらわれて両親を自分の手で殺すことを強制され、その後戦死した子はこの試験には参加しようがないのでは?
生まれる前に死んでしまった…生まれないほうがいいかも、という気もしますね。
鈴ちゃんもひどい過去がありそうです。
「おこってばっかだぞ」に「じゃあ…どうすればいいの?」となってしまうのは…本当にどうすればいいのでしょう。確かに「なんの苦しみも知らないくせに」はひどすぎますが…自分のことしか見ていないのは事実ですが…なんで班なのでしょう!
笑い方を忘れるほど必死でがんばったことの、どこが悪いのでしょう。
体から力が抜けるほどの悲しさになぜか襲われます…この地獄の穴に落ちてしまいそう…
で、結局みんなで地獄行き?さあて、何人が神話を知っているやら…「振り返る(オルフェウス、ギ)」「食べる(ペルセポネ、ギ)」「死者を見る(イザナギ、日)」ことはタブーですよv

きらりん☆レボリューション
今回はまあまともな内容ですね。これまでのように露骨にふぶきちゃん有利ではなく。
ヒットチャートの初登場順位というのは公平というか…すごく総合的な勝負ですね、裏方や会社ぐるみの…
パフォーマンスなど自由に、あ…たとえばその場で、宙人くんと恋人宣言をしたり当日に写真週刊誌に密会写真を出されたりすれば勝ちは決まりですね。
動物たちのこれは…宙人いつもツッコミごくろうさま。でもなーさんたちにお手本を聞くことに、自分でおかしいとは思わないのでしょうか。
この歌詞は…どんなメロディでしょう。
恋の歌だけが売れる曲でしょうか?実際今売れている曲はどんな歌でしょう。ハートが爆発するのはすごい迫力でした。
宙人くんのことばかり考えてしまうのは、もう見ていてしびれました。
ファンがしつこく追ってくるのは見ていて正直不快感があります。捕まえたらどうするつもりなのか…結構こういう、ちょっと狩猟本能をそそられることからエスカレートして重大犯罪が起きることが多いのかもしれません。というか会社側、ちゃんとボディーガードをつけておけって。
ずっと手をつないでいた、というのがまた泡吹きそうです。
しかも、こうして海岸デート…これはもう、もし写真をとられて流されて、曲の発表とタイミングを合わされたら勝利確定…というかそっちの世界は、デジカメつき携帯電話が普及してどうなったのでしょう…
なーさんが作っているきれいな砂の城がさりげなく見事。
「星司のことが好きなんだろ?」と言われて…もうこれは『チェリージュース』と鈍さを競っているような感じです。
この抱きしめているところを写真週刊誌に送られたら…もう言い訳の余地なし…まあドキドキして、初めに読んだときにはそれどころではありませんでしたが。
さて、このゆれる想いをどう作詞するでしょう。楽しみです。

ボクのプラチナレディー
心配しすぎのような気もします…というより、誰か大人に見てもらうほかないのですが…それをいうならこの状況事態に無理があるんですよね。
牛によだれたらしていますけど、じゃあ一匹食べていいよ、とナイフとサービスで薪とライターを渡されて、全部できるでしょうか?
この伝統行事…なんというか、開明的な学校ですね…
すごい絵を想像してパニクっているのはかわいいです。
この恐ろしい料理の光景は、見なかったことにしましょう。
おばちゃんモードも面白いですが、ちょっとこの結果はジト目で見てしまいます。
傷口にキスするのはちょっとエロいです。
クリスくんの礼儀正しいライバル宣言は、なんだか映画みたいです。どうせならいいものを見たいので、いっぱい白黒映画を見て、本当の紳士貴族の気品パワーをどんどんやっちゃってください。
この電話はあまりにもびっくりして…血が凍りました。一体何が…というか翼くんか希くん、どちらか家に残っていないと!
てっきりクリスが垂直離着陸超音速巡航ジェット戦闘機…この条件を満たすのはまだ試作段階か…をチャーターして飛んでいくかと思ったので、たいしたことがなかったのはほっとしました。
お礼を言おうとしたのが告白、というのは…あ〜あ、というか胸の奥が締めつけられるというか消化不良の症状というか…クリスが聞いているのももちろん、というか立ち聞きは紳士が最も恥じるべきものなのですが。

cafe de ロマンス
何も教えないままとは、えらいオンザジョブトレーニングですね。きついなあ…研修でこれだけやった、というのも安心感になるのですが…。
この説明はすごく…キザ…
アッサム、セイロン、ダージリン…といってもイギリスが絡むと、土地の名前と貴族の名前は同じといっていいんですが…どれがインドの現地語で、さらにそのどれがそこの領主の称号と関係なくて…わからないのが正直なところ。
「手 出せないし」と言ったのは守ってくれたのでしょうか…というか、年齢を考えると保護欲のほうが先に出るのもまあ当然ですね。
「お祝いしたい気持ちは本物だもん」という言葉、いいですね。茶道の指導がいい意味で実を結んでいるのでしょうか。
「アニキ柚寿を送って」と、一本だけ残すのは…というか初めから二本しか傘を持ってこないと言うのが確信犯…客の忘れ物はなかったのでしょうか(極悪)。
こうしてちゃんとお祝いすることができた、ここはほっとすると同時に広海くんの立場から見ると悔しいのもわかる、とちょっと複雑です。
このお礼が砂糖たっぷりなのは…結構こういうのもとろけます。
それで、いくらなんでもこれは極端な気もしますが…はあ…切れたのは広海くん、助けたのは鳴海くんというのは絶妙です。

ビューティーポップ
必死で現実を認めまいとしているのは…でも天才美容師で絵が下手で同い年のな女の子なんていくらでも…いないか…
箱は…まあ死ななくてよかった…
「はぁ?なんの話?」というのは、イエスともノーとも言っていません。だからうそはついていない、と…うまい。
絵の動きはちょっと強引ですが、まあ必然ですね。
そして…「謎はすべて解けた」は…使っていい台詞でしょうか。まあそれがだめと言うのはハワード・ヒューズがハワード・ホークスにパイロットが撃たれて画面が赤くなるシーンやよくある台詞の著作権を主張したようなものですね。
暴かれても綺里ちゃんが切れないのは不思議ですね。弱み…いや、本当の弱みは血ですか。というかオッチー、刺されるというか普通嫌われるのでは?
大沢さんがどのように話に絡むかも楽しみです。

オートフォーカス
期待ほどじゃないけれど(それはもう、ランボオの鋭さとルーベンスの美しさ、トルストイの感動を期待していたんですから…)完成度は確かに高いし、成長の余地もありそうです。天才!と言う感じでもないですね。
絵の第一印象が倉橋えりか先生なのが…なんとも。でも柔らかみがあって悪くないです。
冒頭二ページから、実にわかりやすい話だな、と思えます。むしろどのパターンを使うかが楽しみになるような。
で、追いかけたあげくこの本は…吹き出しました。強烈に面白い。というか、図書館を使っている時点で図書当番はわかっているような…そう、いきつけの図書館の司書は僕以上に僕のことを知っているのがある意味怖い…、だからカルテ、告解、分析医同様これまでの記録は僕自身も見ることはできないのですが。
この勘違いはすごく面白いです。
「記事は人を楽しませるために書くものよ」と、新聞社の面接で言ったら絶対落とされますね。新聞社にとっては、記事は真実を暴き、権力と戦い、弱きを助け強きを挫き、社会の木鐸となって戦争への道を未然に防ぐためです…少なくとも建前は。本音は売れればいい、または自分の正義が主張できればいい、でそのためには捏造も辞さないのも同じことですが。
というかこの記事、新聞社の倫理委員会が見たらどう思うでしょう…
素で「橘さんって面白いネタのためなら〜」…だから友達いないんだよ…
「私と友達になろう!」というのがまた強引でうまく入りこみましたね。認め合う心の動きもうまく描けています。
嘘は記事にしない、だから本当のことにする…新聞社の人事の人がこの作品を読んだら、心の中でバツを付けているでしょう…
膝枕ではなくぎりぎり、というのがすごいシチュエーションです。
それでずきっと胸が痛くなる、さらに前のページでいきなり写真を撮られたことで傷ついている彼の姿を描いているのもうまい。
このスキンシップでさらに距離が近づく、というのもたまらないです。
本当にそれで友達ができていったら、ますます心のとげが痛くなる…軸がしっかりしていますね。
だからこの告白とキスがすごく素敵です。
スクープは部長ですか…こういうところもうまいですね。
うますぎるのがちょっと気になりますが、どれだけ成長してくれるか楽しみです。

スパーク!!ララナギはりけ〜ん
ピン乳…うらやましいというかなんというか…というか中国の子、あんたもすっかりバカに染まったようですね…
偵察は自分で、というのはすばらしい。電子技術に頼りすぎてヒューミントの予算を削ったあげく9.11テロを防げなかったCIAとはえらい違いです。
しかし、わざわざこんな揺れやすく外れやすい水着を使わなくても…
この距離で…というかあんた洗濯を公園の水道でやっているんですか…お礼ぐらいいえよナギ。
強化書は、ララちゃんのフォローが気の毒になります。
でも中身のほうがすごいと言うのは…というか、やる気がないやつは帰れ代わりはいくらでもいるというのがこういう場では普通では?
確かに一人で暴走しているのは事実ですが。
ハルさんのこれは…かわいそうと言うか笑い転げて机に突っ伏してしまったと言うか…
父親のムチャクチャな要求は、常に完璧を求めてああ育ててしまったシーフォートの父親を思い出させます。それ以上…それがノブレス・オブリッジ?シーフォートみたいに成功するけど不幸にならなければいいのですが。
みんなもこれでついていく決意をするのはおなかが温かくなりました。
監督の勘違いは…まあ、ほっときましょう。と思ったら…ロッカー!トイレならまだしも…
さて、どんな戦いになるか…腹筋を鍛えて楽しみにしていましょう。

ふしぎ星のふたご姫
し〜らない。冬は汗が出ないからなかなかやせないんですよ…まあ僕も人のことは言えません…新米と秋刀魚の誘惑が…
お肉が肝心なところにつかないのは、まだ子供だからでしょうか…それとも成長しても?
スポーツをダイエットのために…多分みんなそれでがんばっているんでしょうね。
エクリプスのキザ登場とぶちきれたレイン、こういうのは見ていて楽しいです…集中しすぎのリオーネさまがさりげなく描かれているのもいいですね。
エクリプスに抱かれたレイン、ここはかなりなまめかしいです。
そしてファインを助けようとするのも邪魔して、これは本末転倒ですよ…
巨大モグラの影で集中しているリオーネさまは笑えるというかあきれるというかすごいというか。
これで一着というのもなんだかすごいです…なんというか、のどかな作品ですね。

輝け!青葉
うわ〜…もろ星の瞳…というか、テーマが恋に絞られてしまって役者としての青葉ちゃんの成長があまり描かれていないのが残念です。
「オレのこと好きになればいいじゃん」はもう頭抱えました。すごい告白…なのに告白だと気づいていないのが…
それが、好きになっちゃダメな人というロミオとジュリエットの本質とうまく呼応しているのはとてもうまいです。
女の子の友達がお互い初めてで、だからかけがえがないというのはすごくよく伝わってきます。
千広ちゃんが恋心を語ることから、自分の恋心が育ってしまうというのも非常にうまい。
そして、それを演じているのを見られてしまう…両方演技ではなく本当の気持ちなのは一目瞭然、と。
否定したらずきっと心に痛みが走るようにもなってしまった…
「オーディション受けるのやめてくれる?」「絶交する」というのはあまりにもわがままです。気持ちはわかりますが、憎まれ役にしすぎでは?
雄史くんは、もし事情を知っていても同じように面罵…したでしょうね。恋や友情より、何よりも舞台を最優先してほしいというのが彼の本音でしょう。
「千広を恨んじゃう 自分のことも嫌いになっちゃう」と、そこに気づくまでの葛藤は…あえて描かない、想像させるという手でしょうか…
完全に根性と体力だけ、というのも乱暴な審査ですね。フルマラソンの記録は二時間ぐらいですが、未経験者だったら完走できて三時間ぐらいでしょうか…不可能ではないですが無茶。
宝塚は休憩三十分入れて二時間半ですから、それが全部ダンスばかりだとしたら…うわ。
「舞台に立ちたいって気持ちは恋と同じなんだ」というのがなんかすごい。だから、そっちから恋がはじめて理解できてしまう…なら千広ちゃんのことも許せるでしょうか…
さて、これからが大変ですね。舞台だけで気持ちを通わせる…まあそれは得意技ですし、楽しみにしていましょう。

こっちむいて!みい子
そうか、子供が小さいときは祖父母もまだまだ若い…
祖父母がこういうときいるかいないか、頼れるか頼れないかでは大違いですね。
このものすごく可愛いパジャマは笑えました。よほど孫が可愛いというか期待していたのでしょう。
見舞いに来てみたらこの格好…って「お姫様」はよく言えますね!「おばーちゃんは女王様」は笑えました。
それで、このおばあちゃんはよその竜平くんもきちんとしつけていますね。今このおばあちゃんと同じ年代の女性で、どれだけそれができるでしょうか。
見舞いで鉢合わせしてしまったシチュエーション、想像すると笑えます。
「おまえがいねーとつまんねーからよ…ボケがいなくて」は、これおばあちゃんの立場でダンボ耳しているとすごく面白い。というか五年後が楽しみ。
二人が帰ってから大興奮するのもわかります。「どっちが好きなの」はストレートですね。
あえて吉田くんを褒めて、竜平くんへの気持ちを出させてしまうのもいたずらで…楽しい!
「点数つけられてる気がする」というのは鋭い。
さて、全部母親に報告するのでしょうか…それとも一人で楽しむのでしょうか。
前が重い話だったので、今回の楽しさはすごくほっとします。

次号は藤代先生の…盲導犬シリーズとはいいのができそうです。
すごく楽しみです。

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