ちゃお2007年12月号感想

付録のバッグは男の僕の目にはとても品がよく思えます。
これがウエストポウチにもなるシステムなら、常用できたかもしれません。
メモ用紙もとても使いやすいサイズです。

作品は「人を何だと思っているんだ」と叫びたくなるような残酷な部分と、腹を抱えて笑い転げる子供らしい作品がいいバランスで混じっていて、上がったり下がったりのジェットコースター気分を楽しめました。
残念ながら前者の後味が強く残ってしまいましたが、それは「なかよし」の影響もあったでしょう…「ちゃお」だけの読者なら、バランスよく楽しめたでしょうね。

きらりん☆レボリューション(中原杏)恋するプリン!(篠塚ひろむ)まひるの流れ星(いわおかめめ)だって極上!めちゃモテ委員長(にしむらともこ)チャームエンジェル☆星魂(もりちかこ)特攻サヤカ☆愛羅武勇(和央明)白い奇跡が舞う夜の(水都あくあ)きゃらめるvキッス(八神千歳)ぱわふるチアーズ!(小坂まりこ)ビューティーポップ(あらいきよこ)ジャングルおねえちゃん(明野みる)こっちむいて!みい子(おのえりこ)次号予告

きらりん☆レボリューション
いきなり、あまりにも辛すぎる展開です。
きらりちゃんが、本当の意味で「間違った」ことは今回が初めてでは?これまでの彼女は、確かにおバカだけれど肝心なことでは正しい道を行く人だったのに。まさか風邪のせいでしょうか?
自分のことはどうでもいいに近いけれど、大切な人が傷つくことには耐えられない…というのは見ていて心が痛みます。
過保護パパの心配は見ていて少し楽しく…というかメールを打っていて送信できない、宙人くんのツンデレは大笑いしましたし、すごく楽しくなりました。
とんでもない病名を並べたのが爆笑。五十度って死んでますって。
意地になってしまう宙人くん、「来ちゃった☆」を本当にやるとは。
玄関先で一瞬見つめあう二人の表情がたまりません。というかここにパパラッチが張り込んでいたらもう言い訳不能ですね…
「人をゴキブリみたいに」と、そう解釈しますかこの鈍感バカは。
なーさんがいれば食事とかも大丈夫ですね、そりゃ。
ひっくり返って、ここは…「着替えさせて汗を拭く」イベントがあるでしょうか。パジャマは同じですからなかったようですね。
ベッドに寄りかかって寝ている、というのも…すごくおいしいシチュエーションです。
寝顔を観察して喜んでいますが、きらりちゃんもいろいろ観察されていたでしょうね。まあベッドに運ぶ際のお姫さま抱っこは当然として。
寝言は爆笑しました。
目を覚まして至近距離、というのも爆発しました。
「気にしてたら承知しねーぞ」といわれておきながら、彼が一番嫌がることをしでかすとは…全く今回のきらりちゃんはどうしたのでしょう。やはり風邪でしょうか。
帰ってきたパパさんが怒ったのは思わずガッツポーズ&大爆笑。すごく嬉しいシーンでした。
クラウディがなぜあんなことをしたのか、その目的がわかっていなければ…というか今、こうして二人きりになるだけでも危険です。ここを撮られていても厄介なことになるだけです。
クラウディの中で邪悪なものが育っていくのは、見ていてなんだか判る気がします。だからやるせないですね。
彼も兵士にすぎない、やりたくもない邪悪なことをやらされているだけだ、ときらりちゃんがわかってくれれば…
それでむちゃくちゃを言っただけなのに…たとえクラウディがどんな意思を持っても、会社潰しを止めることなどできないのです。
それを真に受けて…切なくて苦しくて、胸が悪くなりました。
発表前の笑顔とパワーはさすがでした。だからこそ…感情が激しくなってしまいます。

恋するプリン!
きらレボで胸張り裂ける思いをした直後のこれはバランスがいいです。
今回の扉のりなちゃんの口元がすごく魅力的です。スタイルもいいですね。
クリスマスで浮かれるのをプリンちゃんに見せつける…確かに性格悪いですね。
直也くんのもてあそばれよう、なんだかうらやましいです。男はこうやって遊ばれるのも結構好きだったりするんですよ。というか利用されるほうが無視よりましです。
クリスマスケーキ…確かに大量に売れ残りますね。といっても、僕は「売れ残りのクリスマスケーキ」とやらを買えたことがないのですが。
浮かれたカップル…しっかり腕組んでます。あれ?なんだこのマスクは?しっと?え、なぜこんなところにXM29が?…おおおおおっ、クリスマスのバカップルどもめ…声が聞こえてくる、仲間達の…
手作り…でも手作りしたのにクリスマス当日ふられて捨てられたり、まずすぎて食べてもらえなかったりしたケーキの妖怪もいてもよさそうですね。そういえば「ミルモ」で楓ちゃんが作って、ヤシチの魔法で落としたチョコケーキも妖怪化していないでしょうか。
彼の部屋で二人きりのクリスマスパーティとは…ご両親も寛容ですね。
ロウソクの火だけにしたらプリンちゃん、これは爆笑しました!
電気をつけたらケーキだらけ…これはほとんどホラーです。
そして友也くんの情に訴えてクリスマス気分を…あ〜あ。
プレゼントの交換が台無しになるのも爆笑しました。
歌で「わ〜かれ〜ろ〜」は笑いすぎて腹が痛いです。
空真和理くんの登場は予測できませんでした。
それで、少し寂しいような感じの別れになった…と思ったら、そこから強引にオチに持っていくのがまた面白いです。
いや…もう、何でこの作品ってこんなに面白いのでしょう。

まひるの流れ星
バトルこそないようですが、基本的な芸風は変わらないようで安心できます。
冒頭のシーンの美しさと夢が広がる感じは素晴らしいです。
星座の力を使える、というのも面白いですね。
修行というのは今の子にはないことですが、プラス面もマイナス面も大きいシステムです。チョコ・マーブルというマスコット動物がいるのは、昔の魔法少女系アニメを思い出しますね。アニメ化前提でしょうか?
電車も知らない、というのはよほどの田舎でしょうか?
男の子との出会い、それでバカにされながら助けてもらって、そして彼が取った電話で…この出会いの簡潔さはお見事。
来ていきなり鉄拳、というのもすごいですね。あ、奈斗くんはかぐやさんの子供じゃなくて弟子でしたか。
パンを百個売ったら…なんかすごくうまい気がします。目的はまず、最低限の社会マナーをつけてもらうこと、比較的短期間で朝起きてちゃんと仕事に入ることができるか、三日で飛び出したりしないか程度を見ておくことでしょうね。「とりあえず一ヶ月ほどパン屋の仕事だけして」というと、どれだけ頑張っても変わらない気になるでしょう。なら数を限定したほうがいい、と。
奈斗くんも毎日パン屋として働いてから修行なのでしょうか?
使えるのは黄道十ニ星座だけなのでしょうか?他の星座も使えたら便利なのに。顕微鏡座を使えば食中毒検査も素早くできるとか。
かぐやさんはまず実力を見せたのもうまい…自分のほうが実力で上だと見せつけて尊敬を得ておく、というわけですか。
魚がパンに包まれてしまって「店つぶす気か」というのは苦笑しました。
仕事しながらしゅんとしてしまう、というのもわかります。こういう形でわずかでも社会に触れさせるというのは読者にとってもすごく素敵なプレゼントですね。
そして叱っておいて「一個買うよ」と…うわ優しい!
雪を星の力で止める、というのも無理…というか最初から天気予報を見て生産調整をしておくべきでした。六分儀座など航海関係の力を使えば天気予報はできるのでは?
抱かれて力を使うのもいわおか先生らしいです。
触れられているとすごい力が使える、というのもこれからいろいろ楽しみですね。
すごく華やかですし面白いです。アニメ化しても、意外と当たるかもしれません。

だって極上!めちゃモテ委員長
冒頭からあまりのバカに力が抜ける、というのが正直なところです。
彼女のノリツッコミは楽しいです。
さりげなくボディータッチ…どちらが正しいか、という考えがここでは間違ってます。どちらのアドバイスも有効ですし、特にボディータッチはやりすぎないように注意、というだけで。
百メートル走や数学じゃないのですから、どちらが上とかはないですよ。
担任をめちゃモテに変身させる、というのも…あまりのバカバカしさに机に顔面を打ちました。
担任のドアップはなんか笑えました。
お風呂のアドバイスもいいですね…ありがたいサービスでもあります。
一組の担任は…ああ、このタイプはちょっといじったらこうなりましたか。
「紙吹雪やなくてカツオブシ」とこの漫才も絶妙に面白いです。
そして「この勝負――勝つのはうちの委員長だからな」これはしびれました!カッコいいです。
で、弱みというか好きな人を…生徒にこういうことを握られたら教師としてはおしまいですね。
と思ったらなぜこんな写真が?ルイさんとレータくん、どちらが手段を選ばないタイプなのでしょう。
というかこれ、教師の立場から見たら人生終わりますよ…やってはいけないことです。
すっきりした勝負と思ったら、一気に落ちてしまいました。

チャームエンジェル☆星魂
冒頭からすごいオーラ…。チャームエンジェルのカードゲームの面を使うとはすごいですね。
すごい顔は少女マンガとしてギリギリの線は、とっくに通り越していると思います。
「お祝いにチューしてくれても」って発想がすごい。
花びらだまりから…キャラが濃すぎます!裏の扇風機が大爆笑。というか今の季節、扇風機の絵を見るだけでも寒い。
なんというか豪快すぎるキャラですね。名前がまたお見事です。
一瞬で負けるシーンの描写も爆笑。まあ延々とカードゲーム描写をやっても退屈ですし、「遊戯王」そのまんまだったら石投げられそうですし。
それでなぜゴージャスに変身しているのやら…似合わなさ過ぎます。
母親もなんかカッコいいですね。
この公式審判って何者?
あ、ちゃんとカードゲーム描写もあるんですね。
バブルは僕も知らないです。というか…これはカードゲームのルールを知っていたほうが面白いかもしれませんね。
化粧をはがされるのはある意味ホラーでした。
胸パットじゃなく自前、というのは大爆笑。勝負に勝って相撲に負けたような気がします。
母親がなんか一番おいしいキャラだったような…とにかく面白かったです。

特攻サヤカ☆愛羅武勇
すっかり看板シリーズの仲間入りですね。でもまあ、これだけ楽しい話ですし。
冒頭の爆走準備はカッコいいです。で…数秒間硬直しました。
普通のデートでしょうか?この格好で。
そして遊園地に突入する、ってさすがにこれは警察沙汰…というか今までの話もよく警察が出てきませんでしたね。というか新シリーズが極悪警察相手だったら何かと面白いのに。冤罪で放り込まれた、絶海の孤島にある地獄少年院から大脱出とか。いや別にプリズンブレイクとか無頼伝涯がどうとかいうわけでは…。
「死んでも殺す」はちょっとしびれました。
そしてひたすらかばっているアオイくんはカッコよかったです!
泣くだけ泣いたら…心意気大爆発、まさかあのパンダを…あまりのすごさに脳みそが吹っ飛びました。
もうひたすら笑い転げるだけで、おなかが痛いです。
一瞬微笑を交わし、止まらないでそのまま…間抜けすぎます。
二人のラブラブは見ていて力が抜けましたが、なんだか素敵です。
そしてリベンジで来たのは…遊園地の人が弁償しな、というオチ!もう笑い転げました。
なんというか、意外なところからとんでもなく面白いのが出てきてしまったようです。

白い奇跡が舞う夜の
少し心配でしたが、大丈夫でした。ほっとしました。
トナカイとサンタの恋、というのも面白いです。
大切なものとひきかえに願いを…今の僕には何が大切なのでしょう。
トナカイにとっては角が一番大事、ですか。
教会が舞台というのもクリスマスらしくていいですね。
この女の子の姿はすごく可愛いですね。
展開も面白いです。
神父は皆願い事は同じでは?「主の祈り(マタイによる福音書6:9〜13)」そのまま…本当にかなったら大変ですけど。
教会がタバコで火事、というのはすごく悲惨ですね。本当は彼らが求めているのはタバコではなく、主の愛なのだ…と言ってはいたのでしょうが、伝わらなければどうにも…
大きな代償を、というかその力は神によるのか悪魔によるのか、神父としては見逃せない問題では?
火が消えてからの寂しい描写ははっとしました。きっぱりした黒と白の対比が凄まじいまでです。
そして、神父はサンタとしての記憶は取り戻さないのでしょうか?
作品そのものはすごくよかったです。またこの調子で登場してほしいです。

きゃらめるキッス
男の子も大変ですね…というか独り者から見ればざまーみろ。
男が裸で寝ているところに飛びこんで、リクも無反応だなんて…大丈夫?
めるちゃんがすごく怒っている、そして必死でかわいいリングだねっ、と機嫌をとっても…何をやっても怒らせてしまいますね。
今回のめるちゃんの目、怖すぎます。
結局クリスマスパーティ、じゃなくて誕生日パーティ?これは嬉しい驚きです。
料理もすごくクリスマスらしい感じで素敵ですね。
「小さいリクがv想像しただけで」ってまあわかりますが…
花のデコレーションと花の指環、思っただけですごく素敵です。
必死で謝っているのも完全に夫婦ですね。
「リクが欲しい」って、よくそのままベッドに直行しなかったものです。
どんな理由があっても…って、何が起きるかわかりませんし、何よりどちらも死すべき者(モータル)では。
こうしてラブラブしてたらまた…まったく、男って大変です。でもざまーみろ。
たまにはこういう、ひたすらラブラブで楽しい話もいいですね。

パワフルチアーズ!
抜群に面白いです。伝わってくるパワーがなによりすごい!
一人土台が主人公、というのも、わかっていても笑ってしまいます。
仲良くケンカしているのは面白い眺め、というか天地くん…立場がないですね。
動きにはある程度ついていけてる、元々運動能力が高いのでしょう。
「あなたひとりのスポーツじゃないのよ?」という一言が刺さった感じはすごく伝わりました。そして正しいです、天地くんの言うとおり。
そしてボールをぶつけて怒らせていつもどおりにさせる、というのもうまい励まし方ですね!
腹筋腕立て柔軟各百回、って無茶ですよ!
いえ、発売日直後から、日曜日にやってみました…腕立て百回。もちろん連続では三十で限界なので、三十やったらスクワットや腹筋に切り替えて、しばらくしたらまたつぶれるまで腕立てを十数回ずつ合計百回まで…並大抵のきつさじゃなかったですよ!
「嫌がらせじゃねーのかよっっ」に「あ〜んたなんて恋のライバルにはならないからv」が爆笑。
それでぼろぼろになっていたら、彩華ちゃんの頑張りを見てしまう、ここはわかりやすいですがすごく気迫が伝わってきて、素敵なシーンでした。
また頭を踏んでしまう、という繰り返しギャグもいいですね。
相手を認め合い、土台というポジションの価値も理解し、…読み返してみるとこれだけいい要素ばかりで終わらせないのがすごいです。
ユニフォームをもらってもう何も怖いものはない、と思っていたのですが…というかユニフォームを抱きしめる表情の魅力的なこと!
これで無敵だ、と思ったら嫉妬が出てきてしまって、納得したはずの土台のポジションに迷いが出てきてしまってミス…これはもう泣きたくなりました。
それまでの迫力がすごい分。
どんなに頭でわかっても、成長しても、いつだってどこかに隙がある、というのが…人間の弱さが、なんとも悲しいです。それまで強さをしっかり描いてきた分、余計に。
とても面白い作品なので次で最終回というのは残念ですが、いい最終回を期待できそうですね。
とにかくすごい気迫と魅力です。

ビューティーポップ
つくづく恐ろしいです。父親を本気で敵に回す、というのがどれほど恐ろしいことか…この歳で。実力…特に社会における力が桁外れに違うのは当然ですよ。
戦国武将では親子で殺し合いをするケースもしばしばあります。武田信玄は父を追放し、息子を返り討ちにしました。
そう考えれば整理できそうですが…
これまでライバルはチームフェニックスだと思っていましたが、ブルームというもう一つのチームもあったんですね。それがどう動くかも楽しみです。
いきなりモデルに文句の数々、これは怒りますよ…女の子に。
まあでも、癒し担当がダブルで攻撃すれば…ここは少しユカイでした。
雰囲気の悪さもよく伝わってきます。
コマッタローのシャツに「雑用」と書いてあるのが苦笑します。
腕の痛みではさみを落とした、それを知っていての減点…この父親、敵に回すととことん恐ろしい相手だと痛感します。敵とみなした存在は徹底的につぶす、そうして今ここに立っている…背筋が寒くなります。
さらにモデルまで買収していたとは!
オッチーが腕をつかんで痛みのことを告げるのはすごく不思議な気分です…ジーンと感動するのと、心にたまっている怒りの内圧が複雑にぶつかります。
「もし負けたりしたらあいつの家も取られちまうんだぞ」の一言も感動的です。
そして綺里ちゃんの登場!カッコいい、でもよく見れば高熱は一目瞭然ですね。
加奈子ちゃんをモデルにする、というのも思い切っていますね。
あまりにも大きすぎるハンディキャップ…負けるな、とこれ以上ないほど胸が高まり、同時に…あまりにも大きなプレッシャー、ナルナル父の邪悪な存在感がのしかかってきます。

ジャングルおねえちゃん
う〜ん…個人的にはものすごく嫌な思いをさせられたことのほうが大きいです。今でも内臓が読み返すことを拒否しているのを無理強いしているぐらいです。
おばをここまで徹底して利己的な、邪悪な悪魔にする必要はあったでしょうか?子供向けのわかりやすさと言っても…逆にそれほど邪悪な存在が、最後にあっさり屈服するのは説得力が低いです。
「どうしてあなたなんて帰ってきたのよ」という、徹底して自分の利益のことしか考えていない、人間の尊厳などかけらも認めていない…つばめちゃんもいつもどおり力で圧倒することはできないようですね。
ホームシックと嘘をつかせるのも…支配して操縦するぐらい赤子の手をひねるようなもののようですね。
パーティで婚約者、「あなたに選ぶ権利はないのよ」という言葉…あまりにも残酷すぎて内臓が暴れています。
雨宮くんが手を引き寄せてくれても、大人の言葉…圧倒的な権威と支配…体が寒くて、何もかも破壊したいような気になります。肝心の婚約者が動かなかったのも残念です。
邪悪にしても存在感はありますね、少なくとも…それを描ける実力はあるということでしょうか。
姉を悲しませていたことにやっと気づき、自分から行動するのはカッコよくはありました。
でも…実際問題として、保護者であるおばに子供が対抗できるでしょうか?保護者…親権に準じる後見者の法的権力は絶対です。
意志をついで南米で働く、といっても、おばが別の優秀で自分に絶対服従する子を養子とし、ひなちゃんとつばめちゃんは法律上最低限の義務の養育のみで、高校進学の学費も出さずに放り出せばその夢も不可能です。また復讐として精神的に追い詰め、破滅させることも簡単でしょう。それを養子に見せつけてみせしめにすれば一石二鳥です。
両親の遺産だって、今日起こした騒ぎを逆手にとって、彼女達が成人しても禁治産…金を使う能力がない、一人前の市民の能力がないと宣告を出して取り上げることもできるでしょう。
あと、おばであって実の親ではない、とする必要はあったでしょうか…実の親でも邪悪な人はいますし、親戚でも優しい人はいるはずです。
雨宮くんの胸に飛び込んでいくシーンは素敵でしたが…おばが寝込んで全て解決、とは僕には思えません。大人が本気で策をめぐらせ、支配力を使えば…この二人がどれほど強くても対抗できるとは思えないのです。
力はある作家だと思います…単純に今の僕が、大人の邪悪な支配に過敏になっていて、触れただけで心が壊れてしまうだけです。
読者はどう受け止めたのか、が一番大切ですね。楽しんでくれたら、少しでも強さを学んでくれたらいいのですが…作者も多分、読者に強さを伝えたいと描いた作品なのだと思います。
次は明るい部分をもっと生かして、例え悪役がいるにしても人間味のある悪で…読んでいてこれほど苦しくない作品を期待しています。

こっちむいて!みい子
辛い思いをした後にこれはすごく癒されますね。いいデザートにもなります。
家族へのクリスマスプレゼントを自作する…すごい。なんというか、精神年齢というか精神の高さが全然違う気がします。
友だちにもあげるなんて…これは嬉しいですね。
それであげる喜びを自分も味わいたい、と…単純ですがすぐ行動するのは素敵です。
クッキーの作り方もわかりやすいです。正直みい子ちゃんにできるとは意外でしたが。
でもこれだけ簡単なら…僕も久しぶりにやってみますか。
食べようとして竜平くんに、というのは体の奥からすごく楽しくなってきました。
台所は惨状でしたか…はは。
ケンタくんもいて気まずい、でも二人きりだったら…大喧嘩して、結局クッキーも壊してしまってまたお互い深く傷ついて、なんてことになっていたかもしれませんね。
ケンタくん、これじゃ帰るしかないです。
「もうやらねー」で、もう一回言って、と迫るのは本来女の子の側では?
あまりのラブラブに体がとろけそうでした。
これでしっかり締めてくれるのは実にありがたいですね。「ちゃお」はこの作品があるから、どんなに過酷な作品があっても雑誌自体を読み終わったときにはいい気分になれます…考えてみると「地獄少女」で締める「なかよし」は毎回、「紳士同盟†」で締める「りぼん」も半分は嫌な思いで雑誌を読み終えることになります。
その差は大きいですよ。

来月号はチャームエンジェルの新展開!楽しみですね。
ビューティーポップもそろそろクライマックス入りでしょうか?それともまだしばらく続くのでしょうか。
新連載も面白そうです…予告カットでこの表情も期待させてくれます。
新人の読みきりも明るい感じがするので楽しみです。

目次へ

ホームへ

もえるごみへ