ちゃお2006年5月号感想

「きらりん☆レボリューション」のアニメは…う〜ん…ヒットするでしょうか。変に萌えに走らず、ひたすら小さい子供が楽しめる面を出したのはよかったと思います。

きらりん☆レボリューション(中原杏)ママvトラブル(こはら裕子)恋するプリン!(篠塚ひろむ)チャーム†エンジェル(もりちかこ)ビューティーポップ(あらいきよこ)極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)ボクのプラチナレディー(八神千歳)くるりんぱっ!(今井康絵)らぶりんvアイスクリーム(水瀬いつる)終わらない歌をうたおう(五十嵐かおる)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

きらりん☆レボリューション
ますますわけのわからないことに…。
宙人くんも何か反撃すればいいのに。でもなんでお尻のほくろまで知られているんでしょうか。
泣いているきらりちゃんの表情はすごく切ないのが伝わりました。それを足が痛いと思っているのは…鈍感ですね、結構。
この手当ても素敵なスキンシップで、ドキドキがわかります。
彼女じゃなかったんだ、とい喜ぶきらりちゃんの表情も素敵です。今回の表情と表現力の豊かさは際立っていますね。
またあの占い…相変わらず面白いです。このマークでわからないほうが…
宙人くんがつきあっていないと記者会見ではっきり言えばどうなるでしょうか?余計まずいですか。
天川さんの意地悪はかなりぞくっとしました。
「へらへら運だけでのしあがっていける世界じゃない」…確かにそうですが、陰謀も成功するのは運ですよ。あと、きらりちゃんは運だけじゃないです…生まれつきの輝きです。
それ以上不公平な話はないんですけどね。
さて、どんな正体が出てくるのか…ただ、このパターンの繰り返しはもうできないと思います。何か新しい展開がないと。

ママvトラブル
もうこはら先生の作風は確立していますね。ただ、それにとらわれないでほしい気もしますが。
親子、家族という難しいテーマにこだわるのもいい姿勢です。それに挑戦させている編集もすごいですよ。
一人だってさびしくない…そんなはずはないですよ。子供ってすぐ嘘をつくんだから…人を思いやるために。
主人公の魅力的な姿…笑顔と、料理が下手なのも愛嬌になっていて、それがページをめくると父親もテレビ電話の向こうで生活そのものは一人ぼっち、という状態に衝撃さえ覚えました。
テレビ電話でいつも話している、で足りるのでしょうか?例えば彼女が麻薬まではいかなくても飲酒喫煙を始めたり家に男を入れたりした場合、対応できるでしょうか?
電気と火の元をちゃんとチェックしているのはしっかりしています。
先輩を遠くから見ていたら、いきなり子供たちがおせっかいをしだす、この状況は非常に面白いです。パニックになる気持ちがよくわかります。
それで帰ったらその子たちが暴れていたら…巻き込まれ型の、非常にいい状況の作り方です。
下着まできっちり洗濯されているのは、それはまあ恥ずかしいでしょうね…読み返せば、子供たちがやっていることは全部善意だとわかります。
さらに「あなたのママじゃない」は…確かにもうリアクションできませんね…
ええと、まず父親に相談するという選択肢はなかったのでしょうか?あと、父親も絶対に信頼できる大人の相談相手を用意して…子供を一人置いて海外に行くということ自体が非常識のきわみですからそんなこと考えませんね。さぞ似たもの夫婦だったのでしょう。
自分は家族じゃない、とまず言われたのが気まずいのはわかります…虐待でもあったのでしょうか?
やたらと理知的なきういくんの言動もとても魅力的です。読者にとってむしろ身近な存在では?
これを我慢するのが悪いのかもしれません。ちゃんと叱るか、まだ家族でないなら最年長のきういくんに注意してもらうかすべきでは?まあしっかりしてはいますが。
前の家もこの近く…ということは、母親は結構近くから見守っていたのでしょうか。父親はそのことを知っていたのでしょうか?
父親にも説明済みとは、たいしたものです。
「今すぐパソコンから出てきて!!」は爆笑!
いいえ、と先輩に嘘をついてしまった…それが後々嫌われることにならなければいいのですが。
「私には私の生活があるんだから」…ため息が出る言葉です。さみしいという以前に、いっぱいいっぱいだったんですね…何か余裕を作る道はなかったのか…
きういくんの言葉も、その影の…何か積み重なった傷の深さを感じて、ぞっとします。
迎えに来てくれた理由はじーんとしました。
本当はうれしかった…ここの思いはため息しか出ません。で、「そうカンタンに僕らを信用してちゃ」…うわ〜っ、すごい!
さてこれからどうなるやら…ハートウオーミングじゃなくて、まるで凍傷を暖めたら激痛が走るような代物になりそうです。

恋するプリン
正直、第一回では物の怪が出るという大きなミルモとの共通点があったことに、軽い危惧を感じていました…でも今回で、やはりすごい作家だなと痛感しました。
とにかく面白いのです、どこがとはいえないのですが。
絵はずっと幼く、親しみやすくなっているようです。
いきなりの、不機嫌な顔のプリンの超ドアップがまず問答無用に面白いです。
学校にいっても普通にいる…それはそれですごいです。
新しくできた友達も二人とも可愛いです。
みんな嫌がらせでやめさせて、一人でマネージャーをやっている…それはそれで大変では?
いいところは結局プリンってだけ、というのも面白いです。
食べ残された恨みで妖怪になったなら完食すれば成仏…僕もそれ考えました。でも、プリンちゃんがいなくなれば友也くんがりなちゃんのものになる、とは限らないのでは?
立ったまま寝ているのは横になったら型崩れ…これがまあ笑いました。というか、バケツサイズだと自重で崩れないでしょうか…
直也の変態っぷりも笑いました。
食べてみたらすごくおいしい、でも飽きる…で、しょうゆをかけるとウニになるというのを本当にやるとは、ぎゃははは!あと、それってかなり太るのでは?
さらに完食したらしたで、自分でバケツを出してプリンを作って…というかよくそんなにたくさん卵黄と牛乳とグラニュー糖があったものです…復活してしまった、ここがもうなんともいえず笑い転げました。
なんでこんなに面白いのでしょう。
友也くんのひたすら善意解釈も面白いです。この双子、けっこうどっちもどっちかも…
というかおいしいと知っている、って友也くんも食べたことがあるのでは?
あ、退治する方法をもう一つ思いつきました…菌を植えたらどうなるのでしょう。というかなぜ腐らないのでしょう、理想的な培地なのに。

チャーム†エンジェル
結構カツ丼にこだわりますね。食べたくなってしまうじゃないですか…あれほど太る食事もないのに…
ふたを開けたらラミエル、というのはすごい光景でした。
社会見学でいきなり天界とは。リコルを排除したのはなぜでしょうか?
二人きりがいやだ、と一気にいろいろ考えているのも面白い性格しています。
願いが手紙に変わるとは…だったらアウシュビッツやソ連や中国、今のイラクやアフガンやアフリカだってどれだけの手紙が…天界の木材が切りつくされているでしょう。それを黙殺している神が正しいと思えというほうが無理では?
あ、一瞬恐ろしいブラックユーモアを思いつきました。ヒトラーが出したエンジェルメールを見た天使はどんな反応をしたでしょう…
別の天使の反応は意外でした。変な雑誌があるものです…まあ天使は暇だから…
天界の「ちゃお」はどんな内容やら…さぞつまらない内容でしょうね、エロも暴力もだめ、ひたすら信仰を高めるためでしょう…と思いましたが、表紙を見る限りちがうような。
別のチャームエンジェルというのも面白いですね。
天界の眺めは壮大でした。どれだけの魔術師や信心深い人がこれを見たいか…
ラミエルの「傍若無人で…」というのは当たっていて笑えます。
なぜいきなりさらわれるのか、で何か陰謀でもと思いましたが、単にスクープほしさでしたか…
過去を勝手に見られる、というのは非常に残酷な暴力ですね。
ラミエルの助けたときの迫力はすごいです。「私が盾となり君を守ろう」という言葉がこれからどんなことになるかも楽しみです。
この膨大な手紙…確かにあれを見たら圧倒されますね。その手紙の中を見たら、その一人一人と会ったらもっと…一人をすくうことだって不可能に思えるのに。
やばいメールがアミーに…リコルの不幸体質が感染っているのでしょうか?

ビューティーポップ
兄が兄なら…
髪を切られる…結構それって怖いことのようですね。髪がなぜ人間の尊厳に関わるのかはわかりにくいですが。
いきなり変な女の登場にはびっくりしました。それでまたいきなりキャメルクラッチとは。
本当にわけのわからない事態です…事情にはただ呆然。
本気で腹違いの兄弟と思っていたのは笑えました。謝るギャラリーに腹が立つのはわかりますが、愚民を嫌いすぎると大沢のようになりますよ。
内面に問題があるのはそれは見てわかります。というかよく、ミキさんもその場で別れませんでしたね…
綺里ちゃんの暖かな語りは素直に心に染みこんでいきます。
しかし、小柴父と意外なこと…彼の目標が綺里ちゃんの母親…というのが、また大沢兄弟が出てきそうで不安です。
悪く言われた時の方が楽…というのもなんとなくわかりますが、だとしたら彼に安息はなさそうです。
いきなり「鳴海せ・ん・ぱ・い」はびっくりしました!
啓くんのアタックは妙に可愛かったです…
というか全部読まれていたとは。
はさみを完璧に砥いでおく、というのはわかります。僕も、刃物を借りたときは全力で研ぎなおして返しました。でも自分だったらどうか…いくら完璧でも他人に砥いでほしくはないかもしれません。
進路調査はどうなるのでしょう?それがこれからしばらく主になるのでしょうか…少なくとも大沢兄弟の再登場は勘弁してほしいです。

極上!!めちゃモテ委員長
西崎君の言葉は一度否定して、というのがちょっと笑いました。「でないと私のお弁当食べさせますよ」もきつい。
対策もなにも、さっさと告白するほかないのでは…
いきなり抱きついてお人形さんみたい、という反応も面白いです。
差し入れ要求も、普通はそれ好きでもない女の子にやらないですよね。
こんな完璧な外見で倒れるとは…バニラエッセンスとタバスコ?骨の髄がドジなんですね…
素直に感謝しててきぱきと片づけて、ここは素敵な委員長ですね。というか有莉紗さんのキャラが凶悪すぎるんですが。
自身がない、という面はもっと出してからこの励ましに向かえばよかったのですが。
エラそうな態度、というのはびっくりする言葉でしたが、堂々とした態度…というこの論は非常に正しいです。心と体は密接に関係していますから、姿勢を正すと心にもいろいろ影響がありますし。
まっすぐ歩いてみたときに視野が変わる、というシーンは僕自身がその体験をしたように、強く印象が感じられました。
やけどをしたのを冷やしてもらったシーンは見ていて恥ずかしくなりました。もうラブラブです。それで「オレはいつも委員長のこと見てるからな」…それで真っ赤に言い訳してたらもう、あぁ…好きでしょうがないんですね…
さて、告白の行方はどうでしょう…どんな誤解があるやら、東條くんとは書いていないのですから。

ボクのプラチナレディー
このラブラブには崩れそうになります。ぎゅっと握る手の非常にリアルな描き方がまたすごい。
母親の順応力はなんかすごい。また母親と暮らせるというのは嬉しいことでしょうが…読み返すと辛いです。
「暮らすってどこで」という指摘は鋭い…そして、その答えがうまくはぐらかされているのもうまいです。
愛ちゃんがクリスくんのことも忘れていない…で、クリスはしっかり愛と蓮太郎がくっついたことを察しているのも素敵です。
クリスくんや母親が優しく二人を見守っているのがすごく心が温かくなります。
母親が子供たちを見ている目も。
出かけたい、というのがデートだった、というのも見ていてドキドキします。
それで…帰ろうとして、半額をだしにとどまって固く抱き合うシーンなんてもう…
動物園も楽しさが伝わってきます。お弁当もすごくおいしそうですし。今までの苦労はなんだったのでしょう。
二人とも腕を組むのはちょっと苦笑しました。
蓮太郎がクリスに感謝し、「これから一生ジュースを」…これ、一部女子が喜びそうな台詞です。クリスの蓮太郎に対する好意の強さがわかって…うぐぅ。
父親まで出てきて、まさかそんなことに…幸せな状態から胸が張り裂けそうになりました。

くるりんぱっ!
あっけないですが、いろいろな想いがはっきり伝わってきました。さすがです。
「それでいいのかよグミ」というときの章吾くんの迫力はすごかったです。男の子が男になる一瞬を見事に切り取っているようでした。
親がノーといえばやめる…僕も経験ありますから、その気持ちはわかりますが、自分で学費と生活費を稼いで部活もやることはできない以上どうしようもありませんでした。
告発者探しはしないほうがいいのですが…結局この対決はさけられないことでしたし。
冬士くんが悪いことになってしまって、氷が溶ける…この流れは笑えました。
「運動神経のないコ」「習い事がしたいならお母さんが探してあげる」…自分では全く意識していない専制、恐ろしさにため息が出ます。まあ温情主義の全否定もそれはそれで危険ですが、やはり嫌なものです。
雪ちゃんを助けるやり方もちょっと笑えました。
この雪ちゃんとグミちゃんの会話はすごくジーンとしました。
「お母さんに嫌われるのが怖いの」と、それを言葉にできるというのはものすごく強いと思いますよ。それだけ言語で自分の心をとらえる力は大人でもめったにないです。
「一人でよく謝りに来れたな雪」とさりげなくフォローを入れているのも隙がないですね。
ここでの章吾の台詞は確かにかっこいいですが、彼はどれだけ自分の弱さを知っているのか…
母親との対決はちょっとあっけない感じでしたけど…楽しいという思いを伝えるパワーは実にすごかったです。
涙があふれてくるというのはすごいですね。
今度は好き嫌い言わずに残さず食べるのよ、というのはしっかしりていてほほえましいです。

らぶりんvアイスクリーム
すごくキュートでした。
人気店に群がる女の子はこうして漫画で見ていると華やかでいいですが、街で見たら…クラスメートがいたとしたら…かなり怖い眺めかもしれません。
私的に初めて会ったら…ショックがかなり伝わりました。
兄の方は優しいんですね。
彼女はアイスもちゃんと好きだから…で、涙が落ちてこんな妙なことになるのは
ボールがものすごい勢いになるのはいい仕掛けです。
彼を思って流した涙は…それをこう使おうとするのが面白いです。頭がよくなるアイスを作ってもらうという手は…
手伝おうとしてなかなかうまくいかない、というのも面白いです。
でもそこで素の彼を見て、そして試作品を食べてちゃんと批評してくれたので彼が喜ぶ、というのもうまく起承転結の承ができています。
客は顔しか見ていないことを痛感して、それが涙になって…さらにそれがふわふわショコラという新製品の完成と関連させるのもすごくうまい。
それを宣伝に利用するのも、絵的にすごく華やかでよかったです。
さりげない告白も素敵でした。
子供の客にはちゃんと本当の笑顔で応えていますね…ラブラブはちょっとあっさりでしたが、すごく甘くておいしかったです。

終わらない歌をうたおう!
…五十嵐先生には強力な念能力があります。凝で見てみたら呆れるくらいすごいオーラが立ちのぼってました。
だからといって、その念能力で感動を強引に伝えてしまえば、悪役が人間でなくてもいいというのは…せっかく感動を直接伝える念能力があるのだから、ちゃんとストーリーをつけて血の通った人間を描いてくれないともったいないです。
次回作はその点、どうかお願いします。

こっちむいて!みい子
「みい子って見る目ないわねぇ」にただただ同感。
なんとかこの子供たちに混じろう、というのは、精神年齢が違う子供が同じ教室にいる事の理不尽さを感じます。
譲るためにじゃんけんに参加するとは…いい度胸していますね。からかわれることに対する恐怖を克服して素直に気持ちを出すのは非常に難しいのですが。
吉田くんがこうして人に気持ちを出すのは珍しいですね。
イメージチェンジをしたのが、そのまま漫画のためのスケッチになるというのもまりちゃんらしくて面白いです。
「でもみい子って特別ニブいからな」と、わかっていて励ますのも…力が抜けて笑えます。
でも素直に褒めてもらったのは嬉しい…と思ったら結局竜平の話ばかり…あ〜あ。
かぼちゃとトマトが合う、というのは早速やってみたいです。かぼちゃとひき肉のカレーを作って付け合せのサラダにするか、それともカレーに握りつぶして混ぜるか…
まりちゃんと吉田くんもすごく素敵な二人です。

来月号、いわおか先生の作品も楽しそうです。すごくいいメンバーがそろっていきそうです。

で、阿南先生の作品は…今までのを全部読んだわけではないのですが、かなりエロい作品でしたがいいのでしょうか?あまり過激にならなければいいのですが…心配です。といっても、読者は想像以上に進んでいたりするので心配するだけ無駄なのですが。

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